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Apollo

黒江・イサカ 2021年1月20日


元オフィスビル≪天原ビルヂング≫

周囲。たまに通り掛かる人影はあるものの、立ち止まるものはない。



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→ https://tw6.jp/character/status/f20172
→ 上限レス数「50」
→ DNK




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黒江・イサカ 2021年1月20日
(塗り潰したような灰色の曇天であった)
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桔川・庸介 2021年1月21日
(目的地。ピンの打たれた地図から視線を離し、眼前のビルを見上げる。変哲もない建物がやけに威圧的に見えたのは、背負った空の重さのせいか――あるいは、朧げな「噂」に刷り込まれたイメージか)(ごくりと喉を鳴らし、マップアプリを閉じてカメラを立ち上げた。スマホを掲げ、建物を画面に)んん?(……収めきれない。立ち位置が近すぎた。目は画面に釘付けのまま、じりじりと後ろに下がって)
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矢来・夕立 2021年1月21日
(冴えないグレーの画面が急にブラックアウトした)(かのように見えた)
危ないですよ。急に下がると。
(ひとけのなかった場所。背中側。不自然なほど近く。いま現れたようにそれは立っていて、あなたの顔の横を通して腕を伸ばし、カメラのレンズと天国行きのビルを遮っている)(画面はすぐにもとに戻り、近すぎた気配――詰襟姿に仏頂面の少年も常識的な距離を取った)
ひとの家を勝手に撮るのは行儀が悪いって、市立の学校では教わらないんですか?
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桔川・庸介 2021年1月26日
~~っっ!?(ちょうど通りに人が居なくなったタイミングを狙ったはずで、だから完っ壁に油断していた)(急に遮られたカメラを訝しむヒマもなく、意識の外から投げられた声にぎくんと身体全体で30cmは跳ねる。弾みでスマホもすぽんと手を飛び出し)ア"っ、わ、ちょっ!(掴み損ねては跳ね返る機体を必死に捕まえ、ぎりぎり落下は阻止する。バクバク音を立てる心臓そのままに慌てて振り返れば、六階建てビルよりもよほど圧を感じる人影ひとつ)え、あッ、な?に?誰ッ!?
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矢来・夕立 2021年1月27日
このビルの管理をしている者です。(ウソだ)(漫画みたいな彼の慌てよう・怯えようを目の当たりにして、ほんのり悪戯心が芽生えたのである。顔になんの色も乗せないまま腕を組み、眼鏡をかけ直す)何のご用でしょう。観光スポットをお探しなら他所を当たってください。
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桔川・庸介 2021年2月6日
あ、かッ、管理人……さん?でしたか、(ウソでしょ!)(パッと見おなじくらいの歳なのに!いやまあ事情はあるのだろう、マンガで時々見るような。しかしそうなると、今はどう見ても咎められる謂れしかない状況だ。冷や汗がどっと湧き、慌てて姿勢を正し頭を下げる)
すッ、すいません!!あの俺べつに怪しいものでは無くてですね、あの、ここに住んでる……ひとの、知り合い的なアレでして……(知り合って日も浅ければ、別に写真の許可を取れているわけでもない。分が悪いが、ギリギリ糸一本の繋がりだった)
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矢来・夕立 2021年2月8日
なんだか妙な噂があるとかで、物見遊山の学生さんが多いんですよね。学生証を見せて貰えます?(おいおいマジか)(素直に信じてくれているのをいいことにもう一段悪乗りした。学生ひとりの情報を握ったってどうというメリットもないのだが)
しかしおっしゃることは少しおかしい。元々オフィスビルですから、人間が住めるようにできてはいないんですが。
(通りに面する大きな窓。広さのみならず数だってマンションやアパートにしては多すぎる。住みついている男をひとり知っているが、あれの……)(あれの知り合いならここで追い返したほうが世の為になるのでは?)
……つかぬことをお伺いしますが、誰の、どういったお知り合いでしょう。
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桔川・庸介 2021年2月12日
ホントに……すいません、俺も噂にまんまと踊らされまして……(しおらしく財布から学生証を取り出す。この街から遠くも近くもない高校の校章、一通りの個人情報と真顔の写真が全部乗せ。せめて親電だけはやめてほしかった)(せいいっぱい神妙な顔を作っている)――え。でも本人住んでるって言ってたし。多分ホントに住んでる感じっぽいですし。ちょ、ちょい待ってください。(スマホの画面を手早くなぞる。連絡先の記載を呼び出して)黒江さん。『黒江イサカ』って人なんすけど。どういった、てのは、え--と……
……と、ともだち?
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矢来・夕立 2021年2月12日
親御さんと学校への連絡はしないでおきます。次はありませんよ。(紙とペン。アナログな形で最低限。そういう素振りでいて、頭でしっかり覚えている。しょうがないですねと言わんばかりの溜め息とともに学生証を返した)
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矢来・夕立 2021年2月12日
援助交際?
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桔川・庸介 2021年2月20日
?(?)
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桔川・庸介 2021年2月20日
(学生証を受け取った手の形でたっぷり十数秒フリーズしていた)(意味が分からない。単語は分かるよ。華の女子高生とお金持ってるヤラシイ大人の密約ってことくらいは)(ヤラシイ大人……の方はともかく、女子高生いないじゃん。俺は当然お金ないから関係ないし)
……いえあの、そーいうコトは特にないです。けど。その、……グレーな感じなんすか?あのひと。(変に犯罪の現場に居合わせちゃったら気まずいよなあ、なんて考えで恐る恐る訊いてみる。なにせ、正直彼の人となりはまだほとんど知らないのだ。友達設定はどこへやら)
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矢来・夕立 2021年2月20日
そのあたりはプライバシー保護の義務がありますんで。(あなたの学生証を示し、手許で閉じた手帳を振る。プライバシーも何もない、同じ個人情報が書かれたもの同士)まあ、あまり信用しないほうがいい大人ですね。浮ついているでしょう。心当たりはありませんか?
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桔川・庸介 2021年2月23日
う。すいません……(管理人さんは口が固い人、と心の中に刻む)(心当たり。あるようなないような。少ない接触の記憶からたぐれるのは、おおむね柔和に微笑む姿)あー……あんましフツーじゃないお仕事っぽいのは知ってます。詳しい中身とかは全然すけど。んでも、良い人じゃないすかね?噂話、あ、いや今回の件は違いますよ!違うんすけど、俺がよくそーいうの探してるからって噂とか教えてくれたりするし。あとはなんか距離近いくらい。
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矢来・夕立 2021年2月24日
確かにいろいろと物知りではあります。つまらない人間でもない。話は面白いでしょう。
(フツーじゃない仕事の人間。約束の場所はこのボロいビル。必ずしもひとりで待っているとは限らない。……この危機感のなさ、どう考えても一般人だ)(6階のやつも何か考えがあって呼び寄せたのかもしれないし、それなら邪魔はしないほうがいいな)

不測の事態に責任を取るのはご両親です。そこだけ忘れないように。(らしいことを言い、阻むつもりのあからさまな警戒心を解く。行っていいですよ、と、言葉の代わりにビルの方を指した)
エレベーターは動いてないので、階段でどうぞ。来たことないでしょう。
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桔川・庸介 2021年2月26日
はい!ありがとうございますっ(殊勝に返事の声を張り上げて頭を下げる。両親に泣かれたくはないなあ、まだ今は)(顔を上げれば視界に入る指)(?のマークを顔に貼り付け、相手の顔、指の示す先を交互に見て)あえ?い、いーんすか?入っても。マジで初めてなんで、どこの部屋とかも詳しくは知らないんすけど。実は。はは……。
(エレベーターの扉に向かった踵を慌てて返し)(見上げる生活感の無い階段は、なんだか途方も無い道のりに見えた)んーと、6階?とかだっけ。めっちゃ登るじゃん……なんでこんなトコ住んでんすかね、あのひと。
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矢来・夕立 2021年2月28日
さあ。住んでるっていうより、居着いてるって感じですけど。どうしてここなのかはオレも知りません。もう少し地面に近いほうが色々と便利だと思うんですが。(しかし親バレが相当怖いんだろうか。学生社会は犯罪の温床にもなろうな。そんなことを考えながら鷹揚に前へ踏み出しながら)このビルには部屋って概念がほとんど無いんで迷いませんよ。しかしかなり廃墟ですから、案内しましょう。全く危険でないとは言えませんしね。(今まで階段が朽ちたとか崩落したとかそんな話は聞かないが、緑に蝕まれているところだってある。今までなかっただけで今日あるかもしれない。膚寒ささえ感じるだろうか、薄暗い階段の入口から招くように振り返る)
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桔川・庸介 2021年3月7日
そ、んな感じなんすかここ。かなり廃墟て。よく住んでますねマジで……(不気味な予感に一瞬足がすくんだものの、既に案内される形が整っていた。粛々と後に続く)(暗がりの階段にふたつの足音だけが響く。完璧にホラーの空気感じゃん。沈黙が重たい)……あの。管理人さんは、(なんでこの仕事を。と聞こうとして、一瞬口を噤む。先も個人情報で怒られたし、教えてもらえるか微妙なセンだ。少し別の角度に繋ぐ)こーいう感じが好きなんすか?廃墟的な。
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矢来・夕立 2021年3月11日
いいえ全く。(会話が続かない。しかもその、続かない会話や自然発生する沈黙に気まずさを覚えないほうだった。二階はどうにか文明があり、探偵事務所のオフィス。草ののさばる三階へ上がると、欠けた窓から外気が流れ込んでくる。ひらけていて、何より明るかった)でも、こういう廃墟に踏み入るひとは結構多いようですよ。流行と言うのでしょうか――――
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矢来・夕立 2021年3月11日
ワクワクしますか?学生さんとしては。(話のついでか、不意打ちか、さほど圧のない問いが続いた)
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桔川・庸介 2021年3月16日
そ、っすか。ビルがこんなんだから、てっきり。俺もわりとそーいう探検とか好きな方なんすけど、ハハ……(笑い声がつめたい壁に反響して消えていく。むなしい)(とはいえ。少々塩っぽくあしらわれようと、会話の途切れるほうが居心地が悪くなるタイプなのだった。めげずに次の矢を探していれば)……あ!この階なんかすげーよくないすか、雰囲気。草生えててめっちゃ画になりそー。(もはや無意識の動きでスマホに手が伸びた。三歩の何倍も歩いたのだ、ことの発端がすっかり頭から抜け落ちている)
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桔川・庸介 2021年3月16日
そりゃーワクワクしますって。こーいうの非日常!てカンジで、どっか違う世界みたいじゃないすか?(さも楽しいという風に。スマホを構えて彼のほうへ振り返り)(……やべ!という顔をして)(ロックもそのまま、そっとポケットへ落とした)
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矢来・夕立 2021年3月17日
立ち寄っても構いませんよ。これより上は面白いものってないですし。(ここまで来ると「写真だろうと動画だろうと好きにして頂いてよい」というのが偽管理人の所感であったが、わざわざそう言う理由もない。塩味どころか無味気味であった)この階は床が抜けますけど。(ウソだ)(よく顔に出るこの少年を、更に驚かせたいだけの遊びである)
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桔川・庸介 2021年3月25日
え。いーんですか!っしゃ、(ぱっと顔を明るませ、さっそく廃墟らしい廃墟へと一歩出ていく。靴底がじゃりと鳴って土埃が薄く舞う)(タイルを割って我が物顔で伸び上がる小さな森と、中央であるじ然と存在感を発揮する一台のピアノ。曇天の薄明に黒が鈍く輝いて)おおー、すげ……めっちゃ"映え"じゃん。廃墟てことはずっと誰もいないんすよね?偶然でこんなんなったのかな。――
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桔川・庸介 2021年3月25日
(ぴたりと動きが止まり)(ぎぎぎ、と音を立てそうな固さで方向転換しながら、恨みがましい声が上がる)先、言って、そーいうのは!(ちょうどよく残っていた足跡を辿り、おっかなびっくり階段へ戻る)
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矢来・夕立 2021年3月25日
あのピアノは元々四階にあったのですが床が抜けて綺麗に落っこちてきました。
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桔川・庸介 2021年3月29日
(手すりを強く握りしめ、ようやく深く息を吐いた。1Fぶんの高さだって落ちたらきっと無事では済まない、だって一般人だもの)へ、へえー、偶然でんなことあるんすね……
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桔川・庸介 2021年3月29日
……いや流石にウソでしょ。それは。
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矢来・夕立 2021年3月29日
(その場で否定も肯定もせず、階段を上る。その内辿り着く四階はずっと閉鎖されている場所で、詳しい事情は自分だって知らない。けど“閉鎖されたフロア”の物々しさは、変な含みを持たせるのにちょうど良かった)黒江に聞けば教えてもらえるでしょう。(ウソだってことを。便乗して揶揄われなければ、だが)
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桔川・庸介 2021年4月3日
だってほら、いま天井にピアノが大穴とか開いてないっしょ。そんぐらいは俺でもわかりますってー、あれっ。(指差して得意げな顔で振り返った先に、既に歩き始めている後ろ姿)(返答が宙に放りだされれば、急に自信も萎んでくる)(もしかしてマジ話?人に喋っていいやつ?)
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桔川・庸介 2021年4月3日
……黒江さん割とふざけるっていうか、テキトーな事言ってからかってくるタイプじゃないすか。聞いても真面目に教えてくれんのかな。(ともあれビルの中、管理人の後ろを追うしか道は無い。閉ざされた階には人の出入りの名残すら微塵も感じられなかった)こっから下に。元ピアノ教室?とか?
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矢来・夕立 2021年4月4日
この階には保育園が入っていたんです。雑居ビルの中にあるのも珍しくないでしょう。こういうとこは往々にして無認可ですが。(口を開いてこの方ウソしか言っていない。すっかり暇つぶしの心地である。六階に辿り着くまで行けるとこまで行くことにした)(五階はいつ来ても無人で、がっつり閉鎖されている四階よりもよっぽど虚ろに感じられる。足音は無論、声も響きがちだ)「マジメに答えろ」って先に釘刺しとけばいいですよ。コレで体感3割はマジメに答えてもらえます。
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桔川・庸介 2021年4月4日
へえ……全然元が想像もできねーっつか、変な感じすねガチガチに閉じちゃってて。なんだろ、怪奇と共に封印された保育園!的な?(新手の都市伝説モドキを編み出しつつ粛々と登っていく。ちょっとばかり息が切れてきた)……はあ、……ココは、なんもないんすね、登んの大変だから?やっぱ、6階はきちーって……
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矢来・夕立 2021年4月5日
ええ。詳しくは知りませんが一夜にしてなにもなくなった階です。(汗一つかかず、息切れもなく。愛想のないわりによく喋る)そう、普通そうやって息が切れますね。それなのに賃料は海抜に比例するんだから分かりません。努力して待ってるのが面白いものとも限らないし。(言うなり、一段飛ばしてどんどん先へ進む。六階の扉の前、踊り場まで上がって振り返った)まああと少しの我慢ですから。
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桔川・庸介 2021年4月7日
ちょ、速えーっす……(何もないなら撮れるものもない。5Fはちらと横目で素通りし、じっとり汗ばむシャツの首元を煽りながらゆっくりと続く)しかも、金かかんだ……ホントに、いいとこ、少ないじゃんね。眺めが良い、くらい?はぁ、つっても、街ん中だし。
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矢来・夕立 2021年4月8日
上階からの騒音は少ないし、車の排気ガスも届きません。ここだけでなく、一般的に。だから上に行けば行くほどお金が要ります。(腕を組むと共に、虚偽申告の身分らしい当てずっぽう。排気ガスよりよほどのんびり上ってくる彼を、見ているようで見ていない)
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矢来・夕立 2021年4月8日
まあ、通ってれば慣れますよ。どうもお疲れ様でした。
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桔川・庸介 2021年4月11日
や、っと、着いたっ!あ゛ー(ラスト数段を昇りきってウィニングランのごとく両手を上げ。全身で、とりあえずそれっぽい手近な扉にぶつかりに行く。ドバン、と大きな音がした)黒江さーん、いますかあー。(べたりと扉に顔ごと耳を押し当て、中に呼びかけた。しばらく息を整えたあと)……居ないかも。マジかー……(だらんと手が下りた)
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矢来・夕立 2021年4月13日
いつもなら居るんですが。(なんならいつもいる。実はいつも開いていたりもする扉だ。そう教える前にひとまず)はっきり時間を決めましたか? 午前と午後の指定は? 間違いないなら十五分もあれば戻ってくるハズです。多分。
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桔川・庸介 2021年4月21日
ん。ああ。んー……(視線がぐるりと一周し、視線の合わない向こう側に逸れる)や、事前に連絡みたいのは。特に。してねっす、けど……(だって内緒で投稿するつもりだったし)(とはとても言い出せず、口を噤んでドアから剥がれる)……帰ってきますかね。
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矢来・夕立 2021年4月21日
雨が降ると帰ってこなくなると思います。(雨の日の夕方だか夜だかは不在にしがち。昼日中でもどこかしらで雨宿りをするかもしれない)(曇り空はより濃さと低さを増しているように思われ、踊り場の窓から差し込む光もかすかだ)
てか、今連絡したらよくないですか。(彼の思惑を知る由もない。隠し事を台無しにする提案だ)
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桔川・庸介 2021年4月26日
やーだって、ほらあっちも仕事とかあるじゃないすか。ジャマしちゃうし……いや、ヘンな仕事なんだっけ……(下手糞な嘘のメッキはつつけば剥がれていくばかり)(うーんと唸る頭に、嫌な単語が飛び込んでくる)雨が降ると……あめ?(あわてて窓から身を乗り出す。よどんだ空の色は黒さを増し、少年の顔は青ざめる)やっべ!傘ねーし。これダッシュで駅間に合うんかな……、……(ちらと"管理人"を横目で伺った)
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矢来・夕立 2021年4月26日
代わりに連絡しても構いませんけど、それで来る確約もないですね。(視線をひしひしと受ける。地味な鞄から、いいとこ五百円の折り畳み傘を取り出した)今急に1100円ほど欲しくなってきました。(タクシーと絶妙にどっこいどっこいの価格である)
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桔川・庸介 2021年4月29日
かっ……金とんの!?しかも高けーし!そこは貸しますとか、せいぜい雨宿りしていきますかーとかいうトコじゃねーのフツーは!アコギ!(流石に愕然と詰め寄る。いやまあ、どのフロアも雨宿りしたいような部屋じゃなかったけどさ!)(1100円。バイトもない高校生にとっては相当な大金である。ラーメン二杯、パンなら8つ!)(一時の雨しのぎにホイと出せる額ではない。……普通の高校生ならば。)
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桔川・庸介 2021年4月30日
~~ッ、あークソ、こーいう時だけゼッテー濡らせない紙あんだよ……(憮然とした顔で財布を取り出す。安っぽいナイロンの札入れが無防備に全開となり、その質感に、ひいては持ち主に不釣り合いな厚い中身を垣間見せた)(絵に描いたような苦い顔をして、紙幣を差し出す)……ほら。それ、買うから。
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矢来・夕立 2021年4月30日
いえ。(他人の財布は覗くものだ。年齢相応の財布。不相応の紙幣。ある可能性に行き着く。安っぽい傘を手の中でひっくり返し、柄をそちらへ向けた)……冗談です。貸しますよ。きちんと返してくだされば構いません。一度こちらから連絡をしますので、次回いらっしゃるときに折り返してください。(言いながらスマートフォンを操作し、先程確認した電話番号にメッセージを送る)はい。
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桔川・庸介 2021年5月3日
(高額なゲーム機のために初めて「言い値」を請求し、おっかなびっくり初めて受け取った大金であった。金銭感覚は見た目に相応、戻ってきた紙幣にもほっと息をつく)(しかし無償の恩義とからかわれたムカつき、ないまぜになった複雑な心境だ。着信の震えだけ確認し、スマホをポケットに落とす)
ありがとー、ございます。なるべくすぐ返しますけど。……そーいうの、マジでそのうち誰か怒りますかんね!たぶん。(踵を返し、階段に向かう。徒歩で降りるのも途方なく、ちょっぴり気落ちした)
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矢来・夕立 2021年5月3日
肝銘します。(これだって当然口から出まかせだ。あなたがそこそこ降りた頃。もう戻ってくる気だって失せた頃、手すりに上半身を預けて頬杖をつく)引っ張っちゃったな、ウソ。(すっかり明かしそびれたが、次回にしても問題あるまい。誰の身命に関わる虚言でもなし。小さくあくびをしてから、鍵のかかっていないドアを無遠慮に開けた)
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