tidy up
片羽・サラ 2021年1月19日
「じゃあこれ宜しくね」
「はい……；」
生徒に雑用を押し付け、生活指導担当の日本史教員は機嫌良く部屋を後にする。
残されたセーラー服の少女はぐぬぬと唇を噛む。
ここにある沢山の古書を日本史資料室に運ぶ。
更に埃を被ってしまっている部屋を綺麗に掃除して、本の手入れもする。
虫除けのグッズまで置いてある準備ぶり。
全ては私服でずっと過ごしていたからだと言うのだが…
「自分が楽したいだけじゃんかぁぁ」
むぅぅと膨れっ面になる。
沢山の本を一列に重ね、部屋を出ていく。
廊下を過ぎて階段を上がって…
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尾宮・リオ 2021年1月19日
(防虫剤を受け取って)…──サラ先輩、落ちないでくださいね。(いざという時に助けられないかな、と考えて。手早く埃を落としていく)
片羽・サラ 2021年1月19日
大丈夫だってば。伊達に空中戦やってないから。
(埃を落とす。ぱたぱたぱた。けほけほけほ)
尾宮・リオ 2021年1月19日
それなら良いですけど。(心配で振り返って見る)サラ先輩、これ。着けておいてください。(脚立から降りて、鞄から取り出したマスクを袋ごと差し出した)
片羽・サラ 2021年1月19日
えっ、いいの？ありがとう…！
(受け取ると、一つ手に取って装着。楽になった気がした)
尾宮・リオ 2021年1月19日
掃除の時は必須なの忘れてましたね。(自分も着けて元の位置に戻る。ハタキで埃を落として)
片羽・サラ 2021年1月19日
(ぱたぱたと掃除続行して。不慣れな様子ではあるが、ちゃんと埃を取って防虫剤を入れていく)
そういえばリオくん。あとふた月もしたら、3年生卒業だねえ。寿々彦くんが卒業しちゃうの寂しいんだよね。
尾宮・リオ 2021年1月19日
百舌鳥さんって三年生なんですか？(思えば学年を聞いたことはなかったかもしれない。慣れた様子で埃を落として、防虫剤を置く)みなさん、二年の先輩方ばかりかと思ってました。
片羽・サラ 2021年1月19日
寿々彦くんは3年生だよー。ジーヴィルくんも上の階で見たことあるような…？？駒知ちゃんが僕と別のクラスで…。トモちゃんが学年分かんないんだよなー。
(脚立から降りると、テーブルの上の本を見た。
確かあれを右の棚の空いた場所に入れるんだっけ。
脚立を右の棚に寄せた)
尾宮・リオ 2021年1月19日
サラ先輩、詳しいですね。僕が一番年下なことしか覚えてなくて。(全部終えると脚立から降りる。本を手に持って差し出した)下から渡していきますね。
片羽・サラ 2021年1月19日
結構校舎内歩いてるからねー。リオくんが1番下なのは合ってるよー！まあリオくんは落ち着いてるんだけどねー。
あ、ありがとー。
(下から本を受け取って棚に入れていく。それを繰り返して)
尾宮・リオ 2021年1月19日
サラ先輩、アクティブですしね。……え、僕、そんなに落ち着いてますか？(最後の本を渡し終えて不思議そうに首を傾げる)
片羽・サラ 2021年1月19日
うん。あれ、自覚ない？落ち着いた常識人って感じするけど。
何にでも動じないというか。
(最後の本を受け取って仕舞った。そのまま脚立から降りようと足を伸ばす)(30以下で落ちる)
片羽・サラ 2021年1月19日
っ、ぎゃぁぁぁ！？(バランスを崩して下へ)
尾宮・リオ 2021年1月19日
ッと、サラ先輩！(手を伸ばす)(30以下で下敷き)
尾宮・リオ 2021年1月19日
(咄嗟に腕を掴んで抱え込むも支えきれず下敷きに)(背中から床に倒れ込んで彼女の肩に手を添える)サラ先輩、怪我はありませんか？
片羽・サラ 2021年1月19日
わっ、えっ、リオくん…！
(下敷き状態に焦る。)
ごめんね、ごめんね…！僕は怪我ないけど、リオくんの方こそ大丈夫かな。
(そのままの体勢で彼が怪我してないか目視。うん、大丈夫そう…)
片羽・サラ 2021年1月19日
…………。
(広い肩幅、触れた手の温もりにぼんっと顔を赤くする。
カチコチに固まった状態で、そろそろと彼の上から降りた)
尾宮・リオ 2021年1月19日
僕は大丈夫ですよ。サラ先輩に怪我がないようで良かったです。(背中は痛むけれど、特に気にしてはいない。ほっと安心して息を吐く)……？ サラ先輩？(照れてる様子を見て首を傾げた)
片羽・サラ 2021年1月19日
な、なんでもないよ…！
(慌てて取り繕って)
ほんとごめんね……ありがと……。
(うさぎが耳を垂らしているような様子でしゅーんとしている。)
尾宮・リオ 2021年1月19日
(ぱちりと瞬いた)いえ。そんな気にするようなことじゃありませんよ。落ち込まないでくださいね。(起き上がって、よしよしと優しく頭を撫でた)
片羽・サラ 2021年1月19日
うん、ありがと……
(頭を撫でられるとほっとした。うれしい。
やがて立ち上がって)
あとは掃除して終わりかなー？
早くやらないと夜になっちゃうね。センセー忘れてないかな。
(ロッカーに寄って、箒とちりとりを取り出す)
尾宮・リオ 2021年1月19日
きっと大丈夫ですよ。ちゃんと覚えててくれてます。(保証はないけど、そんな気はする)気付かれずに鍵掛けられるなんて、そんな物語みたいな展開なかなかありませんからね。(立ち上がって同じように箒を手にする。てきぱきと掃いていく)
片羽・サラ 2021年1月19日
そうだね！
(てきぱきと箒で掃いていき)
リオくんほんとありがとね！お陰で終わりが見えたよー！
料理できるし掃除も得意だし、良いお嫁さんになれるぞ。
尾宮・リオ 2021年1月19日
お嫁さんになるのは女の子の方でしょう。(隅から隅まで丁寧に掃いて埃を一ヶ所に纏めていく)サラ先輩も、きっと素敵なお嫁さんになると思いますよ。
片羽・サラ 2021年1月19日
それもそっか。お嫁さんなー、想像つかないなー。
お陰で料理が楽しくなってきたんだけどね。
先って言ったら、進路がどうとかの調査にもまともに答えられなくて、高橋センセーにあれこれ言われてるんだよねー。
尾宮・リオ 2021年1月19日
料理楽しめてるようなら何よりですよ。(にこりと笑って)進路ですか。サラ先輩も二年生ですしね。進学か就職か、なかなか決められませんよね。
片羽・サラ 2021年1月19日
ありがとね。また一緒に料理しようね。
そうなんだよねー。とりあえずまだ就職する気はないから進学になるけど、将来何やりたいか、って言われるとすごく悩むんだよねー。イメージ出来ないというか。
尾宮・リオ 2021年1月19日
料理くらいならいつでも付き合いますよ。大学に入ってから見つける、という手もあると思いますよ。サラ先輩なら、どこでも楽しく過ごせてそうですけど。
片羽・サラ 2021年1月19日
ありがと！嬉しいな。
それもそっか！
とりあえず大学どこにしよっかなー。今は名前書いておけば受かるレベルの女子大にはしてあるけど…もっと学部あるとこ行きたいかなー。
リオくんは？志望校とかやりたい仕事とかある？まだ1年だしないのかな？
尾宮・リオ 2021年1月19日
サラ先輩、真面目ですし勉強すれば、そこじゃなくても入れる気はしますよ。(うーん、と考え込んで)僕は、まだ何も決めてませんね。二年になったら進路の紙渡されそうなので考えないといけませんが……。
片羽・サラ 2021年1月19日
かなあ？2駅近く行ったとこの大学とか気になるんだよなー。
(偏差値そこそこの、美大系やファッション系、他に経済学や社会学に強い共学を指して。他の学部の授業も受けられるのが推しだ)
そかそか。リオくんは頭良いからよりどりみどりだよね！まだ時間あるしゆっくりと考えるといいよ。
(40以下で見回りの先生に気づかず鍵を締められる)
片羽・サラ 2021年1月19日
今がちゃって言った？
尾宮・リオ 2021年1月19日
選り取り見取りというわけでもないんですが……はい。ゆっくり考えてみますね。(聞こえた音に扉へと近付く。ドアノブを回してみる。開かない)お約束な展開ですね。サラ先輩、どうしましょうか？
片羽・サラ 2021年1月19日
そうなんだ？リオくんにもリオくんなりの悩みあるんだね。
お約束だぁ。漫画の中でしか知らないね！
中からは開けられないのか。高橋センセー待つ？
窓から出るって手もあるけど、窓開きっぱだと後から怒られるかなあ？(注意：3階)
尾宮・リオ 2021年1月19日
サラ先輩の動きなら、それも手のひとつかも知れませんが。危ないことして怪我させたくないので。先生待ってみましょうか。(鞄を探す。携帯はあった)それか学校に電話でもしますか？
片羽・サラ 2021年1月19日
はーい。リオくんは過保護だなあ。
そうだね、電話してみてくれる？
尾宮・リオ 2021年1月19日
過保護ですみません。(端末で電話を掛けてみる)(30以下で繋がらない)
尾宮・リオ 2021年1月19日
(無事に繋がった)もしもし。この学園の、(事情を説明する。数分で電話は切れた)…──数分で鍵開けに来てくれるみたいです。
片羽・サラ 2021年1月19日
いいんだけどねー。それはそれで嬉しいというか。
(乙女心は複雑である)
そっか、良かった良かった。
朝まで閉じ込められるとか勘弁だもんね。
(漫画みたいに2人の距離が縮まるとかはないかー、リオくんだもんな。とちょっと惜しい気持ちになる)
尾宮・リオ 2021年1月19日
嬉しい、ですか。(瞬きを繰り返す。待ってる間に埃をちりとりに収めて掃除も終わった)勘弁なんて言葉を使ったら語弊が生まれそうですけど。女の子と朝まで同じ部屋で二人きりは誤解されちゃいますしね。(困ったように笑った)
片羽・サラ 2021年1月19日
掃除終わったね！ありがとね！
あー、確かに漫画とかじゃ誤解されたりハプニング的な展開起きてたりするもんね。
リオくん、基本的に部屋の中で男女二人っきり避けてる感じ？
尾宮・リオ 2021年1月19日
そうですね。日中なら部屋で二人きりでも特に気にしませんよ。現に今もサラ先輩と二人きりでしたしね。(ふむ、と考え込んで)ただ、夜で男女二人になるのは避けてます。犬とか猫とか、他の存在があれば平気ですよ。(多分ですが、と付け加える)
片羽・サラ 2021年1月19日
なるほど。別に襲ったりしないんだけどな。
でも賢明だね。うん、わかった。
(頷いた。彼がそう言うなら、僕も迷惑かけないように気をつけよう…)
尾宮・リオ 2021年1月19日
サラ先輩が襲う、なんて心配してませんよ。僕が、嫌なだけです。(そっと唇に指先を添えて)…──なので、此処で閉じ込められたこと、内緒にしておいてくださいね。
片羽・サラ 2021年1月19日
？？
(何が嫌なのか分かってない顔だ)
うん、内緒、わかった…
(頷く。遠くから足音が聞こえてくる)
尾宮・リオ 2021年1月19日
ああ、そろそろお迎えの時間ですか。(聞こえた足音に鞄を持つ)サラ先輩、先生から頼まれたお手伝いは全部終えられましたか？
片羽・サラ 2021年1月19日
うん、終わってるよー！だから大丈夫！
あとはセンセーに報告して帰るだけ！ありがとね！
片羽・サラ 2021年1月19日
(がちゃっ)
あ、凪ちゃん。あのねー。
(担任の若い女教諭に事情を話す)
え、もう帰っていいの？もう暗いかに帰れ？分かりましたー。帰ろっか、リオくん。
(その後放置してた日本史教諭がたっぷり怒られたのはまた別の話である)
