雨:0101――年初め
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
少し高く
険しく
人が少なく
――見晴らしが良い、山の頂き。
きっと、人はそんなに来ない。
――その年の初めての日の出は、めでたいらしいから
今日は日が昇る前から、それをずっと眺めてる。
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ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
Σ(あ おどろかせちゃった)
ぁ。
ご ごめ……
(ふよふよと、大型のエンゼルフィッシュがきみの横を通り過ぎていくだろう。そのまま素知らぬ顔で、空が明るくなっていった方へと泳いでく。……そのまま遠く、遠くへいって 空でパチンと弾けて消える様は、きっとシャボン玉の様。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
……そう。 瑠花も。
……ぼくも、一緒。……初日の出、 おめでたい、って。
(ねえさん達が昔そう言ってた。……今まであまり縁がないな、なんて思ってたけど。今年は見てみようかな、なんて。)
……ちょっと、たのしみ。
(無効票)
三崎・瑠花 2021年1月3日
(さかなを、食い入るように。みつめて、ながめて、見送って)……今日も、キレイだ。
(ぽそりと溢し。)
三崎・瑠花 2021年1月3日
あ、そ、そう…初日の出。
一年に一回しか、見れないからね…。ここは、眺めも良さそうだったし。
……。
か、家族以外と見るのは、はじめて…初めてだ…。
ウルルは、その。大丈夫? オレ、居ていい…?帰ろうか?
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(そう、楽しみなのだ)
(もう一度日の出る(推定)方向を眺めようとして)
(……けれど、じっと魚達を眺める瑠花の目線の先を、つい追って、、、)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(――耳に微かに聞こえた、綺麗だ、って言う言葉に)
(不思議なくすぐったさを感じる。)
…………ありがと。 ……ぼくも、はじめて。
……??(帰る、と聞かれて首をこてんと傾げる。)
……なんで?? ……いいよ。
(なんで謝る事があるのだろう。全然構わないし、むしろ嬉しいくらい。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(……それにしても)
(おさかな飛んでくのけっこう面白い……)
(お空を飛ぶ魚の群れを目で追いつつ)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(ぎゅるん!!と今まで向いてた方向と逆の方を向く。)
…………あの。 ……これは。
ちがいます。(突如の謎弁明)
(無効票)
三崎・瑠花 2021年1月3日
(耳をぺったり寝かせたりふるわせたりして)
……。
(何故か、と不思議そうに返ってきたので)
…あ、ありがとう…。
だって、ほら。せっかくのおめでたいものだし…オレなんかと。
(ほっと安心して。しっぽがぱふっとゆれた。)
三崎・瑠花 2021年1月3日
(ぱふ、ぱふん)
(しっぽで地面をたたきながら、そわそわと、暗い空を見上げて――)
三崎・瑠花 2021年1月3日
えっ!?(えっ!?)なななっな!?
(ちがうの!?なにが!?オレやっぱり帰ったほうがよかっ)
三崎・瑠花 2021年1月3日
(あっなんか視界の端っこが明るい)
(なんでだろう…)
(ふとそちらを向いてみる)
(あっ)あっ
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
……ち ちがう。ます。
ちがうの。ね?
(ぱたぱたと手を振り身振り)
(いやあのだね向こうの方からお日様が昇るかもなぁって思ってた訳じゃなくてそう 夜が濃い方が落ち着くなーと思って向いてただけなんだよほら ね?)(という釈明は悲しいほど言葉として形を帯びない。)
……ざんねんな子じゃないもん。
(残念な子じゃないもん。)
……、、、
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
……、、、。
…………瑠花は。 ……ぼくと一緒で、いいの?
(……ぼくの身体をすり抜けるように飛んでく、魚達を見送りながら。)
(君が言った言葉を、逆に問う。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
…………、、というか
「あ」って何。
(ちょっぴり、むすーとした様子で ほっぺでお餅を焼きつつ言いながら)(――――ふと、)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
、
……、けほっ。
(……肺に、冷たく、綺麗な空気が刺さった。)
(無効票)
三崎・瑠花 2021年1月3日
……。
(ざんねんな子…)(あっ。)(なるほどつまり)
(しかもご機嫌を損ねた様子――!)
あっ、いや、えっと!
…おっ
オレ、全然…気づかなかったから…
このままだと、ずっと何にもない方見てたかも…
ちゃんと気付けたウルルは、すごい(あわあわと頷く)偉い(二回頷く)
三崎・瑠花 2021年1月3日
…へ?
あ、オレ…オレは、こういうのは初めてだけど、
独りが…好きなわけじゃ、なくて……。
だから、もうおめでたいんだ。今日…。ウルルが居たから…
(一緒に見れるのは、うれしい、と。更に頷いたところで)
三崎・瑠花 2021年1月3日
……!
だ、大丈夫?
そ…そうだ…1番寒い時間だ、今…
(慌てて上着を脱いで、広げて)
(三歩ぶんの距離を…詰めかけて、足が止まる)
(一歩だけ踏み出して、上着を差し出した。)
これ、これ。使って。ウルル。
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ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(二度、三度。けほ、と咳き込む。)
(ひゅー、という)(気管支が狭まった時の呼吸音)
(空気を身体が拒む時のそれを 浅く、二度、三度。)
(ひゅーー……)(と 細く息をして、)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(手を、遮る様に出す。)
…………上着、大丈夫。(……ひゅー)
…………寒いんじゃ(ひゅー
……)……ない。……から。
(魚の群れを呼ぶ。ネオンテトラのような、小さな魚達の群れ。
指でつついて、弾ければ。汚れた空気がぼくの前に満たされて)
(……だいぶ、呼吸が楽になった。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(……はぁ、と息を整え)……急に ごめんね。
…………うん
偉い。 ぼく。 偉いからだいじょぶ。
(……すぅ、はぁ。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(……漸く、落ち着いた顔持ちで)
……上着、瑠花が着て
。…………ぼく、寒さは へっちゃら。
……きみがめでたいなら。ぼくも、めでたい。うれしい。
…………だから、一緒にみよ。
(――空もだいぶ白んできた。
もう少しで、日が見える頃、かも。)
…………、、(けほ、と小さく咽びつつ そう言う。)
(無効票)
三崎・瑠花 2021年1月3日
(ざりりと土と靴底が擦れる 下がろうか、または)
(ざり、ざり…)
(二歩、三歩と 歩み寄り)
(触れないように、気を払いつつ)
(その肩に、上着をかけようとした。)
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(――肩に)
(ぱさり、と 上着が掛かる。)
(ぼくが羽織ると、結構ぶかぶかで、腿上くらいまで掛かるサイズ。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月3日
(それをみてから)
…………、?
(どうして?と問いたげな目で)
(ぼくの赤い片目が、きみを不思議そうに見上げるだろう)
(無効票)
三崎・瑠花 2021年1月3日
ご、ご、ごめん……でも……。
(でも、の先が出てはこなかった。)
(耳を寝かせて。おろおろと忙しなく狼狽えた視線が、ほんの一瞬赤い目をとらえて、すぐに外した。)
び…病気…なの?体、弱い…?
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
…………。
(君の、おろおろとする様子を見ながら)
(ふ、と笑って。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
(……ぼくの事を説明する前に ちょっと、手招き。)
(傘の下へ、どうぞ、と。)
……こっち、きて。
(少し屈んでくれないと、もしかしたら入り辛いかも知れないけど。)
(無効票)
三崎・瑠花 2021年1月4日
・・・??
(おっかなびっくり、招かれた場所へと)
(そーっと身をかがめて)
……う、うん…?
(ばっさ、ばっさと不安げに尻尾を揺らしながら、傘の内側を見てみたり。なんだろう、と探るような視線が泳いだ。)
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
……ん。……ありがと。
スイミー
(魚雨は、作ってから日が浅いユーベルコード。思いつきの産物。……雨ほど他の誰かへの汚染の心配がないけど ぼくへの影響は小さくなる。)(普通の環境なら、まだ耐えれたかもしれないけど。きっと、今日は場所が悪かったんだね なんて思いながら)
(魚達が空へ昇って、)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
(ぱちん、と弾けて 極彩色の雨が降り注ぐ。)
(……同じ傘の下にいるきみに当たらないようにコントロールはしながら、)(ぐぅーーっ、と伸びをしつつ大きく息を吸う。)
(澱んだ空気が肺を満たして、一息吐く
。)…………ふぅ。
……、、
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
……フラスコチャイルド。
……ぼくの、種族の名前。
…………汚れた空気で息をする…………綺麗な空気が苦手な、人造人間。
(ぽつ、ぽつと。降り始めの雨のような調子で説明をする。
――命の短さまでは、きっと今は言わなくていい、筈。)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
(――そろそろ日が昇りそうな空を、虹色の雨越しに見ながら)
……この雨は。
ぼくの呼吸を 助ける為のもの。
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
…………、……ごめん、ね?
(――もう、遠からず日は昇る。初日の出の景色を
ぼくの雨で汚してしまう事が。きみに 申し訳ない。
そんな事を思い ふいに謝罪が口から出た。)
……雨、降ったままで。初日の出、で。
(無効票)
三崎・瑠花 2021年1月4日
(聞き覚えのある破裂音、それから、明らかにふつうではない、雨)
(ぴっと耳が跳ねて、すんと嗅ぎ)
(横を見る)
……。
フラスコ…?
人造、…(自身を人形と評する、横暴な姉のような幼馴染が頭に浮かぶ。似たようなものなのだろうか)
そうなんだ…
(なんて思ったからか。素直に頷いた)
三崎・瑠花 2021年1月4日
(もう一度雨を見る。…ふいに、以前「触るとあまり良くない」と言われたことを、思い出す。雨を見る。)
……オ、オレ。
三崎・瑠花 2021年1月4日
(以前とはまたちがう光景。白む空の儚さに、虹色の水の粒。きらりと光を映したように見えた。)
オレ、大丈夫だから。
気にしないで…降らせてていいよ。
…こんなにキレイな景色、初めて見るから。
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
(素直に頷く君に、ぼくもこくりと頷く。)……ん。
……?……なぁに?
(何か言いたげな様子に、ゆっくり耳を傾けて)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
(――……)(ぼくは)
(いつも、この雨と一緒だから)
(綺麗、と言う言葉にピンとこない事も多々ある、けど……)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
瑠花は
(そう言われるのは、結構嬉しい、かも。)
…………沢山、ほめてくれる。
……ありがと。
(くるり、傘を回して。少し上機嫌で行ってるうちに)
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
(――――滲むように、地平線が燃えて)
(橙色に染まり)
(極彩色の雨の向こうから、日が昇り始めた。)
…………あ、のぼった
。……………………そうだ 瑠花。
ウルル・レイニーデイズ 2021年1月4日
――――あけまして おめでと……。
(――遅ればせながらの挨拶を、君に。)
(発言おしまい。)
三崎・瑠花 2021年1月4日
(ふさ、ふさと尻尾がゆれて)
……本当にキレイだから……ウルルのおかげで…。
一緒に見れて、よかった。
あけ…ましておめで、とう…
(家族以外にこれを言うのもはじめてだなと、しどろもどろになりつつも。何度も頷きながら、そう返して)
三崎・瑠花 2021年1月4日
(今年もよろしく…とまでは。まだ、言える勇気は無かったけれど)
(キラキラと輝く景色に)
(ふさり、尻尾がゆれた。)
(発言おしまい。)