雨と空
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
ときとして
黒と白の様に真逆であっても
いや
真逆だからこそ
惹かれあう という事がある。
――Location. . . UDC earth.
Someday, Some time.
◆
ウルル・レイニーデイズ
雲失・空
2
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(少し慌てつつ、鞄からごそごそと何かを取り出そうとする)
(……それがタオルだとわかる頃には、手を引かれて何処かにつれてかれてしまうのかもしれない。)
(無効票)
雲失・空 2020年12月11日
~そんなこんなで紆余曲折~
雲失・空 2020年12月11日
(とあるアパートの一室に彼女を押し込むように連れ込んだ)
(ただいま~と誰もいない部屋に挨拶をしつつ、電気をつけた)
はい、ここが私の部屋ね。まぁあんまり面白みはないけど……ゆっくりしてってよ。
(本人の言う通り、明るく照らされた部屋は簡素なもので。生活に必要最低限、というのが見て取れた)
(無効票)
雲失・空 2020年12月11日
(……で、)
ん~、まずはやっぱりシャワーかなぁ。
(流れるようにはい、荷物預かるよ。と両手を出した)
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(――タオル片手にあれよあれよと言う間に連れてこられてしまった)
(連れゆかれるぼくは
さぞ宇宙にとびゆくねこのような顔をしていたろう)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
はぇぁ(ため息とも安息の息ともつかない気の抜けた声)
……ぇ(荷物預かると、言われてどうしよう、という顔をする。鞄はいいけど…… 傘はだめ。胸元でぎゅっと抱える。……それより)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
……手。 ……だいじょぶ……?
……へんな感じしたら 言って……。
(薄くぼくの身体を覆ってた「雨水」に、君は触れてた。……毒性物質の耐性にも左右されるけど 無耐性の生物なら一時的に麻痺障害などが出る事がある。)(握ってたタオルを片手に、雨で濡れたかもしれない君の手を拭こうとしながら聞く
。)………… えと
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
……シャワーは…………ちょっと……むり……。
(それは下手したら ぼくばたんきゅーしちゃうので……)
(こほっ。)
(無効票)
雲失・空 2020年12月11日
(なんだか遠慮の色が見える。いや、遠慮というよりは手放したくない……ような)
ん~そっか。まぁ自分で持ってたいならそれでも──手?
(変な感じとはどういう感じなのだろう。確かに濡れてはいたけれど、特段何か感じるものはなかった。ああでも)
だいじょぶだいじょぶ。ほら、あんまり濡れてないよ。
(厚意を無下にはしない。気を遣ってくれたことに柔らかい笑みを浮かべながら大人しく手を差し出して、拭いてもらう)
雲失・空 2020年12月11日
無理
…………(やや声音が低くなった)(が)……ならしょうがないかぁ!(あっけらかんとした爽やかな返答)
あっ、えっそっちこそ大丈夫?風邪には早い気がするんだけど……あっ乾燥かな!?ちょっと待って今部屋あっためて加湿器もかけちゃうわ~!(嵐のようにバタバタと部屋の奥へ)
雲失・空 2020年12月11日
(と、扉の先から顔だけ出して)
適当に荷物とか靴置いちゃっていいからこっちのソファに座っといで!
(にっと笑って引っ込んだ)
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(こくこくこく。)
(必死の頷き。あかべこみたいになる。)
(これがないとコントロールが難しい。持ってないといつ「我慢」ができなくなるか判らない。……どうにかあまり迷惑にならない形で 「雨」を出せたらいいんだけど……)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(とか思ってたら低い声。)
ひゅぃ。
(喉が締まるみたいな音が漏れた。こゎぃ。ごめんなさい(震え声))
……ぇあ?(……あれ でもすぐ赦された。なぜ。)……へ あの……(こほっ)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(けほっ。)
…………いっちゃった……。
(ソファ
。……)(ユニフォームが濡れてないか一度点検して)
(ぽす、と腰を掛ける)(……やわらかい。)
(……加湿器……。)
(無効票)
雲失・空 2020年12月11日
(ピッやらピーやらピピッやらピッピピーやら)(色々な音がした後、ほんのりと甘い香りを引き連れて戻ってきた)
いや~バタバタしてごめんね!普段人なんて入れないからさぁ~(はい)ココア。……ってあ、飲める?ダメならお茶とか紅茶もあるよ。なんとなく、甘い方がいいかなと思ったんだけど……
(こちらもぽす。テーブルを挟んで反対側に座った)
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(ぴろぴろぴろ)(なんだかいろんな音。)
……!
(そののち、甘い香り……嗅ぎ慣れない 故郷ではあまり嗅いだ記憶のない類の美味しそうな香り。)(すんすん、と鼻を鳴らして)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(……くぅ、と正直な音が鳴る。)
…………のむ。 ……あまいの ……すき
(黙示録世界じゃ最上級の嗜好品じゃないか……!ごくり。
うやうやそろそろと手を伸ばし あちちとマグカップと暫し格闘した後 両手で持って くぴり。)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
…………! …………おいしい…。
(……こんなにあまくておいしいのは、あんまり飲んだことがない。)
(無効票)
雲失・空 2020年12月11日
(何故だかぎゅっと自分のマグカップを握って、まじまじと反応を見てしまう)
(おいしい、その言葉を聞いてようやく)
……良かった。
(頬を緩めた)(自分も一口。…うん、甘くておいしい)
雲失・空 2020年12月11日
(さて)一息ついたところで色々聞きたいことはあるんだけど………
(とりあえず、名前から)
私は、かいせい・から。雲が失せる、空。一応これでも18。
(そっちは?と首を傾げた)
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
(――自分よりずっと高い背丈)
(大人びた雰囲気)
(サングラス)
(――見た目は ちょっと……結構?怖い?かも知れないけど)
(……思ったよりは。ずっと良い人なような気がしてきた。
だって そんな安堵したような声色で「よかった」なんて言うのだから。ココアを飲みつつ、そんなことを思う。……暖かいと気管支も広がる。咳も、一先ずは収まって)……、ん、
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月11日
…………から。
空で、から。……くもがない……晴れ。
(ぼくとは真逆の名前。)良い名前
……。…………じゅーはち。
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
…………じゅーはち
……???
(えっ そんな……そんな大人びてて??)
ぼくとおなじ
……???
(ブレザー型レインコートがずるっと落ちる感じがする。
これが……敗北感
……!?)(ずぅん……)(ちょっと気が沈む……)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
……ぼくは ウルル。
ウルル・レイニーデイズ
"晴れ知らずの雨女"。
……フラスコチャイルド。 ……いちおう、十八
。…………一応。
(無効票)
雲失・空 2020年12月12日
ウルル。ウルル……(からん、ころん、と舌で転がすように繰り返して)かかっ、私と正反対だ。ふふ、あは。
しかも同い年(タメ)!ふふはは、そりゃまた、なんて………(顔に手を当てて、くつくつと笑う)
雲失・空 2020年12月12日
(けれど、)(フラスコチャイルド)(聞いたことはある。要するに人造人間がどうとか。質の悪いシノギだって、そこまではしないだろうに)
…………。
(笑っていたはずの顔は、気づけば心悲しいものに変わってしまっていた)
……その"体質"も、そういうこと?
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
ため
。…………同い年の女の子は 会うの、はじめて。
(噛みまくりの最初の頃よりは、舌もずっと良く回るようになってきた。何よりだ。)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
(――けど 君の顔が晴れ空から曇り空のように変わる。)
(悼むかのような顔。)
…………、(胸の前で握ってた傘を、少し転がす。)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
(――――此処は、きみの部屋)
(なのに 水の流れる気配と 雨音を識るだろう)
(ぼくが、そう降らせたのだから)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
(降った雨は 流れず 床に付かず 宙に止まって)
(こぽ、こぽと水同士が集まって、形を作る。)
(それは、熱帯魚のような ひらひらした尾鰭をもつ魚の様な形になって。ぴたりと雨の音が止んだ中でも、その数匹の水魚たちが、こぽりと音を立てながら 宙をゆらゆら泳ぐ。)
(――きみの呼吸を害さないよう、細心の注意を払いつつ。
汚い水の中でしか生きられない 汚れた川に住む魚の様なぼくが 息をする事を援けながら。)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
…………そう
……きれいなの ……にがてなの
すき、だけど。
(綺麗、は好きだ。この世界はいつも美しい。
けど、「好き」と「得手不得手」は別問題なんだ。
ちょっぴりとだけかなしいけど、なれっこでもある。)
(無効票)
雲失・空 2020年12月12日
(あ、さっきの)(視線を上げる)
(何故部屋の中でだとか、部屋が濡れるだとか。それよりも、純粋な好奇心の方が勝った)(水の流れを目で追う。紺と呼ぶにも暗い魚)(温かい部屋の中で、とても冷たいその色は不思議と、彼女の眼には魅力的に視えた)
雲失・空 2020年12月12日
(綺麗が苦手)(何故傘を持っているのか。何故濡れていたのか。何故部屋に来て咳き込んでいたのか。壱から拾まで言わなくとも、おおよそ大体は察しがついた)
……………そっか。
(ふぅと息をついた。柔らかなため息)
…………(でも)(そっか)綺麗なの、好きなんだ。
雲失・空 2020年12月12日
じゃあ私と一緒だ。私もね、綺麗は好きなんだけど──
(サングラスを取る。眼に刺さる照明が眩しくて、少し嫌そうに目尻に力が籠った)
(顕わになったのは晴天のような空色の虹彩と、蛇のように鋭く白い瞳孔)
生憎、生まれつきこんなんでさ。ウルルのきっと可愛い顔も、ぼんやりとしかわからないの。
(昨日、こんなことがあってさ。なんて、世間話のような軽い口調。それはきっと、彼女がこの話でそこを重きとしていないから。その先がある)
雲失・空 2020年12月12日
────だからウルル。
(こうして会ったのも何かの縁。同い年で、お互いに苦手があって。だからこそ)
私に、"綺麗なもの"。たくさん教えてくれない?
(晴れを知らない雨女。その頬に手を伸ばす。触れることに、恐怖はない)(その証拠に、ほら。快晴のような、眩しい笑顔)
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
…………ぼくが、いた世界
荒廃してるから……
(――荒地を吹き荒ぶ風を、嫌いとは思わない。見慣れたものだし、不思議な安心感も覚える。――けど、それよりもずっと ぼくの知らないいろんな世界があるのを知れることは嬉しいし それを見るのも楽しい。……まだ、足を伸ばすのは。おっかなびっくりな具合なのだけど。)
……他の世界の事。 ……綺麗だと思うし すき。
……あるくの、ちょっと大変だけど…… …………ぁ
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
(――空色。
色合いの薄い、青。人の瞳とは明らかに違うそれ。……一筋の雲が浮かぶ、空の様だった。名前の通りの綺麗な瞳。)
(それと晴れやかな笑顔に目が吸い込まれて 頬に伸びる手は気にする事もできなかった。……気がつけば、手が触れていて
)…………
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
(……その手に、そっと自分の手を重ね被せる。)
(ぼくはここだよ、というように。)
…………わかる?
(ぼくのこと。……デザインドチルドレンなのだから、多分「綺麗」の括りの中には ぼくも入るのかも。……君のお眼鏡に叶えば良いのだけれど。)
(無効票)
雲失・空 2020年12月12日
(ああ、なんだ。)
(こうしたら、この子にも。ちゃあんとあたたかいものはあるじゃないか。)
……うん、よ~くわかるよ。
(眼は逸らさない。たとえこの瞳に君が映らなくても。)
雲失・空 2020年12月12日
(ピピピ)
(どこかで、タイマーの音が鳴った)
雲失・空 2020年12月12日
もうそんな時間?早いなぁ………(音の方に首を捻った後、再び視線を戻して)
ねえウルル。晩ご飯、食べてかない?足りないでしょ。
(無効票)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
(――手が暖かい。昔 お姉ちゃんたちにこうしてもらったっけ。 そんな、古い記憶が脳裏を掠めて。ココアの甘い香りと温度が あったかくて)
……………… えへへ
(つい、緩く笑う。)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
……!
ごはん?たべる!
(今日一くらい俊敏な反応。)
(なんたって故郷だとごはんは超貴重だしね!誰かと食べるなんてほんとに久々だし!)
なに? なに?
(どんなご飯なのかな。思わずわくわくしちゃうぼくだ。)
(無効票)
雲失・空 2020年12月12日
(思わず吹き出して)
あはっ、ウルルってひょっとして食いしん坊?
(よいしょ、と立ち上がってキッチンへ)
今日はね、なんと寝かせたカレーが────
(今夜はいつもより、とてもあたたかくなりそうだ)
(演出終了。)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
カレー。 ……UDCのは初めて……!
(お姉ちゃんたちと作ったっけ、昔。懐かしい味なのか それとも全然違った味なのか。魚たちを従えつつ きみのあとをちょこちょこついてってみる。)
ウルル・レイニーデイズ 2020年12月12日
(――今日は、水の中に浸かるのとは違う ほかほかふわふわとした
そんな一日を過ごせそう。)
(――カレーはとっても美味しかった。)