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【1:1】公園

ミア・レイシッド 2020年12月6日


あなた方には調査をしていただきたいのだわ。

王の命令よ。

この公園は見通しも良くて王様も観察出来そうなのだわ。

かくり。案内をお願いしても良いかしら。


◇30レス目で王様が現れ、帰宅の準備。
◇期限は1ヶ月半〜2ヶ月
◇揺・かくり




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ミア・レイシッド 2020年12月6日
(頭上で王様が旋回をしていた。この公園は王様の留まる場所もある。遊具も色々とある。問題は、遊具の使い方を知らない事だ)所でかくり。この乗り物は一体どうやって乗るのかしら。わたくしも王様も知らないのだわ。(燃える髪の娘が中央の滑り台を指差した。子どもサイズの滑り台は少し窮屈に感じそうだ)
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揺・かくり 2020年12月8日
(其の場所は嘗て訪れた地。数多の遊具が構える公園の全貌を、くすんだ視界の内へと捉う。天上を旋回する黒鴉の羽搏きが鼓膜を打ち続けて居た) ああ、其れは滑り台と云うらしい。坂を滑って下へと往くのだよ。(繊指が示す先を見据える。娘たちが滑るには些か小さいであろう遊具を映す事が出来た) ……滑ってみるかい?
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ミア・レイシッド 2020年12月12日
滑り台。台上をすべるから滑り台ね。その名の通りの名なのよ。王様に危険があっては駄目だもの。わたくしが、危険のないものだと確かめなければならないのだわ。(滑ると言うのだから階段を上るのだろう。急な階段を一歩ず踏み込む。鉄で出来たそこは若干錆びていた)錆びているのよ。危ないのだわ。(上りきるなり無表情でしゃがみ込む。思っていたよりも狭くて高い)……ここはとても窮屈ね。かくりもいらっしゃいな。王様に感想を伝えなければならないのよ。
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揺・かくり 2020年12月14日
(軽やかに登り往く様子を眺める。其の儘、窮屈な隙間にしゃがみ込む君の姿を見遣った) 此の場所に在る物たちは、随分と古い様だね。嘗ては妖の童たちが様々な遊戯に耽って居たのだろうか。……私もかい?構わないとも。黒き王への伝言は多い方が良いだろう。(ふよりと游ぎを進め、背後の階段部分に降り立った。君が告げた通り、階段には急な傾斜が有る)
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ミア・レイシッド 2020年12月17日
妖の童がこのような場所を使うのかしら。わたくしには人間の童が使っていたようにも見えるのよ。妖の童サイズならこの遊具と呼ばれるものたちは形をかえるでしょう?錆びついて形も変えないのだわ。(しゃがみこんだまま方向転換をした)それでは行くのよ。(のろのろと後ろ向きに滑り落ちて行く。)……転がってもおかしくないのだわ。この遊具は中々スリリングなのよ。妖だろうがヒトだろうがこのような物で遊ぶなんてとっても危ないのだわ。
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揺・かくり 2020年12月19日
……ああ、人間。(宛ら想定して居なかったと告ぐ様に、抑揚の無い声で現世の者たちを紡いだ。方向転換をした儘で滑り落ちて往く君を見届ける) 君は中々に危うい真似をするのだね。滑り台とは……こう、滑るのだそうだよ。(君が転がった際には念力を纏わせて静止を図った事だろう。空いた空間分を詰めると、傾斜を見下ろしながら滑ってゆく。嘗て見映した友の姿の見様見真似で有った)
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ミア・レイシッド 2020年12月23日
そのように滑るだなんて初めての経験なのよ。前に落ちて行くのを見届けるだなんて、怖いもの知らずなのね。(前を向いて滑る姿を見つめていた。見える分後ろ向きよりも恐ろしい気さえする。)滑り落ちた先には地なのよ。わたくしは大きいから恐ろしくはないけれど、人間の子なら激突しかねないのだわ。人間はすぐに怪我をしてしまうのよ。かくりは知っているかしら。
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揺・かくり 2020年12月28日
人の心なぞ知り得ぬが、恐怖と興味は近しい情なのかもしれないね。(呪符を貼り付けて気侭と成った両脚で歩む。勾配のついた遊具を眺めてみたが、其の輪郭のみしか捉う事は叶わなかった) ああ、其の様だね。念力で圧を掛けたのならば潰れてしまうのだろうか。……身は脆く、命は短い。人間と云うものは果敢なき生き物だね。
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ミア・レイシッド 2021年1月1日
紙一重と言うやつなのかもしれないのだわ。恐怖も興味も異なる味がするけれど、恐怖や興味の先に様々な感情が待ち受けている事もわたくしは知っているのよ。(もう一度階段を上り、滑り台を滑った。今度はきちんと前を向いて。前のめりになりながらも到着した暁には、何事もなく立ち上がるのだろう)その通りよ。すぐに怪我をしてしまうから、王様はいつも心配をしているの。わたくしたちには、こっそりと隠れて人間の手伝いをする事しか出来ないのだわ。
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揺・かくり 2021年1月3日
其の身に引き起こされる事象次第では幾らでも変幻をしそうだね。以前感情を食らう店へと訪れたのだが……人間の持つ感情たちは、真に興味深いと思うのだよ。(傾斜を滑って往く黒衣の君を視界に収めながら、黒き王の在処を探した。無論、其の姿を捉える事など出来やしない) 人間の手伝い……君や君の王は、人間を好むのかい?
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ミア・レイシッド 2021年1月7日
ええ、そうね。人間の、いいえ。人間以外も感情をもついきものはとても興味深いのだわ。たまたま人間の感情が一番好ましいと思うけれど、人間以外にも感情は備わっているもの。王様にももちろんあるのだわ。(立ち上がった先で、存在の揺らぐ屍を見た。常と変わらない色の無い声が錆びた場所で木霊する)そうよ。わたくしたちは人間が好きよ。けれども嫌いでもあるのだわ。好きと嫌いも似た感情ね。かくりはどうかしら。
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揺・かくり 2021年1月10日
君の王の持つ感情かい。思えば、君や君の王について知り得ぬ事ばかりなのだよ。君たちは以前から此の周辺に住まうのかな (木霊する声が鼓膜を揺らした。朧げな視界の内に、何かを見る事は無い) 好きか嫌いかと問われたならば……何方とも違うね。私が目覚めた幽世には人間が存在しない。単に、興が向かないのかもしれないね。
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ミア・レイシッド 2021年1月14日
そういうかくりも素性のしれないあやかしなのだわ。(錆びついた黒い靴が砂を踏む。じゃりじゃりと音を立てて燃える髪の娘は鉄の棒へ飛び乗った。細い鉄を椅子代わりに腰を降ろし、浮遊した屍の人をとらえる)いいえ。わたくしたちは此処よりも遥か北の地からやってきたのよ。(その口から漏れ出た抑揚のない言葉の数々に耳を傾け口を開く)かわいそうな屍人なのだわ。あなたは屍の人なのに人に興味がないだなんて。あなたの生きる。いいえ、屍の人だから死んだと言う方が正しいかしら。その世界はとても狭いのだわ。
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揺・かくり 2021年1月17日
(砂利を踏み付ける音が鼓膜を打つ。視界の内で燃える赤髪が舞うと、違い無いと云わんばかりに双眸を細めた) そうかい。君たちは随分と長く歩んだのだね。(己を憐れむ様に言葉を放った君を映しながら、屍人は宙に揺蕩って居る。其れも違い無いのだろう――然れど、其れ迄なのだ) そうだ。屍人で有れど人では無いからね。君の視野は広く、認めた世界も同様なのかい。……北の地と云ったね。聞かせてお呉れよ。君の話を。
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ミア・レイシッド 2021年1月20日
かくり。(鉄の棒に足をかけ、立ち上がる。王様が止まるには少し太い。羽ばたくみたいに両手を広げてバランスを取った)こんな言葉をご存じかしら。名を名乗る時はまず自分から。わたくしたちの事が知りたいのなら、まずは自分から話してはどう?(上空でカラスが鳴く。王と呼び慕う黒い羽搏きが落ちる。羽が一枚)先に告げないまま、相手から情報を得ようとするのは、その手の者だけで十分なのよ。
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揺・かくり 2021年1月25日
(言葉を乗せた一陣が過ぎ去り、暫しの沈黙が場を満たす。稍有って蒼白い唇を開いた) 名無しの屍人。不自由の一つを払う為に此世から名を獲た者。――私は幽。殭屍と呼ばれる妖だ。(茫とくすんだ視界の内を黒い一片が落ちて往く。屍人の指先では拾うどころか触れる事さえ叶わない) ……只其れだけさ。君の様に何処から来たのかは疎か、目覚め以前の事は知り得ない。
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ミア・レイシッド 2021年1月28日
(あまりにも頼りない声色の中、彼女と言う屍人が浮かんだ。彼女の基本的な情報を得たのだ。鉄棒の上から浮遊する屍の人を見遣り、燃える髪の娘もまた唇を動かす)わたくしの名前はミア。あちらの御方は王様。わたくしたちは、遥か北の地を追い出されて此方に来たのよ。燃えた亡骸は白と化し、わたくしはこの世に生まれた。人々は燃える髪の魔女と仰っていたわ。(広げた両手で羽ばたいた。飛ぶことは叶わない)目覚め以前の記憶なんて、誰しも持っていないものよ。何処から来たかなんて事も些細な事なのだわ。ただそれだけの屍人で良いのよ。わたくしだって、ただそれだけの鴉なのだわ。
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揺・かくり 2021年1月31日
(黒衣纏う両腕には彼の王の如き黒翼は無い。嫋やかな羽搏きは地へと吸い込まれて往くかの様だ。君が高さを失えば、屍人は高度を下げる事だろう) ……そうかい。君も一度、終わりを迎えて居るのだね。(黒い姿に浮かび上がる燃ゆる髪、真赤な長髪の揺らぎを捉う。此の双眸にて正確に見取る事が叶うのならば、如何なる感想を述べられただろうか) ああ、君の告ぐ通りかもしれない。過去が在れど、私たちは私たちだ。……そうだとも。些細な事、なのだろうね (腑に落とす様に己の言葉で反響をさせる。二つの姿から発せられる言葉のみ。此処からは生きたものの声など聴こえない)
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ミア・レイシッド 2021年2月2日
そうね。(多くは語らず多くを問わず。淡々とあるがまま)些細な事なのよ。この世に生きる誰しもがそうなのだもの。ごくまれにそうでは無い者もいるでしょう。救済を求めない者に救済を与える資格などわたくしたちは持っていないのだわ。土足で踏み入る事もしないの。それがわたくしと王様なのよ。別の世界の鴉たちは意地が悪いそうね。わたくしたちは彼らとは違うのよ。(黒に変色した靴が砂に埋もれた。着地した先が砂場だったのだ)あなたはあなたとしての意識が現れる前の事を気にしているのかしら。
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揺・かくり 2021年2月4日
現世の鴉たちの事は知り得ないが……弁える、と云う事が君たちの誇りかい?(他者と君たち、そして双方の間に引かれた一線を脳裏に描く。くすんだ視界には微かな砂埃の膜が重なった) 気にしては居ない。と、告げるのは偽りに成るだろうね。時折捉えすらも出来ない嘗てを思うのだよ。……猟兵としての仕事。出向いた先で対峙するものに、其れを促される事が在る。君にも其の様な事は有るかい。
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ミア・レイシッド 2021年2月10日
それは誇りでは無いのだわ。王様は王様よ。鴉の頂点に立つ者は、鴉も人間も導く存在なの。見返りを求めない王様へ弁えるのは必然なのだわ。わたくしの居た場所では鴉は導く存在だったの。(砂場にはバケツが一つ置かれていた。プラスチック製の欠けたバケツだった)人間の物かしら。……無いと言えば嘘になるでしょう。けれどもわたくしは気にした事ないの。思い出したら、わたくしがわたくしでは無くなるような気がするのだわ。
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揺・かくり 2021年2月17日
不吉の象徴と語られる土地も有れば、吉兆の象徴と語られる土地も有る様だ。君たちの過ごした土地は、導きを示すものなのだね (此の唇が語らうのは全て他所から得た知識たちだ。己は鴉たる存在の在り方など識らない) (濁った双眸を細め、茫とした視線の先に置かれた物の輪郭のみを捉う。置物の類だろうか) 彼処に有るものは何だい。……そうかい。ああ、そうだね。妖たる我々と生前の姿とでは、何もかもが異なるのだろう。
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ミア・レイシッド 2021年2月20日
ええ。そうよ。鴉だけではないの。場所によって色んなものの捉え方が変わってしまうのだわ。何一つとして同じものはないの。(欠けたバケツを持ち上げた。しがみついた取っ手が無残にも外れて落ちた)これは砂場よ。砂で遊ぶの。このバケツは人間が砂を入れて遊ぶ事は知っているのよ。山も城もこのバケツがあれは作れるのだわ。作る?(バケツを揺らしながら屍人を見た)
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揺・かくり 2021年2月22日
我々妖を良きものだと語らう者が居れば、悪しきものだと語らう者も居るだろう。……君の言葉の通りなのだよ。(崩れ落ちた取っ手が砂場へと沈む。鼓膜を揺する着地音の方へと視線を寄越した) 砂場……大きな山を作る、彼の砂場だね。私は兎も角……君や君の衣が汚れて仕舞うだろう。其れでも構わないのかい?
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ミア・レイシッド 2021年2月25日
わたくしは不思議な事だとも思うのよ。当たり前のように、わたくしたちは受け入れているけれども、疑問を持つ人間も妖怪もいないのかしら。名前も性別も考え方も、全て同じと言う場所を見てみたいのだわ。(好奇心には逆らえない。もしかすると幽世のどこかにあるかもしれない。淡い期待を抱きながらしゃがみ込む)構わないのよ。砂よりも泥の方が厄介なの。水を含まなければ平気なのだわ。かくりは踏み固める行為は得意?浮遊しているから不得意かしら。
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揺・かくり 2021年2月27日
真反対に写す鏡は無く――全てが正しく同じ。……其れは奇っ怪な事だ。同時に興味が湧くかの様だよ。(そっくり其の儘な己に出遭うのならば、何方か一方が死す。何処かで耳に入れた言伝えを脳裏に浮かび上げながら、いっそう小柄に成った君を見下ろして) 可能さ。私自身が圧を掛けるよりも、念力にて押し固める方が効率が良いがね。君の手際に合わせよう。
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ミア・レイシッド 2021年3月5日
あったらどのようなものになるのかしらね。(全く同じだけれども違う世界を想像して息が漏れた)壮大すぎたのだわ。一旦、考えることをやめましょう。わたくしは城を作るの。王様の城。昔、人間たちがこうして城を作っていたのよ。途中で崩れてしまったけれども、立派なお城だったのだわ。まずはじめに山を作って、それからどんどん高くしてくださるかしら?
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揺・かくり 2021年3月9日
壮大過ぎて想像をしかねるね。(止め、の言葉に一つの話題を放棄する。今は城作りに勤しむ事を優先するべきだ) ああ、任されたよ。……此の様で如何かな。(濁った金を向けた先に、念力を纏わせた砂が積み上がってゆく。小さな砂山は膝丈程度まで成長するだろう)
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ミア・レイシッド 2021年3月15日
(みるみるうちに砂は山になった。ここから城を作り上げる。グローブ越しに砂を掘ると不思議な感触がした)さらさらではないのだわ。かくり。貴方は海へ行ったことがあるかしら。海の砂はさらさらとしていてこの砂とは似ても似つかないのよ。山を作るのも精一杯だったのだわ。人間は不思議ね。出来ない事をやろうとするのだもの。
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揺・かくり 2021年3月20日
(砂は山と成り山は城へと化す。人型の指先が精巧に造り上げる様子を見下ろして居た) 砂に気を留めた事は無いが、此処の物とは性質が異なるのだね。……ああ、不可思議だね。挑戦の先に何を見据えるのか、私には理解が出来そうに無いよ。(頭上から鴉の鳴き声が聞こえる。濁った金を持ち上げて、黒い鳥の姿を捉うだろう)
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ミア・レイシッド 2021年3月22日
達成感。だそうよ。(鴉の鳴き声を聞き、不意に顔を上げた)かくり、雨が降るのだわ。王様がそう仰っているのよ。この作業は一旦止めにしましょう。(幽世の雨は千差万別だ。中には人間や妖怪を狂わす物もある。)何よりも、この場が沈んでしまうのだわ。雨が止んだらまた調査に来ましょう。面白い物が見つかるかもしれないもの。
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揺・かくり 2021年3月25日
……成程。矢張り理解は難しそうだ。(達成感とは如何なる味がするのか。其方に興が向くのみで在った) 雨か。其れは困るね。呪符が剥がれ落ちて仕舞うのだよ。……ああ、また訪れようとも。次なる機会には自由気侭に動く事の出来る様にしておくよ。
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ミア・レイシッド 2021年3月28日
(急かすようなカラスの鳴き声が響き渡る。雨粒が鼻先に触れた。濡れる前に彼らはこの場を後にするのだろう。)〆
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