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キン肉マン マッスルタッグマッチの話をしましょ

御宮司・幸村 2019年1月10日


ハイ、栄えある第一回目は1985年11月8日にファミリーコンピューターでリリース。
バンダイの処女作でもある『キン肉マン マッスルタッグマッチ』で~す。

詳しい仕様とかはwikiとか見て貰うとして。
俺的クソ(誉め言葉)要素を挙げていく。

●サウンドが少ない
まずはこれ。
開始後、適当なそれっぽい曲がタイトルと続いてキャラ選択時に流れる。
アニメが1983年に既にやってたのを鑑みると
せめてOPとキャラ選択時の曲はキン肉マンGO FIGHT!とかにしても良いのではと。
選択後、試合が始まると観客の歓声が盛大に流れて試合開始!
…がっ!突然の無音!!
これは故障ではない、仕様なのだ。
尤もプレイしている時間が長いと思われる試合中、まさかのサイレントっ!
ぴょいーん、しゅっ、ドッ、ダッダッダッ。
ひたすら攻撃する音とヒット音、リングに叩き付けられた時の音が虚しく響く。

容量の問題とかもあるだろうが、あまりにも寂しい。
が!当時のキッズたちには、キン肉マンに出てくる超人を操作出来て戦えるだけでも満足だったのだ。
まぁ、好意的に解釈しておこう、これはきっとわびとさびの世界観を表しているのだ。
ゆで先生の意向とかなのかも知れぬね!

サウンド面をもう少し弄ると、電気ステージの感電音ビリビリ、ロープのしなる音とミート君が出す「命の玉」(詳しくは後述)が出た時に鳴るピロピロピロピロと言う音とゴング位である。
これが全て。
尚、キン肉マンの後に反省したのか、技術の躍進があったのかは定かではないが
翌年に同じくバンダイからFCで出た『機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル』は3Dステージと2Dステージがあり画面構成は上だったし
タイトルではアニメ使用曲の『Z刻をこえて』『水の星へ愛をこめて』『星空のBelieve』の何れも使われており
さらにはポーズ時にアニメのアイキャッチ音まで使うと言うサービス具合だった事を記しておく。

●登場超人の力量差がえぐい
普通、主人公には補正があるが、キン肉マンにはそれがない。
このゲームには仕様として、攻撃を受けて体力が低くなればなる程
攻撃の威力と移動速度が低下すると言うある意味リアルで鬼畜な仕様が存在する。

それは当然、主人公でもあるキン肉マンにも適用されるのだが…
だがしかし!キン肉マンは他の超人に比べ、足が遅い設定である。
原作でも普段のキン肉マンはどんくさい設定だ。
だが、それは…逆境を覆す友情パワーであったり、火事場のクソ力などで逆転勝利が出来るという前提がある。

では、話を元に戻そう。
前述の仕様通り、少ない体力だと主役のキン肉マンとて例外ではなく
ピンチになったら星をみるひと(その内話したい)の移動速度かと思う程遅い。
ここは逆に、ピンチの時ほど強くなるで良かったんじゃないのか。
フォローしておくと、キン肉マンは攻撃力が高いと言っておこう。

●最大のバランスブレイカーにして、このゲームがミリオンを築き上げた功労者と言っても過言じゃないミートの命の玉問題
試合中、どちらかの超人がある程度ダメージを受けると、逆転要素として以下の効果のある命の玉をリングサイドから投げ入れてくる。
・体力回復
・移動速度上昇
・電気リングで痺れない
・超人固有の必殺技が使えるようになる

未プレイの人には救済措置に思えるだろう。
がっ…ミート君が投げる場所や速度はランダムなのだ!
拮抗してる時なら、取れるように相手を硬直させたり
出現地点を予測するなどの熱い駆け引きが存在する。
しかし、これが体力の無い時なら目も当てられない残虐ショーの序章になってしまうのだ。
ミートはせめて、劣勢優遇とかあれば良かったのに。
逆転どころか、舐めプになる可能性すらある恐ろしい問題なのだ。

そして、命の玉を取った所でも、新しい問題がプレイヤーを待ち受けている。
それが…
・必殺技のバランスが悪い問題
カテゴリをざっくり分けると、超人には4種の必殺技がある。

1.大技投げ系
主人公、キン肉マンとゲームではスンとした顔でお馴染みの悪魔超人アシュラマン、西洋甲冑みたいなロビンマスクの必殺技。
コマンドは相手の背後に回ってAボタン。
最高威力を誇る必殺技…だが、熟練者や移動速度が高い相手など
対策を知られていると尤もかけるのが難しい。
ウソみたいだろ。主人公の必殺技なんだぜ。それで。

2.横っ飛び系
ウォーズマン、バッファローマン、ラーメンマンらが使う必殺技。
コマンドは前者2人はBボタン、ラーメンだけジャンプ中にAボタン。
必殺技を繰り出すと、向いている方向へ自身ごと飛びながら攻撃する。
エドモンド本田のスーパー頭突き的と言えば伝わるだろうか。
横方向にしか出せないが、凄い飛行速度と距離、威力の技になっている。
移動と攻撃が一体なので、投げ系より当てやすい。

3.テリーマンの技
固有技、必殺技・ブルドッキングヘッドロックを繰り出す。
コマンドはAボタン。
これも移動を兼ねている必殺技だが、2に比べると距離が短い。
その代わり小刻みに使用かつ、使用後の硬直も少ない為、小回りがきいて2よりさらに当てやすい。
その代わり、威力はややおとなしめだが、一度当てたら、連続で当てやすいので凶悪。

4.ブロッケンJrの必殺技
御存知、ベルリンの赤い雨…ではなく、ナチスガス殺法。
コマンドはAボタン。
効果は向いている方向に毒ガスが噴出される、今作中飛び道具。
当時対人戦ではブロッケン禁止令がローカルルールで作られる程のバランスブレイカー。
上下で避けられるが最上(下)段で追い詰められがちだし、そもそも飛行速度も凄く速い。
威力が尤も低いのが救いだが、当たり前の話だし、それを抜いても当たれば必殺技使用期限までハメ続けられる所がタチが悪い。

現在では熟練プレイヤー同士の闘いでは弱いとされるが、それでも当時のブロッケンは選んだら卑怯者の烙印を押されるキャラの代名詞であった。
ちなみに、ナチスガス殺法はブロッケンJrの技ではなく、親父のブロッケンマンの技だと念の為記しておく。

最後に、当時としては珍しくはなかったが…今では当たり前の物がなかった点を書いて締めよう。

ストーリーとエンディングがない!
最終面が一応設定されている物の、クリアすると何事もなかったかのように1面にループする。
ガードや避ける事も許されない本作は、エンディングも無い漢仕様なのだ。

当時夢中になれたのは、娯楽が少なかったのもあろうが
ある種、おかしな所でも「キン肉マン」だからと胸が熱くなったからだろう。
そして、クソな部分も含めて夢中になれたと声を大にして言いたい。
だって、ミート君に殺意を抱くとか、友情破壊ゲーの部分もあったりで
それだけ真剣だった、って事だろうから。




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御宮司・幸村 2019年1月11日
キン肉マン マッスルタッグマッチの凄い所。ファミコン初のキャラクターが選択出来る対戦格闘ゲームである事。ジャンルはアーバンチャンピオン、イーアルカンフーの方が先だけど、共にプレイヤー固定で後者に至っては対人戦未搭載。(ファミコン版)
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御宮司・幸村 2019年1月17日
キン肉マン マッスルタッグマッチの凄い所。海外版のブロッケンジュニアは大人の事情でジェロニモに差し替えられてる。ある意味、人間から超人になるという作中唯一の超人である為、読者人気も高いのでちょっと使ってみたい。性能はブロッケンと同様である。
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森園・巧 2019年3月30日
スレ立て頑張ったね。今思うと「ミート君玉禁止」にガチ勝負したら誰が強いのかな? そういえばBGMの記憶がない。
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