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▼手記

エン・アウァールス 2019年1月10日


暗号のような、独特の文字が並んでいる。




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エン・アウァールス 2019年1月10日
1/8:(新しい寝床。先の住人は鬼に喰われたらしい。)
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エン・アウァールス 2019年1月10日
1/9:(手紙は汚れない場所に。忘れないように隠しておこう。)
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エン・アウァールス 2019年1月10日
1/9:(見つかった。あのカミサマは相変わらず偉そうだ。)
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エン・アウァールス 2019年1月21日
(オブリビオンにすら、誰かを憐れむことができたのに。)
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エン・アウァールス 2019年2月12日
(あの子も、死を悼むのか。)
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エン・アウァールス 2019年2月16日
( キミが悩むのは、いつだって自分以外のことだ。) ( そして。その悩み事でさえ、誰かにこころを砕いている。) ( いいなあ、教えてよ。それ、どうやるんだい。)
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エン・アウァールス 2019年3月2日
【報告書】( 「普通」なら、警戒するのは当たり前。この思考に辿り着かない辺り、やっぱり諜報は向いていないんだろうか。いや、方法が誤っていたんだろう。次こそは、) ( …天下自在苻を使うのは、個人的に遠慮していたのだけれど。他人の感情の機微を読み取れないのなら、使う事も止むなしかもしれない。)
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エン・アウァールス 2019年3月2日
(普通。) (ふつうに、)
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エン・アウァールス 2019年3月28日
【報告書】(間違いなく失態だった。カミサマを背に庇って戦うなら、前線から離れるなんて以ての外なのに。)(……片付けを共に手伝ってくれた彼の。指先は悴んではいなかっただろうか、)
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エン・アウァールス 2019年3月28日
【報告書】(“ホトケサマ”と、少し話をした。あのオブリビオンも、憐憫のようなものを感じている 一一 ように見えた。)(目尻から頰にかけて、何かが伝ったような感覚があって。その直後に、“ホトケサマ”は真っ直ぐエンに斬りかかってきた。…何が、あのオブリビオンを駆り立てていたんだろう。)
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エン・アウァールス 2019年3月28日
(ひとつは目玉を抉って。ひとつは喉を裂いて。ひとつは心臓を突いて。ひとつは腕を落として。ひとつは腱を切って。最後のひとつは、…ひとつの腕は、祈るために在ったのかも。)(嬲ることなく、本当に。本当に、救済のための慈悲だったのかもしれない。)
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エン・アウァールス 2019年3月28日
(それでも、慈悲に縋る訳にはいかなかった。惨たらしく、平等に、差別無く奪ってきた身であるならば。同じく、惨たらしく、誰の記憶にも残ることの無いような死様を得なければ。)
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エン・アウァールス 2019年3月28日
(それこそ。刹那に踏み潰される虫のように。)
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エン・アウァールス 2019年4月11日
【報告書】( 桜のかんむりは、あの子に良く似合っていた。思ったことを口にしただけなのだけれど、怒らせてしまっただろうか。)
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エン・アウァールス 2019年4月11日
( 男が、ひとりで甘味は買いづらいかと。そう、あの子は思ったのかもしれない。でも、本当は。) ( 一一 猟兵以外の。“ 普通 ”のヒト達の中に紛れるのが。ひどく、ひどく、)
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エン・アウァールス 2019年4月11日
( どうしようもなく、✖️✖️✖️。)
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エン・アウァールス 2019年4月18日
(真似をした。)(その見た目で「着慣れない」、なんて。真面目な顔で言っていた彼に「いや、嘘だろう?」と言いかけた口を噤む。嘘を好かない相手だと知っていたから。)
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エン・アウァールス 2019年4月18日
(鏡に向き合う。片足を半歩引き、右手を胸に当て。その仕草は「仕えた経験のあるもの」の動きだった。きっと彼も、誰かに。)(真似をした。綺麗なカミサマの。)
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エン・アウァールス 2019年4月18日
(…また、無意識にたらし込んだんでしょ。エンの取り分が減るから、辺り構わず誘惑しないでって言ってるじゃないか。)(ところで、キミは何て言ったんだい?)
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エン・アウァールス 2019年5月6日
【報告書】(あおおに。碧い、鬼。)(あの鬼は、どんな顔で去ったのだろう。泣いていたのか、それとも晴れやに笑っていたのか。)(…傍らに居るのは紅い鬼ではないけれど、喜ばせたいのに悲しませてしまうという事は、身に覚えがあり過ぎる。難しい。)
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エン・アウァールス 2019年6月14日
(へえ?良い“ 香水 ”をつけているね、普段のキミからは想像出来ない。苦手だろうに。)( 一一 傷ついてほしい訳じゃあないけれど、血臭に塗れる姿は新鮮だね。好きだよ、そのちぐはぐなところなんて、特に。)
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エン・アウァールス 2019年6月16日
( キミは白髪だし着物も白いから、返り血は映えるだろうね。…ええと。すごく、すごく見てみたいけれど、)
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エン・アウァールス 2019年6月16日
( …キミが汚れるのも、同じくらい嫌だな。困ったなあ。)
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エン・アウァールス 2019年7月9日
( …! 珍しいね、“見せてくれない”なんて。)
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エン・アウァールス 2019年7月19日
( 運が悪かったんだよ。きっとね。一一 だから、ええと、)
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エン・アウァールス 2019年7月19日
( 笑っていて、ほしいなあ )
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エン・アウァールス 2019年8月20日
【報告書】( エンの足に縋り付いた亡霊の顔に 一一 どこか、)( 見覚えなんて無い筈だ。終わった誰かの記憶。それだけなのに、)
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エン・アウァールス 2019年8月20日
( 一一 みどりのかみが。ちらついて見えたのは、何故なんだろう )
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エン・アウァールス 2019年8月20日
( 決して華美、と言うわけでは無いと思うけれど。)( …紫の、1個の綺麗な花束みたいだねえ。キミの姿は。)
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エン・アウァールス 2019年8月30日
( …ただ、その枷だけはいただけない。目に入れるだけで胸が騒つく。キミの身体の一部だと言うから、許容してはいるけれど。)
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エン・アウァールス 2019年8月30日
( やっぱり、ヒトは苦手だなあ )
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エン・アウァールス 2019年9月12日
( うれしいねえ、えへへ。仕立て屋さんに御礼を言わなきゃ )
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エン・アウァールス 2019年9月12日
( キミは何を着ても似合うねえ。ただ…その服で出かけたら、夜店を周るどころじゃなくなる気がするけれど )
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エン・アウァールス 2020年5月27日
( 慣れ親しんだ香り。)
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エン・アウァールス 2020年5月27日
( 血と泥で満たされた戦場に帰れるのはいつになるだろう。一 ああ、ああ、)
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エン・アウァールス 2020年5月27日
( 恋しいなあ )
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