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【1:1】閻魔酒の噂

ロキ・バロックヒート 2020年10月27日


百鬼夜行がゆく往来にて、小柄な妖怪が身振り手振りで客引きをしていた。
そこは百鬼夜行があるときにしか開かれない、百鬼夜行の妖怪たちのための酒屋。

『妖怪の格好をしていきなさい』

そう物知り翁がいうことには、中でもとびきりの目玉が『閻魔が飲む酒』というもの。
暖簾を潜ったふたりの前には、様々な妖怪たちが酒をかっくらっていた。

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ロキとベル




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ロキ・バロックヒート 2020年10月27日
(鼻がのびた赤い仮面を被り、山伏のような格好。いつもの二重か三重ぐらいに上着を着込んで、足元には下駄――否、相変わらずなにも履いてないけれど。いわゆる天狗の格好をした男が、暖簾を持ち上げて店内を見回した)ここがあの酒場みたいだね、ベルくん。
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ベル・ルヴェール 2020年10月29日
ここがその酒場か。閻魔が飲む酒。強そうな酒だ。一体どんな味がするのだろうな。とても気になる。(一族の者からシーツを借りて、僕はコアラになっていた。)ロキは格好いいな。
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ロキ・バロックヒート 2020年11月1日
ねー、強そうだよね。舌が痺れるか喉が焼けるのかも。飲み比べしてみる? へへー、格好いいでしょ。……ん??(頬までの天狗面をちょいと持ち上げ、傍らの姿を二度見した。さっきまで暗かったからわかりにくかったけど)えっ、可愛い。
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ベル・ルヴェール 2020年11月3日
ロキは動物が好きなのか?これはコアラだ。僕の一族の者がシーツを貸してくれた。かわいい動物だと僕も思う。(僕はコアラのシーツを見せた。コアラの耳には僕の耳飾りもつけられていた。)(凄いと思う。)実は凶暴だ。
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ロキ・バロックヒート 2020年11月7日
動物好きだよ。なにかにはなるって聞いてたけど、コアラとか予想外過ぎて面白い。(コアラが酒を飲む。想像して今から笑ってしまう)見た目によらず凶暴だったっけ。なんでコアラにしたの?(聞きながら店内へ入った。向かい合わせになる小さなテーブル席が空いていた)
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ベル・ルヴェール 2020年11月8日
僕はコアラを見た事が無い。僕の住む場所にコアラはいないからな。コアラがいないなら僕がコアラになれば良いと思った。(単純な理由だった。僕はこうしてコアラになった。)(僕はコアラになったまま空いた席に座る。)何から頼もう。物知り爺さんはここの事について何か話していたか?
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ロキ・バロックヒート 2020年11月10日
あはは、なるほど?居なければ自分がなればいいって発想はなかったや。(可笑しげに肩を揺らして、こちらも席に座る。壁に並んだメニューを指差し、竹ご飯や天ぷらはどう?なんて勧めつつ)そうだねぇ。随分と前の代の閻魔が懇意にしてた酒屋だったとか。その時の閻魔はまだ人間で、俺様たちのように妖怪の格好をして通ってた、なんて言ってたっけなぁ。
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ベル・ルヴェール 2020年11月11日
閻魔は確か地獄の?その閻魔が僕らのように妖怪の姿で通っていたなんて想像も出来ない話だな。僕らのように物知り爺さんを探したのかも気になる。(泣く子も黙る閻魔様の話は僕も小耳に挟んだことがあった。)(本当に閻魔様がいるかどうかなんて事は分からない。でも恐ろしい話だ。)
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ロキ・バロックヒート 2020年11月14日
そうそう。地獄の番人。生前は妖怪を退治する側で、情報収集のために来てたとか、なんとか。まぁ、どこまで本当かはわかんないんだけどね。それぐらいしか聞いてないや。(閻魔について諸説ある内の一説、ぐらいで聞いていたから。なにしろ“噂”だもの)あ、でもとっておきは聞いたよ。注文を聞かれて(店員が来る。下駄を履いた小僧だ)“裏献立はある?”と言ってさ(小僧は「支払う銭は?」と言う)“裏表がないもの”って答えると――
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ロキ・バロックヒート 2020年11月14日
(少し後に、升の中に置かれた深い杯になみなみと注がれた酒が二人分、テーブルの上に置かれた)出て来るこれが、閻魔酒らしいよ。(赤みがかって濁った酒は、地獄を彷彿とさせる)
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ベル・ルヴェール 2020年11月16日
(裏の献立。これが裏の献立らしい。僕は目を見開いた。)(赤みがかった酒だ。)色のついた酒は僕も良く飲む。けどこの酒は初めてだ。閻魔酒。地獄みたいな酒だ。これで乾杯をするか?
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ロキ・バロックヒート 2020年11月17日
ねー、すごい色だねぇ。ついつい頼んじゃったけどさ、乾杯する?(よいしょと杯の縁を指先で持つようにして)あ、そうだ。ねぇねぇ、飲み比べしてみない?ベルくんはお酒強い方?結構飲む?
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ベル・ルヴェール 2020年11月19日
飲み比べか、楽しそうだ。受けて立つ。僕はこう見えて強い方だ。主と一緒に沢山飲んでいたからな。(僕は零れそうな酒をゆっくり持ち上げた。乾杯を待つ。)
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ロキ・バロックヒート 2020年11月21日
お、やっぱりね。なんか砂漠の子ってお酒強いイメージあるし、ベルくんもそうかなってさ。それじゃあ――(杯を持ち上げて)
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ロキ・バロックヒート 2020年11月21日
【🍻飲み比べルール】
🎲を振り自分の出目だけ足していく。先に【300】に到達した方が負け。
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ロキ・バロックヒート 2020年11月21日
乾杯!(告げてから、まずはぐいっと一口)
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ロキ・バロックヒート 2020年11月21日
【30】(想像に漏れず強い酒のようで、飲み下す喉をちろりと焼き、鼻に抜けるような酒精)うわぁ、結構キツいや。でもおいしい。(この地酒っぽい感じ、とまた口に運びながら。君の方も見て)
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ベル・ルヴェール 2020年11月23日
閻魔の酒だからきついのか……?僕も飲んでみよう。
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ベル・ルヴェール 2020年11月23日
【78】(見た通りアルコールが強い。喉に熱が集まっているようだ。)まさに閻魔の酒だな。僕の中で天国か地獄か判断をしているみたいだ。
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ロキ・バロックヒート 2020年11月24日
こう、名前で強くしてるのもありそう。 えー?ベルくんなら天国じゃない?悪い事してるようにも見えないし。(いつもより何割か増しでへらへら笑う。笑い上戸。もうひとくち、ふたくち)
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ロキ・バロックヒート 2020年11月24日
【35】(けふ、と息を吐き)そういえば肴ないね。なんか頼む?(お通しはテーブルにすでに置いてあった。スルメか昆布かなにかの干物)
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ベル・ルヴェール 2020年11月25日
悪い事はしていないな。何も無い砂漠に住んでいるから良いも悪いも無い。僕はどこに行っても良いな。天国でも地獄でも楽しければ僕はどちらでもいい。閻魔様の手伝いも良いな。(どちらも僕にとっては楽しそうな場所だと思った。閻魔の酒を飲みながら僕も笑う。)カクリヨには地獄の獄卒もいるようだが、ロキは天国と地獄に遊びに行った事はあるか?
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ベル・ルヴェール 2020年11月25日
【79】肴か。軽めの物が良いな。この酒は思っていたよりもキツイ。口直しの出来そうな物とか。
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ロキ・バロックヒート 2020年11月27日
ふーん?なんか砂漠の民って掟とかそういうのに厳しそうな印象だったんだけど。(ひとの決まりに則っている方なのかといえば、そうでもないかもしれない。かれはヤドリガミなのだし)あはは、どっちでも良いんだ?そう答える子は珍しいなぁ。幽世の地獄は悪くないかもだけど。んー、実は天国にも地獄にも行ったことはないんだよね。その手前とかは結構あるけど。行き方がわかんないや。(いわゆる天界も行ったことない、と)
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ロキ・バロックヒート 2020年11月27日
【72】(マイペースに飲み進めている)軽めのかぁ。さっきの竹ご飯とかどう?メンマとかタケノコの水煮とか。(コアラが食べるのはユーカリだけど。それに葉っぱが似てるから、という理由でのチョイス)オデンも良いよね。
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ベル・ルヴェール 2020年11月28日
僕の住む場所は本当に砂漠のど真ん中なんだ。厳しいと言えば厳しいかもしれないが、砂漠のど真ん中で罪を犯せばどうなるのか僕らが一番知っている。だから僕らには罪を犯すと言う考え方が無い。一族の中にはいるかもしれないけど僕は知らないな。(僕はあまりにも長く生きすぎたのかもしれない。)(酒を飲みながら達観している自分を笑った。)ロキも無いのか。案外行くのが難しい場所なのかもしれないな。
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ベル・ルヴェール 2020年11月28日
【157】タケノコ?僕の知らない食べ物だな。貰っても良いか?
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ロキ・バロックヒート 2020年11月29日
砂漠のど真ん中かぁ……(命を紡ぐ術がほとんどない、滅びのいろが濃いところだ。そこでも生きる者たちが居るのは、長いこと不思議だったのだけど)随分賢い子たちだったんだね。掟は生き抜く術ってことか。あとは、君の主がそういうことしない人だったのかな。(なんとなく、達観というか表裏がないというか、かれの生き様を見てそう感じながら)神でも個があったり猟兵の範疇だと難しいかもね。管轄外だったり。行ってみたくはあるけどなぁ。
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ロキ・バロックヒート 2020年11月29日
(慣れて来たのでごくごく飲んでみる)
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ロキ・バロックヒート 2020年11月29日
【144】うわぁ。(かーっときた)ん、タケノコにする?おーい。(小僧を呼んで、さっき言った三品を全部頼む)
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ベル・ルヴェール 2020年11月30日
生き抜くためには従うしかない。反してしまえばあっという間に僕らは藻屑になる。身を持って知っているから誰も反しない。(ロキによって品が頼まれた。どんな物が出てくるのか楽しみだ。)(僕は話を続ける。)信仰心の厚い一族でもあるからな。外に憧れて外に行ったものもいるけど。
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ベル・ルヴェール 2020年11月30日
【216】(ぐびぐび飲み進めている。)
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ロキ・バロックヒート 2020年12月2日
僕らは、かぁ。(君は死なないのに。ずっと彼らと同じように生き抜く術に従っていたのだろうか)数千年もそうして暮らしてきたの?でもベルくんも外に憧れて出て来たのかな。最近になって。(あんまり外の世界を見たことがないと言っていた記憶があるような)
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ロキ・バロックヒート 2020年12月2日
【219】かーっとくるけど飲みやすい気がしてきた。でもやっぱ肴欲しい。 あ、来た来た。(半分に割った竹を入れ物にしたタケノコご飯と、味付けメンマが盛られた小鉢、それからタケノコを柔らかく煮た水煮が小皿に。それぞれ二人分、タケノコ尽くし)
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ベル・ルヴェール 2020年12月5日
猟兵として本格的に活動を始めたのが最近というだけだ。僕以外にも猟兵は沢山いる。僕があの場所を離れても一族は大丈夫と判断したんだ。(僕は初めて見た和食の数々に息を漏らした。ほかほかのご飯が特に美味しそうだ。)
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ベル・ルヴェール 2020年12月5日
【307】(酒が回ってきたようだ。僕はタケノコのご飯を食べる前にくらくらする頭を押さえた。)一気に来た。
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ロキ・バロックヒート 2020年12月6日
ベルくんはその一族の守り神……っていうか長老?みたいな感じだったのかな。 あらら、大丈夫?別のお酒にする?(酒は飲んでも飲まれるな。でもないけど。来て早々酔い潰れるのは勿体ないし、飲み比べは終わり。料理が来たついでにお冷も頼んどく)あとハシは使える?俺様はけっこーチャレンジしたけど無理。(メンマを行儀悪くつまんで食べつつ。レンゲも追加してた)
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ベル・ルヴェール 2020年12月11日
(ロキからの提案に僕は頷いた。これ以上飲むと食事もままならない気がした。)(視界が揺れていたけど食事は食べたい。僕は箸を持って見せた。)使える。一族の者に教えてもらった。他の世界は食事の仕方が違うから練習した方が良いとな。上手いだろ。
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ロキ・バロックヒート 2020年12月14日
後から来るのかなー、これ。いや途中から結構キツかったけど。(君の様子を見ながらちびちびと飲む)ほんとだ、上手ー。俺様は握っちゃうんだよね。こう。(子どもが握るようなカタチに)フォークとナイフが主体な世界も多いけど、ハシが主体な世界も多いしね。サクラミラージュとか。
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ベル・ルヴェール 2020年12月15日
ロキは慣れてないのか。(箸の握り方を見た。このような握り方を子供がしていたなと僕は思い出した。)僕らは手かスプーンだが、箸に馴染み無いなら、もしかしてロキはフォークやスプーンを使って食べていたのか?
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ロキ・バロックヒート 2020年12月16日
うん……なんかお手本の通りにやると、挟めなくない?(こう、とうまくできない持ち方をしてみせる)俺様は最初は手掴みかな。行く世界の文化に合わせて使いやすいフォークとかスプーンは使えるようになったんだけど、簡単だから。ハシはどうしてこんなに難しいのかなぁ……。(メンマをやっぱり手でつまんで食べる。おいしい)
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ベル・ルヴェール 2020年12月23日
箸を一本持つだろ?ペンで文字を書く時みたいに握って、隙間にもう一本を差し込むんだ。そうすれば握れる。あとは練習あるのみだな。(僕は慣れた手付きでタケノコご飯を箸でつまんで食べる。)(ほかほかのご飯もたけのこも美味しい。)
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ロキ・バロックヒート 2020年12月25日
ふんふん……(言われた通りに持って、君が扱うように見様見真似で)指挟まない?これ?(食べ物を挟めない。悪戦苦闘の末、ハシでご飯を掬うようになった。食べにくい)えー、難しい。ベルくんはどれぐらい練習したの?
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ベル・ルヴェール 2020年12月26日
僕は数か月だったな。毎日やっていれば気付いたら出来るようになっていた。ロキは長生きをしているから、今更やるとなれば難しそうだ。(箸ですくっていた。先はまだまだ長そうだ。)
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ロキ・バロックヒート 2020年12月28日
数ヵ月かぁ……えらいねぇ。同じことを練習っていうか、続けてみたこと全然ないんだよね。それぐらいかかるなら難しそう……っていうか途中で飽きちゃう。(諦めて水煮に箸先を突き刺して食べる。食べにくい。そういえば妖怪ってハシ使うのかな。周りも眺めたりして)長生きっていっても、たぶんベルくんと同じぐらいじゃないっけなあ。三千年ぐらい。正確には覚えてないんだけど。
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ベル・ルヴェール 2021年1月1日
ロキと僕は同じくらい生きているのか。僕の身近には僕と同じくらいのものが居ないから新鮮だな。(僕は筍を食べながら頷いた。年の近いものがいると凄く新鮮だ。)そろそろこの店を出る頃かな。これを食べたら次の店に行かないか?
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ロキ・バロックヒート 2021年1月2日
そういえば、前にベルくんがどれぐらい生きてるかーって時、俺様の方の歳?っていうか生きてる?年数は言ってなかったっけ。(うろ覚えだけど、そんな気がする)うん。新鮮ー。だから友達にならない?って言ったんだよ。(なんて、ふわふわと笑って)あ、そうだね。翁からこの辺りのおいしい店のことも聞いたんだ。
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ロキ・バロックヒート 2021年1月2日
(食べ終わるまでのんびりと続いたふたりの話を、地獄を表すような酒が傍らで静かに聞いていた)

【〆】
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