🐠もくもく日和
エンジ・カラカ 2020年9月1日
もこもこした雲の国。
三日月眼を細めた狼が一匹。
君の隣で雲を眺めていた。
◇猪仲間の君と
◇9/15まで
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エンジ・カラカ 2020年9月1日
アァ……雲だ。ぜーんぶ、雲だ。(開口一番はそれだった。仁王立ちをした襤褸布は、座らぬ首をかくん、かくん、と揺らしながら隣の君で笑っていた)コレは雲の国は初めて初めて。面白い国だなァ……。
霄・月希 2020年9月1日
わぉ、すごいなコレ。(あっちもこっちも、もこもこ。手触りの良さそうな雲。興味深そうに周囲を見回して、雲が途切れた端はどうなっているんだろうと好奇心)俺も雲の国初めてだよ。正直、何っつーか……めっちゃメルヘン。デカい野郎が居て良い場所か……?
エンジ・カラカ 2020年9月2日
……確かに。(隣の君を見た。襤褸布よりも少し大きい。長身の二人がそこに並ぶ様子は、国を襲いに来た巨人にも見えるかもしれない。もくもくさん達が二人を不思議そうに眺めている)ハロゥ、ハロゥ、もくもくサン。コレはエンジ。エ ン ジ (自己紹介をしてみた)コッチは月希。敵じゃないヨー。探検をしに来たンだ。アァ、月希。そうだよなァ……?
霄・月希 2020年9月2日
(それなりに、というか、明らかに平均よりデカい男共であった。もくもくさんたちの見上げる視線が集まっている。それに、へら、と力の抜けるような笑みで笑い返して)うん、敵じゃないよー。俺、月希って言うの。あー、友達……で良いのかな、友達と探検しに来たんだよ。(真珠に集められた人々との関係を何と呼ぶか迷って、結局、友達扱いに落ち着いた。宜しくね、と近くのもくもくさんに手を差し出してみると、警戒心が薄いのか、にこにこと握手をしてくれた。かわいい)
エンジ・カラカ 2020年9月3日
(もくもくさんに握手を返し、改めて辺りを見渡した)雲、雲、雲ー。水はあるなァ……。アレはざぶざぶさんに繋がるヤツカ。アァ……もくもくさんはどんな生活をしているンだろうなァ…。月希、月希、ちょーっともくもくさんと一緒に歩いてみよう。そうしよう。(彼らの生活が気になるのか、もくもくさんに見せて欲しいと頼み込む)もくもくさんもイイ?イイ?
霄・月希 2020年9月3日
(もくもくさんがきゃっきゃと笑うのに釣られ、つい笑顔になる。二頭身の小さな彼らは、 新しい仲間だと楽しそうにはしゃいでいる。何だこれかわいい。そして、これまた警戒心が薄いのか、こっちー、と乗った雲をふわふわり。ごく当たり前のように、男共を案内してくれるようだった)海の方も気にはなるけど、海の中は見慣れてるしなァ。……お、良いね、それ。案内してくれるみたいだし、着いてってみようぜ。(人懐っこい様子のもくもくさんたちが、気が付いたらわらわら集まっているが、とりあえず。やたら柔らかな足場を歩き出した)
エンジ・カラカ 2020年9月4日
(巨人と愉快な仲間。傍から見たら、本の挿絵のような光景なのだろう。白いもくもくさんに着いて二人の男が歩く。地も雲。ふわふわとした足場に、浮足立つ両足。隣の君に伴って歩いた)アァ……ふわふわしているなァ……。跳んだら遠くまで行けそう行けそう。(雲に乗るもくもくさんが飛び跳ねてみろと言わんばかりに指を差す。言われるままに跳ねてみた。雲の力でそうなっているのか、地上よりも身が軽い)……オー。スゴイスゴイ。軽い。
霄・月希 2020年9月5日
おー、エンジ今めっちゃ跳んだ。(ちょっと動画を撮りたかったくらい身軽だった。この国のあれそれ、動画配信したらすごいバズりそうだなーなんて考えるキマイラフューチャー脳。何しろこちとら配信者である)俺もやってみよーっと。……っと、と!?うっわびっくりした、しかも着地地点柔らかくて怖ぇ!(ぽーんっと大男が身軽にジャンプした。が、本人がその軽やかさと高さに一番びっくりしたし、ついでに着地で足元が柔らかすぎてよたったので減点だ)
エンジ・カラカ 2020年9月6日
月希も上手上手ー。(着地は見なかったことにした。ぴょんぴょん飛び跳ねながらもくもくさんに続き、雲の道を行く。この様子ならもくもくさんの家の屋根なんであっという間に飛び乗れるかもしれない)凄いなァ……アッチの家の屋根にも飛び乗れそう。乗る?乗る?(ちょっとした好奇心だった)
霄・月希 2020年9月9日
(どうにも陸上だと鈍臭い男だった。相手よりはおっかなびっくり、一般人丸出しで周囲をきょろきょろと見回しながらそっと跳ねすぎないように雲の上を歩く。正直、何で沈まないのか分からないくらいには柔らかい)え゛。待っ、待って飛び移んの?俺着地失敗する未来しか見えねぇんだけど?……うわ、ちょ、待ってって!やんの!?推奨されんの!?(尻込みしていたら、わらわらやって来たもくもくさんたちにえいえいと背を押され前に押し出される。やれと。遊びは大推奨されるらしい)
エンジ・カラカ 2020年9月10日
もくもくさん達も遊ぶのガ好きだって。ヨカッタヨカッタ。ほらほら、月希も一緒に飛ぶ飛ぶ。オーケー?(尻込みしている様子の君に、もくもくさんと一緒になって笑った。いつの間にかもくもくさんが増えている。勢い良くジャンプをし、もくもくさんと共に屋根に飛び乗ると遠くを見た)月希、ココは凄い凄い。もくもくさんも驚く凄さ。うんうん。(早く来いと言わんばかりに手招いた)
霄・月希 2020年9月12日
(目の前で、ぽーんっと身軽に相手が跳ねて行った。もくもくさんたちも、雲に乗ったままふやふやと飛んで行く。にこにこした最初のもくもくさんが、小さな手できゅっと此方の手を握って来る。にこにこ。にこにこ。見上げて来る視線が優しい
)…………これ絶対ぇ子供見る視線だって……微笑ましがられてるって……。(25歳にもなってこの視線はちょっと来るものがある。行きますよ……と小さくぼやいて、繋がった手の導くままにやわこい地面を踏み切る。ぽーーんっ、と思った以上に飛んで、ひぇ、と情けない悲鳴は上がったが、何とか転ばずに相手の隣に着地成功した)……こ、っぇえ……。
エンジ・カラカ 2020年9月13日
月希は高いトコロが苦手?苦手?(情けない声が聞こえてきた。辺りに集うもくもくさんと共に三日月眼で君を見た。にんまり笑う襤褸布に対し、微笑ましい視線を送るもくもくさん。着地に成功した様を見守る様も相俟って、完全に巨人を見守る保護者のような目線である。襤褸布は気にしていない)
エンジ・カラカ 2020年9月15日
(こうしてもくもくさん達と一緒に屋根の上から遠くを眺めて過ごしたのでした)〆