【闘】我ガ飢ヱ満タセヨ、溢ルル血潮ヨ
神埜・常盤 2020年8月31日
櫻は風雅に舞い、人の営みは賑々しい、華やかなる帝都。
其処から少し離れた所に、工場の跡地が有る。
幾つかの鉄材を遺して朽ち果てた其処は、
腹ごなしには御誂え向きの場所。
僅かに射し込む斜陽の灯に照らされ乍ら、
血潮が滾るダンスを、きみと――。
* * * * * * *
<手順>
1.ダイスロールにて手番決め
☞出目の大きい方が先攻
2.先攻は攻撃RPと共にダイスロール
3.後攻は防御RPと共にダイスロール
◇出目が攻撃ダイス以上
☞防御成功(HPの減少無し)
◇出目が攻撃ダイスより小
☞防御失敗(HPが1減少)
4.攻守を入れ替えて<手順2>に戻る
<補足>
◇UCは幾つ使用しても構わない。
☞一行動のなかで複数個を使用するのも可。
◇技能は行動に組み込んでも構わない。
☞UCを使わず技能だけで攻撃するのも可。
◇HPは「3」から開始、「0」になった方が負け。
◇アンケート機能はお試し用。使用は任意。
<その他>
☞夕暮れ時のサクラミラージュ。
☞お招きした方と。
☞いわゆる模擬戦。
2
神埜・常盤 2020年8月31日
(切っ掛けは、いつかの帰り道。闘争に傾いた心の侭に、君を腹ごなしの戯れに誘ったのが原因だったように思う。されど、ひとたび戦場に立てば、細かいことなど如何でも良いのだ。)それで、きみ。――腹の具合は如何?(互いに“命”を味わった後ならば、飢えては居ない筈だと思いたい。そうでなければ、次に糧と成るのは自分なのだから。神妙に笑い乍らも其の指先は、懐に仕舞った護符の数を確かめている。一枚、二枚
、……。)
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コノハ・ライゼ 2020年8月31日
(君から少し離れた、隣。一歩踏み出すごとに埃が舞う。口笛ひとつ吹けば、がらんとした空間に高く響いた)帝都ってだけで雰囲気あるケド、ココはまた一段とイイねぇ……うん? ヤだなぁ、オレはいつだって腹ペコよ。(ちらとその笑みを目の端に、しれっと返し腹の辺りを撫ぜてみせ)ま、喰らい尽す程飢えちゃあいないケド。体動かしてそのままでいられるかは保証できないから……期待してるわ。(その為に『人目』を憚ったのだと言いたげな楽しげな台詞は、さて本気か否か)
(暫し宙へ彷徨わせた手がやがて海象牙に触れる)
(無効票)
コノハ・ライゼ 2020年9月1日
(触れてから銀刃が翻るまではほんの一瞬、相手が構えるのを待つことはしない。否、必要ない。せーので始める行儀の良さなど求めちゃいないのだ、きっと互いに)
(先手を意識した刃は更にその先へ雷奔らせ、心の臓へ向かう。いきなり大きく踏み込み急所を狙ったのは、外しても晴天がこの地面を染めると踏んでの事だ。【霹靂】と、その術の名を語った記憶も新しければ、雷のもたらす痺れも晴天の加護も君の知る所だろう)
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神埜・常盤 2020年9月3日
はは、食欲旺盛で結構なことだ。(そう返されるのは、何となく分かっていた。ゆえに、動じることなく其の場に佇んだ侭。ゆるりと伸びた己のシルエットを、不穏にゆらめかせて。)――しかし、育ち盛りにも程が有るんじゃないかね。(見覚えのある得物に、記憶に新しい業。其れ等から逃れる術が無いことは、ようく知っている。ならば、)
僕はねェ、喰らい甲斐の無い男なんだ。(悪く想わないで呉れ給え、なんて。常の如く戯れてみせる傍らで、男の躰は指先からふわりと宙に溶けている。――否、其の身を吸血蝙蝠の群れに堕として、凶刃から逃れようとしているのだ。)
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神埜・常盤 2020年9月4日
(君が振う刃の切っ先が心の臓を掠める寸前、男の躰は手品のように溶けて行く。代わりに宙で羽搏くのは、少なくない数の蝙蝠たち。――彼等はどいつもこいつも、飢えていた。)
……あァ、眩しい。眼が眩む前に、さて。(一矢くらいは、報いなければなるまい。晴天の加護は此の身と相性が悪いので。)僕も喉がカラカラなのさ。ひと噛み位は赦せよ、きみ。(晴天を覗かせた雲間から射し込む光に照らされ乍ら、蝙蝠どもはバサバサと悍ましい羽音を立て、君の元へと突っ込んでいく。彼等は獰猛な牙で、そして鋭い牙で以て、其の身に纏わりつこうとするだろう。)
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コノハ・ライゼ 2020年9月5日
食わず嫌いはしない主義なの、お構いなく。(雷は虚空に消え、刃は羽ひとつ裂けずに。手応えへ何の感慨も見せず、踏み込んだ足元へ広がったアオの上で身を翻す)ふふ、食後のワインにするにゃ高くつくヨ。(ひと噛みって数じゃあナイじゃない、と折角の空模様さえ隠してしまいそうな羽搏きの合間をすり抜けるべくステップを踏む。ひとつ、ふたつ、みっつめの足音で己が身を守る気を纏った。さて、この血の価値は――)
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コノハ・ライゼ 2020年9月5日
少しは希少価値を高められたかしら。(躱しきれぬ牙を見えない壁で弾く傍ら、握った銀刃で腕を浅く裂く。渇きを訴える蝙蝠に見せびらかすよう、伝う血を皮膚を裂いた刃へ捧げればこれもまた君にはその意図がお見通しに違いない)
イタダキマス、(丁寧なようで傲慢な呪言を吐けば、ナイフが細く長い曲刀へと姿を変え。群がる蝙蝠全てを喰らわんと、狙いすまして斬りかかる。)
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神埜・常盤 2020年9月7日
君を安く見積もったことなど、(愛しい眷属が、見えない壁に弾かれる。か弱い其れは衝撃に溶け、大地に広がる青に黒い染みを落とした。目が、眩む。)――……嗚呼、一度も無いとも。
(聞き覚えの在る呪言が、鼓膜を穿った。ぐるりと曲がる刃には、見覚えが有る。皿の上に乗せられていたのは、どうやら此方の方らしい。)はは……。(悪い冗談だと、蝙蝠どもは宙を舞う。其の凶刃が届かぬ、天の帳へ向かって。)
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神埜・常盤 2020年9月7日
(バサバサと羽搏きながら天へ広がった闇の眷属は、軈て地上へ集う。しゅるりと象られた黒い男のシルエットは、くつくつと愉し気に哂った。)そう易々と、喰われる訳には行かないなァ。此奴らは愛すべき写し身なので……。(含み笑いを零し乍ら、ごそごそと懐を探る。片付け下手はこんな時、締まらない。)
その代わりに、――無銘の神々からご挨拶を。(引っ掴んだ黒き紙人形の形代どもを、勢い良く宙へ投げる。紅いひとつ目を生やした其れらは、ぎょろりと凝視しながら、「我が飢え満たせ」と何処までも君を追い立てるだろう。)
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コノハ・ライゼ 2020年9月13日
あら光栄……ついでに、味見位させてくれたってイイのに。(足元に青、頭上に闇。天地がひっくり返ったような景色をくるりと眺めれば、空振りした刃も半回転。ああザンネン、言葉だけで惜しみ)
まあご丁寧に。(投げつけられた『挨拶』と目が合うと、愛想良く笑んで握手を求めるかの気軽さで手を差し出した。瞬間、甲を覆うように雲模様が広がる)
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コノハ・ライゼ 2020年9月13日
【HP2】(描いた紋が、纏った気が、幾らかはその形代を弾いただろうか。しかし飢えるモノの勢いは止めきれず、黒が手先をすっかり覆って更にと這い上がる)熱烈ね。待ちきれなかったかしら? (笑んだまま困ったように首を傾げて見せるが、それを真に受ける君でもないだろう。それはびっしり貼り付き正気をも喰らう視線達へ、失うのを怖れはしないと告げる為だったかもしれない)
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コノハ・ライゼ 2020年9月13日
(血も流さず喰われゆく様に小さく息を吐いて。いよいよ顔へと張り付こうとした一眼を、寸での所でもう一方の手が遮った)その情熱に、見合った熱だとイイけれど。(指先から、黒の内側から。月白の焔が沸々生まれては四方八方へと流れゆく。その光が玻璃となり、生命啜る抜けない棘となるように)
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神埜・常盤 2020年9月15日
これはこれは、情熱的なのは嫌いじゃァ無いが。(熱も光も、苦手なのだ。おまけに棘で串刺しなんて、縁起でもない冗談だ。)どうせなら棘よりも、いっとう赤い花が欲しいなァ。(クロックハンドを抜き放てば、玻璃と変わり行く其れを鐵の切っ先で払い落そうと――。)
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神埜・常盤 2020年9月15日
【HP2】(時を縫い留める鐵は、虚しくも宙を切った。鋭い棘が、腕を、腹を、深く貫く。)嗚呼――。(くらり。視界が揺れるのは、貧血の所為だけでは有るまい。刺さった其れを、ずるりと抜き乍ら溜息交じりに哂った。)赤花は僕の躰に咲いた様だ。
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神埜・常盤 2020年9月15日
喪ったものは、取り戻さないといけないなァ。(牙で手袋を引き外したら、つぅ――と、クロックハンドに指を這わせる。)(「ぐるるるる」と獣めいた唸りを上げるのは、男の掌中に在る時縫いの得物だ。裂けた皮膚から滴る血を啜り、殺戮刃物は獰猛な其の本性を解き放つ。)
見ての通り、僕は狙いを付けるのがヘタでねェ。動いてはいけないよ、きみ。(おっとりと笑う様は、悪辣だ。伸びた影を踏むように、ふたつの脚は前へと躍り出て。獰猛な切っ先を、君の躰へ突きつける・)
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コノハ・ライゼ 2020年9月18日
(ふわり。酔いに似た心地に小さく恍惚の吐息を零す)そうネ、とても似合いの色だと思うわ、ジンノ。(あえて名前を呼んだのは、この酔いに溺れぬように)
(僅かな雫でも、飢えた鼻には刺激が強い。だからと言って油断するほど侮ってもいなかったのだが)ふふ、其れサービス料取れるヤツ? (唸り声に、迫る切先に、反応が遅れた事を知る。まだ張り付いていた形代を叩き落とし、)
コノハ・ライゼ 2020年9月18日
【HP1】(縫い付けられるならどこが一番マシだろう? ナンて選択すら許されず、真っ直ぐ腹を貫かれて)――ッ、(掠れた呼気ひとつ。背からも針先が覗き鈍い紅がぼたぼた流れても、笑みは消える事無く。ただ少しだけ惜しむような声と、手の中の海象牙が落ちる)ああ……折角イイ気分だったのに。
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コノハ・ライゼ 2020年9月18日
取り過ぎじゃなくて? いっそ『離さない』ナンて言うべきカシラ。(溢れる紅はキミの手も染め、生命は望むままに摂れるだろう。己の血ごとその手をついと撫でたその直後)
(落とした銀の刃が。右手の指輪が。そして薄氷の右目が。貌変え、真っ赤な夕焼け色の花弁となり一斉に舞い上がった。円描き踊る風蝶草の欠片は、やがて君を覆い隠そうとするだろう)こんな色も、素敵だと思うヨ。(閉じた右目がウィンクでもしてるようで。取った取られたの争いになるかは、さて)
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神埜・常盤 2020年9月18日
なに、足りないくらいさ。――はは、は。僕を捕まえられるかな?(紅が鐵を、君の手を伝って、剥き出しの此の手を染める。眼下に広がる其の光景は眼に毒で、喉の奥から獣じみた唸りが零れた。こころの裡では、空腹感と自己嫌悪が戦っている。)
……おや。(不意に視界が、夕焼けの彩に染まる。あえかな花弁が三つ揃えに纏わりつけば、空いた腕で払わんとした。されど、君が呼んだ花吹雪がそう簡単に拭える訳も無い。)華麗な彩で素敵じゃァないか。まァ、僕には似合わないけれど――。(合わせて片目を閉じ返す傍らで、君の腹から得物を抜いた。先ずは物理的に離れなければ、)
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神埜・常盤 2020年9月18日
(鐵の先端から赤い絲を引きながら、君の懐から距離を取る。尚も追い掛けて来た風蝶草は、ガチガチと歯を鳴らす得物で切り裂いた。ひらりと舞い散るひと欠片を、白い掌で握りしめ。)
刺した僕がこんなことを云うのも何だが、――君は赤よりも薄青の方が似合うねェ。(そんなことを宣いながら、くつりと笑う。呑気な男とは裏腹に、手元の得物は物騒な捕食形態を保ったままだ。)その右目が戻るまで、待たなくとも良いだろう?(手心を加えた程度で勝ちを譲ってくれる程、君は甘く無いだろう。畳み掛けるならば今しかないと、其の懐へ突っ込んでいく。喩え花嵐に巻かれようとも、止まることは無い。切っ先が君の元へ届く迄は――。)
(攻撃)
コノハ・ライゼ 2020年9月23日
かはっ、(支えを失ったようにふらり、揺れて数歩後退る)……夕焼けの赤もお似合いと、思う、ケド。はは、じゃあ、戻すヒマくらいくれなく、ちゃ……っ! (返す軽口の声も掠れて。鐡の先がもう一度迫った所で、解いた武器を戻し往なすにはどうしたって間に合わない。穿たれた穴から生命は零れ落ちるばかりで、取り返さねばもたぬと分かっていてもその暇など尚の事、無く)
(花弁を苦し紛れの目眩ましに、黒の歯牙目掛けあえて踏み込んだ)
(無効票)
コノハ・ライゼ 2020年9月23日
【HP0】(心の臓くらいは躱せただろうか。自ら飢えた牙へと身を喰らわせ、その瞬間腕を伸ばす。間近にある君の頸へと――しかし)
あは、ほぉんとせっかちネ。(驚くほど軽やかに言って。指先が君に触れるかどうかの距離で、止まった。時を縫い付けるかのように、獰猛な黒の針がしっかりと胴に喰らいついていたので。その牙が、指ひとつ動かす力も残してはくれなかったので。せめて届かぬ月を眺めるよう微笑んでみせた)渇きは、癒せて? (負けたぁ、と声にならず口だけが動く。それから伸ばした手が離れたのは、体が傾いだからだ。喰われたままなら重力に肉を裂かれ地に伏すし、そうでなくとも血溜まりへと沈むのは確かだろう)
(KO)
神埜・常盤 2020年9月25日
(伸ばされた指先は、頸を捕えてくれなかった。倒れ往く君の躰から、するりと抜けたクロックハンドは、地面へ鮮血を滴らせている。乾き――。そう、其れを癒す為に、君と命を懸けて戯れたのだ。纏わりつく花弁は、確かにこの身に少なくない疵を刻んだけれど。それでも、)
神埜・常盤 2020年9月25日
――あァ、御馳走サマ。
神埜・常盤 2020年9月25日
(式神が啜った其れが、そして得物が齧った其れは、確かに此の身の糧となる。だから、おっとりと微笑んだ。)正直、ほっとしているよ。喰われる覚悟は僕に無いし……さて、疵は深いかね。
(直ぐに良くなると良いンだが、なんて。自分が遣った癖に、他人事のように笑う。伏した君の傍らに、片膝を着いて、)薬と包帯を取ってこようか。それとも、店まで送る?(つらつらと語る聲は、君に聴こえているだろうか。返事が在ろうと無かろうと、応急処置はする心算だが。)
コノハ・ライゼ 2020年9月25日
(耳障りな湿った音を立て、回っていた景色が止まる。食後の挨拶が聞こえてきた頃ようやく、夕焼けの花弁は元の姿へと還り――戻った薄い青の瞳だけで君の声の方を見た。四肢を動かす気力はない。これ以上少しでも体力を失いたくはない癖に、表情だけは倒れる前と何ら変わらず)コレが擦り傷に見えて? 味見だけしてお預け食らったようなモンだし心身共に重傷なんですけどぉ。(大袈裟に吐く溜息、不満気な声。一度視線を外して目を伏せると、そこへ小さく付け足した)まあデモ……そうネ、オレもほっとした。
コノハ・ライゼ 2020年9月25日
(喰らう気でいた。それは事実。けれど其れが許されたなら、きっと途中で止める事も戻る事も出来なかったのだろう。喰われる覚悟が無いという君と、喰らう覚悟の無かった自分。ナンて戯れにしても笑ってしまうが……飢えを癒せなかった体が訴える欲望を奥底に閉じ込めてから、また瞼を上げる)
……ああ、店はダメよ。上にお遊びがバレちゃう。そうネ……このまま何処か、「餌」の居るトコに放り込んで頂戴な。
(喰らわねば。本来喰らうべきモノをたらふく喰らって、そうして己の糧に変えれば傷も塞がるし、何より上への言い訳にもなる。それに、)お腹が空いちゃったのヨ。其れくらい、勝者のお情けをねだったってイイでしょう?
神埜・常盤 2020年9月27日
いやあ、済まないねェ……お預けにする心算は無かったンだが。(そうは言っても、殺気を向けられると手が出て仕舞うのは、もはや職業病の様なものだ。眉を下げながら、片手をひらひらと振って見せる。)次の機会が有るのなら、片腕――いや、指先くらいはあげても良い。(ぽつりと囁かれた科白を耳聡く捉えれば、くつくつと喉を鳴らす。大きなパーツを差し出す勇気は矢張り無いのだ。)
神埜・常盤 2020年9月27日
あァ……。(そういえば、拠点で揉め事を起こすのは不味いと聞いていた。顎に手を当て思考したのち、ゆるりと首肯して。)――じゃあ、逢魔が辻にでも。盛大にディナーパァティをするなら、付き合うとも。(いのちを取り入れたお蔭で、こちらも元気満々だ。)(そうして、此の齧り合いは一先ずの幕を閉じ。番外戦へと移行する――。)
神埜・常盤 2020年9月27日
(――終幕)(手合ワセ感謝ヲ。有難ウ御座イマシタ。)