🌃夜を歩く(オズと綾華)
浮世・綾華 2020年8月30日
海の家に訪れて数日たった頃のこと。
翌日は店員の人数が足りているから
たまには手伝いをせず、自由に遊んでおいでと言われた。
折角自然に溢れる場所なのだ。
何をしようかと、楽しみにしていたからだろうか。
俺は何となく寝付けずにいて、
探検がてら夜の散歩に出かけようとしていた――。
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特にダイスなどはなくのんびりと。
20~30発言、切りの良いところで〆。
→オズと綾華
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浮世・綾華 2020年8月30日
(もう寝てしまった人もいるだろう。散歩用の軽装に着替えてから、ポケットに財布だけ突っ込んで。寝泊まりをする部屋をそっと出たところで、物音に気付く)――あれ、オズ?
オズ・ケストナー 2020年9月7日
(潮の香りと、波の音。きっと星だってきれいだ。いろんなものに誘われて、外に出ようとしていた。部屋を出たところで声が聞こえて、そちらを向く)あれ、アヤカ?
浮世・綾華 2020年9月11日
(名を呼ばれて、少しそわそわとした様子を感じ取り笑った。同じなら嬉しいと思う。無意識の想いを口に出すことは無いけれど、問いに込められていたかもしれない)――もしかして、オズも散歩するつもりだった?
オズ・ケストナー 2020年9月14日
(ぱっと笑って頷く)うんうん、おさんぽっ。海だものっ(理由になっていないような理由を答えながらふと気づく)オズも、ってことはアヤカもおさんぽ? 外、いく?(扉の方を指さして、わくわくは更に増したようだった)
浮世・綾華 2020年9月14日
ふふ、海だとお散歩なの――。(謎理由に可笑しそうに眦を下げて笑った。笑顔が咲いた後、隠すことなく映るわくわく。読み取った言葉にその通りだと示すように軽くだけ頷いて、足をすすめた)――はやく、いこーぜ。(横切って扉を開いてくしゃりと笑う。当たり前のように、一緒に行こうと)
オズ・ケストナー 2020年9月16日
そうだよっ、だってきっととってもきれいだもの。(扉を開く姿を見て笑った)うん、いくっ。(ぱたた、と駆けそうになって、あわててゆっくり速度に直す。だれか寝ているかもしれないから、しずかにしないとね。そんな意味を込めて人差し指を口の前へ。けれど、扉を出たらこらえきれずぴょんとひとつ跳ねて振り返った)夜だっ。
浮世・綾華 2020年9月18日
確かに。こないだ海の上を歩いた時も、綺麗だったもんな。(吃驚もあったけれど。そんなことを思い出しつつも、返った「いく」という同意が嬉しくて僅か心に滲む何かを感じて。口元に添えられる指先に、扉から出でる時のはしゃいだ様子に、気遣いの奥で疼いていた彼のわくわくを感じては目を細め、彼の言う「夜」の中で可笑しそうに)さっきからずっと夜だっつーの。でもまあ確かに、家の中にいる夜と、こうして外で感じる夜は違うケドも。オズはさ、こうやって、夜に散歩することって結構あんの?(海沿いの道を進みながら、何気ない言葉を口にして)
オズ・ケストナー 2020年9月20日
きれいだったっ(サメにびっくりしたことを思い出してふふふと笑って)うんうん、外だと星がいっぱい見られるよ(ぬるい夜風に吹かれて空を見上げれば、空には星が瞬いている。両手を広げて、てててと早足になってみたり、ゆっくり歩いてアヤカの隣に戻りながら歩いて)おさんぽ、するよっ。はじめてきたばしょとか、夜はどんなかんじかなーって見る。
浮世・綾華 2020年9月20日
(きれいと笑う様子に、同じようなことを思い出しているのだろうと分かる。星も笑う空の下、「ただ歩く」ことをせずに、まるで遊ぶように歩く彼をみているのはやはり面白かった。転ばないように気をつけろよなんて野暮は押し込める。もし躓いたなら「ばかだな」と手を伸ばしてやればいい)――今はキマフュにいるんじゃなかったっけ。色んなとこで、寝泊まりしたりしてんの?(どうだっただろうかと思いながら問う。仕事や遊びついでだとか、色々あるだろうけれど)
オズ・ケストナー 2020年9月20日
うーんとね。キマイラフューチャーにね、お部屋をかりてたんだけど、そこはもうね「ありがとうございました」したんだよ。今はアルダワにもどってるんだ。アヤカがあそびにきてくれるおおきなおうちがあるでしょ、コタツだしたところ。だいたいあそこにいるの。おさんぽするのは、おしごとでいろんなところにいったときかなあ。あ、べレティアでもおさんぽしたよっ。
浮世・綾華 2020年9月20日
(紡がれる言葉を聞きながら歩いていると、目の前にある小石を蹴ってしまい、ぱちんと音を立てて前に弾かれていくのを目で追う)――ああ、そっか。なるほどな。(腑に落ちたと其方を見てから、前に向き直る)ベレティアは俺もしたなぁ――っと、あ。ねえ、あそこ。(暫く釣り具屋や、住宅に畑、小さな林などだけが広がっていた薄暗い道に、ぽつんと明るい店が見えた。コンビニだろうか)なあ、腹減らない?
オズ・ケストナー 2020年9月21日
(転がっていく小石を同じように目で追って、別の小石を同じように蹴ってみた。あまり遠くに飛ばないように軽く蹴ったから、アヤカの蹴った石にはぜんぜん届かない場所に転がったけれど)ふふ(それでも満足そうに笑った)べレティアではねえ、ユルグと星座つくってあそんだよ。ココア座っ。(アヤカは? 問いかける前に示された灯り)おなか。(思わずお腹を触る。すいている気がしてきた。こくり、頷く)
浮世・綾華 2020年9月21日
(自分の蹴飛ばした小石を追うようにオズが蹴った小石が飛んでいく。オズの小さな笑い声が、夜の星の下で穏やかに零されるのに聞いてふと僅かだけ笑み)――ユルグさんと? へえ……て、ここあ座。(どんな星座なのだろう。見上げる空をみて想像を膨らませてみる。どちらが考えたのだろうか。俺の予想はオズだけれど、どうだろう。あの人がそんなにへんてこで――可愛らしい星座を思いつくとは思えなかったから)英さんとのんびり話してただけー。
浮世・綾華 2020年9月21日
(特別面白いことはしてないよ。なんて続けて、それからオズのお腹に視線を落とした)ふ。(空いてないかな。どっちだろう。表情を確かめるように視線を持ち上げる)――空いてなかったら、飲み物とか買えばいいよ。(それか俺の少しだけあげる。呟きながら、軽く地面を蹴っていく)
オズ・ケストナー 2020年9月24日
そうだよっ。ココアのみながらねえ、星をみてたの。ユルグ、こういうあそびをするのははじめてだったんだって。でね、でね。マグカップのかたちの星座をつくってくれたから、ココア座(空を探してみるけれど、季節が変わればそれらしい星を見つけられなかった。同じようにつないで指さすことはできるけれど、それはちょっと違うような気がして)スグルとおはなし? ふふ、なんだろ。ポポのことかなあ。
オズ・ケストナー 2020年9月24日
(様子をうかがうアヤカと目があえば笑った)すいてるっ。あ、でもはんぶんこもしよっ。なにがあるかなーあるかなー(スキップするようについていく)
浮世・綾華 2020年10月3日
まあ、イメージはないよな。……マグカップにココア。(聞き馴染んだ明るい声は何処か心地良く、夜の空気に良く馴染む。オズの視線を追って、見上げた先で星を繋いでみる。マグカップ座にココア座。一体どんなふうに星を辿ったのか、やはり想像もできなかったけれど。オズがとても楽しそうに話すから、きっと楽しかったのだろう――否。どんな些細なことも、楽しいことに変えてしまうんだろうなんて考えて、緋を細める)うん、ポポも一緒だったし。後は住んでるとこの話とか、英さんの仕事のことを少し。詳しくは聞けなかったケドねえ。
浮世・綾華 2020年10月3日
(星灯りの道を進んで、明るく光る店の前に立てば、開く自動ドアの先へと足を踏み入れた。個人経営のコンビニだからだろうか、少し変わったものや、昔ながらのお菓子なども置いているようだ。ぱっと目についたのはアイスのケース。覗けばこれがいいとひとつ手にして)オズ、ダブルソーダだって。これ半分こしない?(棒がふたつついているから、多分割れるような仕組みになっているのだろうと)
オズ・ケストナー 2020年10月7日
そうなの?(星座を作って遊ぶイメージがないといわれて瞬いて。でも、慣れてないということだったから、アヤカのいうことは正解なんだろうと)アヤカだったらどんな星座つくる?(スキップの最後にぴょんと飛びながら尋ねた)ポポもいっしょだったんだっ。ポポはスグルとなかよしだものねっ(彼の髪を気に入っていたリィリの姿を思い出してほころぶ。そうして共に自動ドアの向こうへ)
オズ・ケストナー 2020年10月7日
おかし、いっぱいあるよっ(ちいさな箱に入ったガムや、ボトルに入った個包装の飴。駄菓子屋で見たことあるようなものもいくつかある)ちょっとずつたべられる。(レジの横には焼き鳥やコロッケも並んでいた。くるり店内をめぐってアヤカのところへ戻ってくる)ダブルソーダ? アイスだっ。はんぶんこ、するっ。
浮世・綾華 2020年10月11日
(どんな星座、と問われれば。空を見上げて、星を繋ぐ。そして目立つ星をひとつ、ふたつと探して人差し指で追いかけた。「何に見える?」一度オズの方を見て、もう一度星をなぞった。もし正解を問われたなら、いつもオズが被っているという意を示すように頭をさして両手で被るふり。帽子座なんて答えただろう)
浮世・綾華 2020年10月11日
ちょっとずつ。それじゃあそれもいくつか買おうよ。(少し離れた場所にいたオズに声をかけた。もし食べきれなかったら、明日みんなで分けるのもいいだろう。そんなふうに提案して。かけよるオズによしと頷いて、持ってきたものがあったなら預かって会計を済ませた)
浮世・綾華 2020年10月11日
(コンビニを出ると、ぶらさげた袋から早速アイスを取り出しながら歩く。裏パッケージに描いてある通り、ぱきっとふたつに割ってからひとつをオズへと手渡した)ほら、ドーゾ。
オズ・ケストナー 2020年10月14日
(隣で見ていては指が描くものがよく見えなくて、もう一度なぞるときにはアヤカの後ろにぴょんと飛んだ。四角く覆うような形に、長めの横棒。ジェスチャーを見て、ぱっと笑った。『帽子座』に頷いて、自分も同じように星をたどっただろう)
オズ・ケストナー 2020年10月14日
(ちいさなカルパス、ガムを包んだキャンディ。ゼリービーンズ。アヤカに預けて、ピッピッと機会に当てられ袋に入れられるまでを頭揺らしながら覗き込んだ。ありがとう、と定員さんに伝えて、アヤカに声をかけられたら一緒に自動ドアから出ていく)
オズ・ケストナー 2020年10月14日
(ぱきっときれいに分かれたソーダバーを受け取った)ありがとう、アヤカっ。(アヤカのもつ半分と、自分の半分を並べて見比べて、ふふふと笑う)おそろいだ。いただきまーす(口元にもっていくけれど、アヤカを見ながら少し待って)
浮世・綾華 2020年10月16日
ん。(おそろい、の言葉をきいて、「そりゃあな」と軽く返す。特に意味は持たせなかった。簡単な言葉を交わし合えることが心地良い)――溶けるよ。(ふと視線を感じてソーダから似た色のオズの眸へと視線を移す。同時に食べて同時に感動を味わったりだとか、その前にフェイントをかけて笑い合ったりだとか。そんな今までを思ったけれど)(今回はどうしようか。そのまま手元のアイスをもう一度みて、ふむとそのままシャクと口に含む)(慌てて追うかしら。予想して、でもやっぱりこんな行動にだって、大した意味は何もない)
オズ・ケストナー 2020年10月20日
(じり、と夜の熱を受けて、アイスの表面にざらつくように細かなしずくが浮かぶ。あふれて零れ落ちるにはまだ、)まだへーきっ。(じーと見つめていたら、アヤカが口を開いたからいっしょにほおばった。急いだから思ったよりたくさん齧ってしまい、アイスの3分の1が口の中へと消える)(つめたい。思わずきゅっと目を閉じたのと、アイスで頬が膨らむのは同時だった)
浮世・綾華 2020年10月20日
(返る言葉を聞いて、手元の空色をみた。それから予想通り――否。慌てて食べたからこその表情の変化に思わず声をあげて星を仰ぐ)ははっ。慌てて食うから!(なんていうけれど、片手の空色をくるくると揺らしながら覗き込むようにそちらをみて)……だいじょぶ?(まだ少し、先ほどの笑みを残したまま問いかけた)
オズ・ケストナー 2020年10月23日
(そろり目を開けて、つめたいをしゃくしゃく、ごくん。喉が急に冷える感覚に何度も目を瞬かせて)だいじょぶ(言葉と共に吐いた息も冷えている気がして、片手を自分の口の前にかざした)ひんやりしてる。(確認するようにもう一度息を吐いて、自分のてのひらに吹き付けた)アヤカ、つめたい。(楽しくて、顔をあげて笑う)
浮世・綾華 2020年10月24日
――そう。(子供のような表情は、最後には楽しげな色を宿す。なんてことないことを、心から楽しいものに変えてしまうオズのこころそのものが魔法のようだと、いつも思う)(汗をかき始めたアイスの先端を口に含んでから)俺は冷たくないよ。(意味は分かっていたけれど、名に続くように口にされたものだから。態とそんなふうに告げて「ほら」と)(許されるなら、冷たい頬に軽く手の甲を触れさせただろう)
オズ・ケストナー 2020年10月26日
(一瞬きょとんとして、伸びてくる手を受け入れる。手の甲が触れた方の目を、反射的に閉じながら)……ほんとだ。アヤカ、あったかいね。(口に出したその言葉で『冷たくない』の理由がわかって、ふふ、と笑みをこぼした。それだけじゃなくて、いままでのいろんなことを思い出して、確認するようにもう一度繰り返す)アヤカはあったかい。(それがうれしくて、笑った)
浮世・綾華 2020年10月26日
(最初は確かめるような、そして認めてくれるような言葉に得意気になって。「だろー」なんて間延びした言葉を溢す。本当は得意になることなんて何もなくて、温度が伴わなくてもあたたかなものを知っている。だからこれはただの、一種の言葉遊びのようなものだ)
浮世・綾華 2020年10月26日
なんでそんなに嬉しそうなの。(何かを誤魔化すように呟く。特別答えを求めているわけではないけれど)(時折聞こえる波の音はやはり心地良い。オズの音を邪魔しない大きさのその音は、空気が読めていると思った)――そろそろ引き返そうか。何か、歩きながら食えそうなもんある?(アイスは最後の一口になっていた。食べ終えたらパッケージにしまって、オズの分も回収してから、今度はお菓子の入ったビニールを広げ中が見えるように)
オズ・ケストナー 2020年10月29日
(だろーと言われたなら、うんうんと頷いた)なんで?(尋ねられるとも思わなかったことに、きょとんとして。だって、うれしい理由なんて決まってる)アヤカがここにいるからだよっ。(頬は自然と緩む。アイスはすっかり食べ終えてしまった。引き返そうといわれたらビニールをのぞき込んで)ええとねえ、カルパス。あ、これは? ぺたんこなカツっ。(駄菓子のひとつを取り出して差し出す)あまいものとしょっぱいものは、こうごに食べるんだって。
浮世・綾華 2020年11月1日
――にこにこしてなかった。(していただろうか、無意識的に、していたんだろう。そんなことオズにしか分からないのにそう返した)カルパスと――ぺたんこ。(駄菓子の類は色々と食べたことがある。だからどちらも味には大体想像がついた)交互? 確かに味の変化は楽しめそうだケド。(理屈は理解できる、と)つーかどっちも酒のつまみっぽい。(受け取ったぺたんこカツの袋を開いて、歩きながら一口)(はむはむと味わいながら進む)(あと1レスか2レスずつで終わりにしようと思うよ)
オズ・ケストナー 2020年11月2日
にこにこしてなかったの? する? にこにこ(ぺたんこなカツをひとつ袋から出して、ぴょんと跳ねるように離れる。そして、向かい合うようにしながらゆるり後ろ歩き)にこにこっ(言いながら、バリっとカツの袋を開けた)にこにこー(はむり。ととと、後ろを気にしてくるり前を向いた。アヤカの横に戻ってくる。どうだ、という顔で)こうごに食べたら、もっと食べたくなるんだって。(いつ締めてもおっけーだよっ)
浮世・綾華 2020年11月2日
――しねぇ、にこにこ。(何となく、反抗してみたかったからそう返す――けれど)(ぴょんとはなれて、後ろを向いて、それから隣で。ころころ表情を変えながらにこにことするお前がおかしかったから)
浮世・綾華 2020年11月2日
しないしない。(言いながら、にこにことカツを平らげる)そーなの。(じゃあ試してみてよ、なんて袋を指した。甘いのあるんじゃないの、と言いたいらしい)(そうしてなんてことのない夜を、のんびりと歩いていく)
(おしまい)