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【1:1】誓焔是応

杜鬼・クロウ 2020年8月19日


アリスラビリンスに伸びる災厄。
既に幾つか扉は開かれており、その内の一つ──魔空原城にて。
草原を純白に染めた無数のそれは、誰ぞ為に在るのか。

サムライエンパイアへの侵略を目論む猟書家「クルセイダー」が
立てた十字の標は、二人の目の前で砕け散る。
……薄気味悪い遺言を残して。

https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=27643

得た勝利と同時に張っていた糸が切れ、男が混濁の海へと沈みゆく。
神鏡(おれ)を使った代償。不確定要素が強い博打同然の行動。
そうまでして、男が本当に守りたかったものとは。

・短文推奨。高速時々低速。
・アリスラビリンス戦争の帰路でのやり取り。
・渡鳥が指し示す花標は、かすがいのいろ。





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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
(此の一戦は己にとって賭けな部分が多かった。想いに応える花焔の剣があったにせよ愛用の武器不在に使いこなせない本体(おれ)の使用。強敵相手に突破するならば覚悟の上だったが、それ以上に──)(…見栄、かねェ)(あまりに幼稚すぎる理由に頭を振って沈んでいた夢の海から意識を浮上させ)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
……、…ん…?(薄目開きながら覚醒したばかり頭を無理に働かせ、額に手翳して周囲見渡せば、もふり、と柔いものが手に当たり。例えるならそう、羽毛に埋もれているような) (無効票)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
(まさか、アリス・ラビリンスで動きに合わせ他世界への侵攻を企てるものがいるとは思わず。それを阻止するために駆け回り……ようやく辿り着いたクルセイダーへの道)(なんとか、一矢は報いた――まだ、彼の侵攻を止めるには至らないけれど)
(――そして、強敵相手であり負傷はもちろん覚悟はしていたけど。と視線をゆっくり自身の歩くペースに合わせて飛行する相棒と、その背に乗る此度の戦相方に向ける)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
(彼の言う言葉なのだから、信じる以外の解はないのだけれど――)
無茶、しすですよねぇ……(勝利は掴み取ったもののそのまま倒れてしまった彼を相棒の背に乗せ帰還の途。目を覚ましたらしい小さな声耳に留め)
クロウさん、お加減はいかがですか?(そっと低空飛行する相棒越しに声をかけた) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
(白一面から夕陽に染まる空見上げながら徐に上半身起こ…そうとして思うように動けない事に改めて気付く。外傷は殆ど無く別の負荷が蓄積された結果であるが、彼女に諭されないように何食わぬ顔で寝そべった儘でいて)
あァ……悪ィ、千夜子。お前に手間かけさせちまったわ(運ぶの重かったろ?と前髪掻きあげながら続けて)俺なら大丈夫だ。お前は? (無効票)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
いいえ、お気になさらず。私がピンピンなのはクロウさんのお陰でもありますし、彗が手伝ってくれてますのでお運びする分には私は何もしていないぐらいですよ。あとでこの子を褒めてやってくださいな(今クロウを乗せている強化の術で姿を大きくした鷹の彗の頭を優しく撫で、その目を細めた――が)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
戦終わりに倒れ伏したクロウさんの大丈夫、全く信用なりませんけど(その優しく細められていた目が勢いよく疑いの眼差しに変わった) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
そうか。最後の方はかろうじて憶えているが、無事に刃が届いて安心したわ。……ふ、ちゃんと”言いつけ”守れて偉い偉い(言の葉に乗せるは何時もの軽口めいたもので、からからと笑ってみせれば己を運んでくれた鷹へと視線移し)お前が頑張ってくれたのな、彗。あンがとなァ(こんな形で騎乗する羽目になると思いもよらなかったが感謝の意を示して)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
(再び彼女を見遣れば、若草色が疑念濃くした双眸へと變じて細められおり)
……。
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
最悪には至らなかったぜ(にこ)(誤魔化した) (無効票)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
えぇ、そこはご安心ください。確実に、あの者へと我々の刃は届いておりました――って、褒め言葉で誤魔化そうとしてません?(少しだけむくれながらも、自身の相棒も合わせて褒められればそれは嬉しいもので)えぇ、帰り着くまでもう少し頑張ってくださいね(そっと彗の頭を優しく撫でつつ)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
もーー!!笑って誤魔化す!!私も人のことはあまり言えませんが!!(口には出さぬが自分だって負傷覚悟の上というか満身創痍で帰還する戦場だってあるのだから)それだけの強敵だったということも分かっていますけどね!?
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
でも、本当に――ご無事で何よりでした……(倒れ伏し、駆け寄った際に呼吸音が聞こえて安心したこと。ヤドリガミであるから、本体が無事であればということはあれど今回はその『本体』を使っていたのだから。一人で向かっている戦場でなく、せめてその場に共にあれて、こうやって助けることができたことは安堵すべきことではあったのだけれど) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
朧げだが、不穏めいたコトを最期に口走ってた気ィもするが……今は、討ち果たしたコトを喜んでおくか。ンー?まさかまさか。誤魔化してるンじゃなく俺の本心だぜ?そうむくれンなや(横になった儘、上目遣いで捉えながらくつくつと小さく笑って)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
まぁまァ、落ち着け千夜子サン。俺があんな所でヤられちまうタマじゃねェってコトぐらい、分かってンだろ(これは半分本音で半分は嘘)
……俺一人じゃあの戦法は取ってなかったからなァ。お前と連れ立って赴いたから賭けれたンだぜ。余計な心配かけちまったのは謝るが(状況と今の己の手数を顧みて最善を選び取った迄の事。それに僅かばかり”意地”が入っていたのは、)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
──ただでさえ、お前に強化術施してもらったばかりだっつーのに。あんまりみっともねェ姿見せらンねェだろ(寝返りうち小さく洩らした言はまるで……彼女の前で倒れ込んでしまったのは不覚なのだが) (無効票)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
そうですね。まだ完全には討ち取れてはおりませんが確実に一手潰したのは事実ですから!
全く……でもそれだけ口が回るのですから良しとしましょう(少しその表情を和らげて微笑み)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
そこはもちろん、そうでなければ信を置いてあの場で駆けませんとも(本当に無茶をするようなら全力で止めていたと、その翠の目が言葉以上に語る)
――あの戦法をお一人の際に取ることがないのを聞けて安堵しました……(共にいたからこそ、できたというのであれば背を任せられた、戦場でそれだけ信を置ける存在になれたことは素直に喜ばしいことでその表情が和らぎ)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
なんだか珍しいことを仰いますね(思わずふふ、と声が漏れた。笑ってはいけないのかもしれないが――そう思いながら)
ですが、いつも追いかけてるその背はとても頼もしいもので……みっともないとこなど見た覚えはありませんよ?(自身の相棒である剣が折れ、それでも立ち止まることなく進むその力となれていること――むしろこちらが誇っているというのに) (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
少し休んだらオウガ・オリジンの方の動きも確認しておきてェな(体調が回復後は今も尚動いている情勢を把握しようと留めつつ)
…お前と度重ね戦場を駆けて”知っていた”からなァ(その実力も、意思の強さも)だから千夜子は、為してくれると…そう思っていたわ。アレを”ちゃんと”使った後、どうなるかは俺も正直な所わからなかったから、暫くはまた複製で扱うコトになるだろうな(今以上に目に見えて分かる重傷は数多くあったものの、ヤドリガミの身ゆえ傷が塞がっていた。けれど今回は)(主が俺に本体(おれ)を使わせてくれなかった理由が理解出来た)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
……(少し面白くない顔。けれどそれは彼女からは視えない)(再度、体の向きを変えて彗の隣を歩む陽花の彼女に鏡(め)に映せば)そうか。…改めて、礼言っておくわ(ふ、と柔く笑めば彼女が込めた御守りから唐菖蒲の花弁が一枚はらりと暁空に舞って) (無効票)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
そうですね。サムライエンパイアが心配なことは当然ではありますが、まずはこの地を護ることからですし。猟書家の力も複製するような力……とても厄介な相手ですね。どんどん新たな手も見せているようですし(頷きながら、あちらこちらで展開される情報を瞬時に回らせながら)
えぇ、そう思って頂けているのはこちらもとても嬉しいですね。全力を出せるように立ち回れていたのなら何よりです――とはいえ、仰る通り現状は反動も大きいようですしご無理はなさらぬよう(きっと、いずれはその力も使いこなせる人だと思いながら)どうしても――そんな時は必ず、誰かを頼ってくださいね?(それが自分であるならまた嬉しくもあるのだぇれど)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
(勿体無いものを見逃してしまったことには露も気付かず、向けられた笑みに釣られていつものように花のように笑う)
こちらこそ、いつも頼りにしております
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
(そして、暁空に溶け込むような一片の赤き花弁を目で追って)
もう大丈夫とは仰いましたが、大一番を終えたことは間違いなく……もう後は帰還のみですから、もう少しお休みになられては如何ですか? (無効票)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
カタストロフだけは避けないといけねェしな。猟書家から一風変わった力まで使いやがるし。まずは俺と相性が良さそうな戦場から抑えてみるつもりだが。…千夜子も当然向かうンだろ?お前こそ無茶するなよ(本格的に動くのは多種多様に攻め入る敵の情報を掴んでから)
ン、無理はしねェ。出し惜しみはしねェケド。……帝竜戦から既に色んなヤツに頼っちまってるからなァ。今度は俺が返す番なンだが……いざという時は、そうするぜ(彼女の厚意も無下にはせず)
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杜鬼・クロウ 2020年8月22日
(同様に焔華が溶け入る様を眺めて)
んー……じゃァ、少しだけ寝直すわ。着いたら起こしてくれや(普段の怪我とは違って予想以上に精神力が削れて鉛の如く重たい体躯を其の儘に)(大分、甘えちまってるのはよくねェンだが…)乗り心地が己が使役している八咫烏と少し似通っている所為だろうか、はたまた、)(考えるのが億劫になってきた)(凭れ掛かり羽毛に埋もれる様にすぅっと瞼閉じて──) (✾)
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薄荷・千夜子 2020年8月22日
えぇ、アリス・ラビリンスだけは守らねばなりません。それぞれのオウガ・オリジンで力が千差万別ですからね……私も、まだ力になれることはあると思いますので。お互いあと一息駆け抜けましょう(こくりと頷き)
皆さん、クロウさんだから力を貸して下さってるとは思いますが――(本人が借りっぱなしは嫌がりそうですよね、との言葉は飲み込み)お互い助け合ってですから、私もまたクロウさんのお力に頼ることも多々あるかと思いますので……どうぞ、その時に取っておいてくださいな(ふわりと微笑み)
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薄荷・千夜子 2020年8月23日
はい、また戦場に赴くこともありましょう。万全に挑むため、ゆっくりお休みくださいませ――(双瞼を閉じた姿を眺め起こさぬよう小さく声をかけ、そっと手に触れるは三色の美しいペチュニアがあしらわれたレザーブレスレット――自身の得意とする干渉術と結界術を掛け合わせ、クロウを包むかのような優しい花嵐をふわりと起こす)
――良き夢を見れますよう、貴方の心に安らぎを。
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薄荷・千夜子 2020年8月23日
――了 (✾)
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