【1:1】冥水晶が謳う言ノ葉は
マリアドール・シュシュ 2020年8月5日
……嗚呼、いやだわ。いやよ。いや!
どうしてしまったのかしら。
マリアには”知る由もない”のに。怖いの。
わかるのよ。あの子は──。
置いてきた……いえ、忘れたいと願って押し付けた”マリア自身”のようなもの。
断片的に昔が見える事はこれまでもあったわ。
感じた事もあったわ。
猟兵としても、多くを経験してきたわ。
大半の哀しみは、星芒の眸が雫となって零れてしまったけれど。
…そう。そうなのね。
マリアは、忘れちゃいけない事を忘れているのね。
楽しい幸福だけを抱いて眠るのは、駄目なの?
何故?何故?
…今がとても幸せに満ちているから、未来もきっとそうだと信じて疑わなかったわ。
”いつか”崩れる日が来るなんて、思いもよらなかったの。
不思議な鏡の国での邂逅──そして。それから。
迷宮災厄戦⑪〜冥鏡のtruth
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=26928
・希蕾は咲き匂う
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マリアドール・シュシュ 2020年8月5日
こんな気持ち、初めてなのよ……呼ばれている、気がするなんて。マリアはなぁんにも”分からない”のに(両手で自身を包み震えを抑えて)
語られるのは真実
……、…。
あの子に一人で会う勇気がもてないマリアは、やっぱり弱いわ。
少しは、強くなれていた気がしていたのだけれど。
……霞架。
(口にするは、はじめての感情を教えてくれた、愛しいひとの名)
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月5日
お呼びですか。お姫様。
(笑みを浮かべながら恭しく振舞うのは、今まさに名前を呼ばれた人物で)
(少女の今の様子とは、相反するような青年の振る舞い。だがそれは決して、貶めたり軽んじてのものではなく)
(何故このタイミングでここに居るのか、諸々疑問もあるはずだ。
だが、恐らく理解できるだろう。――“力になりに来た”のだと)
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年8月5日
…!霞架……!もしかして、今の…(聞いてた?と振り返り様に戸惑いの色滲ませて蜜金色の眼が彼を捉える。彼が此処へ立っている理由は、理解している)(マリアがあなたを呼んで、来てくれなかった事なんて……今までだって一度たりともなかったわ。けれど、)(今、自分はどんな顔をしているのかしら。きっと嘗て見せた事がない、表情を浮かべているのかしら)
……(絡み合う感情を上手く吐き出せず、彼の胸元へ、とん…と寄り掛かりその”色”を隠す)
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月5日
いいえ、詳しくは。
ですが…
(今まで見た事のないようなその表情。声色。
自分はどれだけ彼女の事を理解出来ているだろうか。
自分の知る彼女は、陽だまりのような人だから。
だからこそ)
貴女が今、助けを必要としている事はわかります。
(彼女の行動を受け入れ、その髪を優しく、あやす様に撫でた)
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年8月5日
(胸底に溜まるこの気持ちは、何?澱みが輝石の煌めきを覆い浸蝕してゆくようで──震えて、揺れて)
……霞架には、何でもお見通しなのね(指を滑らせて撫ぜる仕草があまく、優しみ溢れていて融かされてゆくよう。未だ完全には拭い去れていない不安も、和らいだ気がした。徐に顔を上げて)
マリアドール・シュシュ 2020年8月5日
マリアは、蓋をしてきたわ。楽しい事や幸せな事だけが好きなマリアだから。けれど……、このままじゃ、きっといつか、霞架の横に立てなくなる時が来るかもしれないの。だから。
マリアドール・シュシュ 2020年8月5日
一緒に来て頂戴──霞架。
(決意を露わにした希蕾の片割れは、希う)
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月5日
(少女の言葉を聞く。
事情は、今の自分にはまだわからない。
だがこれは、少女にとってとても重要な事だ。それはわかる。
…ならば、返答に迷う必要などあろうか)
斬崎・霞架 2020年8月5日
勿論ですよ――マリアさん。
(少女の幸福を願う希蕾の片割れは、応える)
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年8月5日
あなたならそう応えてくれると思っていたわ。けれど、霞架の口から聞きたくて。……ありがとう。心強いわ(撫でる彼の手首をそっと下ろして、何時もの花開く様な優しい笑みを刷りて)──もう、大丈夫。
本当の意味であの子をすくえるのは、マリアだけだと思うから。
(響かせるは透白色の旋律、謳うは創造の言ノ葉)
マリアドール・シュシュ 2020年8月6日
まぁ!…ふふ、霞架ったら(態とその様な態度を取る彼が言葉の端々から励ましてくれているようで、鈴を転がす様に微笑し)
ええ、そうね。マリア達は幾度となく見てきたわ…悪夢を。
……負けたくない、負けたくないのよ。霞架が信じてくれるのなら…(撫でてくれた手をそっと両手で包みながら握り)
マリアドール・シュシュ 2020年8月6日
…!その力は!……霞架の身体に負担が掛かり過ぎないかしら?けれど、長引かせたくないのは、解るのだわ。
そう、そうね。なら、あなたが微睡んでしまったとしても、マリアの手で──幕を引くわ(どこぞの誰かに似て頑固な所もあり)
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月6日
ええ、信じましょう。貴女の事を。
そして信じて下さい。
…そうすれば、僕らは決して敗けません。
(優しく微笑み)
斬崎・霞架 2020年8月6日
決めるのならば一気に、が得策だと思いまして。
そうであるならば、出し惜しみは愚策になり得てしまう。
ふふ。ええ、動けなくなる前にその為のお膳立てくらいはして見せますとも。
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年8月6日
霞架、あなた……(本当に、変わったのだわ)(彼の言ノ葉に宿る力強い意思のようなものを感じ取ち、華水晶は瞬く)
マリアドール・シュシュ 2020年8月6日
ええ。霞架が心からマリアを信じてくれているのは、伝わっているから。だからその力を使ってでも、終焉へと導いてくれるのでしょう?(それが誰の為なのかも)どれ程、傷つくかわからないから。…そんな霞架に、マリアも応えたいのよ。
マリアドール・シュシュ 2020年8月6日
(深青のケープを羽織り直しはためかせて。嵌めた指輪にそっと触れる)
──マリア達に茉莉花の加護を。
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月11日
(悪夢を越え、鏡の国での勝利を収めた。
――しかし、あの“敵”は華水晶の少女にとってはただの敵ではなかった。
あの苦しみようを見れば、見た悪夢も相当のものだっただろう。)
…大丈夫ですか、マリアさん。
(だがその内容も詳しく知らない自分では、今はそう声をかける事しか出来ない)
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年8月12日
(パリイィイイン──砕け散った冥水晶(ぜつぼう)。一瞬一瞬まで、目が離せなかった。もう忘れない…逃げないと決めたから。何より…独りでないと、信じろと告げてくれた、共に来てくれた彼にも応えたかった。彼が昏睡する迄に振り絞った力を無駄にもしたくなかった)(体の所々に罅が入り蜜が溢れ出た華水晶が映す星芒の眸は、総てが視えている。真実(かこ)も真実(いま)も)
マリアドール・シュシュ 2020年8月12日
(決して悪夢だけではなかったのに。マリアは関わる記憶を封じたわ。だって、だって、亡くなっただなんて、信じたくなかったのだもの!!)
(彼の気遣う声が遠く感じる。終わったのだ、何もかも。幸福の音が絶望を塗り潰し決別は果たした。りーん、ごーん…金鐘から演奏は鳴り響いた儘、此処ではない虚空を見つめて……花脣をひらく)
マリアドール・シュシュ 2020年8月12日
──ええ、大丈夫よ。
(本当は彼に真っ先に伝える言葉はそれじゃない。目を覚ました彼へ、労いと感謝の意を伝える筈だった。けれど、)
『一人じゃないから"いらない"?ハハッ、お笑い草よ。ベリアごとなくして"幸せに暮らし続けました"というつもりなのね』
(幸せ(いま)を”たった一人”で抱える事がこんなに悲しいだなんて、思わなかった)
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月14日
…人は兎角、悩み苦しむものです。
儘ならない事があり、忘れたい程の事があり、
一度の失敗で挫折する事もあれば、何度挑んでも叶わない事もあり、
忘れてしまう事もあれば、どうしても忘れられない事もある。
それが一般的です。誰もがそうなのです。
だから、悩む必要はありません。
――と言う訳ではないのです。
斬崎・霞架 2020年8月14日
(「大丈夫」、と。
そう言った少女は、とてもそうは見えなかった。
…いや、自分の聞き方が悪かった、と反省する。
彼女ならば、そう聞かれて「駄目だ」とは答えないだろう。
そう言う人だと、自分は把握している。
――きっと、認めるのが怖いのだろう。
彼女は、今まで感じた事のないもの…忘れてしまっていたもの…
ベリアドールが残したものを、しっかりと覚えているはずだ。
それは、途轍もない恐怖を感じるものだ。
今までの自分が、自分の信じていたものが、全て間違いであったと
ありとあらゆるものから、否定されているようで。
……自分はそうだった。
そして目の前の少女が、そんな自分を信じ、
支えようとしてくれたのは間違いない)
斬崎・霞架 2020年8月14日
僕も最近になってようやく知ったのですが、
人と言うのは、そう強いものではないらしい。
迷って、悩んで、躓いて。
どうしようもない時もあります。
そういう時は、立ち止まってもよいのです。
そういう時は、叫んでもよいのです。
そういう時は、泣いてもよいのです。
そういう時は、誰かのせいにしてもよいのです。
そういう時は、誰かに押し付けてしまってもよいのです。
だって――
(自分が、自分だけが…などと言うつもりはない。
誰でも良いのだ。彼女にはそれだけの人徳があるのは間違いない。
きっと他にも、彼女の力になってくれる人はいる。
だが、他に誰が居たとしても、自分が彼女の力にならない理由はない。
――何より自分が、力になりたいと思っているのだから)
斬崎・霞架 2020年8月14日
――君は決して、独りではないのだから。
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年8月17日
……、…。
(彼の言葉を黙して訊く。秘められたおもいは全ては伝わらずとも滲み出て、それは己の為の…”マリア”の為に向けられた言葉(あい)だったから。睫毛震わせながら今にも閉じそうな眸を彼へと向けた儘)
(そう、崩れてゆく。保てていたものが──否、一時的に押し留めていただけに過ぎない故にもう壊れていたのかもしれない。記憶は無くせない、忘れられない。真実は既に、そこに在ったのだから)
マリアドール・シュシュ 2020年8月17日
……っ、…!(小刻みに肩が揺れて、同時に銀のカーテンを下ろし俯いた。”独りではない”その言霊がどれ程、今の己にとって大事で大切で、何より彼の口から聞きたかったか。彼が闇に呑み込まれそうになった時に必死に手を伸ばしてすくいあげた。自分が導きの光となりて助けたかった、その一心で)
(それを今度は、あなたが、)
かす、かぁ……っマリアは、マリアは……怖かったわっ!
だからマリアが、あの子を…ひぅっ…”絶望”にしてしまった
(言葉途切れ途切れに、紡いでゆく。零れる蜜はぱりぃんと破片となって音を奏で弾けて。彼から離れるように、見えないように後退って顔を覆えば、罪が消える訳でも無いのに)
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月20日
(何と声をかけるべきか。何も言わないべきか。
どうするのが正解なのか。自分にはわからない。
…いや、何が正解かと考えるのが間違いだろうか。
自分には、自分の思いを伝える事しか出来ない)
怖さに、痛さに、辛さに苛まれながらも。
自分の脚でしっかり立って、自分の意志で成したのです。
其処に偽りや、間違いはなかったはずです。
…貴女は、よく頑張りました。
斬崎・霞架 2020年8月20日
(後退るマリアを怖がらせない様に、ゆっくりと距離を詰める。
責めてはいない。怖がる必要などない。そう伝わるように。
泣きじゃくる子供をあやす様に、その頭に手を置き、
髪を優しく撫でようと)
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年8月24日
うぅぅ……ぐすっ、…(彼の思いが、言葉が、あまりに優しくて──欲していた。張っていた糸が切れてあまく融かされていくよう。傍にいるのが彼である事が、どんなに心強くて勇気づけられたか)
このおもいを抱く事は出来ても、忘れてしまっていた……いえ、”逃げて、恐れていた”。だから、あの子を産み出してしまったのもマリアで、自分勝手に……、それでも──。
あの子として綴じることが出来たのは、きっと……(間違いではなかった)
マリアドール・シュシュ 2020年8月24日
間違いでは、なかったと…あなたもそう、言ってくれるのね…
頑張った、と
マリアドール・シュシュ 2020年8月24日
(此方へ近づく彼に微かに身を震わせるも、置かれた手がじんわりと熱くて、払える筈も無くて)
マリアは……霞架の傍、にいたい……から、本当の強さを求めて歩み出したあなたの隣に、ずっとずっと、いたいから…あまえてばかりじゃ、だめなのに…っ!
(どうして、どうして。自分はこんなに脆いのだろうか)
(蜜金の雫がはらり、はらりと舞い落ちて、転がってゆく。自ら寄り掛かる事はせず、彼の貌は映さぬまま)
(無効票)
斬崎・霞架 2020年8月30日
仕方がなかった…と、その一言で片づけてしまうのは、いけない事でしょう。
ですが、オブリビオンとなってしまったなら、其れは既に歪んでいる。
そして僕らは、正す手段を持っていなかった。
…だから、あれが最善であったと、僕はそう思います。
(生み出さない方法はあったのかも知れない、もっと力があればまた違ったのかも知れない。
だとしても、今はこれで良いのだと)
斬崎・霞架 2020年8月30日
はは、僕はそんなに大層な人間ではありませんよ。
…それに、仮にそうだとしたら。
それは貴女のお蔭でもあるのです。
(あやす様に髪を撫でていた手を、軽く涙を拭うように頬に添え)
斬崎・霞架 2020年8月30日
(泣くな、とは言わない。
それは酷な事だろうし、泣かない事が良い事とは限らない。
…今はただ、少しでも彼女の支えとなれるように)
大丈夫。僕は此処に居ますから。
(無効票)
マリアドール・シュシュ 2020年9月3日
マリア達は、ああするしかなかったわ。ええ、ええ。とてもよく解っているの。
…それでもああしていたら、もしもマリアがきちんと受け入れる事が出来ていたら、と。悔いばかり、が…残って……(金の宝石雫は未だ溢れて転がってゆく)
そうしたらあの子を絶望になんか、させなかった(幸福なんて要らないなどと、言わせたくなかった)
暗くて冥い儚い場所で独りきりにしてしまったから…でも、あの子と出会わなければ、マリアはずっと本当の幸せを得る事は出来なかったでしょう。ずっと気付けなかったのだわ(彼の言う通り、今出来うる事をした結果がそれならば。掴んだ未来(いろ)は──きっと幸色)
マリアドール・シュシュ 2020年9月3日
マリアのお陰…?(頬に添えられた手に迷いが生じるもそっと己の掌を重ね。恐る恐る見上げて彼と視線を交錯させれば)
ありがとう、霞架。感謝の言葉を尽くしても、全然足りないのよ。
そして、ごめんなさい。我儘を言うわ。
……もうちょっとだけ、傍にいて。
(ほんの少しだけ、この瞬間だけ、どうか許して。心優しい愛しいあなただから、こうしたいと願ってしまったの。甘えてばかりは駄目だと解っていても)
次に逢う時は、いつものマリアに戻って、だから。だから……。
(発言終了(RP用))
斬崎・霞架 2020年9月7日
そうかも知れません…。
ですが、それは誰にもわかりません。
或いは――
(そう、誰にもわからないのだから。
ならば実際がどうであるに関わらず、目の前の少女が救われる事を願うのは…間違っていないはずだ)
――或いは、マリアさんが彼女の事を忘れずに居れば。
今からでも、救われてくれるかも知れません。
…彼女はもう一人のマリアさんのような子、なのでしょう?
斬崎・霞架 2020年9月7日
ええ、貴女のお蔭です。
貴女が僕を信じて、支えてくれた…
だから今、僕はこうして居られるのです。
(顔を上げた少女の瞳を見て、優しく微笑みかけ)
…ええ、勿論。
貴女が満足するまで。
(発言終了(RP用))
マリアドール・シュシュ 2020年9月8日
マリアが忘れずに……?(アリスラビリンスの鏡に囲まれた中にいた彼女とその時の事は鮮明に憶えている。彼女が遺した言葉や見せた過去も含めて忘れられる筈も無く)
そうであって欲しいと願うばかりだわ。ええ、あの子は”マリア”でもあるから……(祈りをゆるりと聲に乗せて、そっと己の胸に手を添える)(あの子は、”ここにいる”)
マリアドール・シュシュ 2020年9月8日
マリアだって、霞架の力になりたかったから。
霞架にはいつだって…笑っててほしいの(その望みは、お互いに交錯しているだろうか)
マリアドール・シュシュ 2020年9月8日
(星芒の眸から溢れた思い出は、決して甘いだけでなく苦いものも混じり未だに心は痛み悼むばかり。楽しいはじまりを紡ぐ音色は、元より何処か歪に欠けて不完全だった。けれど、きっとこの先は本当の……愛と光で満ちた旋律を奏でられる日が来る、そう信じて──静かに重なる霞草と茉莉花。次なる時は再び、華やかであたたかい笑顔で迎えられるよう…此度の幕は今、綴じられた)