🐠蝉時雨
霄・月希 2020年8月1日
池の畔に腰を下ろして、西瓜を二切れ並べたら。
降り注ぐ音に負けないように、君と話をしよう。
◇透明な尾を持つ人魚と
◇8/15までに終了
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霄・月希 2020年8月1日
(降り注ぐ音は賑やかに、喧しいけれど逸そ心地好い。用意して貰った西瓜の片方を取り上げて、しゃくりと齧る。甘い。ゆっくり咀嚼して、飲み込んで。唇を小さく舐めて)んで、しゃららは初西瓜なんだっけ?感想は?(先程、皐月たちに西瓜を用意して貰う時にちらりと聞いた話を思い出して、話しを振ってみた。誰かの初体験は楽しいものだ)
夕時雨・沙羅羅 2020年8月2日
(じぃわじぃわ、独特な音だ。生命の鳴き声はいつだって世界を染める)(夏の太陽に透かした果実は力強い赤。くちにすれば、しゃくり、軽い食感)……ん。ん、ふしぎなかんじ。こんなに大きくて赤いのに、さくさく食べれる。でも、甘くてみずみずしい。おいしい。(ぱしゃん、伸ばした尾鰭で池の水を弾く)(おいしいものはしあわせだ)つきさんは、スイカ何回目?たくさん食べた?
霄・月希 2020年8月3日
(池の水を揺らす相手の尾を何となく眺める。透明。液体?スライム的な?半透明。胸から上。見たことがない、なかなか新鮮な姿だった。確かに、深海魚系のキマイラや白魚系には身体が半透明な種も居るけれど)その器の横に塩あるっしょ、付けるともっと甘く感じるよ。オススメ。んー……何回、だろなァ。大体の場合は西瓜は毎夏食ってるし、ひと夏に何回とか数えたことねぇや。(しゃく、しゃく。齧る度に果汁が溢れて、とても甘くて瑞々しい。ほんの少しの潮が味のアクセント)
夕時雨・沙羅羅 2020年8月3日
(ゆーらゆーら、池の中で尾を揺らしながら)しお。……塩?塩は、しょっぱいのじゃなかった?(むむ、スイカをかじりながら塩を見つめ)ほう、毎年ということか。なかなかのスイカマスター。それだけ夏の定番なんだな。よその世界では。
霄・月希 2020年8月3日
(相変わらず相手の尾を目線で追いながら)塩は甘い物に添えると甘さをより引き立ててくれるんだよ。(ほら、と自分の西瓜に塩を掛けてしゃくりと齧って見せる。大丈夫、鯨さんこんなことでは嘘吐かない)そーね、結構定番だったと思うよ。海行って砂浜で西瓜割りしたりとかね。しゃららんトコは夏の定番って言ったら何?
夕時雨・沙羅羅 2020年8月4日
ほう……(行動あるのみ、か。ちょいと塩をかけて、しゃくりと食む)……ふむ、(もう一度、塩をかけて食べてみる)なるほど、しょっぱさが加わることにより、味が締まって、甘さ深みが出る……ふしぎな食べ物……。(もぐもぐ)僕の国の夏。……まず、この世界の春夏秋冬ほど気温差は無いな。だいたい涼しい。夏には、オイスターの産卵期があるから、夜に真珠が光って、きれい。
霄・月希 2020年8月6日
なー、結構美味いだろ?鯨のお兄さん嘘吐かない。(冗談めかして言いながら、また大きく西瓜をひと口。指先が濡れるのを、ぺろりと舌で舐め取る。行儀が悪いのは承知だが、そういえば手を拭く物を用意するのを忘れていた。あとで何とかしよう)へぇ、涼しいのは良いなァ。俺暑いの苦手。オイスターの産卵、はともかく、そっちの真珠って夜になると光るの?えぇっと、……そもそもしゃららって何処の世界の人?悪ぃ、そっちの夏はー?とか聞いといて何だけど俺まだ他所の世界良く分かんない。
夕時雨・沙羅羅 2020年8月6日
うん、おいしい。……別に、疑っていたわけでは無いが。(世界には、不思議がたくさんだと思っていただけ。)(しかし、付けすぎには注意だろう。さらさら、軽く輝く白を赤い果実にかけて、食む。)僕も、暑いのは苦手みたい。きらきらの太陽はきれいだけど、あんまり暑いと溶けそう。……そういえば、自己紹介は名前だけだったか。僕の世界は、アリスラビリンス。その中でも、夕昏に雨降る森の国。国によって色々違うけど……、光る真珠は、産卵期のオイスターだけ。きのこや蝶々は、普通に光るのもいる。
霄・月希 2020年8月7日
単なる軽口さ。(ふは、と小さく笑う声。疑われていたなんて本気で思っちゃいない。相手の世界の話を興味深そうに聞きながら、しゃくしゃくと西瓜の残りを平らげて行く。身長に比例してひと口が大きいのか、食べるのが早い)……しゃらら、何かマジで溶けそうな見た目してるよなァ。あー、何かあの、今戦争してるって噂の場所か。名前的に涼しそうな国だな、確かに。もしかしてずっと夕暮れか夜?それとも雨?(興味津々に、僅か身を乗り出した。知らない世界の話はとても楽しい。光る真珠も見てたいし、光る蝶なんて絶対綺麗に決まっている。きのこは……蓄光する奴が確かどっかにいた気がする)
夕時雨・沙羅羅 2020年8月7日
そう?そうか……むつかしい……。(ひとの会話は、いつまで経ってもマスターできる気がしない。また赤を食む。)(思い立ってひとつ、まるく整えた赤を体内に落とす。)(ゆら、ゆら、彩り増えた尾を満足げにゆらめかし、)うん、体の上のほう、白いのは氷も混ぜてるし、溶ける。(とろり、と尾鰭の先を一瞬崩して、直ぐに戻して見せた。)……戦いが終われば、平和な世界になる。僕の国は、夕方に毎日雨が降るだけ。曇ってても、晴れてても。それだけ。他に国に比べたら、あんまり面白いところは無い。……そういうつきさんの住むところも、面白そうだけど。
霄・月希 2020年8月10日
しゃらら、あんまり会話慣れしてない感じか。(相手の様子から、そんな感じ?と首を傾げた。が、相手の体内に西瓜がそのままとぷんと落ちると、びっくりしたように目を丸く。おまけに、尾先が蕩けた。氷を混ぜる、とは)……えっ。わ、すげー。食うのと食わないのと区別して飾れるんだ?氷混ぜるってどういうこと?(ぱっと燥ぐ声。興味津々に相手を見る瞳は、子供のような好奇心に満ちていた。知らない種族って面白い)うん、うちの世界も戦争後は平和だし、早くそうなると良い。へぇ……毎日。水不足とは無縁そうだなぁ、良く晴れた夕空の雨降りとか、ちょっと見てみたいかも。うちは……あー、まあ面白い、のかな?とりあえず生活には絶対困らねぇな。
夕時雨・沙羅羅 2020年8月12日
学習は……している、つもり……。でも、会話パターンをいくら学んでも、知らない会話が出てくる。(むつかしい……と懊悩するなか、突然跳ねる相手の声にびっくりと目を瞬かせる)?そんなに不思議なことでも無い。いらないものは溶かす、取っておきたいものは取っておく。氷は、白くするために。こう暑いと、なかなか水温調整がしんどい。(水なので、色など本来は無いものだ。自分で生み出せる唯一の色が氷の白、それだけの話)うん。きらきらの夕焼けが雨に弾けて、きれい。僕はキマイラフューチャー……だったか、には、馴染みは無いが、おもしろい魚とか見た。こんこんも、やってみたい。
霄・月希 2020年8月14日
まあ、そりゃ会話なんてパターン化出来るもんじゃねぇだろうしなァ。(まるでAIのようなことを言う、と少しばかり物珍しい気持ち。余程、会話とは縁遠い場所で暮らしていたのだろうか)不思議不思議。それ、普通はない機能だから。はー……しゃららって水の塊みたいなもんなの?何だっけ、海の世界に居たよな、セイレーンとかいう水の精霊。(面白い。種族特徴皆無のキマイラもそれなりに珍しいかもしれないが、きっと相手ほどじゃないだろう。あとは皮を残すばかりの西瓜を皿に戻し、ご馳走様でした)良いなァ、何時かしゃららの国も見てみたい。面白い魚は何だろな。コンコンはとりあえずキマイラフューチャー来たらどっかしら遊ぶと良いよ、飯食うのに金使わない世界だからね。
夕時雨・沙羅羅 2020年8月15日
そういうものか……。(奥が深いな。呟き、しゃくりと残り少ない果実を食べる。それはそのまま水にほろりと消え
、)(……どうやら、皮の部分は食べないようだ)うん。本当の姿は雨……が溜まった池?まあ、水。アリスラビリンスの愉快な仲間は、ティーポットも、イチゴジャムパンも、命宿れば命あるものになる。……だから、精霊とか高尚なものでは無いが。(でも、セイレーンという存在を知った時は、仲間意識の興味が湧いた。まだ遭ったことはないが。)(話し相手の動作を見て、同じようにごちそうさまと手を合わせ)知らない世界は楽しい。つきさんが来てくれた際には、案内しよう。僕の国は、名所のようなものは無いが。
霄・月希 2020年8月18日
その内慣れるさ。(自分がこうして外の世界に慣れようとしているように、相手もきっと何時かは慣れるのだろうと思う。が、それはそれとしてカルチャーショックは続くのである)雨水の池……すっげ、やっぱり異世界って色々あるんだなァ……。お、マジで?ならその時は頼むよ、しゃらら居たら楽しそうだし。俺も、キマイラフューチャーなら案内するからさ。(次の約束のようなものを交わして、嬉しそうに。名所なんてなくたって、知らない世界の知らないものはきっととても楽しい。それに、新しい知り合いが案内してくれるなら、もっと仲良くなれるかもしれないし)
霄・月希 2020年8月18日
(約束ー、なんて言いながら、笑って。知っていたら、指切りでもしようか。知らなかったなら、また今度、機会があれば教えよう)(鯨のキマイラと雨水の池の化身。ふたりはまだまだこれから、始まったばかり)