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🐠くれなずむ

穂結・神楽耶　2020年8月1日

穂結・神楽耶　2020年8月1日
（両手に持ったお盆には冷たい麦茶の入った急須に二人分のコップ。それから見目にも涼やかな水ようかんを切り分けて。美しい庭の見える縁側にそれを置いた）　琴子様、この辺りでよろしいですか？

琴平・琴子　2020年8月1日
（夕暮れの涼しくなりつつある時でも昼間の暑さは体にも残っていた。この場所で大丈夫であるとええ、と頷いて）運んでくださって有難うございます、神楽耶さん。そちらは……？（盆の上に乗っている急須は水滴が浮かんでいるような。隣に並んだ涼やかな水ようかんと合わせて食べるのだろうか。それは少し贅沢な気がする。そう思いながらも視線は盆の上。）

穂結・神楽耶　2020年8月1日
あら。琴子様は甘いものはお嫌いですか？（まず自分が縁側に腰掛け、緩く足を揺らす。涼しくなりつつある風が長い髪を揺らすのを感じながら、盆を挟んだ隣に座るよう手招いた）　秘密のお茶会です。夕涼みにはちょうどいいと思いませんか？

琴平・琴子　2020年8月2日
いえ好きですよ。その……少し、贅沢だと思いまして。（お茶に茶菓子はつきものではあるけれど夕食前のお茶菓子は少しだけそう感じる。手招かれ、汗で顔に張り付いた髪をかき上げ、盆を挟んだ隣へ失礼しますと呟きながら座った。）夕涼みだけだと思っていたので、少しびっくりです。

穂結・神楽耶　2020年8月2日
たまの贅沢は心の栄養ですよ。なくてもいいですが、あった方が断然いいですもの。（対してこちらは一筋たりとも汗を流すことなく、自分と相手の両側へグラスを置いて麦茶を注ぐ。結露を布巾で軽く拭い、まず置いた）　ではまず水分をどうぞ。

琴平・琴子　2020年8月2日
お気遣い、有難うございます。（軽く頭を下げ、グラスを持つ。知らない間に喉が渇いていたからか半分ほど飲み干し、ふぅ、と一息。冷たい麦茶が身体を冷やしていく気がした。瞼を開けると美しい庭が目に入る。）もうこの景色だけでも贅沢だと思いますが……心の栄養も、折角なので頂きます。

穂結・神楽耶　2020年8月2日
ふふーん。美しい景色と美味しいおやつさえあれば女の子は無敵になれますからね！（明らかに冗談と分かる口調と笑顔で嘯きながら、ちょっとだけ大きめに切ってきた水ようかんを二人の前へそれぞれ給仕していく。もちろん黒文字の爪楊枝も忘れない）

琴平・琴子　2020年8月3日
無敵。それは良い事です。もしや神楽耶さんもそのおかげで強かったりします？（冗談だとは理解しているものの、それを冗談で返す様に真顔で首を傾げて返事する。少しだけ大きく切られたようかんを目の当たりにして少しだけ目を輝かせる。）気持ち大きめですね？

穂結・神楽耶　2020年8月4日
ふふ、かもしれません。いろんな世界を巡っていると多くの景色と出会えますもの。（見ます？ と尋ねるかのように袂からスマートフォンを取り出して軽く揺らす。自分のようかんを一口サイズに切り分けながらふふふと歌い出すように笑って）　ようかんをいつもより大きめに切るの、とっても贅沢だと思うんですよね。

琴平・琴子　2020年8月4日
（自分のようかんを切り出そうとする前。是非、と頷いた。視界に入ったスマートフォンは自分は持っておらず、それを持っているだなんて。大人だ……！ と驚きながらも目を輝かせて、黒文字の爪楊枝はようかんを切り分けられず手の中のまま。）か、神楽耶さんは大人だから、そ、そんな贅沢も知ってるのですね……。

穂結・神楽耶　2020年8月5日
（取り出したスマートフォンは滑らかに動いて写真を映す。まず表示してみせたのは、おおよそ半年前のエンパイア。「桜隠し」───満開の桜を雪が隠す、異なる季節が調和した並木道だ）　琴子様だって、これでひとつ贅沢を覚えたじゃありませんか。特別な今日、楽しまなければ損ですよ？

琴平・琴子　2020年8月5日
桜が雪で……？ 雪が桜で……？（何か仕掛けでもあるのではないかと見せてもらった画面に近付いて見たり、離れてみたり。不思議そうに画面を見ている。）そうですね、覚えたばかりの贅沢。今日はとことん、楽しみましょう。（楊枝でようかん切り分け、一口ぐらいの大きさに。）

穂結・神楽耶　2020年8月6日
（写真加工は一切していない、どころかそういうスキルからして持っていない。画面を眺める横顔を笑顔で見ながら水ようかんを一口、口の中で転がした）　今日はその写真コレクションにここのお庭も加えようかと思ってるんですよね。

琴平・琴子　2020年8月6日
（口の中に切り分けたようかんを流し入れ舌先で潰す様に味わい、顔がほころんだ。写真を見ていたその目は美しい庭へ。）ここのお庭、綺麗ですからね。一番綺麗なところを探して切り取りますか？（ようかんを傍に置き、親指と人差し指、両手で切り取る枠を作って、庭を覗いてみた。）

穂結・神楽耶　2020年8月9日
そうなんですよね、でも綺麗すぎてどこにしようか迷っちゃいまして……。(のんびりやの朝顔。少し気の早い向日葵。夜に向けて綻んだ夕顔と、隣を真似て作った指先のフレームで切り取ってみる。どれも絵になるから、ううん…と漏れるため息は正直だ)

琴平・琴子　2020年8月9日
今の季節なら向日葵など綺麗だと思います。（綺麗だからこそどこも捨てがたい気持ちは分かると頷くもむむ、と一唸り。傍らに置いたようかんに手を伸ばし、一口大に切り分けて放り込めば残りは半分程度。）そのすまふぉで気になる全てを切り取るのは行儀が悪いでしょうか。こう、ぐるーっと撮影できる機能とかあったら。（両手はスマフォを構える形を取って、此処から見える端から端までぐるりと体を向けて撮影する。パノラマ撮影の事を言っているらしい。）

穂結・神楽耶　2020年8月10日
ぐるーっと、撮影……？（実はこの刀、高性能スマートフォンを使いこなしているわけではない。きょとんと瞬いてから手元の端末を弄ってしばし。吐いた息は少しばかり重かったろう）　ないみたいですね……もうこうなったら一輪ずつ撮っていくしかないのでは？

琴平・琴子　2020年8月10日
すまふぉにはそういう機能があるとかなんとか聞いていたのですがそれは残念です。（庭の中を歩いているような、そんな写真があったら素敵だったろうに。そう思いながら残念そうに溜息をつき。）一輪ずつの方が良さそうですね……。容量とか、そちらの方は大丈夫そうですか？

穂結・神楽耶　2020年8月10日
ふふふ、容量に関してはご心配なく！ 写真くらいだったらあと五百枚くらい余裕だそうでーす。（笑いながら一枚シャッターを切る。カメラが向けられていたのはあなたのポートレートを収めるために。間の抜けるような電子音が響いた）

琴平・琴子　2020年8月10日
！（変な音に気づいて振り向くとスマートフォンを向けられ、写真を撮られていた事に驚く。）い、今私変なお顔してませんでしたか……。あの、は、恥ずかしいので消して頂ければ……。（段々と頬が赤くなって、手は震えて写真を消してもらおうとスマートフォンの方へ。）

穂結・神楽耶　2020年8月11日
だが断る。だってこんなにかわいい琴子様撮らないなんて勿体ないじゃないですか！（まるで悪びれていない。手が届かないようスマートフォンの位置を遠ざけながら表示した写真はあなたのものだ。くれなずむ空を背景に、花を見つめる穏やかな表情）

琴平・琴子　2020年8月11日
（知らないうちに撮られていた写真は確かに自分で、そんな表情もできるのかと不思議そうに見るものの、やはり恥ずかしさが勝る。）こ、断らないでください！もしくは他の人様に見せないでくださいませ！（遠ざかれたスマートフォンに手は届かず、行き場を無くした両手は握り拳をつくり、抗議の構え。）

穂結・神楽耶　2020年8月12日
他の人に見せる予定はないので大丈夫です、ご安心ください。これだって「花」ですしひと夏の思い出でしょう？（くすくすと笑う顔はまるで悪びれていない。ひらりと翳したスマートフォンは袂に仕舞ってしまう）

琴平・琴子　2020年8月12日
それでしたら……よろしくはないですけども、ど、どうぞ……。（恥ずかしくはあるものの、誰にも見せないという言葉を信じて項垂れ構えていた手は膝の上。）花というには未だ芽吹いたばかりで蕾にすらなっているかどうかだと思われますのにもう……。（赤くなった頬を冷やすように両手え抑えて。）

穂結・神楽耶　2020年8月13日
あら。だからこそでしょう？ いつか開いた後に懐かしむための材料は今のうちに集めておいて損ありませんもの。（穏やかに、けれど確かな慈愛を籠めて微笑む表情に衒いはない。年月を経たモノ特有の深みを見せたのは一瞬、残っていた水ようかんを慌てて口の中へ）　……いけない、そろそろ夕食の時間ですね。

琴平・琴子　2020年8月13日
もう。その頃にはきっと私は未だ恥ずかしいお顔をしている気がしてなりません。（何時か大人に成り行く自分にとってはきっと恥ずかしいかもしれない。けれどそれを見返してこの時が良かったと思うのだろうから。困った様な笑みを零して。）もうそんなお時間だったのですね、晩ご飯食べれるでしょうか。（残ったようかんを大きめに切り、口の中に入れて頬張り。）

穂結・神楽耶　2020年8月14日
それも楽しみの一つですよ。だってそれが「成長する」ってことですから。（翻るような軽い笑みをひとつ、残っていた麦茶も飲み干した。皿を持ってきたお盆に乗せて立ち上がる）　あら、あんなに美味しいご飯食べない方が勿体ないですよ？ 一緒に参りましょう、琴子様。

琴平・琴子　2020年8月14日
（口の中に残ったようかんを流すように麦茶を飲み欲し、皿とグラスを持って勢いよく立ち上がる。）ちゃ、ちゃんと食べますからっ。私の分も食べないで残しておいてくださいませっ！（密かに楽しみにしている美味しいご飯だって食べるつもりでその足は皆の集う居間の方に向かおうとしていた。）

穂結・神楽耶　2020年8月15日
あはは、あんまり遅いと琴子様のぶんいらないって言っちゃうかもしれませんよー？（そんなことは絶対にしないのだけれど、冗談交じりに言いながら居間の方へと向かっていった。くれなずむ時間の風は爽やかに、二人の背中を撫でていく）

穂結・神楽耶　2020年8月15日
[〆]