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【1:1】拠点探し🍃

ロキ・バロックヒート 2020年7月23日


遊ぶにも探索するにも拠点は必要。
そんな妖狐の主張から、ふたりは新世界へ足を踏み入れた。

――これは人集めする前のお話。

***

ロキと夕辺
旅の始まり迄に




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ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
(時は昭和らしい。現代のUDCアースと比べれば随分古めかしく、またサクラミラージュのような浪漫ともつかぬ。どこか郷愁を想わせるノスタルジックな街並み。夕陽は二人が街を一通り回っても落ちる気配がなく、柔らかなオレンジ色が侘しさを掻き立てている)
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ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
それで、拠点に良さそうなとこあったぁ?夕ちゃん。(さっき買ったばかりの棒アイスを齧りながら、横を歩く。アイスは甘くてソーダ味っぽいなにかだ。アイスを買った店の中はおろか店主の顔も真っ暗で、品物とお金を交換するときに妙に細-い手だけ出てた気がする)
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佐々・夕辺 2020年7月23日
(沈まない夕日が時間感覚を狂わせる。今は一体何時なのだろう。時計というものを持ち歩かない二人には、其れすらも判らず)……うーん、どれもこれもグリモアを固定させるにはイマイチ……ていうか。(ギロリ)
ロキ! 貴方真面目に探してる!? こっちは大まじめの真面目に探してるっていうのに! わ、私の分のアイスはないの!?(アイスは食べたい。其処は否定しない。ふん、とそっぽ向いて懐かしさあふるる街並みを歩く)
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ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
ふーん、大変なんだねぇ。(他人事のように返していた。黄昏の街は静かで、声がよくとおる)えー、だって、俺様は拠点に良いところ、なんてわかんないもん。どんなところが良いんだっけ。(こうして歩いて付き合うだけ、手伝ってるつもりの)あ、あるよ。アイス。(そっぽを向いたタイミングで差し出す始末)コロッケも売ってたよ。食べるー?
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佐々・夕辺 2020年7月23日
ある程度広い場所で、変なものが通らないようなところで…色々とあるのよ。予知した場所に送るだけなら適当で良いんだけど。(グリモア猟兵にあるまじきことを述べながら歩きだそう…として、振り返った。)…。食べる。コロッケは後で良いわ、アイス食べるし。(アイスに手を伸ばし)
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ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
ンー、向こうに空地ならあったけど。あと公園。(指さしていった。多少は見ているアピールである)でも拠点っていうからには、多少ライフラインがあった方が良いんでしょー。 割と適当に送ってるんだ……(聞いちゃったみたいな顔をしてみた)はいどーぞ。(そのまま渡して)
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佐々・夕辺 2020年7月23日
空き地と公園…子どもたちが遊びにつかうかもしれないから駄目ね。(アイスを受け取り、封を開けながら)
ええ、ライフラインはある方が良いわね。暫くこの場所で遊ぶんだもの、せめて水飲み場くらい欲しいじゃない?
…。(視線を逸らし)まあ、ほら。みんな戦いに行くんだから広々としてれば…良いかなって……其れに、敵の近くに送ればいいし…(もぐ、とアイスを食べる)
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ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
子ども?ああ、妖怪とかオバケなら居たねぇ。(そういえば確かに遊んでたから駄目だね。アイスの溶けかけたところをぺろりと舐めて)水があるとこ……うーん。もう川の近くとか?(キャンプって手もあるじゃん。そんな提案をしながら)まぁそうだね。かべのなかにいる、とかじゃなければいっか。 ……?(ふと足を止めて)なにか聞こえなかった?
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佐々・夕辺 2020年7月23日
おばけ!?(尻尾が膨らむ。妖怪は平気だけどおばけは駄目。思わず大きな声を出して)だだだだ駄目よ!!お化けとエンカウントするなんて駄目よ!!
…こ、ここは水が綺麗そうだから川でも良いけど、屋根が欲しいわね。雨が降った時大変でしょう。

…え? ……何かって、どんな?
(耳がぴくりと動く。様々な音がする。風の音、精霊の声、…どれだろう)
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ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
たぶんオバケだったと思うよぉ。妖怪とオバケの区別、ここじゃつきにくいよね。ふふ。(苦手なこともわかってて言ってる。そうだね駄目だね、と笑う)キャンプは精々数日間ぐらいだものね。……段々要求がワガママになってってない?(定命は大変だなぁ、なんてごちつつ)どんなって、ほら。泣き声?(そう言って仰いだのは、ボロボロの大きな建物だ)
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佐々・夕辺 2020年7月23日
おおおおおばけなんて気軽に言うんじゃないわよ!!って、そうね…妖怪とおばけって何が違うのかしら……物理が効かないとか?(真剣に考えている)
そうね。此処には数か月とどまるから、テントでは限界があるでしょう。……泣き声…? 確かになんだか、すすり泣きのような…こっちだわ、言ってみましょう。
(ワガママはスルーして、アイスを食べながらロキを先導する。建物は少し角を曲がればすぐに着く。大きいが、人の気配は殆どない。手入れがされている様子もない。)

…すみませーん…?
(が、誰か住んでるかもしれないので一応声をかける)
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ロキ・バロックヒート 2020年7月23日
そんなに怖い~?妖怪にも物理が効かないのいるだろうし……妖怪とオバケどう違うの?ってそのうち聞いてみたいねぇ。ところで妖狐って妖怪じゃないの?(実は油揚げが好きだったりしない?前から思っていた疑問を述べながら)え、夕ちゃ……(こういうのこそオバケだったりするんじゃないの?という突っ込みは、袖を口元にあてることでやめておいた)んー、と、宿……?(よくよく見ると、色褪せた看板がそうと示していた)
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佐々・夕辺 2020年7月23日
怖いわよ! おばけってこう…おばけって、知らないうちに背後を通ったりするじゃない!!(明らかに映画の見過ぎである)ユーベルコードが効かない相手は嫌!
え? 妖狐? ……私は妖だけど、妖狐を妖怪と定義すると……キマイラフューチャーが大変な事に。(ちなみに私は油揚げが好物ではないけど、管狐たちは食べるわよ)

……宿…にしては人の気配がないわ。(すすり泣きは変わらず聞こえる。がらり、と扉を開いた)…鍵もかかっていないわね。行ってみましょう、気になるわ。
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ロキ・バロックヒート 2020年7月26日
そんぐらいだとまだ可愛い気がするんだけど……憑り付くとかさ、あるじゃん。ユーベルコードは効きそうな気もするんだけどなー。(種類によっては。物理だと効かなさそう)妖と妖怪って違うんだ?キマイラフューチャーに行っちゃったはぐれ妖怪とかそんなことない?(油揚げ食べるんだ、カワイー。今度あげちゃお。あげていい?とか聞かない)
夕ちゃんってやっぱり変なとこ鈍いと思うんだ。(思ったことを述べながら付いて行く。夕陽が差し込んでなお薄暗く、蜘蛛の巣がかかった受付。埃っぽい通路が続いていた。泣き声はその奥だ)
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佐々・夕辺 2020年7月26日
もし貴方が取りつかれたら蹴り倒してあげるわね。
妖と妖怪は違うわよ。なんというか……生き様?が違うのよ。ナメないでよね。いえ、妖怪を貶すつもりはないのだけど。
ええ? そう…? あ、この家の中で間違いなさそうね。声が大きくなったわ。……迷子かしら?(首を傾げながら、ずかずかと廊下を歩いていく。襖をすらりと開けた)
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ロキ・バロックヒート 2020年7月30日
えっ、蹴り倒してくれるの?そこで逃げない辺り良い子だよね夕ちゃん。(オバケが苦手な割にはと付け添えて)
生き様が違うの?そーなの?サツバツとまったりとかそういう?
うん、だって、この泣き声がオバケだったらどうするのかなって……(言ってる間に襖が開く。薄暗い部屋で肩を震わせる、白い着物に赤い帯、おかっぱ頭の子供がいた)
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佐々・夕辺 2020年8月1日
蹴り倒せるなら怖くないのよ。…蹴り倒せるなら……(虚ろな瞳になる。おばけは蹴り倒せないからだ)
そんな感じよ。此処の雰囲気を見る限り、オブリビオンによって常に世界は危ないけど、妖怪はのんびり暮らしてそうじゃない。

……。(しくしく泣いている、子ども)
……。(向こうもこちらに気付いたのか、潤んだ黒曜石の瞳がこちらを見た。涙がとめどなく零れては落ちて、大地を湿らせずに消えていく)
……。
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佐々・夕辺 2020年8月1日
おばけ!!!!!!!!!!!!!!!!!
(これまで出したことのないような大声を出してロキの後ろに隠れた)
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
でも憑り付いたやつを蹴り倒してもオバケは祓えないと思うんだけどなー。(にやにや笑っている。そもそも神に憑りつくオバケは居ないよ、とは言ってあげない)
妖怪、お祭りとか好きみたいんだもんねぇ。妖は血で血を洗うとかそういうやつ?

(やあ、どうしたの。動じないにこやかな声かけは叫び声にかき消された)
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
(眼の前に星が散ってきんきんしている。それでもまじまじと見る。透けてないし、足もある)
ね、夕ちゃん。オバケ……ってより、妖怪じゃない?あの子。
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佐々・夕辺 2020年8月1日
(寧ろ驚いたのは“おばけ”の方だった。突然大声を出した闖入者にびっくりして、袖で口元を隠して震えている。ロキを挟んで二人で震えるという奇妙な構図が出来上がってしまった)

わ、悪いお化け? いいお化け? ロキならわかるでしょ神様なんだし!!

(めちゃめちゃへっぴり腰でロキの腰元にしがみつき)
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佐々・夕辺 2020年8月1日
…へ?
(顔を上げる。半分泣いている。恐る恐るロキの陰から相手を見ると、成程、足袋をはいた足が見える)
(少女も、こくりこくりと頷く。わたし、ようかい、です)

………。ようかい。おばけじゃない?
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
めちゃめちゃ怯えてるんだけど。可哀想に……。あ、でもカワイイ。(どっちも可愛い。このままはさみ合いっこしてくれてもいいのに)
俺様が神様だからって時々無茶振りしてない?? 妖怪、みたいだよほら。あれかなぁ。座敷童子?どうしてこんな誰も居ない寂れた宿なんかに……(言い伝えだと家に福をもたらすというのに、この様は。言ってる間にそれを聞いていた少女が哀しげにまた泣き出した)あっ。
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佐々・夕辺 2020年8月1日
ロキは神様だから何でも出来るでしょ。
(無茶ぶりを肯定する。きょとん、としている黒曜石と目が合う)
座敷童…? って、あ!泣かせた!こら、ロキ!女の子を泣かせちゃいけないって教わらなかった!?
(例えおばけでも、座敷童でも、女の子は大事にするものだ。ぐいぐいと服裾を引っ張って叱る)
…もしかして、この宿にいたんだけど人がいなくなってしまった、とかかしら……なんだか可哀想ね。
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
えぇー、神様だけどなんにもできないよぉ。(わざとらしい甘ったれた声)
俺様のせい?まぁそうかも。でも泣き顔も可愛らしいじゃん。(叱るのをどうどう、と宥めながら。夕ちゃんの言葉に、宿の中と少女を見遣り)
……もしそうだとしたら、すごく長い間こうしてたのかもねぇ。もう幽世にひとはいないらしいし。
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佐々・夕辺 2020年8月1日
嘘をつきなさい。色々出来るの知ってるんだから。
女の子は泣いてるより笑っているのが可愛いのよ!こらっ!(めっ!)
……。(ロキの言葉に思案する。服裾から手を放し、周囲を歩いて回る)良い感じの広さ、お座敷に囲炉裏……これなら数人なら入って過ごせそうね。古びているけど、グリモアで渡るにも支障はなさそう。
(座敷童はくるくる回る状況についていけず、泣きはらした目で二人を交互に見ている)
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佐々・夕辺 2020年8月1日
ロキ。私、グリモアのゲートを繋ぐ場所、此処が良いわ。
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
ひどい……夕ちゃんが信じてくれない……俺様の方が泣いちゃう。(いつまで経っても涙は出て来ないのだが)
笑ってる方が良いけどー、泣いてるのも同じぐらい可愛いっていうかー。夕ちゃんも泣いたお顔可愛かったよ。……ん?(呟くままに辺りを見るさまに、腕をひょいと上げて両手を後頭部で組んで待った)
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
おぉ、やっと決まった?夕ちゃんが良いなら否やはないよ。
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佐々・夕辺 2020年8月1日
私があなたに酷いのはいつもの事でしょ。ええ、此処が良いわ。素敵な“お守り”もいるし。

……という訳なの。(す、と座敷童の前に片膝を折って屈む)この家を、私やお友達のたまり場にしようと思う。勿論この屋敷を荒らすとかそんな意図はないわ。
……構わない?
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
まぁ優しくされるのも酷くされるのもどっちも好きなんだけど。(けろりとして。座敷童子に語り掛けるのには、夕ちゃん優しー、なんて茶化す)
……すっごい嬉しそうだよ。良いんじゃない?でもこのままじゃ夕ちゃんたちにとっては過ごし難いんじゃないかなぁ。(目についた蜘蛛の巣の端を引っ張った。巣の主もとうに居らず、埃だらけ)
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佐々・夕辺 2020年8月1日
そんなんだからロキは変人なのよ。(嬉しそうな座敷童に頷いて立ち上がり)
確かにそうね…畳も大分古くなっているし、台所にも埃が……掃除したら使えるかしらね。
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
罵りにもっとキレが欲しいなー。(にこにこと座敷童子に微笑みかけながら)
そっかぁ。頑張ってね。
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佐々・夕辺 2020年8月1日
え?
何任せっきりにしてるのよ、貴方もやるのよ? これから呼ぶ人たちも。
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
ですよねー。
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ロキ・バロックヒート 2020年8月1日
(それから面倒がりながら、叱られながら、とりあえずは“拠点”と呼べるぐらいには整えるのだ)

【〆】
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