【RP4】曇天
空廼・柩 2020年7月13日
いつもならば、何処までも澄んだ青を望める場所。
然しこの時期――梅雨だけは特別で。
陰鬱とした鈍色を眺めては、男は溜息を吐くのだった。
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空廼・柩 2020年7月13日
………やる気が出ない(デスクに突っ伏した男。やる気は青空と共に雲に隠された気分だ)(終いには書類のスペースに歪な太陽を書き始めた)
入谷・イリヤ 2020年7月14日
お好きですか。(男の言葉にくて、と首をかしげると、重力にならってうさみみが垂れる)(不健康そう、というのが第一印象。男の全身に染み付いた気配から、原因は梅雨だけではないだろうと推測してみる)(誰かさんを想起させる白衣のせいか“医者の不養生”という言葉が頭に浮かぶが、確かここは――)
こちら、第370研究室で間違いありませんか。
空廼・柩 2020年7月19日
え。(突然趣味嗜好について問われるとは思わなかったらしい)(瞠目したまま、頭一つ分くらい低い位置にある橄欖石の双眸を見ていると)ええっと、あの…好きというか、嫌いではないけれど……って、(紡がれた研究室番号に、再び目を丸くする)何。此処に何か用事がある人?
入谷・イリヤ 2020年7月26日
そうですか。(自分から聞いた割には興味なさげに、それを聞くとゆるりと首を戻して)はい。とりあえず、これを。(よく見ると少女の周囲には空中に浮いた書類の束がいくつか)(まとめればそれなりの量になるであろうそれをひとつ、腕に抱えなおす)
入谷・イリヤ 2020年7月26日
……「370に行くならついでにこれも」、と。
空廼・柩 2020年8月2日
これ? ……って(少女の周囲。法則を無視して宙に浮く束にぎょっと眼鏡の下の目を瞠る)え。え。(少女の業だろうか。能力に――そして紙束の量に開いた口が塞がらない)ったく、女の子をパシらせるなっての。…その、ありがと――(礼を口にして、ふと)…370に行くなら?
入谷・イリヤ 2020年8月10日
(醒めるような碧がすこし、硝子から漏れたものだから。超能力なんて見慣れているものだと思っていた)
こちらの職員らしき方に道を聞いたらそう仰られて。(こんな量に、と肩をすくめる)私にはよく分かりませんが、大方お仕事が増えたのでしょう。ご愁傷さまです。
入谷・イリヤ 2020年8月10日
――ああ、そもそも何故ここに来ることになったのか、ですよね。(うさみみの先を少し指で引っ張る。伸縮性のある素材らしく、引っ張った分だけもちもちと伸び縮みする)知り合いの“元”UDC職員に頼まれまして。全く、後始末くらい自分でしてほしいものです。(言付けされた書類が当初この研究室に届けるべきものだったようだ)
空廼・柩 2020年8月20日
あー(少女に書類を押し付けた『職員』に察しがついて、盛大に溜息を吐く)あー、何というか。ごめん? いや、ありがとうって言った方が今の場合は良いのかな(ばつの悪い表情で頭を掻きながら)…ん? 知り合いの元職員? 頼まれたからって、わざわざこんな所まで来る必要なんてないだろうに……えー………(そういえば、名前を言っていなかったし聞いていなかった)…そういや名乗ってなかったっけ。俺は柩。空廼柩。あんたは?
入谷・イリヤ 2020年8月31日
ええ、ほんとうに酷い話です、が。借りがあるので。誠に不本意ながら……(言われるとすこし姿勢を正し)ああ、すみません。申し遅れました。入谷です。入谷、イリヤ(兎、兎、花火、の音で発声される同じ単語。どうやら兎の方が苗字らしい)ファーストネームでもファミリーネームでも、お好きな方を。
入谷・イリヤ 2020年8月31日
うつろ、……(舌の上で音を転がし、ふと)UDCエージェントの方って、お棺に御本人が収まることの方が少なそうなイメージがあります。いえ、他意は無いのですが。