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【1:1RP】日陰にて

吾條・紗 2020年6月16日


晴れた暑い日の昼前。

UDCアースのとある街――都会へ働きに出る人々が多く家を構えるような――そんな街の一角。
開いてはいるが、今一つ利用者の少ない公民館の入り口横。
駐車スペースを眺める向きに置かれた長いベンチの一つを、一人の男が占拠していた。

ベンチの上に胡坐をかいた男の手元には、黒い工具箱。
そして、座面一杯に広げられたチューブやらバネやらプラスチック製の細々としたパーツやら。

「ははぁ、こういう作りか……。」

この世界の文化に詳しい者なら判るかも知れない。
男は、水鉄砲をせっせと分解しているのだった。

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フリーの1:1RP
修理屋の狼青年がお相手させて頂きます
面識の有無に関わらず、どなたでもどうぞ

2週間誰も来ないorレスが途切れれば
勝手に進めて〆ます
(突然のアクシデント等があった場合は、延長応相談。ご連絡下さい)

7月中旬~末頃までの予定
(進み具合によって延びたり縮んだりします。適当に。)




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吾條・紗 2020年6月16日
(入り口ドアが開いて、事務服の女性が出てくる。男に気付いて一瞬びくりとし、ちらちら見つつもそのまま出て行った。……が、男本人は全く気にも留めず、)ガワは防水処理すりゃ良いとしても、中の細かいのがなぁ……。(指先で細いバネを弄りながら独りでぶつぶつ言っている。)
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ミラ・ホワイト 2020年6月20日
(高く昇る陽が、足元へ短い影を落としていました。真剣に何かを見詰めるあなたは、いつの間にかその影がふたつに増えていたことに気付かなかったかもしれません)
ーーね、お兄さま。それは壊してしまうの?それとも、直しているの?(そう、と囁くように訊ねたのは幼い声。面を上げればあなたの瞳に、冬色の少女が映るでしょう)
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吾條・紗 2020年6月21日
お?(不意にかけられた声に視線を上げる。あまり周囲を警戒していなかったのはあるが、それにしても余程静かに近付いて来たのだろうか。)あー、えぇと。これは壊れてないから、直してるわけじゃないよ。中がどんな風になってるのかなって思って、バラしてみただけ。これから元に戻すとこ。
……にしても、お兄様とはね。(くすりと笑う。全くガラじゃないなと。並んだパーツを一つずつ組み立てる合間、ちらりと白い少女を見遣る。そこだけ季節が違うような気がする、ひんやりした色合い。)お嬢ちゃんは、どしたの?こいつが気になった?(まだ元の形には程遠い水鉄砲を視線で示して。)
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ミラ・ホワイト 2020年6月21日
(あなたが気付いてくれたと知ると、歩みをもひとつ前へ。とん、と今度は靴音を響かせ、両脚を揃えて立ちました)良かった、壊れてしまったわけではないのね。あら、ふふー。分かりますその気持ち…!知らないことや見えないことって、隅々まで知りたくなってしまう、の。
(つと落ちた呟きに、零れる笑みに、お兄さまではなかったかしらと不思議そうに瞬きを挟みながら。緩りと頷いて答えます)気になる、気になるわ。その子がどんな子かしらって。…ね、見ていても良い?(白に映える紅い瞳に仄かに興味の色を燈しては、器用な手先を覗き込むように少しだけ、首を伸ばしてみるのです)
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吾條・紗 2020年6月22日
(初見の相手に随分と懐こい少女だ。少しばかり跳ねるような楽し気な声に、危なっかしいなと思いつつ顔には出さず。)隅々まで調べて、あわよくば似たようなもん作れねぇかなって思ったんだけどね。ちっと材料の確保が難しいかもしんない。(言いながら途中まで組み立てたところで、彼女の頭の影が少し伸びてきた。)あぁ、構わないけど……君もこれ、あんまり見たこと無い?(問いながら、並んだパーツを少し寄せて。ベンチの反対側の端にできた空白を指で示す。)お座りよ。その方がよく見えるし、ずっと立ってても疲れるでしょ。
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ミラ・ホワイト 2020年6月22日
うふふ、ありがと。お言葉に甘えて、失礼いたしますっ(自由な手脚と謳う唇を得た少女を突き動かすのは、底知れぬ探究心なのでしょう。あなたの心の内を知る由もなく柔く微笑って。指の先を辿れば、くるりと廻り嬉しそうに空白を埋めました。)まぁ、お兄さまは物作りの手を持つお人?しょくにん、って云うのよね、素敵。――でも、その造りはふくざつなの、ね。(そうして並ぶ小さな部品と、手の中で形を成してゆく様を見ては小首を捻り)…んん、同じよな形のは目にしたことがあるかもしれないけれど。はじめましてな気もするの。この子は何が出来るのかしら。
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吾條・紗 2020年6月23日
職人っちゃ職人かな。でも、専門は作る方じゃなくて直す方。(細長いチューブを外側の大きなパーツに嵌め込み、固定する。これはあれこれの植物の茎で代用できるかなぁ、なんて呟きつつ。)こいつはちょっと遊び用に欲しくて買ったんだけど。上手いこと似たようなのが作れたら売って小遣い稼ぎしても良いかなって。(似たものは見たことがあるかも、と言う少女にふむと頷く。)そーね……銃は知ってる?ピストルとか。(彼女の見たものは玩具なのか、それとも殺傷力のある武器の方か。或いは全く別の物かも知れないが。)
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ミラ・ホワイト 2020年6月24日
直す方…物のお医者さまね!わたしも何度かお世話になったの。壊れたところを直して、綺麗にしてくれて…まるで魔法みたいだわ。(ほろりと溢れるのは懐かしむ声。繊細な手許を見つめる苺色の瞳に、煌く光が燈ります。あれと、これと、それと。あなたの呟きを頭の中で組み立ててみると、)…小さい子とかに、売れるかしら。(なんともふしぎな物が出来上がったようですが。『ピストル』の一言を聞けば閃いたように手を叩きました)あっ。ガンマンが持つ飛び道具のこと!前の御主人様が、西部劇を真似して遊ぶ時にそのおもちゃを持っていたわ。遊び用とゆことは、これもそのおもちゃなのね?
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吾條・紗 2020年6月25日
そんな風に言う人もいるな。(少女らしくきらきらする赤い瞳が微笑ましい。)そう、こいつは子供の玩具みたい。でも、俺の住んでるとこじゃ見掛けないもんだから、大人も面白がるかもと思って。(元通り組み上がったカラフルな水鉄砲のタンクを外し、近くにあった冷水機へ。ペダルを踏めばちょろちょろと出て来る水を汲みながら、)ご主人様……(ふと顔を上げ、少女の方を振り返る。)君もしかして、昔持ち主さんがいたりした?(それは、嘗て何度も耳にした言葉と同種の響きを持っているように思えて。)
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ミラ・ホワイト 2020年6月26日
…すごいわ!(着々と組み合わさって姿を成したのはやはり知る形の、けれど知らない色合いの。それは少女にとっても面白そうなもの。)見たことないものに惹かれるのは、大人も子供も同じね。あら、でも。ピストルにお水を入れるの…?(徐に立ち上がるあなたの背を目で追います。銃のおもちゃに音以外入っていたかしら、不思議そうに眺めていると、ぱちり。ぺリドットの瞳とぶつかりました)(瞬きに睫毛がそよぐ、僅かな間。双眸が柔らかに緩みます)――ええ、居ましたわ。お目にかかるのは冬の短い間だけでしたけれど、大切にして下さったの。…お兄さまは、ヤドリガミをご存知?
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吾條・紗 2020年6月26日
あぁ……前に、少し縁があって。(のんびりした足取りでベンチに戻り、タンクを元の位置に戻した。トリガーを動かしてチューブに水が通る感触を確かめながら、)冬か。(やっぱり、と言いたげに目元を少し緩める。この少女は冬の色をしているから。)あ、じゃあお世話になったってのは、本体の話?(短い間と言うことは、行事の際に飾られるようなものだろうか。)君の出番は新年か、暮れのあたりかね?(水鉄砲を横へ向け、「見てて」と笑って重くなってきたトリガーを引く。銃口から細く、一直線に水が飛び出した。)当たっても人が死なない銃、だよ。
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ミラ・ホワイト 2020年6月27日
ふふ。きっと私たちは、物を大切に扱ってくださる人のところに集まるのだわ。(戻ってきたあなたの手に納まる玩具の銃も、水を得て生き生きとしたように見えました。予感していたと、言外に含んだような眼差しを受けては頷いて返します。)そ、わたしのお役は1年の終わり。新たに巡るひととせが恵み豊かなものでありますようにと、イエスさまの生誕を祝う日に合わせて飾っていただくの。クリスマスリース、というのだけれど。(云われる儘に見つめれば、勢いよく銃口から出たのは弾でも音でもなく、水。初夏の光を通ってゆくそれはきらきらと輝き、緩やかな放物線を描いて地面を潤しました)…素敵!綺麗!争いごとは嫌だけれど、これなら楽しく闘えそうねっ
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吾條・紗 2020年6月30日
――そっか。(彼女の言った意味を咄嗟に理解できず、返事が一拍遅れた。それは密度の割に互いにそこまで好意的ではない、奇妙な縁だったから。)あれか、ドアに飾る輪っか。葉っぱや木の実で飾った綺麗なやつだ。(日常を過ごす世界が違う為イエス様とやらはよく知らないが、大抵の場所では、年の境目は大人も子供もそわそわと浮足立つような空気が流れているものなのだろう。そんな季節を晴れ舞台とする彼女だから、争い事は嫌いだと言うのもしっくり来た。)そうそ。暑い時分にせっせと撃ち合って涼しくなる遊びだ。俺、暑いの苦手だから。丁度良い玩具だわ。(やってみる?と、水鉄砲の握りを差し出す。)
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ミラ・ホワイト 2020年7月2日
そう……では、なかったのかしら。(一瞬の僅かな、けれど明らかな沈黙。ほんの小さな違和感を瞬きで飲み込んで。そつと顔色を窺う様に、秘密事をささめくように、訊ねました)(けれどもまだずっと先の、降る雪が煌びやかな光に染る景色を想えば気持ちも昂ぶってしまうもので、)あれです、お家の前でしあわせをお招きする可愛い輪っかです!お兄さまのふるさとにも、ノエル…クリスマスの文化がおありなの?(あなたの装いは初めて目にするものだけれど。リースをご存知ということは、同じように祝う特別な日があるのかしらと声が弾みます。そうして少女にとってその時期は決まって冬だったから)わかるわ、私も暑いのは得意ではなくて。…っふふ、撃ち合うのに夢中になってびしょ濡れになってしまうのね!(やる!と差し出された持ち手を嬉しそうに受け取って、ぐ、と引き金に指を掛けると。再び水の放物線が描かれました)
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吾條・紗 2020年7月5日
んや……。(どう語ろうか。顎に手を当て考えて。)そん時は向こうが寄って来たんじゃなくて、俺が面倒かけた側だったからさ。何せまぁ、ちっと面倒な体質なもんで。(髪と同じミルクティー色の耳が、ぱたりと動く。)
誰かさんの誕生祝いかどうかはよく知らないけど、歳の終わりにお祭りはやってるみたいよ。俺の住んでるとこも、その時分は雪が降ったり湖が凍ったりしてる。白くて静かな、良い季節だ。(如何にも楽しげにトリガーを引く様子を見て、成る程と呟いた。)家に幸せを招くっての、何か納得した。……君は、本体の出番じゃない季節にもわくわくした気持ちで過ごしてる?
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ミラ・ホワイト 2020年7月7日
(ぴるっと動く柔らかな獣耳には、心当たりがありました。狐ほど大きくもなく、犬よりもしっかりとしたそれは、)お兄さまは狼のお人?…もしかして、ヤドリガミを襲ってしまったの?(いつだったか、似た様な童話を耳にした事があったから。見詰める瞳は少し不安げに揺れるのです)
やっぱり!土地によって信仰や伝統は違うでしょうけれど、凍えるよな季節だからこそ。心は寄り添って暖かく居たいと、そう願うゆえのお祭でもあると思うの。もちろん、冴え澄む湖も森も神秘的だけれ、ど…(されど好きな事となると、息つく間も無くなってしまう。それが少女の難点でした。はたと気付いた頃には時既に遅し、恥らうよに首が引っ込んで)……んん、また勢い余ってしまったみたい。えと、そうね。楽しくてわくわくすることが多い、かしら。
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吾條・紗 2020年7月9日
あー……うん、そう。(満月の夜でね、と、小さく付け足した。)けどそん時はちゃんと未遂だったから。(安心して、と言いたげに。緩い笑みを浮かべる。)
そうね。家に籠もりがちな時期だし、農作業が無い分、お祭りの準備をする余裕もありそうだし。(あまり夢の無い理屈を並べつつ、引っ込む首に、気にすることは無いと笑う。)はは、そりゃ良い。なんつーか……そうしてお呼びのかかんない時は寂しかったり、落ち着かなかったりしたりするのかなと、ちっと興味があったんでね。
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ミラ・ホワイト 2020年7月9日
(「満月の夜」、それは神秘的で美しい筈なのに、貴方達にとっては忌々しいものなのでしょう。何だか哀しくて、ゆるゆると眉がハの字に下がります)無事だったのは、良かったけれど。…あらでも、それがきっかけでご縁を結べたの?(向けられる微笑みに、ほっと安堵の息を吐きました)
っふふ、そうね。お家でのんびり過ごしながら、飾り付けをしたりとか。私の所はプレゼントを贈る風習があったのだけれど、お兄さまの所もあったのかしら。(柔らかな言葉におずおずと首を戻しながら)んん、でもやっぱりちょびっとは寂しいのです。欲を言うのなら、いつもお傍に置いて頂きたいなって。
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吾條・紗 2020年7月10日
ま、お月見に付き合えないのは、ちょいつまんないね。(しゅんとした少女の眉を見て、敢えて軽い声で言う。)……そう、住む場所を世話して貰ったから。お陰で今は暮らしに困ってない。(視線を落として、手元の道具を片付け始める。)
んー、贈り物は、子供達は貰えるみたいだよ。近くの村に行った時に見たことある。(寂しいと言うのを聞いて、手を止めた。)傍に、か。……やっぱり、そういうもんなんだ。(知人の口からも何度か聞いた、その想い。)そーね、寂しい。(ドライバーを仕舞って、工具箱の蓋を閉める。)でも、折角人の姿なんだし。その内、ご主人様と同じくらい大事にしてくれる人に出会えるかも?
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ミラ・ホワイト 2020年7月14日
(お月見の言葉に一転、ぱちりと開くまんまる瞳)満月じゃなければ良いのでしょう?ね、それならお月見ならぬ三日月見とかはどうかしら!ヤドリガミの方も一緒にお住まいなのなら、是非…(そうしてまた、伏せた睫毛の先の瞳に少しの違和感が生まれました)
あら、お兄さまの所は子供限定なのね。それなら今年はミラサンタからのプレゼントをお待ち下さいっ(ふくふく笑ったあとに耳打つ呟きと、ぱたり。工具の蓋が閉まる音。それは曾て幾度となく聞いたで、水鉄砲を持つ手がほんの少し、震えました)…もちろん大事にして貰うのはとても嬉しいの。でも大事にしてもらった分だけ、「お別れ」の時はもっと寂しくなってしまうから。…新しい御主人さまには出会わない方が良いかも、なんて。
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吾條・紗 2020年7月17日
三日月見。なるほど、確かに。(つられて見開き、細められた瞳は、後の言葉に複雑な色が浮かぶ。)……残念ながら、その子はもういないから。通りがかった誰かとやってみるってのも良いかもな。(一度の瞬きで色は消え、のんびりした声で言った。)
やぁ、そんじゃお返し考えないとだ……ん?(視界にあった少女の手が、幽かに揺れた気がした。工具箱の蓋を指先でとんと突く。)こういう箱は苦手?(何か、彼女の思い出に繋がるものだろうか。それも、あまり良くない思い出。首を傾げる。)
別れが辛いほどの相手がいるのは幸せとも言えそうだけど。置いてかれる方はまぁ、辛いわな。(本来長い命を持つヤドリガミならば、そうだろう。)そこんとこの解決になるかは相手次第だけど……大事にしてくれるご主人様じゃない人、でも良いかもよ?主でなくて、もっとフラットな関係。友達とかね。
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ミラ・ホワイト 2020年7月19日
…ごめんなさい。(「もういない」、その言葉が胸に刺さりました。いっときでも永遠でも、別離は自身にとってつらい思い出だったから。無神経に引き出してしまったかしらと謝罪を置き、けれども貴方の様子にそれ以上の深追いはせず、)……ね、そしたら通りがかりの私とはどうでしょ!水鉄砲の楽しさを教えて頂いたお礼に、今度は私がお月見の醍醐味を教えて差し上げたいの。(名案でしょと弾む声。問い掛けには数秒の間を挟んで、ゆったりと首を横に振ります)
箱、というより。箱が閉じる音が少しだけ苦手なの。私が役目を終えて、仕舞われる音。…御主人様とのお別れの音。(毎回気にしていたらキリがないけど、と困ったような笑みを溢しながら)…大事にしてくれる、御主人様じゃないひと?(繰り返しす言葉の意味を飲み込むよに、萌黄色の瞳を見上げました。視線がぶつかればぱちぱちと睫毛が揺れて)
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ミラ・ホワイト 2020年7月19日
――わたし、お兄さまとお友達になりたい!
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吾條・紗 2020年7月22日
あぁ、気にしないで。上手いこと説明はできないけど……別に大事な人ってんじゃないし。(あっさりした物言い。名状し難い奇妙な関係であったが故に、それ以上訊ねてこない少女の配慮に甘えてそれきりにした。)
そりゃ名案。(楽し気に弾む声に、緩く笑って。)じゃあ、三日月の綺麗な夜にご教示頂こうかな。
(なるほどと頷きながら、愛用の工具箱を指先で撫でる。アラベスク模様の装飾が施された、頑丈な箱。)こいつの閉じる音がそれと似てるとしたら、君はなかなかちゃんとした箱に住んでいた、ということになる。大切にされてたんだね。(それが、寂しいと感じる彼女にとって如何ほどの足しになるかは判らないが。)
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吾條・紗 2020年7月22日
(次に出てきた言葉に、同じく目をぱちぱちした。)――えぇと。そうね。(困った、というのとは少し違うが。何と切り出そうかほんの少し迷って苦笑い。)仲良しさんがいっぱいになるまでの繋ぎくらいにしといたらどうかな?俺はどうしたって、お別れが早いから。(さほど深刻なトーンでもなく、さらりと付け加えた。髪と同じふわふわしたミルクティ色の尾がのんびりと揺れる。)
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ミラ・ホワイト 2020年7月28日
でも、その方が居てくれたからいまのお兄さまが居るのよね。…共に過ごした時間があったこと、それはどうか大切になさって、ね。(その人との関係性も、如何にして貴方の元を去ったのか、自分には知る由もないけれど。記憶の中では出逢えるからと柔く微笑って)
お任せくださいっ。とっておきの場所とお料理を用意しておきますね!(ぐ、小さくとがっつぽーずの構え。楽しげな視線はゆるゆると重厚な箱へ移ります)
そう、ね。生活の豊かさに違いはあったかもしれないけれど、どなたも御心は清らかで豊かな方ばかりでした。(そうして一転、白い頬はほんのりと喜色に染まりました)…ふふ、ありがと。大切にされてたからこその、その音があったともいえるのね。
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ミラ・ホワイト 2020年7月28日
(驚き、僅かに歪んだような貴方のお顔を見上げては頸を傾げます。箱入り娘であるが故に、喜楽以外の人の感情には少し疎いのかもしれません。虚をつかれたような、識りたがりのあどけない表情で)お別れが早いとゆなら、なおのこと。おにいさまと過ごすひと時が欲しいと思うのは、わがままかしら?…きっと長く生きるわたしの中に、のこしてはくれない?(貴方の髪も、瞳も、耳も、揺れる尾の柔らかささえ。瞬きひとつ惜しむように、)
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吾條・紗 2020年7月30日
――まぁ、そーね。恩人ではある。(俺の目標は天寿を全うすることだからね、なんて、冗談とも本気ともつかない口調で。)うん、覚えてはおくよ。(互いに「大事な相手」というのでは決してないが。如何に言葉を連ねようと正しく説明することは難しい。それに、無垢な彼女に自分達の歩んだ道を語るのは毒のように思えて。だからそれ以上は語らずにおいた。)
おや、料理もできるの?(ますます楽しみだと緩く笑う。)
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吾條・紗 2020年7月30日
良い人ばかりだったんだ、ご主人さん達。(喜び輝く白皙に、つくづくこの子は自分とは遠い世界の住人だと感じる……が。)……可愛い顔をして、なかなか押しが強いな。(けらけらと声を上げて笑い、)お別れは辛いんじゃなかったの?(ご主人じゃないにしても、と、今更言うのは詭弁になるだろうか。)三日月見でも遊びに行くのでも、望まれればそうそう断りはしないけど。俺は変わり者だからな。ちょっとつまむくらいにしとくと良いよ。
……さて。(道具も水鉄砲も元通りきちんと片付いたところで。)差し当たって、これから昼飯を食いに行こうと思う。それで、えぇと(呼びかけようとして気付く。名前を訊いていなかったような。)俺は紗って言うんだけど。お嬢ちゃん、お名前は?
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ミラ・ホワイト 2020年8月3日
(その眸の奥に秘めた想いは、いたずらに探って良いものではないと思うから。覚えておく、その一言だけでも心があったかくなる気がして、ゆっくりと頷きました。)
おりょう、り…(意気込んだものの、作った事はなかったのです。どこかで調達する心算でしたが、これを機に身に付けましょうと気合を握る拳に込めて)頑張りますっ
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ミラ・ホワイト 2020年8月3日
諦めが悪いのは自覚していますっ。お別れはつらいけれど、だからといって出会いをおろそかにはしたくないの。それにね、こうして動ける身体と、おしゃべりできる口と声を授かったんだもの。寂しくないお別れの仕方も、見つかるかもしれません…!(先のネガティブな言葉はどこへやら。矛盾は棚に上げて何とも得意気に笑います) ふふー、喜んでお声かけさせていただきます。…ちょっとのつまみ食いも重なれば、いつの間にかぺろっと平らげてしまうかも。
(お昼ご飯と聞いては、もうそんな時間だったのねと腰を上げようとして。気付いたのはきっとあなたと同じことでした。)おにいさま…は、すずさま。綺麗なお名前、ね。わたしはミラ、ミラ・ホワイトというの。お好きに呼んでくださいなっ
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吾條・紗 2020年8月5日
(言葉が一瞬詰まったところを見ると、どうやら自ら腕を揮う、ということではなかったらしい。)ふは、(思わず軽く吹き出した。)ごめんごめん、早とちりしちまったらしい。チャレンジするなら勿論付き合うけど、適当なの見繕ってくるのも全然アリよ?
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吾條・紗 2020年8月5日
なるほど、立派な心掛けだ。(それに、健気だ。こんな風に言える者こそ、幸福になれるのかも知れないな、等とぼんやり思いながら。)あれま、俺ぺろっといかれちゃう系?(お腹壊さないでよ、と笑って見せる。)
そう、なかなか可愛いでしょ。(また、尾がふさりと揺れる。)ミラちゃんね。おーけー。(よいしょとおっさん臭いかけ声で立ち上がり、門の外へ目を遣る。確か来がけにちょっとした軽食も食べられそうな店を見かけたなと。)そんじゃ、一先ず涼しいとこへ避難しよっか。(まだ夏前とは言え、すっかり高くなった陽射しが白い少女を溶かしてしまわないように。何気ない所作で彼女を食事に誘った。)
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吾條・紗 2020年8月5日
―〆―
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