【1:1】助手のお仕事
宵雛花・十雉 2020年6月12日
某日、昼下がり。
初々しいハイカラさんを出迎え、近所を連れ回していた日のことだった。
カフェーで甘味を楽しみ満足した探偵は、ようやく本来の目的地へ少女を案内する。
大正の香り放つビル、その二階へと続く階段を上って。
+++
お相手:
フラン・スティレット(f09009)
1
フラン・スティレット 2020年6月22日
へぇー、探偵らしいこと言うじゃん。ま、その方が退屈しなそうでいいけどさ。(納得の意を示すように、素直に頷いて)
……探偵のお仕事。なにこれ、マニュアル的なやつ?(差し出された一枚の紙を手に取る。――自分のような助手の為に、彼が作ったのだろうか。推測すれば微笑ましくて、そっと短く笑みを零した)
宵雛花・十雉 2020年6月23日
そう、探偵だから!(この上なく得意げな顔だ)
そうそう、マニュアルみてぇなモン。適当に読んどいて貰えたらいいよ。けど『守秘義務は絶対に守ること』ってルールは厳守してくれよ。信用が大事な稼業なもんでさ。……そうだ、バイト代はどれくらい欲しい?ある程度は融通きかすぜ。
フラン・スティレット 2020年6月24日
そういうことなら心配すんな。……俺だって、ガキじゃあない。仕事んときは、真面目にやる。十雉もそうだろ?(顔を上げると、ほんの一瞬だけ真剣な表情を。肩を竦めて、再び資料に視線を落とした)
うーん。額は適当でいいよ。それよりさ、代わりに飯かなにか奢ってよ。ひとりだと、何処行っていいかわかんないし。
宵雛花・十雉 2020年6月24日
……こりゃあ失礼した。(決して彼女を信用していなかった訳ではないが、少々甘く見ていたのかもしれない)それでこそオレの助手だよ。(真っ直ぐ見返せば、こちらも真摯にそう返した)
それはもちろん構わねぇよ。元々食事も付けるつもりだったしな。なんかこっちの世界で食ってみたいモンとかあんの?
フラン・スティレット 2020年6月26日
へへ。それでこそ、俺の雇い主だ。(満足げに笑む。意欲を見せるのは気恥ずかしいけれど、手伝うからには役に立ちたい。きっと、そう思ったのだろう)
そうだったんだ?ちょうどよかった。……これ、というのは特にないかな。好き嫌いとかないし、なんだっていい。……もちろん、十雉の手料理でも構わないよ。(冗談めかして、にやりと笑った)
宵雛花・十雉 2020年6月27日
ん?なになに、オレの手料理食ってみてぇって?(すかさずにこにこと、調子よく身を乗り出して)フランのためなら何だって好きなもん作ってやるよ。……いや、ケバブはさすがにちょっと自信ねぇけど。何食いたい?
フラン・スティレット 2020年6月27日
(小首を傾げて、乗り気の彼をじろりと見やる)まぁ、な。……だって十雉、結構できるんだろ?料理。
うーん、なにがいいだろ……。十雉の得意料理があるなら、まずはそれがいい。洋食もいけるなら……グラタンとか、好き。軽食なら、サンドイッチとか、食事系のパンケーキとか……。(ふと、少しばかり好みが子供っぽい気がして、そっと視線を逸らした)ケバブは無理してつくんなくても店で買うやつでいいの。
宵雛花・十雉 2020年6月29日
おう、自炊してっからな。色んなもん作ってみてっけど……得意料理。なんだろ。(はて。顎に手を当てて考えてみる)なんだかんだで一番作ってんのはフレンチトーストかな。
……お、グラタンもサンドイッチも好きだぜ。たまに作る。パンケーキはこの前UDCアースですげぇの見たな、何段も重なってるやつ。若い姉ちゃんたちが店の前でずらっと並んでた。(あれは今思い出しても異様な光景だと思う)いやぁ、だってさ。どうせフランに食ってもらうならやっぱり好きなもん作ってやりてぇと思うじゃん?ケバブ好きって言ってたし。(とは言え、他に好きな食べ物も聞けた。まずはそちらから作ろうと)
フラン・スティレット 2020年6月30日
フレンチトーストなら俺も好き。甘いのも、甘くないのも。……じゃ、今度作ってよ。朝飯向きだし、仕事の前でも後でもいいからさ。(すっかりその気で、子供っぽくにやりと笑んだ)
へぇー、流石。料理なら、一通りできる感じなんだ?……まぁ、そういう甘ったるいのも好きだけど。……もしかして十雉、菓子類まで作れちゃう?(ほんの少しだけからかうように目を細めて)へへ。そう言ってくれんなら、遠慮しないぞ。何だって食ってやるよ。
宵雛花・十雉 2020年7月1日
りょーかい。んじゃあその時はちゃんと腹空かして来いよ。張り切って作っとくから。(子供っぽい笑みにつられるように、こちらも幼い笑顔を浮かべて)
いやぁ、それほどでもねぇよ?(実は友達に振る舞うために常日頃から練習目的で料理をしていたのだが、それは内緒にしておく)実は菓子作りは最近手を出し始めたところでさ。こないだ焼き菓子を少し焦がしちまったよ。
フラン・スティレット 2020年7月3日
やった。楽しみにしとく。(笑顔の彼を見れば、よりいっそう笑みを深めて)
でも、すごいじゃん。俺なんて、面倒なときはすぐ買って済ませちゃう。手間ばっか考えちゃってさ。……十雉は、趣味みたいなもんなの?(素直に感心した様子。ふと疑問が浮かべば、ちらりと視線を向けて)
ま、多少の失敗はつきものだよな。味見なら、いつでも手伝うよ。(冗談まじりに腕を組んだ)
宵雛花・十雉 2020年7月5日
え、えーと……(どうしようかと少しだけ考えた後で)オレも面倒な時は出来合いや外食で済ませることもあるよ?でも、その……美味い飯作って食って貰って、それで喜んでくれたりすんじゃん?それが、嬉しくてさ……練習してんの。(結局、照れ臭そうに白状してしまった)
うん、味見役がいると頼もしいや。そっちの方もよろしく頼むぜ。
フラン・スティレット 2020年7月7日
(小首を傾げて彼をみる。幾度か瞬いて、普段の調子で口を開いた)……ふぅん。いいことじゃん。十雉、実は料理人に向いてたりしてな。……いつか、探偵を引退したらさ、飯屋でも開いたらいいんじゃない。結構、繁盛したりして。(きっと、ずっと後のことだろうけれど、と笑ってみせて。――改めて、彼が善良なひとだと感じた。けれど、それは言わずにおく)
任せとけ。UDCアース育ちの味覚も役に立つだろ。たぶん。
宵雛花・十雉 2020年7月8日
(言った後で段々と恥ずかしさが増してきた)い、今の誰にも言うなよ?!ていうか、お前なら言いふらしたりしねぇと思ったから言ったんだからな!(扇の奥でこほんと咳払いをして)
料理人……って、探偵引退すること前提かよ。でもまぁ、そうだな……考えてみてもいい、かも。(寂れた店に立つ老齢の自分を想像してみる。それも楽しそうだなぁと、胸が踊ってしまった)もしいつかそうなったらさ、フランもちゃんと責任とって食いに来てくれよ?(その想像の中には自然と彼女の姿もあるのだった)
フラン・スティレット 2020年7月11日
言わないよ。なんだよ、そんな恥ずかしがること……?(覗き込むように彼をみる。――そういうもの、なのだろうか。何となく、解った気がした)
いいじゃん。しっかり稼いで早めに引退すんの。そのぶんのんびり自由に過ごせるし。(子供っぽく笑う。ただの思い付きでしかないけれど、と)
ははは。……いいよ、もちろん。今のうちに、料理の腕磨いておけよな。(十数年、数十年後の自分達。とても想像がつかないけれど、そんな風に歳を重ねられたら。そう思って、静かに微笑む)
宵雛花・十雉 2020年7月14日
いやぁ……なんていうか、努力は見せたくないっていうの?何でもサラッと出来る方がカッコいいじゃん。(覗き込まれれば、ぽつぽつと零れる本音。男にはカッコつけたい時というのがあるのだ)
のんびり余生を過ごすってやつか。んじゃあオレが将来遊んで暮らすためにも、フランには助手兼味見役として頑張ってもらわねぇとな!
……そんでさ、フランの記念すべき初仕事としていくつか考えてるわけよ。猫捜しに聞き込みにお使いに引っ越しの手伝い……色々あっけど、どういった仕事がやりたいか希望はあるかい?
フラン・スティレット 2020年7月20日
……ふ。まるで十代のガキみたい。……男って、そういうもんなのかな。(じぃ、と見つめて、納得した様子でくすりと笑む。兄貴分のそんな一面もなんだか微笑ましかった)
ま、遊んで暮らすには今からしっかり働かなきゃな。俺も稼がせてもらうかんな。
初仕事、か。仕事を選ぶつもりはないけど……強いて言うなら、猫探しとか。簡単そうだけど、街並みを覚えるのにも丁度よさそうだし。(腕を組んで思案する。その様子は少しばかり真剣なもので)……てかさ。お使いに引っ越しの手伝いって、もう何でも屋の仕事じゃん。(誤魔化すように、肩を竦めて笑った)
宵雛花・十雉 2020年7月24日
う、うるせぇ。どうせガキだよオレは。(照れ臭そうに言いつつも、彼女の言葉は不思議と不快には感じないのだった)
だな、一緒に稼ごうぜ妹よ。気儘に遊んで暮らす老後を目指してさ。……お、猫捜しを選ぶたぁお目が高い。さては猫好きだな?(にやり笑って)お前の言う通り、道や建物の位置関係を覚えるのにもいいと思うぜ。(などと茶化しながらも言っていたが、鋭い指摘があれば途端にぴたりと固まって)……そこに気が付いてしまったか。いいんだよ、オレは仕事を選ばないの。何でも請け負う探偵なんだから。
フラン・スティレット 2020年7月26日
任せろ、兄貴。(おどけた調子で言うけれど、そう呼ぶのも悪い気はしなくて)まぁ……好きといえば好きだけどさ。猫。仕事なら、犬でも鳥でもなんだって捜すけどな。十雉こそ、猫っていうか動物全般好きそうじゃん。
……ふぅん。何でも屋さん、なんて呼ばれなきゃいいけど。……でも、いいんじゃない。そういうスタンス。一見へんてこな依頼が、次に繋がったりもしそうだし。(彼の人柄がそういった仕事を呼び寄せるのだろうか。それとも、人助けが性に合っているのだろうか。あれこれと思い浮かびはしたけれど、そっと笑むだけにした)
宵雛花・十雉 2020年7月27日
兄貴……(一瞬、ぽかんとしたように相手を見て)いいな、今の。なぁ、もっかい言って?なぁなぁ。お兄ちゃんでもいいけど。(我慢のできない子供のように、手を合わせて強請り)
おう、動物全般好きだぜ。だって可愛いじゃん。……いや、別に可愛いもんが好きって訳でもねぇけどさ。(こほん、と取り繕うように咳払いを添えながら)
ああ、物語の始まりとしてよくあるよな。一見何でも無いと思われた事件が更なる謎を呼び……みたいなやつ。
フラン・スティレット 2020年7月29日
え、えぇ……?(怪訝そうに彼をみる。躊躇いはするけれど、断る気にもなれなくて、そっと唇を開く)……あ、兄貴……。(ぽつりと呟き、俯く。気恥ずかしさを誤魔化すように肩を竦めて)お兄……ってのは。……流石に恥ずかしいから、だめ。
ふぅん……?(咳払いをする彼をじい、と覗き込んで)別に、好きでもいいと思うけどね。動物にせよ、単に可愛いものにせよ。嫌いってよりは、ずっといいじゃん。(そう告げたのは、軽くカマをかけるつもりでもあって)
そうそう。ペット探しとか、小さい仕事の依頼人が実は金持ちで、後にすごい仕事を持ってくる……とか。真面目に仕事こなしてたら、いつかそんな展開にも巡り合えたりして。(映画のような話だけれど、と、肩を揺らしてくすくす笑う)
宵雛花・十雉 2020年7月30日
へへ……なぁんかいいなぁ。(嬉しそうに笑いながらも、どこか心地よいこそばゆさを感じていて)今度からそうやって呼んでくれよ、フラン。その方が兄ちゃんは嬉しいや。(照れ隠しに指で頬を掻く)
そ、そうか?まぁそうだよな、嫌いってよりは好きな方が……いや、だって無理じゃねぇか?あんな可愛いもの嫌いになるなんてさ。(何しろ心を許した相手の前だ。いとも呆気なく白状した)
いいなぁ、それ。浪漫あんな。(夢のある話には弱い。少年のように目を輝かせて)オレ、明日から真面目に頑張るわ。
フラン・スティレット 2020年8月1日
そ、そお……?ま、まぁ……気が向いたら、たまに……な。……周りに、他のひと、居ないときとか、なら……。(尻込みするのは気恥ずかしさから。彼が喜んでくれるのは、嬉しくも照れ臭い。――兄貴。そう呼ぶ自身も悪い気はしなくて、心の中で今一度繰り返した)
白状したな。ふふ……。やっぱ、優しいところあるよな、十雉って。(面倒見のよさは、動物に対しても変わらないのだろうか。くすくすと笑うけれど、からかうようなふうではなくて)
もし本当にそんな展開があったら、すぐ近くで見させてもらうかんな。(付き合うよ、と笑みを返した)
宵雛花・十雉 2020年8月5日
へへ。いいよ、2人の時だけでもさ。それでも嬉しいや。(一方でこの男は喜びを隠そうともせず、柔く笑みを深めるのだった)フランは?フランはなんかねぇのかよ。2人の時だけ呼んで欲しい名前とか、して欲しいこととかそういうの。(貰いっぱなしはどうも性に合わない。彼女の喜ぶ顔も見たいと、そう思った)
な、なんだよ。悪ィか!……別に、フランだって優しい兄貴は嫌いじゃねぇだろ?(照れ臭そうに言うが、実のところ満更でもなかった)
おう、当たり前だろ。探偵の冒険にゃ助手や相棒が必要不可欠だからな。
フラン・スティレット 2020年8月10日
(喜ぶ彼を見て、安堵の笑みを零して。ほんのりと赤らんだ頬を手で扇ぐ)うーん。愛称とかは……俺の名前、既に略称だしな。とりあえずは……さっきみたいに飯に行ったり、一緒に遊んでくれたら……それで十分。(妹らしく甘える好機。頭を捻るけれど、なかなかぴんと来ないもので)……それと。……十雉に色々と甘やかされるの、実は気に入ってる。(そっと付け足す。気恥ずかしいけれど、素直に伝えるには良い機会だと思って)
まぁ、な。優しい方が良いに決まってる。……最初は十雉のこと、ちょっと胡散臭い奴だなって思った。でも、一緒に居て、本当は優しい奴だって分かったよ。……それだけ。(か細い声で言い終えて、穏やかな微笑みを浮かべた)
宵雛花・十雉 2020年8月12日
そりゃあ飯食ったり遊んだりは大前提さ。それ以外のこと。(扇で彼女の顔を煽いでやりつつ、続く言葉に耳を傾けて)お、マジ?ほんと?(ぱっと笑顔を輝かせた)オレだけが楽しかったらどうしようかと思ってたよ。ほらほら、今だって2人だし甘やかしてやるよ?何して欲しい?頭撫でてやっか?(喜びのまま、矢継ぎ早に質問を重ね)
って、なに。オレのこと胡散臭いと思ってたわけ?ひでぇなぁ。……なぁんて。(けらり、笑って見せ)オレ、そういう風に見せようと思って振る舞ってるからさ。それなら大成功だよ。
フラン・スティレット 2020年8月14日
ほんと、だけど。楽しくなかったら、こうして一緒に仕事しようとなんて、しないし……。(もじもじと身を揺らし、細めた瞳を逸らす。微風を受けても顔の熱は引かず)ええ……?好きに、すれば……。(言葉とは裏腹に、促すように小首を傾げる。彼の手で猫のように頭を撫でられるのは、いつも心地良いから)
ふぅん。違う自分を演じてる、ってこと……?(笑う彼を見上げ、何とはなしに問いかける)別に、何だって構わないけど、な。俺にとって、十雉は十雉。それに……兄貴、だし。(ぽつりぽつり、呟くように。けれど、それは本心で)
宵雛花・十雉 2020年8月16日
へへ、そうかほんとか。……そんじゃあ、もっとこっち来いよ。離れてちゃあ撫でにくいからさ。(真っ赤になって、絵に描いたように照れる姿も可愛らしいと思う。怒られそうだから言わないけど)オレだって楽しくなきゃフランに手伝い頼もうなんて思わねぇし、妹扱いだってしてねぇからな。(なんて、少しだけ小さな声で付け足すのだった)
まぁ、そんなとこかな。(ばつが悪そうに笑い声を重ねて)なんていうかさ、カッコいいオレでいないとフランに幻滅されちまうんじゃねぇかな……なーんて思うわけよ。
フラン・スティレット 2020年8月21日
はい、はい……。(気だるげを装って腰を上げ、彼のすぐ隣にどかりと座り込む)……ふぅん。……ほら。さっさとやれよ。(照れ隠しにぐい、と小さな肩を寄せて。赤らんだ顔を背けたまま、そっと呟く)
別に、幻滅なんてしないと思うけどな。誰にだって、欠点や弱点はあるし。……でも、格好良い自分でいたいって気持ちは、大事だと思う。諦めちゃったら、何も変わらないままだしさ。(彼なりに気負う理由があるのだろうか。虚勢を張ってばかりの自分には、少しばかりその苦悩がわかる気がして、囁くように静かに告げる)
宵雛花・十雉 2020年8月23日
(やや乱暴に座った彼女が不機嫌ではないことを知っている。顔を背けたのは照れ隠しだということも知っている。にやにやと嬉しそうに笑みを浮かべて、自分の方へ寄せるようにしながら髪を撫でる)へへ。可愛いやつだなぁ、フランは。よしよし、兄ちゃんだぞ~(すっかり上機嫌に、わしゃわしゃと撫でてやろうと)
ん、そうかい? じゃあさ、例えばオレがすげぇうじうじしてて女みてぇな奴だったらどう思う?
フラン・スティレット 2020年8月27日
なにが、兄ちゃん、だ……。まったく……。(しおらしく身を委ね、心地よさげに瞳を細める。その様子は、まるで心を許した野良猫のようで)
十雉、が……?うーん……。しゃきっとしろって、背中をひっぱたいてやる。(冗談めかして答えたのは、ただの例え話だと思ったから)……でもさ。どんなに立派な奴だって、弱気になることくらい、あるんじゃないの。誰も見ていないところで、ひとりで思い悩んだり、とか……。(だから、彼にそんな一面があったとしても、蔑んだりはしない。そんな意味合いを込めて)
宵雛花・十雉 2020年8月29日
だってオレ、兄ちゃんだもん。……フランの兄ちゃん。(だろ?と耳の裏をくすぐってやろうと)
はは、こいつは手厳しい。けどフランらしいや。(そんな変わらない彼女らしさに自分は安心するのだ。それに、実際そう言って彼女に背を叩かれたら自分は励まされるのだろうなぁと思う)
んー、そうか。まぁ、確かになぁ。……フランもあんの?弱気になって、一人で思い悩んだりさ。
フラン・スティレット 2020年9月4日
まぁ、そうだけど。……兄貴か、もしくは兄ちゃん……か。(微かな声で。どちらの呼び方をするべきか、ささやかな悩みが生まれた)ん、ん……くすぐったいな、もう。俺は、猫じゃないっての……。(身を捩りはするけれど、結局はされるがまま。甘えるように遠慮なく凭れ掛かる)
そりゃ俺だって……たまには、ある。大したことじゃないけどさ。……でも、平気。今度からそういう時は、誰かに相談しようと思って。……最近できた兄貴とかに、さ。(そっと彼を見上げると、こそばゆげに笑んだ)
宵雛花・十雉 2020年9月8日
兄ちゃんがいいなぁ。(聞こえていたらしい。わくわくと少年めいた笑顔で)
猫じゃねぇけど猫っぽいなぁとは思うぜ? つんつんしてっけど甘えたなところとかさ。……あ、フラン猫は耳じゃなくって喉の方がお好みだったかい?(耳を撫でていた手をひらひらさせ、冗談めかして問いかける)
そっか、そうだよな。……お、兄ちゃんにも相談してくれんの?いいぜいいぜ、大歓迎。なんでも相談してくれよ。可愛い妹のためなら一肌脱ぐぜ。……その代わりって訳でもねぇけど、オレも何か相談させてもらうかもなぁ、なんて。
フラン・スティレット 2020年9月11日
ふぅん
……?……兄ちゃん。十雉兄ちゃん、か……。(呟くように繰り返して、そっと見上げて小さく微笑む)……ま、気が向いたらそう呼んでやる。ふふふ……。(照れ隠しに言い放ち、肩を揺らしてころころ笑った)
あ、甘えたじゃ、ない。十雉がそうさせてるだけだっての……。甘やかしの兄貴なんだから……。(火照った頬をぷくりと膨らませる。お決まりの拗ねたふり)……の、喉なんて、やだよ。……髪とか、頭の方がいい、な……。(いっそのこと思い切り甘えてしまおうと、すっかり身を預ける)
力になれる保証はないけど……俺でいいなら、話くらい聞くよ。……兄ちゃんの悩みを聞くくらい、妹として当然だからな。
宵雛花・十雉 2020年9月11日
ぐおっ……(思わず咽せた)な、なんだよ。思ってた以上に破壊力やべぇじゃん。妹やべぇ。(誤魔化すように、要望通り頭をわしゃわしゃと撫でてやって)
まぁ、なんてぇのかな。こうやってフランを甘やかしてやって、自分の居場所を作ってるってのもあんだ、オレも。……ここに居ていいのかもって、思えるっていうかさ。(撫でる合間、ぽつぽつと呟きを溢しながら)
はは、いいんだよ。そういうのは聞いてくれるだけで嬉しいんだからさ。……ありがとな。
フラン・スティレット 2020年9月15日
ええ?やばいって、いったい何がだよ……。(じぃ、と見上げてすぐ、心地よい感触に目を細めた。やはり、猫のように)ん、ん……変な兄ちゃんだ、な……。
自分の、居場所……?十雉、他に居場所ないの?(そんな風には見えないけど、と冗談めかして)……よく、わかんないけどさ。十雉がそう思えるんなら、きっとそこが居場所なんじゃない。だからさ、いくらでも甘えてやるよ。……兄ちゃんの妹が、な。(肩を竦めて、すっかり赤らんだ顔を綻ばせてみせた)
宵雛花・十雉 2020年9月19日
オレの妹の可愛さがヤバい。(きりりと真顔になって)
居場所はあるよ。ある、けど……たまにさ、ふと「ここに居てもいいのかな」って思う時があんだ。
そんな時、誰かに頼られると「自分は必要なんだ」「ここに居ていいんだ」って思えるんだよ。……いや悪いな、いきなり変なこと言って。つまりはオレもフランが甘えてくれるとスゲェ嬉しいってことさ。だからいくらでも甘えてくれ。(『兄ちゃんの妹』その響きが胸の奥にじわりと沁み渡る。いっとう幸せそうに笑みを返した)
フラン・スティレット 2020年9月24日
な、なんだよ。さっきから。……俺の兄ちゃんの格好良さも、なかなかなんだけどな。洒落てて、背もすごい高くってさ。(照れるあまり顔を背けると、独り言を零すかのように)
……ふぅん。十雉、結構繊細なところあるんだ。ちょっと意外。(敢えて、茶化すように口端をを上げて笑う)……でも。俺も、なんていうか……。頼ったり、甘えたりできるのって、その……ありがたい、っていうか。……そういうのができるひと、長いこと居なかったから。だから……十雉はちゃんと、俺にとって必要なひとだよ。(一転して俯くと、ぽそぽそと呟くように。――彼の内を垣間見たような、そんな気がした。だから、素直に向き合いたくなったのだろうか)
宵雛花・十雉 2020年9月28日
え、ホントか!? いやぁ、そうだろ。フランの自慢の兄貴だもんな? な?(もはや喜びを隠す気もなく。恐らく犬なら尻尾を振っていたことだろう)
そ、そりゃあオレだって人間だからな。たまにゃセンチにもなるよ。
へへ、ありがと。フランにそこまで言って貰えてオレは幸せモンだよ。……そうだ、どっか行ってみたい場所とか無いか? どこの世界でもいいよ、遊びに行こうぜ。(もっと喜んで欲しいと思ってしまうのは、彼女が素直な言葉を向けてくれたからに違いない)
フラン・スティレット 2020年10月3日
……え。十雉のこととは一言も言ってないけど。……なんて、冗談。ま、たしかに自慢の兄ちゃんだよ。へへ……。(戯れにつくった怪訝そうな表情をすぐに崩す。包み隠さずに喜びを示す彼がどこか可愛らしくて、つられて笑みを浮かべた)
そっか。……そうだよな。いつも気楽に笑ってられたら一番だけど、そうもいかない時もある……よな。(きっと彼は、ただ明朗なだけのひとではないのだろう。ふとそう感じて、静かに言う)
大げさだな、まったく。……行きたいとこ、か。具体的には出てこないけど……景色が綺麗で、のんびりできるところとかかな。……あとは、動物と触れ合える場所……とか。ひとりだと、行きづらいし……。(取り繕うかのようにぽそりと付け足して)十雉は、ある?……妹、連れて行きたいとこ。(恥ずかしげながら、妹として振舞うのもすっかり気に入った様子で)
宵雛花・十雉 2020年10月9日
え!?(仕掛けられた悪戯に驚きと動揺の色を晒すも、戯れと分かればすぐに安堵して)くそー、やられた。(けれどこんなやり取りもまた心地好い)
なるほど、景色に動物な。んー……フラン、お前さぁUDCアースの猫カフェって行ったことある? なんでも喫茶店に猫がたくさんいるらしくってよ。この前雑誌で見て、フランを誘って行きてぇなって思ってたんだよ。綺麗な景色はねぇけど、ちょうど動物との触れ合いはあるだろ? どうだい?
フラン・スティレット 2020年10月14日
猫カフェ……?そりゃ、聞いたことはあるけどさ。行ったことは、ない。……仕方ないな。兄ちゃんが行きたいなら、ついていってあげる。綺麗な景色ってのは、贅沢言った場合の話だしさ。(それはまさに、先に述べたひとりでは行きづらかった場所。そんなことも棚に上げて、照れ隠しに言う)兄ちゃん、猫に囲まれちゃったりして。動物に好かれそうだもん。写真撮っちゃおっと。ふふ……。(楽しげな兄の姿を夢想して、くすくすと微笑んだ)
宵雛花・十雉 2020年10月18日
ほんとか! なら猫カフェで決まりな。へへ、楽しみになってきた。景色の綺麗なとこはまた別日に行こうぜ。(また気になる場所探しておくからさ、と無邪気に笑う)
そっかな。寄ってきてくれっといいなぁ……あ、オレも写真撮りたい! フランと猫一緒のやつ! 実は最近色んなもん撮るのにハマっててさぁ。思い出を残すってぇの?
フラン・スティレット 2020年10月23日
わかった。……期待してるからな。兄ちゃんが遊びに連れてってくれるの、いつも楽しいし。(甘えるときは甘える。そうと決めれば、些か素直に。子供のようにはにかんだ)
寄って来るって。動物ってさ、わかると思うよ。兄ちゃんが動物好きなの、なんとなく。(小首を傾げ、心優しい兄をじっと見つめる)俺と猫の……?まぁ、構わないけどさ。……思い出、か。せっかくだもん、形に残したいよな。……妹との思い出、しっかり撮ってくれよ?(一度は躊躇ったけれど、すぐにその気に。にやりと笑って見せる)
宵雛花・十雉 2020年10月27日
へへ、そうかい。オレもフランと出かけっとすげぇ楽しいよ。だからついつい色んなとこ連れ回したくなんだよなー。(夜桜だって廃遊園地だって今日だって、どれもかけがえの無い思い出だ)
ならきっとオレのとこにもフランのとこにも寄ってくるな。だってフランも動物好きだろ?(そこまで言って、ふと窓の方を見た。射し込む光はすっかり茜色に色付いている)
……っと、もうこんな時間になっちまったか。暗くなる前に家に着いた方がいいよな。送ってくよ。
猫カフェについてはまた改めて連絡すっからさ、そこで予定を決めようぜ。
フラン・スティレット 2020年10月28日
ま、そうかもな。……いっそのこと、どっちがたくさん猫と仲良くなれるか、競争しようよ。ふふ……。(素直に認めて、くすりと笑う。彼の前ではもう、虚勢を張る必要もない気がした)
今日はお開き、か。名残惜しいけど、この衣装も返さないとだしな。……ん、ん……。(伸びをして身を起こし、自身が纏う衣装を見下ろして。リボンに触れつつ彼を見やれば、改めて嬉しく感じた。天涯孤独の自分に、素敵な兄ができたのだから)……また遊んでくれよな、兄ちゃん。妹は、どこにも逃げないからさ。
宵雛花・十雉 2020年11月2日
お、いいな。負けねぇぞ?(なんて言いながら、猫に埋もれる2人の姿を思い浮かべるのだった)
ハイカラさんなフランももうちょい見てたかった気がすっけど。またこっち遊びに来た時にでも、気が向いたらその格好見せてくれよ。……へへ、当たり前だろ。遊んでくんねぇとオレが寂しい。(寂しがりだというのはとっくにバレているから、虚勢を張らずに甘えたのだった)
宵雛花・十雉 2020年11月2日
(そうして、その日は夕陽を背に妹を送り届けた。探偵にとっては既に本当の妹と何ら変わらない大切な存在になっていると、そう感じさせる一日だった)
(後日、君の元へ一通の手紙が届くことになるだろう。それはまた別のお話)
宵雛花・十雉 2020年11月2日
―〆―
(お相手ありがとうございました!)