【桜ノ匣庭~蛍の迷ひ路】仮プレ
シリン・カービン 2020年6月2日
【かんにき】
湯上がりで上気した浴衣の裡をハタハタと団扇で扇ぎ、
窓辺から夜の庭を眺めれば、そこここに緑の光が点いては消えて。
「風情、と言うものですか」
サクラミラージュはあまり来たことがないのですが、
不思議と落ち着く気分です。
背後の大騒ぎは我関せず。
子供たちには子供たちの楽しみ方があるのでしょう。
流れ枕が当たるまでは。
(後頭部に一発。ゆらりと立ち上がり)
「…狩りを、始めましょうか」
大人げなく本気モードで枕を鋭く投げて行きます。
「祭莉、背中がお留守ですよ!」
景品のスイーツ、楽しみにしてますね。(狙い撃ち)
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シリン・カービン 2020年6月11日
【かんにき】
困ったことに。
夜目の利く私は、落とし穴もコンニャクも見えてしまうのでした。
まあ特に害も無いのなら、邪魔するのも無粋と言うものですね。
今回は皆の最後尾で何も手を出さず、見守りに徹します。
夜闇に融けるような静かな佇まいで皆の後を歩みつつ。
子どもたちの歓声に笑みながら、怪我の無いよう目配りを。
ナマコ… なるほどとその感触に納得。
その一方で目を楽しませるのは蛍の光と幻朧桜のほの明るさ。
闇の中の幻想的な色の競演はこの世界独特のものなのでしょうね。
離れの提灯が次第に大きく見えて来ました。
散策を楽しむのも、もうすぐ終わりですね。
皆との穏やかな時間を過ごさせてくれた、イセノと四狼には感謝を。
シリン・カービン 2020年6月18日
【第3章】仮プレ01
【かんにき】
女性の心を弄ぶ輩は、どこの世界にもいるものなのですね。
悪戯好きの作家先生には毒気を抜かれてしまいますが、
それならそれで、女の敵としてそろそろご退場願いましょう。
イセノ、本当はわかっているのでしょう。
泡沫の夢はもう終わり。
あの男の本心を、はっきりさせます。
仲間の攻撃を盾に【賢者の影】を発動。
四狼を縛し、問いかけます。
一つ。
「イセノを愛していますか」
一つ。
「イセノより愛するモノが有りますか」
一つ。
「イセノと心中するつもりがありますか」
他の女性と同じ程度には愛していても、
硯箱ほどではないでしょう。ましてや彼女と心中など。
あの男を失ったイセノがどんな選択をするかはわかりません。
美しい蛍の庭も、もてなしを喜ぶ客も、
その価値はイセノにしか計れないのだから。
シリン・カービン 2020年6月18日
【第3章】仮プレ02
【かんにき】
「女の心を弄ぶ輩は、どこの世界にもいるのですね」
作家先生の悪戯には毒気を抜かれてしまいますが、
それならそれで、女の敵としてそろそろご退場願いましょう。
仲間の攻撃を盾に【賢者の影】を発動。
本心を明らかにすべく四狼に問いかけます。
「イセノと心中するつもりがあるのですか」
答えは否でしょう。
「イセノより愛するモノが有るのですか」
大事なものは硯箱だけ。
イセノ、本当はわかっているのでしょう。
泡沫の夢はもう終わり。
夢は消えても、確かなことは有ります。
美しい蛍の庭と、宿を愛する客達は現実。
あなたはまだ何も失ってはいない。
あまり詳しくは知らないのですが、
察するところ心中とは。
現実逃避です。(ズバリ)