【1:1】水の滴る軒の下
エンティ・シェア 2020年5月30日
しとしと、しとしと、雨が降る。
声を掻き消すほどではなくて、けれど、いつまで経ってもやまぬ雨。
傘もささずにぶらりぶらり。
濡れて歩くのも悪くはないが、そろそろ少し、休もうか。
UDCアースのとある田舎道には、とうに廃線になったバス停が残る。
都合がいいと錆びたベンチに腰を下ろし、
濡れてなお癖のある髪を軽くかき上げ空を見る。
まだ暫し、雨は降るだろう。
何も考えずに歩いた道ではあるけれど、例えば、誰かが。
同じように雨宿りにでも訪れたら楽しいのだけれど。
先着1名様、誰でも歓迎お喋り場
切りの良いところ、もしくは二週間の間が空けば切り上げ
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エンティ・シェア 2020年5月30日
(あまり長居をしては風邪でも引いてしまうだろうか)(分厚い雲の向こうにいるだろうおひさまは、少しばかり傾いたかも知れない)(日の落ちる前には帰るとしよう。それまではのんびりと休もうか)
エンティ・シェア 2020年6月4日
このまま雨が上がるのを待っていたら夜になるかな。日のある内に上がれば、虹でも見えないだろうか。少し、期待してみようかな。
佐古田・陶子 2020年6月5日
(雨だというのに日傘を差して。少しの陽射しも望まず、ただ真っ直ぐに田舎道を進めばやがて見えるバス停。先客がある事に気づいた時には、既に傘を畳んでいて)
佐古田・陶子 2020年6月5日
…こんにちは。宜しいですか……、ええと。(眉間に皺を寄せて)此処で、すこし休んでも?
エンティ・シェア 2020年6月7日
やぁ、ごきげんよう、お嬢さん。君も雨宿りかい?私もただの雨宿り。だからどうぞお気軽に。(木製のベンチが一つ。4人位は座れるそれの半分は開いている)何分傘をささずに歩いていたものでね、こちら側は幾らか濡れてしまったが、そちら側は大丈夫のはずだよ。ところで君は散歩か何かかい?
佐古田・陶子 2020年6月7日
いいえ、雨に濡れるのは厭いません。少しだけ休憩を。歩き慣れていないのです……、ありがとう。(ベンチの端に腰を下ろし)傘を差して言う言葉ではないけれど。
そう。散歩です。雨だから。
あなたも雨が好きで散歩を?
風邪を引かないと良いのだけれど。(ハンカチを差し出して)
エンティ・シェア 2020年6月7日
なるほど?舗装のない田舎道は普通に歩きにくいとも言うからね、ちょうどよく休める場所を得られたようで何よりだ。時に君がさしていた傘、雨傘のようには見えなかったけれど、晴雨兼用というやつかい?
雨は好きだよ。濡れるのは、私も厭わないんだ。しかし君の口ぶりだと、まるで雨が降るのを待って散歩に出てきたようだ。雨降りの情景に風情を感じるタイプだろうか……と、おや。すまないね、ありがとう。しかしご覧の有様だ。可愛らしいハンカチを絞らねばならぬ羽目になるのは気が引ける。気持ちだけ受け取っておくよ。
佐古田・陶子 2020年6月8日
あまり外に出ないもので。
…傘。はい、……いいえ、どうだったか忘れてしまった。陽射しを遮る事ばかり考えているから。
太陽は眩しくて目が眩みそう。美しさや心情を表す言葉は持たないけれど、そう、雨と雪を好みます。
あなたは、雨が止むのを待っているのですか?
エンティ・シェア 2020年6月9日
陽射しが苦手なのかい。…あぁ、眩しくて、と言うのはわからなくもないけれど、きっと私の思う眩しさよりもずっと、君にとっては視界を焼くものなのだろう。それならば、これからの季節は大変だね。優しい日陰が君を守ってくれるよう、心ばかりだが祈るとしよう。
止むのを待っている…うん、そうだね。雨が止めば、虹でも出ないかなと思って。雨上がりにまれに出会える自然の美というやつに、好ましさを感じるものでね。
佐古田・陶子 2020年6月10日
どうもありがとう。貴方の髪のような夕日を待ちながら耐えようと思います。
にじ。
それでは、わたしとは反対ですね。わたしは此の侭、雨が続くことを願っている。……でも、晴れないと貴方が困りますね。
虹は、美しいですか?
エンティ・シェア 2020年6月10日
私は夕日も好んでいるからね、同じ様な色として例えてもらえるのは嬉しいものだねぇ。うん、そう、虹だ。雨と晴れの合間が増えれば、これから見かけることも多くなるだろうとね、期待しているんだ。
あぁ、でも、晴れなければ困るということはないよ。雨降りを望む君の話は楽しいし、退屈な雨宿りがお喋りの場に変わった事は有意義だ。待っていてよかったと思っているよ。君が、虹を見たことがないと言うのなら、ひと時の晴れ間でもあればとは、思うけれどね。
佐古田・陶子 2020年6月12日
わたしも夕日は好きですよ。真夏のそれは赤すぎて、少しだけ怖いけれど。貴方は、夏も好きですか?
雨と晴れの合間……。そうですね、こうして貴方とお話しているうちに、それが見れたなら良いと思います。いつまでも傘を被ってカタツムリのようにしているのも癪ですしね。
エンティ・シェア 2020年6月14日
真っ赤な夕日に覚える恐ろしさというのは少し分かる気はするよ。畏怖のような感覚だねぇ。あぁ、夏もいいね。夏にしか楽しめないことも色々あるし、逆に梅雨時の楽しみというものもある。
はは、癪ときたか。かたつむりはそれはそれで愛らしいと思うがね、晴れ間も楽しめると新鮮な心地になれるかもね。そういえば、せっかくだから伺おうか。君は、好きな季節なんかはあるかい?
佐古田・陶子 2020年6月17日
空が貴方の髪のようになって、色々なモノの影と輪郭が濃くなる。圧倒的にも思えるそれは、畏怖にも似ているかもしれません。
梅雨は雨が多くて好きです。それから、紫陽花。…梅雨と夏は、どのような楽しみがありますか?
雨を好み、晴れの日には傘の殻を被るカタツムリのようでは、秋までが長くて仕方がありません。
わたしは、冬が好きです。雪がふるから。
貴方は?
エンティ・シェア 2020年6月18日
逢魔ヶ刻などとも言うらしいね。不可思議な事象に遭遇しやすいと聞く。それも、そういう感傷から来るのかも知れないが…君は、そう言ったものを信じるたちかい?
梅雨時の楽しみ方かぁ…そうだねぇ、紫陽花は、この時期ならではの風物詩という印象だし、花の色を含んだ風景が雨に濡れるさまを眺めるのも、楽しみの一つだと思うよ。夏は夏で、朝顔に向日葵と快活な色の花も多い。陽射しが齎す熱を活かした水遊びなんかもしやすいかな。海やプールと言った場所に、ご縁は?山間の滝や清流などもいいよ。
雪か、雪はいいね。世界が白に染まる情景は、夕日と似た凄まじささえ感じるけれど、触れて遊ぶことが出来るという点も魅力だ。私は、どの季節も好きだよ。季節を好むと言うよりは、その一瞬を好むから、かな。幾度季節が巡れども、同じ景色は二度見れないものだからね。
佐古田・陶子 2020年6月22日
逢魔ヶ刻。信じますよ、見えないものも。わたし自身がお化けの様なモノの気もするけれど。
この雨が上がったなら、花を探しながら歩くのもいいかもしれませんね。きれいな色の。それから、そう、虹。それを、少しだけ、見たくなってきました。
いいえ。プールも海も知りません…、どういうものかは知っていますよ、体験したことが、ないだけ。海はしょっぱい。プールは味がしない。……ですよね?
貴方でしたら、どの季節でも楽しむのでしょうね。雨も。夏も。冬も。雪も。あなたは、嫌いなものはないのですか?
エンティ・シェア 2020年6月22日
はは、なるほど、それでは私は気づかぬ内にあやかしの領域にでもふみこんでしまったかな。しかしそれもまた楽しい出逢いがありそうで、良いものだ。
花に興味が湧いたかい?雨降りばかりでなく雨上がりのその後を楽しむことができたら、倍楽しいよ。きっと。海はしょっぱい、プールは味がない。大体合っているよ。ついでにどちらも冷たいんだ。人で混み合うという懸念もあるが、夜の海なら人も居まいよ。一度そのしょっぱさを味わいにいってみると良い。
そうだねぇ、今の所、嫌いだと明確に言うものはないね。これから増えてしまうかも知れない。けどまぁ、それを補ってあまりあるくらい、楽しいもので満たされているからね、世界というものは。
佐古田・陶子 2020年6月29日
わたしは、こわいお化けで、貴方があっちを向いている隙にむしゃむしゃと食べてしまうかもしれませんよ。
はい。わたしの住んでいる世界は夜ばかりで、花もあまり育たないから。鮮やかな色を見ることは、きっと、楽しい。
海も、きれいな色をしているのでしょう?だから、陽が出ている時に……、でも、ヒトが多いのは苦手です。
生きる力が強い人のように思います、貴方は。満たさた世界は、きっと、良いものですね。
エンティ・シェア 2020年6月30日
おやおやそれはおっかない。しかし私は背中にも目がついているタイプだからその点は心配要らないね。
…あぁ、なるほど。確かにあちらは鮮やかな色はさほど見られないかも知れないね。気持ちだけでも華やかになってもらえるような色を持ち込んでみるのも悪くはないかと思うけれど。
人の少ない海もあるだろう。砂浜となると難しいかも知れないが…海の色と煌めきを見るだけならば、きっと君の好む穏やかな空間もあるよ。穴場を見つけたらご案内しようか。
ははは、そうだねぇ、楽しく生きるというのは上手にできていると思うよ。まぁ、どうしたってその内死ぬんだから、生きてる間くらいキラキラしたものを眺めていればいいのさ。私はそう思うよ。
佐古田・陶子 2020年7月7日
そうして逆に、わたしが食べられてしまいそうです。貴方のほうが、お化けみたい。不思議なヒト。
花を少しだけ摘んで、住んでいる場所に、持ち帰ってみようかと思うんです。けれど、夜の世界では、すぐに枯れてしまうでしょうか。
はい。それでは、ヒトが少なくて、綺麗な色の海を見つけたら、教えてください。……。わたし、難しいお願いをしていますか?
きらきらしたもの…。貴方にかかれば、今日の雨も暗い空もきらきらしていそうだけれど。たとえば他に、どのようなものがありますか?
エンティ・シェア 2020年7月8日
そうだねぇ、その時は、食べられたことにも気が付かないようにしてあげよう。怖い思いをするのは嫌だろう?…なんてね。不思議とは、面白い評価を頂いたものだ。
花は枯れるものさ。それでも生の花を摘んで行くのがいいのなら、綺麗な内に押し花にでもしてしまうものだと聞いたよ。もしくは、何度でも摘みに来ればいいだろうさ。
難しいことなんてなにもないよ。世界は、広いんだ。君の望むような空間が少しばかり余っていてもおかしくないよ。まぁ、その時は案内役として私もお供することになるわけだがね。(それは構わない?と首を傾げて)
エンティ・シェア 2020年7月8日
はは、そうだね、毎日晴れ晴れとすっきりした空もいいが、生ぬるく頬を撫でる雨降前の風も、降らせる雲も、浴びるほどに冷えていく雨も、時の流れるからこその代物だろう。時が流れる、ただそれだけで世界がここまで色を変えるなんて、素晴らしいことだと思わないかい?世の中、きらきらしたものだらけさ。移り変わる景色も温度も、それに一喜一憂する人々の表情も、物言わず全てを受け入れる草木達も、こうして誰かと話す時間そのものも。私には、とてもきらきらして見えたものさ。
佐古田・陶子 2020年7月14日
わたしはお化けです、怖くなんてないもの。…でも、そう。痛いのは嫌だから、それがいいですね、きっと。
押し花。本などの重しには困らないところに住んでいますから、良い考えですね。半分をそのようにしましょう。
…わたしの望む場所…。そんなこと、考えたこともなかった。世界の端っこのでも、すこしだけでも、良いから。余っているでしょうか。
あなたが見つけて、あなたが連れていってくれるのでしょう?わたしを。わたしが知っているヒトのなかでは、あなたしか、それを、出来ないような気がします。(同じ方向に首を傾けて)
佐古田・陶子 2020年7月14日
貴方は、美しいものを何処にでも見いだせるのですね。探さずとも、いつでも、貴方のそばにそれはあるよう。
わたしは、そろそろ帰ります。きれいな花を摘んで。
エンティ・シェア 2020年7月16日
怖いことが少ないのはいいことだ。痛いことも多くないほうがいいね。…おや、もう行くのかい。本と仲良くなれそうなきれいな花が見つかることを祈るよ。雨は…まだ少し降っているようだからね、風邪などひかないように。(ずぶ濡れの自分が言うのも何だが)またどこかで会おう、お嬢さん。その時までに、君の望みに沿うような素敵な海を見つけておけるよう、努めさせてもらうとするよ。(ひらりと手を振る。自分はもう少し雨宿りをするつもりだ)
エンティ・シェア 2020年7月16日
(そういえば名前も聞かなかったが、どうやら猟兵のようだ、また会えるだろう)(多分居るとしたらダークセイヴァー辺りだろうか。あちらに赴くことがあったら少し再会を期待してみようかと思い馳せつつ、雨降りの空を見上げる)(虹は期待できそうにないが、代わりになるものは十分に得られたものだと、満足げに笑って、のんびり、あまやどり)