【1:1RP】「瞳」「啓示」「叡智」「悪徳」
ナハト・ダァト 2020年5月25日
暗い森の中で、ソレは蠢いていた。
確かな事は、意思を持った個体であるということ。
いや、あったと言うべきか。
泥は様々な形を取りながら、崩れ、溢れ、溶け、固まり、散ってゆく。
何故、そうなったのか。
泥は、ソレすらも不明なまま。
膨張と収縮を繰り返す。
深まる夜の夜明けは、聖者すらも。見いだせない。
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1:1RPです。先着1名様。
今回この場所は、治療室とは趣が違うことをお察し下さい。
介入時はアンケートの「入室」にチェックをお願い致します。
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ナハト・ダァト 2020年5月25日
『…………。』(ぼこぼこと、泡立つ音を立てている。泥の形は様々で、老若男女。果ては、犬、猫、魚、鳥……規則性なく変化しては弾け、意味の無い破壊と創造を繰り返している。)
ナハト・ダァト 2020年5月25日
『……。』(感覚が、とても鈍くなっている。触れている物全て、まるで膜で包まれているような、疎外感。)
『………。』(思考は可能になってきたようだが、まだ踏み入った者までの知覚は、行えていないらしい。)
ナハト・ダァト 2020年5月26日
『……。』(微睡みの中、ようやく。気配を察する。)
『………。』(親しんだ者の気配を感じ、辛うじて頭部のみ、地から生えるように形成し。)
『フ』、『ロース』『君』『カ。』
『何故』、『此』『処』『ニ…』
『散歩』『ニは』、『暗』『イ』『だろウ
』『……?』
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月26日
おや、ナハトさんに成った。
こんにちは。
うん、お察しの通り、散歩ついでに散策中です。
まぁ、確かに少し暗いけど、森の奥なんて大概こんなものじゃないかなぁ?
コケやキノコとか、ありそうだよねぇ。
ナハト・ダァト 2020年5月27日
『……』『ソう』『カ。』(浮き沈みは繰り返しながらも、どうにか形は保ったまま)
『ト』『こロ』『デ、』『今。』
『時間帯』『ハ、』『ド』『の位』
『かネ』『?』
『暗イ事』『以』『外』『の』『感覚』『ガ』『分かラ』『無ク』『て』『ネ……。』
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月28日
んー、一応、朝かなぁ。日は登ってるとは思うけど、まだそんなに高くはないかと。
っと、ウチは暗くてもあまり気にならないけど、ナハトさんはそういえば、暗い所ってそんなに見えないのかな? あかり、要る?
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月28日
……あ、ごめん。間違えた。まだ夜中です。森を歩き回っていると、時間の感覚がずれてしまっていけないねぇ……
ナハト・ダァト 2020年5月28日
『………』『いヤ。』
『灯リ』『ハ』、『要ラない』『ヨ。』
『今ハ』『姿』『ガ安』『定』『しテ』『いなイ。』
『明るク』『しテ』『モ』、『感覚ハ』『鈍いま』『マ』『だロ』『ウ。』
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月29日
おや、そうなのかい?
んー、感覚が鈍いなら、外からの刺激がある方が良さそうな気はするけど、まぁ、ナハトさんが大丈夫なようなら良いのだけどねぇ。
ふむ…… 姿が先か、感覚が先か、みたいな感じなのかな?
ナハト・ダァト 2020年5月29日
『私』『ノ』、『場合』『ハ』。
『「瞳」ニ』『委ね』『デ』『いル。』
『平時デ』『あ』『れバ』、『十』『分だ』『ガ』。
『今ハ、』『不』『調デ』『ネ。』
『全部』『靄』『掛か』『っテ』、『い』『るんダ。』
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月29日
へぇ。その「瞳」が不調なのかい?
どうやったらなおるんだろうねぇ。専用の職人さんに、メンテナンスに出してみるとか? んー、お医者さんの方が良いのかな??
ナハト・ダァト 2020年5月30日
(しばらく沈黙が続き)
―――。……『い』『ヤ。』
『私、』『ハ』『本来。』『治』『療』『なド、』『必要ト』『し』
『なイ。』
『全テ』『自』『分デ、』『行えル』『かラ。』(それに、と続け)
『分かラ』『ない』『んダ』『私』『にモ。』
『何』『故』『こウ』『な』『ッタ』『の』『カ。』
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月31日
自分で自分を治せるなら、確かに治療はいらないだろうけど、そもそも治療が必要になるのは、それが困難な状態になった時…… 今のナハトさんような時なのではないかなぁ。
せっかくなので、たまには医者仲間の皆さんを頼ってみるのも、ひとつの手かと。
◆ちなみに、不調はいつ頃から?
ナハト・ダァト 2020年5月31日
…『未知』『ノ』『病』、『怪我』『な』『ラ。』
『ソウ』『し』『テ』『い』『たヨ。』
……『あル』『患』『者』『ノ、』『治療』『後』『ダ。』
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月31日
相変わらず、お忙しそうだねぇ。
「瞳」の不調は病でも怪我でも故障でもない、って事なのかな??
その治療された患者さん関係でアレルギー的な物でもあったのか、実は呪いの類にかかってるとか…… んー、他にそれっぽい原因だとどんなのがあるかなぁ。
ナハト・ダァト 2020年5月31日
――『呪イ。』(はたと、何かを思い出したように泥の膨張が勢いを増し)
『あア』、『ソウ』『ダ。』
……『ずっ』『ト』、『離レ』『無イ。』
『あノ』『表情』『ヲ』、『仕』『草』『ヲ。』
『何度』『モ』『繰り返』、『しテ』『いル。』
(何故、なぜ、なんで)
……『同ジ』『筈』『なのニ』、――『違ウ。』
『どウ』『し』『テ』、
『思イ』『出』『す』『だけデ』
『ざわ』『付ク』『ン』『ダ。』
ナハト・ダァト 2020年5月31日
(保っていた人型が、再び形を失い、弾ける。)
『治療』『後』『でハ』『無イ。』
『途中』『デ、』『こウ』『なっ』『タ。』
『治ス』『だ』『けノ』、『筈』『だっタ。』
『だ』『ガ』、『ソウ』『し』『なかっタ。』
『傷』『ヲ』、『こレ』『以上』『負う』『ならバ』……(不定と化した瞬間の行動を、徐々に思い出し)
『分かラ』『無イ。』
『「啓』『示」』…『ニ』、『無い』『行動』『ヲ』、『何故』…『私』、『ハ。』(不明な何かが、渦巻く。認知できない事象に、不安を覚えるように泥は膨れて、形を更に曖昧に。周囲の闇を、広げ始める。)
フロース・ウェスペルティリオ 2020年5月31日
ほうほう。珍しいねぇ。死ない限り治すのがご自分の役目だと、日頃から言ってらしたのに。
治さなかった…… じゃないかな。直す以外の事をした、かな?
んー、ウチにはよくは分からないけど、ナハトさんがそうしたいと思ったから、そう行動したのでは? 分からないと言うけれど、聞く限りだと、その患者さんにとって、それが必要だと思ったんじゃないのかなぁ。
……んー? 何か、問題でも?
ナハト・ダァト 2020年5月31日
(したい事。という言葉に、膨張は拡大を止めて)
───『フロース』、『君。』
……『私』『にハ』、『「啓示」』『ガ』『全て』『なん』『ダ。』
『常に』『聞こえ』『ル。』『聲。』
『私』『以外』『に』『ハ、』『聞こえ』『無イ。』
……『心』『ガ』『不明』『ナ』『私ニ』『唯一』、『「正しイ」』『ト。』
『囁ク。』
──『だガ。』(繰り返しの様に、弾け広がる。その後に立つのは、普段と変わらぬ姿の、彼。)
逆らったんダ。……いヤ、伝えたイ事ハあったのニ。理由ガ分から無くテ。
初めテ、ダ。コレは一体、………何なんだろうカ。
寒いのト、痛いのガ…ずっト。響ク。
振り返る度、その場ニ居ないのニ。
繰り返ス。……彼女ハ、訴えテいないのニ。私にハ、重い傷ガ視えテ。
頼まれテいないのニ、どうにカしたいト。ずっト、考えテ。思考ガ、止まらないんダ。
フロース・ウェスペルティリオ 2020年6月1日
……えーっと。
んー、なんだろうねぇ。この、親の言う事が全て正しいと信じていた子供がうっかり勢いで初めまして親に反して戸惑って怯えて葛藤してる、みたいに聞こえる言い分は。
んー、「瞳」の不調の原因のお話としては、「啓示」に逆らった事、になるのかな?
それとも、ナハトさんの考えが纏まらずに、対処が行き詰まってる事?
ナハト・ダァト 2020年6月1日
怯、えル……葛、藤……コレ、ガ……。
まるデ、触手ニ余ル。ヨ。
──……考えハ、あるんダ。でモ、どうしテ。私ニ、ソレが浮かんだのカ。分からなイ。
私ハ、私ヲ視る事ガ。難しくてネ。
君達ノ様に、心ガある事モ。ソレが、何ヲ感じているのかモ。他者は理解出来るのニ。自分ヲ理解すル事だけハ、ずっト。出来なかっタのだヨ。
不調ハ、恐らク……視る事ガ出来ない物ヲ。視ようト、「瞳」ガ働いテ。
「啓示」ハ、止めようトしていル。
所為、なのだろウ。
フロース・ウェスペルティリオ 2020年6月1日
あれ、納得されてしまったよ…… まぁ、いいんだけど。
ふむ、ナハトさんの真面目さというか勉強熱心さが、なんか凄い明後日な方向にいてるような気がする……
自分を理解するなんて、出来てるお人の方が稀なんじゃないかなぁ。
んー、視れない物を視ようとして止められてるなら、それ、もしかして単に「視る」手段の方が違うだけだったりしないかい?
他のお人は「瞳」のようなものは無いので当然他のお人の心は視えないし、自分の心も視えはしないと思うよ。なので、「自分の心」を知覚できているお人というのは、「瞳」ではない別の方法で知覚されたのではないかと。
ナハト・ダァト 2020年6月2日
分からないなりニ、仮定ガ。必要なんダ……でなけれバ、説明モ困難だヨ。
ソレに、フロース君。友達ノ意見ハ、貴重。なのだろウ?(普段通りの調子が戻り始めたように、ヴェールを傾げて)
……でハ、フロース君ハ。どうやっテ、知覚しテいるんだイ?
私ハ、ソノ方法でしカ。関わっテ来れなかっタ。
経験デ得た事ヲ繰り返しテ、真似る事ガ。役割ニ殉じる上デ、必要だったかラ。知りたいト考える事モ、「好き」「嫌い」ノ区別ヲ設けた事モ。ソウしなけれバ、君達ト。意思の疎通ガ、行エなかったんダ。
フロース・ウェスペルティリオ 2020年6月2日
ああ、仮で落ち着いた感じなんだねぇ。
ん。当たっているとは限らないけど、多少の参考にでもなったなら幸いです。
どうやって、と言われても。
生憎とウチは知覚してない方なので、残念ながらさっぱりです。ウチも方法が分かれば知りたい方かなぁ。
むしろ、ナハトさんが「心」だと判断している物がどういった物なのか、興味深いと思っているくらいだねぇ。
自分で言っておいてなんだけど、方法については、誰か、ちゃんと自覚して知覚できてるお人に聞いてみた方が良いものかと。
ほうほう。言われてみれば確かに、誰かと意思の疎通を行うなら、その工程は必要な物ばかりだねぇ。相手との共通認識が無い事には始まらないわけだし、少しでも近く合わせるなら、学び真似するのが早いものね。普段人型なのも、そういった意味で都合良いからっていうのもあるだろうしねぇ。
……うん? ……うん、やっぱり、聞く分にはわりと普通な事のような……?
ナハト・ダァト 2020年6月3日
……「楽しい」とカ。「嬉しい」だヨ。
アレは、どんナ感覚なんだろウ。
私にとってハ、何を感じていれバ。ソレに該当するのだろウ。
これ程痛いのニ。冷たいのニ。
会っテ、話ヲしないトいけないトいけない気がするのハ……何なのだろうカ。
フロース・ウェスペルティリオ 2020年6月3日
……?
「楽しい」や「嬉しい」と判断した感覚っぽい物を感じれば、「ソレ」なのでは?
えーっと、「寒い」と「痛い」が「怯え(仮)」と「葛藤(仮)」だから…… 「温かい」とか「充足」辺り?
んー…… 会って、お話したら、痛くて冷たいのが無くなるかもしれない、のかな?
ナハト・ダァト 2020年6月3日
…いヤ。済まなイ。疑問ヲ深めさせルつもりハ、無かったんダ。
意見ヲありがとウ。
……。結局ノ所、フロース君の言う通リ。そうしテみるのガ。一番、なんだネ。
理解するにハどうやラ、コレを越えテ。話しニいかないト、駄目そうダ……。
後ハ、方法ヲ。考えテみるヨ。
フロース君……ありがとウ。
フロース・ウェスペルティリオ 2020年6月3日
いえいえ。
割りと検討外れな言も多かった気がしないでもないけど、まぁ、ナハトさんの中で、何か折り合いがついたようなら幸いです。
方法を考えるにしても、急ぎというわけでも無いなら、今は目先の事を頑張ってみるのでも良いんじゃないかなぁ。診療所とか、領地とか、水着コンとか。そのうち、ひょっこり解決策が見つかるかもしれないしねぇ。
と、いうわけで。
ウチの方からもご質問良いかな?
帰り道って、どっちだろう?
ナハト・ダァト 2020年6月3日
………。
フロース、君……(脱力。すると自然に
、弾けていた身体が収束していき)
良いヨ。こんナ時ハ、「啓示」が役に立ツ。
着いておいデ、案内するヨ。
フロース・ウェスペルティリオ 2020年6月3日
ふふ、お手数をお掛けしてしまうけど、よろしくお願いします。
ナハトさんのご案内がなければ、最終的にグリモアベース(世界)から戻る事になっていたかもしれないしねぇ。
ナハトさんはその「啓示」のお陰で、外で迷ったりとかはあまりなさそうで、羨ましい限りです。
でもまぁ、知らない道を歩くのも、それはそれで結構面白いものだよ。
ナハト・ダァト 2020年6月3日
知らなイ道、カ……(歩きながら、呟く)
手段ヲ変えル。…簡単ナ様デ、難しイ。
………だガ、「面白い」。
そんナ事ヲ言える様ニなるなラ、
踏み出す事ハ、悪くなイ。ノだろうネ。(まだ、語る術。表現を持たない泥は、きっと決断する。今日の会話は、その一助になった。「啓示」と「瞳」は別。気付いたのなら、実行する日も、遠くにはならない事だろう。)
(RP終了)
フロース・ウェスペルティリオ 2020年6月3日
訂正) ×しれないしねぇ。 → ○しれないねぇ。
◆(ナハトさんの歩みに合わせて歩き)
踏み出した先に鬼が出るか蛇が出るか。今日はナハトさんが出たし、色々とお話聞けて面白かったので、ウチとしては良い部類だったかなぁ。ふふ、ありがとうございました。
(RP終了)