【個別】例えば地元の夕日を浴びて
新堂・十真 2020年3月31日
3月が終わる。
新しい季節が始まる。
新しい生活に向けて、何かと準備も要り用で
諸々の支度や挨拶を兼ねて、実家へと帰っていた3月の末。
所用が終わり、少し時間が空いて、ぶらりと歩き出した散歩道。
夕日の照らす土手の景色を眺め、懐かしさに浸っていた時のこと――。
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新堂・十真
雨宮・新弥
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雨宮・新弥 2020年3月31日
そんじゃ、久しぶりに学生生活謳歌しちゃうわけだ。
……っつうか、なんで辞めたの?そういや、聞いてなかったけど。
新堂・十真 2020年3月31日
なんかくすぐったいな……
や、だって他は猟兵としての仕事以外やることなかったもん
(無効票)
新堂・十真 2020年3月31日
……恥ずかしながら、そういうことになる
だからちーっと遊べない日とかも出てくるかもしんねーけど……
……言ってなかったっけ
雨宮・新弥 2020年3月31日
遊べないのはそらしょーがねーって。
大学ってあれだろお。レポート…ろんぶん?なんか、すげえ書くんだろ。こえー……(身震い)
ん?おう、確か聞いてない。
俺とおんなじ、休んでるもんだと思ってたし…辞めてきたって、結構すごいことしてたんだな。
新堂・十真 2020年3月31日
んー、まぁな
俺もまだ説明うけた以上の内容は実感してないけど……
シンちゃんあんま勉強好きくなかったっけ
……んー……まあ、大したこっちゃないんだけどな
ちょっと、前の学校で暴れちまって……
雨宮・新弥 2020年3月31日
好きくねえっつか、興味ねえっつか……センセ達には内緒な。
……へー… … …いや結構たいしたことじゃんか
新堂・十真 2020年3月31日
……いやまぁ、でも
好きなことの勉強ならすすんでやるだろ?
……うん、まぁ、その、それで……ウチの父さん、教師じゃん?
暴力沙汰起こした息子がいるっつーのは……
同じ学校、同じ街にとどまる限りは噂も尾ひれがついて長引くし……なんつーか、そういう
雨宮・新弥 2020年3月31日
そりゃ、する。楽しいし。
あー……なんか世知辛ぇなぁ…
辞めたっつうか、辞めねえとってカンジ……、…
(無効票)
雨宮・新弥 2020年3月31日
…ちなみに、ケンカん理由は?
新堂・十真 2020年3月31日
んじゃ良いんじゃね
好きな方向には前進してるってことで
……父さんにはあんま相談しなかったから
そのへんちょっと、ごたごたしてたんだけどさ
(無効票)
新堂・十真 2020年3月31日
…………家族をコケにされた
雨宮・新弥 2020年3月31日
んー、おう……うん?(軽く身を乗り出して、聞いて)
……
(無効票)
雨宮・新弥 2020年3月31日
…そりゃブン殴るわ
新堂・十真 2020年3月31日
俺も怒ったことについては、どうしようもなかったと思うんだけど
ただ……俺はあの時我を忘れて、相手に残る傷を負わせちまってる……今思えば、「真の姿」になってんだ
この時代、この世界で、「後遺症」を残しちまった
雨宮・新弥 2020年3月31日
……ン、うん。
(少し首を傾げてから、続きを待つようにうなずく。)
新堂・十真 2020年3月31日
……加えて、父さんは教師なんだ
間違ったことをしたなら咎めるべきだし、まして起こしたことを思えば俺の責任を問うべきだった
でも……ことの事情が汲まれたんだろ。父さんは俺を咎めやしなかったよ
だから俺は父さんの傍にいるわけには行かなかったし
俺は自分で自分に「間違ったことをしたんだ」ってことを忘れないために、悪い人間らしく生きたかった
……アホみたいな話だろ
雨宮・新弥 2020年3月31日
アホっつうか……なんつうか、俺としては…
……そのケンカ売ってきたふざけた野郎、もいっぺんボコボコにしてやりてえな。住所知ってる?
新堂・十真 2020年3月31日
思った以上に血の気がおおい!!!
やめろぉー……!! もう十分ボコボコにしたって……!!
雨宮・新弥 2020年3月31日
冗談だよ…本気だけど。まーくんに迷惑かかったらヤだしな。
そんなんセンセーもまーくんも悪くねえじゃんかなあ。
世間が悪いぜ、世間が
(無効票)
雨宮・新弥 2020年3月31日
……大学のこと、センセー…新堂のおじさんに言った?
新堂・十真 2020年3月31日
俺はなんだかんだで暴力に訴えるほうの責任だと思うけど……
シンちゃん、俺よりよっぽどストファイっぽいよね
(無効票)
新堂・十真 2020年3月31日
……うん、年末帰ってきた時に
今回も改めて、話したし
シンちゃんこそ、その辺ちゃんと話し合ってきた?
雨宮・新弥 2020年3月31日
えぇ(身近にいたストファイな面々を思い浮かべる)いやぁ
俺はそんなことねえよぉ…
(無効票)
雨宮・新弥 2020年4月1日
…お。そっか。
(表情を見れば、話した結果は悪いものじゃないんだろうと思える。ほっとした様子で)そんなら、良いや。
んーや。
親父にはライン入れてあるから、まー大丈夫。
新堂・十真 2020年4月1日
いや、割とそっち寄りだよ、そっち寄り
……ま、なんだ
こうして定期的に実家に帰ってこれる程度にはなったさ
(おかげさまで、と付け加え)
え、おばさんには?
雨宮・新弥 2020年4月1日
優しいやつが割食うのがムカつくってだけだし…
帰れるよーになったのは嬉しいけど。
学生生活すげーー楽しんでよな。一番楽しめ。絶対。
ババアはどうせ親父か美冬さん経由で伝わるから大丈夫。
新堂・十真 2020年4月1日
……ありがと
やっぱシンちゃんは優しいよな、そーゆーとこ
責任もって、楽しんでくる
(嬉しそうに、目を細めて)
(無効票)
新堂・十真 2020年4月1日
ああうん……美冬さんとかは伝えるだろうけど
おばさん直接連絡こないと寂しがるんじゃ…
雨宮・新弥 2020年4月1日
ばーか、まーくんだからだよ。
(無効票)
雨宮・新弥 2020年4月1日
……
…言えねえっしょ。
男がさ、やんなきゃいけねえ事あるんだって家飛び出して。
なんもかんもまだ中途半端ですなんて。言えねえよ。
新堂・十真 2020年4月1日
しぃーーーーーんちゃぁ~~~ん
(思わず頭をわっしゃわっしゃがっしがっししに行く)
雨宮・新弥 2020年4月1日
っだぁーー!やーめーろーよぉー!
(じたんばたん)
新堂・十真 2020年4月1日
いや、ついな。つい
でもまぁ、そういうこったら仕方ねーよな
とことん納得いくまでやってかねーと
雨宮・新弥 2020年4月1日
……おうよ
(無効票)
雨宮・新弥 2020年4月1日
…ああ、そうだ。
俺、美冬さんとこに弟子入りすんの。
つっても月何回かだけど…こっち来るのは増えるから、会う機会、むしろ増えるかもな。
新堂・十真 2020年4月1日
……あー、なるほど
学校やめたはやめたけど、いよいよもって自分の進みたい道進み始めたってこと
それならそれでいいかもな
……そっか、美冬さんとこ。そう
雨宮・新弥 2020年4月1日
一年なんとかやってみたけど…独学でどうにか出来るほど才能ねえって思い知ったしなぁ。
それでもまだ旅やめるわけにはいかねえから、融通聞かせてくれるとこにさ
(ありがたいよ、ほんと、と加えて。)
新堂・十真 2020年4月1日
……まあ、そっちの世界のことはよく分からずとも
俺ぁシンちゃんが向いてるのは確かだと思っちゃいるが……
……良かったな
一番いい環境じゃねえか、たぶん
雨宮・新弥 2020年4月1日
おうっ。志だけならすっげー自信あんぜ~?(どやり、笑ってみせて)
いやー、美冬さんとこに頭下げ行ってよかったわ。
ただガッコ辞めに来ただけだったら、まーくんの前で情けねえだけだったし…… お。
(いいもんみっけ、と土手の端へ歩いてしゃがみこむ)
新堂・十真 2020年4月1日
技術的な面は、そりゃプロと比べると色々あんのかもしんねーが
俺はやっぱ料理っつーのは心意気だと思うしな
うちの姉さんが作るパンを食っても、やっぱこう……食べる人への暖かさみたいなのが籠ってんじゃん
シンちゃんもそういうこと出来る人だと思うから
別に情けないとは思わんけど、きちんと前にすすんでるわけで……なんか見つけた?
(後をついて歩き)
雨宮・新弥 2020年4月1日
……急にまっすぐ褒めんなって……。
…うれしいけど。
(無効票)
雨宮・新弥 2020年4月1日
ありがとな。
まーお互い、歩いてはいけてるっつうことで…
(すこしの間地面に向かって、ふりむくと)
(手にはタンポポ、二輪)
(そのうちの一輪を、十真の胸ポケットに挿しにゆく)
新堂・十真 2020年4月1日
ま、たまにはね、たまには
……道や歩幅は違うのかもしんねーけど、歩いてりゃ交差することも多いっしょ、きっと
(はて、何をやっているのか、と首を傾げ)
(演出継続)
新堂・十真 2020年4月1日
はっ……ちょ、なんだよ急に
(思わずくすり、と笑うも、まんざらでもなさそうに)
雨宮・新弥 2020年4月1日
へへー。
卒業式と、入学おめでとう式。
(満足げに胸ポッケのたんぽぽ見て、おれにもおれにもと一輪渡す)
新堂・十真 2020年4月1日
ぷっ……ははははは、なーるほど
そりゃあいいや
(たんぽぽを受け取ると、丁寧に新弥の胸ポケットに挿して)
シンちゃん、卒業おめでと
……仰げば尊し、でも歌っとく?
雨宮・新弥 2020年4月1日
だろぉ?(どやー、胸の花を自慢げに)
まーくんもな。
今更だけど卒業と…入学、おめでと。
あっは!何それ、夕方の土手で?青春ドラマじゃん!
やろうぜやろうぜ!
新堂・十真 2020年4月1日
さーんきゅ
シンちゃんに祝ってもらったんだ、しっかり頑張んないとな
(ウインクに裏ピースを当てて)
やっとこやっとこ。こういうのはさ、成人する前にやっとかねーと
青春滑り込みぃー
(なんて言いながら、夕日に向かって歌いだしてみるけど、どうにも笑いが込み上げてしまったりして――)
雨宮・新弥 2020年4月1日
気付けば18だもんな俺ら…やっべぇー…滑り込み滑り込み。
(式典なんて何年ぶり。歌い出してはみるものの、)
あっはは、やっべーわかんねー!
(演出継続)
雨宮・新弥 2020年4月1日
(楽しげな笑い声が、ふたつ響いた)