1
1:1RP [ 本日の公演は中止となりました ]

リュー・メトカーフ 2018年12月28日


.

『本日の公演は中止となりました』

劇場の入口に貼られた大きな張り紙。
劇団員の大半数がインフルエンザに罹患したとか何とからしい。
なるほど。季節柄無い話じゃあない。

「これは……参ったな」

今日の予定は朝から夜まで芝居漬けのつもりだった。
僅か14文字に過ぎない言葉に1日の予定が潰されてしまった。
……さて、この暇な1日をどうしようか。

===

【世界】アルダワ魔法学園
・1:1スレ
・ご自由にどうぞ
・程よいところで〆
・5日間発言なければそこで〆ます




1





リュー・メトカーフ 2018年12月28日
むう。今日の公演を楽しみに生きていたというのに。こんなことが……。(名残惜しむが様に張り紙を見つめる。現状の別日振替といった予定も未定のようだ。そこまで規模も大きくない劇場だ、それもまぁ、仕方のない事だろう)(周囲には同じように張り紙を見て帰る者。只ここを通り過ぎた者、十人十色の人々がいる。だが、その中でも彼女の落込み具合は一際目立って見えることだろう)ああ、どうしようか……
0
ラナ・ドルカ 2018年12月29日
(行き交う人々の合間を縫って、小さな影が近付いてくる)(両手を後ろ手に組んで、左右にゆらゆら。やがて入り口の前まで来ると、項垂れている少女に並んで、張り紙をじっ、と眺めた)あら……お休みなのね。残念だわ。エンゲキ、楽しみだったのに(ちらりと横目に見て)あなたもエンゲキを?
0
リュー・メトカーフ 2018年12月29日
(余りの気の落ち込みに、近付くその姿に気づかなかった)……ああ、その通りさ。おや、もしやキミも今日の劇を?(小柄な自分よりも更に一回り小さな彼女に対して目をぱちくりとさせる)キミは中々見所があるな……今日の公演予定だった『東京インフェルノ・オブ・ザ・デッド』はまず間違いなく歴史に残る名作となるはずだった。いや、本当に惜しまれるよ……。
0
ラナ・ドルカ 2018年12月30日
その……(申し訳なさそうに、アザレアピンクの瞳が左右に揺れる)『トウキョウなんとか』はよく知らないわ。ごめんなさい。街の人にね、この辺りはエンゲキが名物だって聞いたの。それが、宝石なのか、食べ物なのか、聞いてもいなくて。でもその人があんまり自慢げだから、とっても気になって、それで来たの。(お休みなのは残念だわ、と続けて、両手を合わせて俯いた)
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
なるほど、それは猶のこと残念だ……。(彼女の小さな背丈が俯くことで、漸くそのひょこりと動く耳に目がいった。このアルダワではそう見かけない、この背丈についた耳は、)そうか、キミは他の世界の子なのか。キマイラ……いや、人狼かな? 演劇を知らないとは、なんてことだ。キミ、この後時間はあるかい?
0
ラナ・ドルカ 2018年12月31日
えぇ、どのみち、エンゲキ屋さんが閉まっているなら、何もすることがないもの。時間はある……(きゅうぅ、とお腹が鳴る音)わ…(目を見開くと、すぐに振り返り、表情を隠す)エンゲキが食べ物だったら、と思って何も食べていなくて……。でも平気よ。私、空腹には慣れているから。気にしないで、エンゲキのことを教えて。
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
ふむ、ふむ。(可愛く鳴いた音を聞いて薄く微笑む。見る者が見れば、何か悪い事を思いついたようなそんな表情だったが、きっとそれを分かる者はそうは居ないだろう)なに、丁度いい。キミのお察しの通り、エンゲキというのはこの辺りの名物料理でね。それにこの辺りは私の庭のようなものだ、モノも保証するよ。(すぐ近くさ、ついてくるといい。そう声をかけて歩き出す。その歩みは人のそれよりも随分と遅いが、これが彼女にとっての標準の速度なのだ)
0
ラナ・ドルカ 2018年12月31日
あぁ、そうなの、やっぱり食べ物だったのね!(ほっと息をつく)このエンゲキ屋さんはお休みだけれど、他にいいお店があるのね。よかったわ。(言われるままに、ついていく。歩く速度はずいぶんゆっくりだけれど、多分はぐれないように気を使ってくれてるんだわ。ラナはそう納得した)
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
(5分か10分か。歩いた所にその店はあった。看板はなく、一見では此処が店であることすら気付くことはできないだろう)
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
やあ、店主。(その古びた敷居を特に気負う事もなく跨ぐ。店内に客は他にいないようだ)今日は二人だ。例のモノは入ってるかな?(店主たる年老いた男は不愛想に『ああ』と言った)うん、良かった。じゃあそれを二人分頼むよ。……取り敢えず適当に座ろうか。そういえば、キミの名前は何と言ったか。私はリュー。リュー・メトカーフという。よろしく頼むよ。
0
ラナ・ドルカ 2018年12月31日
(キョロキョロと店内を見回し、あとに続いておずおずと席に座った)私はラナ。ドルカのラナよ、リュー。ええと、ここにはよく来るのね?(店主の顔色を遠慮がちに伺う。なんだか不機嫌そう。あんな人にもお店がやれるのかしら。少なくともラナには、そう見えた)なんだか、すごく慣れている感じだから。
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
うん。常連、と言える程度には来てるよ、ラナ。さっきも言ったけれどこの辺りは私の庭のようなものでね。馴染みのといった所さ。(店内の奥へと引っ込む店主をみて満足気に頷き、テーブルへと着く)さて、モノが出てくるまで暇だし、何か話でもしよう――と言っても、私も話は不得手な方でね。でも、ああそうだ。何か嫌いなものなんかはあるかい?(苦手な物が出てきたら困ってしまうからね、と続けて。不得手といいながらも、口調は楽し気だ)
0
ラナ・ドルカ 2018年12月31日
(あのおじさんも、不機嫌そうにみえて本当はリューと仲良しなのかしら。難しいわ。所在無げに、足をブラブラさせる)嫌いな食べ物は、ないの。自慢じゃないけれど、なんでも食べて暮らしてきたから。ねぇ、エンゲキは、甘いのかしら?辛いのかしら?
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
ははあ。何でも食べられるのは良い事だね。きっとラナは大きくなるだろうな。(店主が消えていった店奥からは何やら『ギィエーッ!』『ウァワァーッ!』と言った耳に響く甲高い声や、『大人しくしろ!』といった店主の野太い声が聞こえてくる。が、それは特に気にもならないことだ)エンゲキはそうだな……甘いものもあれば辛いものもある。物によって千差万別、それを楽しむ人それぞれに感想はまた違うだろう。だからこそ、私も心惹かれて止まない。ラナにも、きっと気に入ってもらえると思うよ。
0
ラナ・ドルカ 2018年12月31日
(店奥から聞こえる音に、獣の耳がピクリと揺れる。きっと、血抜きをしているのね。暴れさせて血抜きをしたら身が痛むから、首を絞めてからのほうがいいのに)色々な味があるのね。食べた人によって味が違うなんて、なんだか魔法みたいな料理だわ。(楽しみになったのか、そわそわと店の奥を気にしだす)ねぇ、まだかしら?
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
魔法、それもまた言い得て妙だ。何よりここはアルダワ。そんな魔法が実在したっておかしくはないな。(店奥と自分へと視線を行き来させる様はとても微笑ましい)そう急かすこともない。彼も最高の一品を仕上げてくれている――とはいえ、そろそろ完成でもおかしくはない頃だ。どれ、一度見てこようか。(よっこいしょ、とゆっくり厨房へと向かう)ラナは少し待っていてくれ。
0
ラナ・ドルカ 2018年12月31日
ええ、いってらっしゃい。(おばあちゃんみたいだわ、と口をついて出そうになったのを、こらえて)(手持ち無沙汰になったので、ラナはあたりを見回した。店構えというにはあまりにもうらびれた内装。けれど、今座っている椅子、テーブルは綺麗に手入れされていた。体重を傾けても、軋む様子もない。同時に家の、気遣いながら使うボロボロの安楽椅子を思い出していた)
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
(それから数分も経たない内に、厨房から皿を持った姿で現れる)お待たせした。丁度完成した所だったようだ。折角なので、私が持ってきたよ。(後ろから付いてくるは仏頂面の店主。自分の仕事を取られたからか、僅かに不服そうな感情が見て取れた)さあ、これがお待ちかねのエンゲキ――
0
リュー・メトカーフ 2018年12月31日
――エンギィだ。(魚の頭に体毛を抜かれた身体、鶏のような羽を生やした直径20cm程度の不気味なモノがテーブルへと載せられた)この街の住人はこれの為に生きてると言っても過言じゃあないからね。(言葉を並べる間にもギョロギョロと忙しなく動く瞳。何も知らない子供が見ればトラウマにすらなりそうなものである)
0
ラナ・ドルカ 2019年1月2日
エンギィ。(目をパチクリとし、復唱する。牙のマスクで口元は伺えないけれど、驚いた様子)これは……ええと、食べ物なのよね。みんな、これが大好きなのよね?(想像していたのとかなり違う。もっと、ふわふわなもので包まれていて、中が見えなくて、それで色々な味があって……とにかく、そういうものを想像していた。これではちっとも魔法じゃない)
0
リュー・メトカーフ 2019年1月3日
ああ、エンギィだ。みんな大好きだ。店主も大好きなんだ。
0
ラナ・ドルカ 2019年1月3日
(店主の顔を見る)
0
リュー・メトカーフ 2019年1月3日
(無言のままに頷く)
0
ラナ・ドルカ 2019年1月4日
………わかったわ。いただく。けれど、どうやって食べたらいいのかしら。この…エンギィは。(置かれたナイフをおずおずと手に取る)これ、生きてるのよね?まだ。火は通していないみたいだし…。
0
リュー・メトカーフ 2019年1月5日
エンギィは生で食べるのが通だからね。火を通すのは邪道とも言える……けれど、その前に一ついいかな?
0
ラナ・ドルカ 2019年1月7日
そう、火を通すのは良くないのね……。えぇ、何かしら?(もしかして、食べる前になにかしなければならない、決まり事が?エンギィを睨みつけていた視線を、リューに向ける)
0
リュー・メトカーフ 2019年1月7日
店主、アレを。……先に言っておくけれど、私が悪いワケじゃあない。最初はそんなつもりでもなかったんだ。許してくれなんて言わないけれど――(口早に言葉を並べながら、背中に隠していた"それを"見せつける。彼女と店主、同時に向けたそれには)
0
リュー・メトカーフ 2019年1月7日
『ドッキリ大成功!!』(デカデカとポップなフォントで書かれた看板。それと同時に店内に流れ出すアップテンポで最高にアガる↑↑ミュージックたち。満面の笑顔を見せる店主――)ドッキリ、大成功。
0
ラナ・ドルカ 2019年1月11日
え?なに……?え?(BGMが流れ出すと、驚いてナイフを取り落とす)ドッ、キリ??(リューと店主に交互に視線をやり、最後にエンギィを見つめる。無機質な瞳は何も語らなかった)
0
リュー・メトカーフ 2019年1月13日
ドッキリだ。(表情こそ薄いが、身に纏う雰囲気を見れば誰でも彼女の機嫌が最高潮に良いと気づくだろう。ゆらりゆらりと楽しそうに体を揺らし)いや、騙してすまなかった。キミのモノを知らない様子がとても楽しくて……ああ、これは悪く言ってるつもりはないよ。知らないことは悪い事じゃあないからね。結論から言えば、エンゲキというのは……料理じゃあないんだ。
0
ラナ・ドルカ 2019年1月21日
(自分の言動を省みて、恥ずかしさで頭をくらくらさせる)そう、だったのね。ひどいわ、リュー……。店主さんまで巻き込んで。でも、エンゲキが料理でないなら、一体どんな?(そして、それならこの目の前のエンギィはなに?とも思ったが、敢えて口には出さないことにした)
0
リュー・メトカーフ 2019年1月23日
此処の店主は人を揶揄うのが好きな性悪でね。(自分の振舞いは棚に上げてそんなことを宣う。この店に初めて来た時には店主とのそれはもう400文字に収まらない程の激闘があったのだが、それはまたの話として)演劇というのはね、人が自分ではない何かを演じ、皆で一つの物語を作ることさ。まぁ、百聞は一見に如かず。時間があれば、また明日此処に来てくれ。本物の演劇を見せてあげよう。──店主! 今度こそ、彼女にフルコースを。(男ががってん承知!と意気揚々に店奥へと戻っていく)今日は私の奢りだ。騙したお詫び、とでも受け取っておいてほしい。
0
ラナ・ドルカ 2019年1月26日
お詫びなんていいのに、驚いたけど、でもちょっと楽しかったもの。でも嬉しいわ。ありがとう。それにしても、何かを演じて、物語を作るのがエンゲキなのね……。(ふ、と、店主とリューが自分を騙そうとあれこれ画策していたのを考えて、なんだかおかしくなって笑う。本当にまるで演劇だ)そうね、明日も来るわ。今日の演劇よりもずっと面白い演劇が見れるんだもの。
0
リュー・メトカーフ 2019年1月27日
礼なんていいさ。私も楽しませてもらったんだからね。(再びバタバタと聞こえだした厨房。次にはきっと、大衆が楽しむことができるような料理の数々が出てくることだろう)ラナもきっと気に入ってくれると思うよ。楽しみにしておいてくれ。ああ折角だ、今日は演劇の話でもしながら食べようじゃあないか。まず私の好きな作品はね──。
0
リュー・メトカーフ 2019年1月27日
(この後エンギィは店主の賄いとして美味しく頂かれました)【〆】
0