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【1:1】曙光と踊るタランテラ

逢坂・宵 2020年1月2日


 UDCアース、某日、午後2時。

 都会のとある繁華街の片隅にてひっそりと営業するカフェバー、「Aurora」。
 アンティーク調の落ち着いた調度品の並ぶそのカフェバーは、午後から夜まで通しで営業していることもあり、珈琲から軽食、そしてアルコールも提供しているため、昼飲みをしたい人々にはちょっとした人気があるらしい。
 落ち着いたジャズが流れるその店内は、今日もにぎわっていた。

 上質なマホガニー色のカウンターの隅に、ひとりの男が腰かけていた。
 常の術師服ではなく人波に溶け込むような落ち着いたコートとシャツという、カジュアルな出で立ちで湯気の立つティーカップの水面を眺めている。
 耳朶を打つ穏やかな音楽に耳を澄ませながら、時折指先でカップの熱さを確かめては取っ手に指を置く、という動作を繰り返していた。

 ―――曙光と踊るタランテラ。
 暫しの時間を、曙の名とともに。

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(お約束した方と)
(キリのいいところ、または1週間返信なしで〆)




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逢坂・宵 2020年1月2日
(今日の紅茶はカモミールティーにしてみたのだ。この喫茶店はいつも珈琲はもちろん紅茶のメニューも多く、近くを通りがかればできるだけ立ち寄って紅茶のメニューを制覇すべく立ち寄ることにしている。すっきりとした香りを鼻腔いっぱいに吸い込みながら、未だ少々熱いそのカップをつついて温度を確かめる。そろそろだろうか、いやまだ早そうだ。自分の好きな飲みごろを今か今かと待ちながら店内の音楽に耳を傾けるこの時間は、いつもささやかな楽しみのひとつだった)
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向坂・要 2020年1月3日
(所用を1つ2つと片付けて。せっかくだとぶらり散策街歩き。あちらこちらと店先を覗き、たまに店員と言葉を交わし。持ち前の好奇心も相俟って歩き回ること数時間……。流石にちょいとここらで一服したくなった。時刻は昼過ぎ、午後2時。そこまで混みはするまいとタカを括って、散策中に聞いたカフェバーに足を向けたのだが……。)(なるほどなるほど…こいつぁ人気があるのも頷ける。ひっそりと構えられたその店は予想より少し上の混み具合と予想以上の趣を持って出迎えてくれた。)カウンターで構わないか、という店員の申し訳なさそうな問いに笑顔で諾と返し。案内された席の隣に座る人物に軽く瞠目する。あれは確か…。知人と話しているのを見かけた程度の認識だ。人違いかもしれないがそうでないなら面白い縁もあったものだと内心苦笑して)隣、失礼しますぜ。(とりあえずは礼儀として。椅子を引きつつ声を掛けた)
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逢坂・宵 2020年1月4日
(隣の椅子が引かれるとともに、声をかけられて振り返る。艶のある髪の毛から覗くのは大きく尖った耳。片目を覆い隠す黒い眼帯。爛々と光る紫の瞳。ふさふさの尻尾を供えたかれは、どこかで見かけていたと。そう記憶を手繰り寄せつつ、どうぞ、と手をひらりと振って)ええ、構いませんとも。……こういったところでお会いするとは驚きましたが(おそらく猟兵のひとりであるだろう出で立ち、そしてじとこちらを見つめるまなざしには相手もこちらを見知っているだろう色がみえる。こちらには初めていらっしゃったのですかと、問いを投げた)
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向坂・要 2020年1月7日
えぇ、いい店って聞いて来たんですが本当ですね。そちらはよくいらっしゃるんで?(にこりと人好きのする笑みを浮かべ腰掛ける。)おすすめとかありますかぃ?(メニューを開き目を通しつつ、そう軽く首を傾げてみせた)
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逢坂・宵 2020年1月10日
ええ、僕のお気に入りの店です。ドリンクもフードもなかなかのものを出してくれるので、いまのところハズレはないんですよね(相手の笑みにゆるく笑み返して、お勧めを問われればそうですね、としばらく考え込んでから)ドリンク、珈琲がお好きでしたらオリジナルブレンド。紅茶がお好きであればアールグレイ、フードならランチのクラブハウスサンドをお勧めしますね。
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向坂・要 2020年1月15日
へぇ、なるほど…。(メニューも見ずにこうもスラスラと出てくるとは。かなりの常連か、となんだか微笑ましく感じつつ。軽く手を挙げ店員に声をかける)注文、いいですかぃ?オリジナルブレンドとクラブハウスサンド…それから、旬のフルーツのタルトを1つお願いしますぜ。(ありがたく店員から水を受け取り、教えられたおすすめと入る際に見かけた看板のメニューを口にする。丁寧に復唱し、一礼して去っていく店員を見送って、隣の青年に向き直る)ご丁寧に感謝しますぜ。っと……ちがったらすいませんが、おまえさん、同業者、だったりしませんかぃ?
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逢坂・宵 2020年1月18日
(己に感心した様子で店員を呼び、お勧めと店の表にあったメニューと思しきものを頼む彼の様子を眺める。向き直られたなら、その彼の雪色の髪がさらりと揺れた)同業者……ということは、あなたもですね。ええ、猟兵ですよ。おそらく、共通の友人もおりますでしょう。僕も、あなたのことは見覚えがあります)そう言って、ここでお会いしたのは本当に奇遇ですねぇ、と朗らかに笑って)……まぁ、今日はオフですが。こうした場所で時間を過ごすのが、ささやかな趣味のひとつなものですから。
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向坂・要 2020年1月22日
そいつぁよかった。声かけといて人違い、ってのはちょいと格好がつきやせんからね。(穏やかなに笑う夜の色を纏う青年が発する肯定の言葉に胸を撫で下ろしてみせる。そして彼の口からでる共通の友人の言葉に目元が和らぐ)確かに、奇遇ですねぇ。しかし…(失礼にならない程度にぐるりと店内を見渡す。落ち着いた内装に洗練されたスタッフによる干渉しすぎない程よい距離感…)いい趣味ですね。(変な意味じゃありませんぜ?と念のため付け加え)
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逢坂・宵 2020年1月30日
ははは。同業者は独特の直感で当てられるのではないですか、僕たち(冗談めかしてくすくすと笑ったならば、やはり自分が推測していたとおりだとひとり頷いて。店内を見渡すかれの動作を眺めたなら、同意するように頷いて)
ええ、調度もBGMも従業員も、訪れている客もみな素晴らしいところです。趣味がよくスタッフも愛想よく適度に物音や人の声がする、というのは居心地が良いですよね。飯も美味いとなればなおさら、通い詰めたくなるというものです。
きみはこういう店にはよくいらっしゃるのですか?(先ほど相手から投げられた質問を、辿るように返して)
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向坂・要 2020年2月4日
まぁそうなんですけどね?(なんて笑ってみせ)なかなかこうもいい相乗効果な店ってのはありませんぜ。っとオレですかぃ?んー、どっちかってぇとここでしたら夜の方が馴染みありそうでさぁ。(なんてカラカラと笑い。普段はもっと雑然としたいわやる大衆飲み屋やバー。昼なら別の友人が贔屓にしているチェーン系珈琲ショップやら何やら良さ気なとか見つけて一息入れたり、と普段を思い起こし)
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逢坂・宵 2020年2月8日
そうですよね。雰囲気だけよい店はありますが、出てくる品も美味で居心地もいいとなると、相当絞られるのですよねぇ(相手の言葉にうんうんと頷いてから。夜の、と聞いたならばなるほどと笑みを向けて)どちらかと言うと飲むほうが得意なんですね、きみ。ここの店はバー営業でも酒やフードメニューが美味いそうなので、おすすめですよ(美味いそう、と言ったのは己が口にしたことはなかったからだ)
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向坂・要 2020年2月11日
お察しのとおりで。(飲むほうが得意と言われれば楽しげに笑い)まぁ、こういうお洒落なカフェはあんま馴染みなかったりもするですけどね。っと、お前さんは逆にこっちの方がメインで?(伝聞口調の夜の部の説明に首を傾げ)
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逢坂・宵 2020年2月21日
こういった小洒落たカフェは馴染みが薄いですか? ふふ、気分転換にはちょうどいいですよ(くすくすと笑って笑みを向けたなら、相手はどんなものを飲むのだろうと思考を頭の中に落として。そうして質問を向けられれば)ええ、外で夜に飲むことはあまりないですね。相方がいるのですが、その人ともっぱら宅飲み……と言うのでしたか、します。たまに二人で飲みに出かけたりもするのですが。
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向坂・要 2020年2月25日
まぁ気分転換に、てのは賛成ですがね。(ブレンドとサンドを運んできた店員に軽く礼を述べ)へぇ、そりゃいい。いいひとがいて一緒に楽しめるんならそれが酒でも何にしても、1番ってもんでさ。(どこか嬉しげな気配を相方の話題から汲み取って。目を細めつつブレンドの香りを楽しむ。うん。いい香りだ)
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逢坂・宵 2020年3月13日
ふふ、そう仰るあなたもそういった仲の方はいらっしゃいますか?(柔らかく目を細める相手の様子にうきうきとした様子で問いかける。彼の手元のコーヒーカップから漂う香りは香ばしく芳しく、良い塩梅だろうことがうかがえた)気安い相手がいて一緒に楽しめるということは、この上ない幸せですからね。
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向坂・要 2020年3月27日
オレですかぃ?生憎、そういった浮いた話にゃ縁がないもんで。もっぱらのんで騒いで、って席の隅っこでお裾分けなんて貰ったりが基本、てなもんで。
(からりと笑い、相手の楽しそうな様子に返しながら。珈琲を一口。口の中に広がる苦味と酸味のバランスと香りに目を細めた。うん、これはいい)
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逢坂・宵 2020年4月4日
おや、そうなのですか。きみはもてそうな感じがしましたもので、そういった方がいらっしゃるのだとばかり(でも酒場などで意気投合した皆さまと楽しむのもとても良いですよね、と笑う。確かに、相手が酒場の卓で酒杯を傾け飲んでいる姿は非常に様になりそうだなと想像した)
お酒の好みはどんなものがお好きですか? やはりエール? それとも果実酒などでしょうか。
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向坂・要 2020年4月15日
もてそう、ですかぃ?ははっ、オレみてぇなのは全くもってオススメできませんぜ。(意外な言葉にぱちくりとして。そして相手の言葉にケラケラと破顔してみせた。間違いなくお相手さんが可哀想でさ、とわりと本音を返す。なにせ、愛だ恋だ含め、どうにもそこらへんの心の機微ってやつがピンとこない己相手じゃ、むしろ相手が可哀想だ)
っと酒の好みですかぃ?そうですねぇ。エールや果実酒もいいですねぇ。あぁ、日本酒やワインなんてのも存外奥が深くて面白いもんで。お前さんはどうなんです?(なんてサンドを摘みつつ問い返す)
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逢坂・宵 2020年4月22日
おや、まぁ。それは少しばかり意外なような……御自らをおススメはともかく、言い寄る方々はいらっしゃりそうな気がしますけれどもね(破顔した相手にぱち、と目を瞬かせて。酒場の陽気な人々の輪の中にいる相手は想像しやすい。けれどおススメできないとは、意外なこともあるものだ)
日本酒やワインもいいですよね。僕はそこまで頻繁に飲みませんが……、飲むなら地酒やワインでしょうか。強いお酒も好きですが、それなりのお酒をゆっくり味わうように飲むのが一番好きです。
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向坂・要 2020年4月30日
どうにも、そこらへんが今ひとつ分からなくてねぇ。頭では理解(わか)っちゃいるが、こっちで共感(わか)らねぇといいますか。(なんて軽く肩を竦めどこか他人事の様に言いつつ片手で己の胸、所謂、心、があるであろうあたりを軽く叩いてみせ)だからそういう意味でもあんまりお勧めしかねるんでさ。(そうからりと笑い飛ばし)あー、なるほど。確かにちびちびやるのもまたいいもんですよねぇ。(確かに彼が静かに酒を楽しむ姿を想像し、それがなんともしっくりくる、と首肯して)
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逢坂・宵 2020年5月2日
ああ、なるほど。理解と共感はまた別ですからね。自分がそれをわかることはできても、自分がそれを行えるかはまた違うというものです(すとん、と腑に落ちる。からりと笑って見せる彼なりの仕方なのだろう、うんうんと軽くうなずいて同意を示し)どうにも、急にくらりとしたりカッと熱くなる急激な変化が苦手でして。アルコールが効いてくる、それまでの時間をゆっくり楽しみたいんですよね。……相方があまり酒に強くないので、というのもありますが。
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向坂・要 2020年5月5日
ま、そこらへんは要勉強、ってとこなわけで。(なんて戯けたように笑って見せ)あーなるほど。じっくり味わって楽しむのも乙なもんだと思いますぜ。得手不得手ってよりは酒との付き合い方の違いなんじゃねぇですねぇ。カッ!と煽るも良し、ゆるりと楽しむも良し。舌を滑らかにするも良し、浮世から浮くも良し、ってね。(なんていいつつ最後のサンドの一切れを口に放り込み。うん。後味もいい感じだ)
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逢坂・宵 2020年5月12日
要勉強……心や感性の問題ですから、なかなかに難しそうですけれどもね。僕もまだ学べていない人の心の機微なども、難しいものです(自らにも思うところがあるのだろう。ふむと考え込むように軽く俯いて、そして顔を上げる)
そうですねぇ……言われてみれば納得します。確かに、お酒との付き合い方によりますね。浮世から浮くのは、頻繁にはないようにしたいですが(くすくすと笑ってみせたなら、こちらもカップの中身を飲み干した。窓の外の日陰が、少し長くなっている)
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向坂・要 2020年5月22日
いやはや、なんとも難しいもので。(なんて戯けたように肩を竦めてみせ)ははっ、確かにそう頻繁に浮いたり酔い潰れたり、ってのはしたくはありませんねぇ。(けらけらと楽しげに続け)
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逢坂・宵 2020年6月15日
そうですね。酒とは適量で付き合うものといいますし、目測を見誤ったというようなことにはならないよう努めたいものです
(そう応えれば微笑みかける。そうして席を立ち、店員に勘定を頼む。今日も美味しかったです、またお邪魔しますとやり取りを終えてから)
それでは、失礼します。きみとも、いつか再び出会える気がしますね(どこかで、と言葉を添えてひらりと手を振る。窓から、扉の硝子から差し込む陽射しはやや暖色がかって長い。踵を返して通路を歩き、扉を開けて外の世界へと足を踏み入れて行った)
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向坂・要 2020年6月22日
そういう事で。(とけらりと笑い。そして席を立つ男を見送る。店員と話す様子がどこか柔らかく、そんな様子に知らず目元が和らいで)合縁奇縁、って言葉もありますしね。こちらこそ、またどっかで会いましたらよろしく頼みますぜ。(なんて声を返し。青年を見送り、一口コーヒーを含む。うん。やはりいい味だ、と微笑んで。そんな何気ない1日の中の新たな出会いを楽しんで)
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