After Talk
ユア・アラマート 2019年11月29日
「サクラミラージュで仕事をした時の話なんだが」
時計は日付変更線を越えて少し経ったところ。
リビングのテレビは付いているが、音量を絞っているので殆ど聞こえない。特に見るものも無いのでいいのだけれど。
テーブルの上には簡単なつまみと、封の開いている缶ビール。
離席から戻ってソファに座り直すと。下の店から持ってきたダイスを開いている所に転がした。
「帰りにカフェでお茶をしたんだが、その店員からちょっとした遊びを教えてもらったんだ」
乾きかけの湿った髪をいじる。
眠気を感じて再びベッドへ戻る前にと、お得意様にゲームを持ちかけることにした。
【ルール】
・最初に親を決める
・親がダイスを振り、子はその出目より高ければハイ、低ければローと宣言しながらダイスを振る。
・ダイスの数値が予想通りなら子の勝ち。外れれば親の勝ち。
・負けた方は勝った方の質問に答える。この時、返答に嘘をついてはいけない。
はぐらかすような返答はOK。
・負けたほうが次の親となり、ダイスを振る。
1
ユア・アラマート 2019年11月29日
次の質問か。……これだけは苦手、というもの、あるいはことは?
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月29日
色々ありますよ。悪筆だとよく言われますし、規則正しい生活も無理ですね。家事も嫌いです。……子供も、実はあまり得意ではないんですが、(皆までは言わず苦笑した)
ユア・アラマート 2019年11月29日
結構たくさんあるんだな。あんまり仕事ばかりだと体壊すぞ? (額を擦って乱れた前髪を直す) 妖狐だからって油断してると余計にな。
ユア・アラマート 2019年11月29日
……じゃあ、特別枠ってことか。 (得意じゃないようには見えなかったと)
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月29日
ご忠告どうも。 さて、……まあ、そうなんでしょうね。きっと。(煙を吐いて、賽子を弾いた)
ユア・アラマート 2019年11月29日
いいんじゃないか? 特別枠。そういう誰かがいたほうが長生きするさ。お互いにな。 (中身が後少しの缶ビールを煽り) ハイ。
ユア・アラマート 2019年11月29日
勝ったは良いが妙にギリギリが続くな。……好きな女性のタイプでも。
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月30日
君は案外可愛らしいですしね。気が楽なのは確かですよ。(笑って再び賽子を振る)
ユア・アラマート 2019年11月30日
褒められいるのは分かるが、それはそれで気恥ずかしいな。ローで。
ユア・アラマート 2019年11月30日
そうだな……将来の夢、なんてものはあるか?
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月30日
また難しいことを。そうですねえ……早期退職かな。(ぷか、と煙が昇る)
ユア・アラマート 2019年11月30日
……この世界が平和になれば、ってところか。それまでちゃんと生き延びるんだぞ。
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月30日
勿論。死ぬ気は毛頭ないですよ。これでも自分の命にはしがみついてるんでね。
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月30日
“いつか”のために、今は働き蟻に甘んじるしかないか。――はい、次。
ユア・アラマート 2019年11月30日
まあ、いつどの世界が、というのはわからないが。…いつかは来るものだ。きっと、そう遠くないうちにな。 (ダイスを転がし) ハイ。
ユア・アラマート 2019年11月30日
今日は運の女神に愛されているようだ。ああ、そうだ。好きな食べ物を聞いたんだから、次は嫌いな食べ物でも聞こうか。参考にしたいしな。
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月30日
嫌いという程ではないですが、甘味はあまり。あとは、……魚は好きじゃないな。面倒くさくて。(ほぐした身や、骨ごと食べられる小魚の類いは別として。単純に無精なだけだ)
ユア・アラマート 2019年11月30日
どんだけ面倒くさがりなんだ。焼いたサンマ食べさせるぞ……?
ユア・アラマート 2019年11月30日
次回せ。(うっかりほだされそうになった)
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月30日
じゃあそれこそ、君の男の趣味が知りたいな。仕事の話じゃないぞ?
ユア・アラマート 2019年11月30日
それこそ私だってお前みたいな男は好きなんだが。……そうだな。私に隠し事はしても嘘は比較的少ない男が好みだよ。
ルイーネ・フェアドラク 2019年11月30日
へえ。まあ、女に嘘ばかりつく男に碌な奴はいないからな。捕まえるならまともな男にしておきなさい。
ユア・アラマート 2019年11月30日
私みたいなのが、そういう男に縁があるかどうかってところだけどな。さて、次いこうか。
ルイーネ・フェアドラク 2019年12月1日
まだ。(まじまじと目前の女を見て、面白そうに瞬いた)――へえ。なるほど。少し、納得しましたよ。
ルイーネ・フェアドラク 2019年12月1日
君はまだ、恋を知らないのか。……君がどういう男を好きになるのか、その日が楽しみだな。
ユア・アラマート 2019年12月1日
そういうものを知っているが、知っているだけなんだろうな私は。……その時はまっさきに相談するよ。
ユア・アラマート 2019年12月1日
(時計を見る) ……そろそろベッドに戻るか。お前も朝早いと言っていたし。これで最後にしよう。
ルイーネ・フェアドラク 2019年12月1日
じゃ、ベッドの奥と手前、どっちがいいですか。(最後の一口。吸い終えれば、煙草を灰皿へ押しつけて火を消した)
ユア・アラマート 2019年12月1日
それなら断然、手前が良いな。起きた時にコーヒー、飲むだろう? (クスクス笑いながら立ち上がって)
ルイーネ・フェアドラク 2019年12月1日
最高の朝ですね。(笑い、静かに灯りを落とした)――おやすみ、ユア。