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やくそく

君影・菫 2019年11月27日


うれしい連絡が届いたのなら。
待ち合わせ場所に向かう足も自然とステップを踏む。
ようやっと会えると、最寄りの駅へふわりふわり。

お天道さまも機嫌の良い日。
絹の衣の合間、風が翡翠の髪を靡かせ攫ってゆく。

「ちぃ」

見つけたキミを映して。
見つけたキミの名を呼ぶ。

――なぁ、ホンマ楽しみにしてたんよ?
それは未だ、音にせぬまま。
招く場所には茶菓子とお茶がこっそり待っている。

----***----

相手:お約束の方と
期間:お互い切りの良いところまで




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君影・菫 2019年12月2日
はら、うちそない見つけやすい? でも、そやね。この着物は気に入っとうよ。(綺麗やろと、裾を引く手を一旦離し、くるりと軽やかに見せる)前は濡れ鼠やったから、キラキラいうんは嬉しいねぇ。(ちりんちりんと鈴が揺れるように、女の声も弾む、はねる) ふふ、ちぃが動けんくなったらうちが背負っても構わんよ?(悪戯げに笑いながら、いつでも歓迎と瞳を童のように輝かせる) せやね、家は誰も住まんと朽ちるの早い言うし。古い家やから、うちと同じような子が生まれた時いろいろ教えてあげたいしなぁ。(肯定が嬉しくて、それ以上に嬉しかったのは――)ちぃってば人……ちゃうわ。ヤドリガミたらしってヤツやろか。そんな甘い誘惑断れへんよ。じゃ、その時は住み着いてるネコと一緒にいってもええ?(悪さはさせへんから、と)
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宵鍔・千鶴 2019年12月4日
…んー、着物も勿論艶やかで目立つけれど、(舞うように、ふわりと着物が視界を覆って。楽しげな彼女の髪を指先でそっと掬い絡め取る)俺の眼を惹いたのは何方かというとこっち、かな。 …菫に背負わせること無いように、鍛えるかなあ。(其れは絶対嫌だと言わんばかりにふるふると首を振って何故か生き生きとする彼女へほんの少し悔しそうな視線を向け)……ヤドリガミたらし?何だそれ。価値があろうと無かろうと、行き場を失くしたモノたちは俺が見過ごせないだけ。(宿神を若干贔屓してしまってるのは否めないけど、と)――、…ねこ。ねこがいるのか。ぜひ歓迎したい。…というか、今菫の家に行けば会える?(しんけんなまなざし)
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君影・菫 2019年12月5日
(髪をなぞって絡めた繊細な指先に小さく笑って)ふふ、こっちやったの。でもそやね、この色も気に入っとうから嬉しいなぁ。(小さな勘違いの先に待つのもまた心はねるもの、人の形だからこそ感じられるじんわりとした、あたたかさ) 遠慮せんでええのに……あぁでも男の子はそういうの抵抗有るんかな。(何となく向けられた視線の意図を察して) 気づいてへんからヤドリガミたらし、言うたんよ。物にとってな、帰る場所あるんは嬉しいもんやから。……これはヒトも同じやと思うけどなぁ。 ――ん? 家出る前に縁側で寝とったからおるはずやよ。縁側来てる日は大体一日おるし。なんや、ちぃはネコすき?(これまた真剣な眼差しは微笑ましくて、着いたら最初に会わせてあげよ、なんて)
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宵鍔・千鶴 2019年12月6日
(するりと指先を通り抜けた翡翠の髪を見送って、自身の黒い毛束を摘み).......俺は真っ黒だから。余計に鮮やかに映えて見える。(淑女に急に触れたことをお赦し下さい、と恭しく謝罪しそっと苦笑を混じえる) ごめんな、まだ俺子供だから、こう、背伸びさせて。(汲み取ってくれた彼女に淡々と説明を付け加えて視線は遥か彼方) かえるばしょ、.......そうか、少しでも誰かの寄る辺になれてたなら。とは、思っていたけれど。ヒトも、恐らくは。.......俺は其の帰る場所とやらに縁が無かったから。 (ぱあ、と僅かに見開いた瞳は隠すことも忘れ瞬き揺れて).............ん。ねこ、すき。縁側にいるのか。.......今日なら、日向ぼっこ出来るな。(ねこじゃらしのひとつでも持参すれば良かったと考えつつ頬はゆるむ)
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君影・菫 2019年12月6日
……真っ黒?(不思議そうに見つめて)そないなことないよ。お天道さまに照らされるとちぃの色も黒の中にある色が透けて綺麗やなって思うもの。許すも何も怒ってへんのやけど、うちもその色、触れてもええ?(きれいな黒、つい伸びた指先)
ん、背伸びなら幾らでも。出来なくなるうちに目一杯しとくのがええって聞いたこと有るよ。(いつ何処で――そんなことは覚えていないけれど)そう。帰る場所。うちも本来の帰る場所はもうないんやけど、ちぃもそうだったん?(素朴な疑問、何の混じり気もない鈴のような無垢な音が問うた)
ふふ、好きなんね。きっとあの子も喜ぶわぁ。今日の天気ならきっといいお昼寝プレゼント出来ると思う。もふもふ付きで、な。(緩んだ頬がかわええなぁってのは口にせず、ただ思う。今日届けてもらえるそれに返せるひと時に出来ればいいな、と)
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宵鍔・千鶴 2019年12月12日
…、えと、そう?(陽に何となく翳してみるけれど自分じゃ余り見え難いから、首を傾げて)菫がそう思ってくれるなら、少しだけ良いかなって思う。………お好きにどうぞ、(指先が届く前、一寸緊張するように身体が揺れる)背伸びが出来ないってのはありのままで常にいなくちゃいけないってこと?大人って、ほんと窮屈。(溜息をひとつ、ふたつ、彼女からの問いへの返事は上手く説明出来なくて。眉尻を下げ、唯、微笑んで頷く)
いやそんな、人様のお宅で昼寝…なん、て…もふもふ付き…(葛藤)
あ、じゃあ家主の菫も一緒にお昼寝すれば問題無いよな?(名案と言わんばかりに独り納得して菫をじっと見る)
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君影・菫 2019年12月13日
ほらほら、見てみぃ。こない綺麗な色、折角お天道さまが見せてくれてるんやもの。(そっと手鏡を差し出して、覗いてくれるならその合間に相手の御髪を梳いてしまってもええやろか。相手の緊張は感じ取ったけれど、ただキラキラした目のまま指先で触れた髪は指先を滑って、やっぱりきれいな――)ありのままも難しい聞くよ。我慢、するのがヒトの大人やて。ほんま窮屈やよね。うちはあんま気にせんから感想はちぃと同じやけど。(ひとつ困ったような肯定の意味を深く追いかけはしない。いつかキミが話してくれるたらと淡い期待を宿すだけで、今はただ――同じなんやと覚えるだけ)
ええよええよ、うちがお昼寝してちぃもしてくれるんやったら喜んで。(手を合わせて素敵な案やわとうれしげに笑う)自分の好きなもんはやっぱ経験してほしいもん。もふもふ、めっちゃ堪能してなぁ?(軽くぴょんとはねて少しだけ歩く速度を早めた)
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宵鍔・千鶴 2019年12月14日
(ちら、と覗いた手鏡に映る自身と、彼女に髪を触れられる感覚にじわりと羞恥してきてまた直ぐにふいっと手鏡から視線を逸らす)……~~っ、もう。やめて菫。そ、んな、改めて見せられると如何して良いか解らない、じゃん。(動揺か途切れ途切れに言葉を発して。素直な言葉だから、より、一層に)…そ、か。我慢の方ね。俺は其方のほうがまだマシかも。以前会ったときから感じてたけど、菫のそういう在り方良いなって思うよ。悲観せず、自由で、芯がある。(いつか、何気なく小さな出来事だったみたいに話せたら今よりずっと、菫みたいに成れるのだろう、とそっと羨望を込めて)
(提案があっさり、其れも嬉し気に許可されてしまったら後はもう堂々とお昼寝に洒落込むしか無いよね、と此方もそわり、と落ち着かない)懐っこい子たちだといいなあ。(倣うように足取りは軽め、彼女の後ろを付いてゆく。いざゆかんもふもふのお宅へ)
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君影・菫 2019年12月15日
ちぃ、どないしたん(彼の様子にキョトンとしながら鏡を引いて)どうもなにも綺麗やから見せたんやけど、困らせてもうた?(手も引っ込めた方が良いのかなぁなんて考えつつ、指先はまだ彼の黒の元) マシなんかな?必要な時が有るんは解っとるんやけど。なんやろ、うちは未だモノの自覚が強いんかも。大体のもんはこういうもんって受け入れてまうから悲観には遠いし、折角自由に歩けるんやからって好き勝手しとる。芯はどうなんやろ、それならちぃの方が確り固まってそうやけど。(だってモノに対する心の置き方すら嬉しかった。そんな彼のいつかを待つのだってきっと悪くは――)
(軽い足取りの中、拾った呟きに顔だけ少し振り返って)心配要らんと思うよ、むしろお茶とお菓子取られんように気をつけてなぁ?
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君影・菫 2019年12月15日
(暫く歩いて見えてきたのは大きな日本家屋、ただいまーと声をかけたなら遠くからにゃあと猫の声が響く)ふふ、やっぱりおった。ちぃ、着いたよ。(くいくいっと裾を引っ張ってのいらっしゃいませ)
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宵鍔・千鶴 2019年12月16日
……困っては居ない。けど。自分の顔まじまじと見ることなんて無いから(けれど髪をなぞる指先は不思議と心地よいから、されるがままにすり寄り)
一般的には我慢することは苦痛を伴うことなんだと認識してるけれど。俺は其れしか知らなくてっていう意味のマシかな。…受け入れ自由を謳歌して自分で行動していることが芯の強さじゃない?自分が愛したモノが在り方を見つけて二度目の人生を送ってくれたら持ち主は嬉しいだろうな。(俺は今絶賛手探り中だからぶれてるよ、と困ったように小さく笑って)
…お菓子取られるの。其れは一大事だ。猫用のおやつ持ってくれば良かった。(などと、彼女の言葉に後悔を滲ませぼやきつつ、日本家屋を目の前にすれば、旧き良き趣に興味津々と見回して)へえ、此処が菫の――、良いところだね。俺、すき。(歓迎の言葉に応えるよう、―お邪魔、します。と)…、ねこ…(にゃーんの鳴き声にそわそわ)
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君影・菫 2019年12月18日
困ってへん?なら良かったわぁ。でもこんな綺麗なんに見ぃへんのは勿体ないねぇ。うちなら自慢して歩きたいくらいやのに。(すっと撫でるように梳きながら、微かにすり寄るそれには猫みたいで可愛いなんて口にはせずとことん堪能するつもりで)
ちぃ、いっぱい我慢してきたんやねぇ。ならその分、今いっぱい好き勝手しよ?出来へんのやったら好き勝手するうちに付きおうてよ。(どうしたって見るのは過去より未来で)うちは持ち主に愛されてたかはわからんし、拘ったこと無かったけど、ちぃと話してると喜んでくれてたらええなぁって思えるから不思議。(その芯も見えへんのかなぁとか、困り眉を指先で上げてみようなんて童じみたことをしてみる)
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君影・菫 2019年12月18日
あ、そか。最初から用意してあげればええんやわ。ちぃ、ありがとぉ。ねこ用のご飯もおやつもあるからそれ渡しとくなぁ?(どうぞと家に上げて足早に物を持ってきたなら、そっと彼に差し出す)ふふ、ここ気に入ってくれた?うちもね、気に入ってるんよ。色んなとこに古いもんたくさん有るんよ。(見てく?なんてお誘いも置きつつ、一先ずは猫が居る縁側へ手招く)(縁側には微睡む猫がころりと転がっている。今日の来客は二匹らしい)
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宵鍔・千鶴 2019年12月18日
…、…もう。菫だって俺なんかよりずっと綺麗なのに自分の顔見たりしないだろうに(若干口は尖らせてみるけれど、その声音は嫌がる様子とは程遠いもの。褒めても何も出ないよ、と肩竦め)
其れが我慢とは思ってなかったから、平気。そうだな、本でしか識らなかった色々な景色を見るために今好きにさせて貰ってるし。菫の見てる世界も興味有るから、俺を連れていってくれる?(頼もしい言葉に、素直に頷いて贅沢だね、なんて)…俺が菫の持ち主だったなら、幸せに感じるから、きっと。(そうあって欲しいのだと願いを込めるよう)(つつかれた眉間を押さえて首を傾げる)
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宵鍔・千鶴 2019年12月18日
……なんか俺がおやつ取られたくないからねこ用を要求したみたいになってごめん。俺らだけ食べてたら可哀そうかな、みたいな。ほんと、そんなきもちで。(ねこごはんとおやつを受け取りつつ、釈明しておく)(真剣)
…ん。落ち着く。(めいっぱい深呼吸して、畳や障子の匂い、あらゆる調度品が家に馴染んでおり何処か懐かしい気さえする)(魅力的なお誘いにはすかさず勿論、と返事して先ずは猫のもとへゆっくり近づき)…ほんとに先客がいた。かわ、いい…(二匹を眺めてお腹を撫でようとそろりと手を伸ばす)
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君影・菫 2019年12月21日
え?ちゃんと見とるよ。だからこうして鏡も持っとる。言うたやろ、着物もやけど髪色も気に入とるって。それになぁ、(褒めんくても出とるから心配ないよと、楽しげな音は踊って指先は滑る。けれどやりすぎは禁物。程々が一番と知ってるから、ありがとぅなぁと満足そうに手を引いた)
じゃあちぃは先に我慢を学んだんやね。なら尚のこと好きなことせなね。ふふ、付き合うてくれるん?優しいなぁ。じゃ、うちの見てる世界いっぱい見せたげる。(期待は裏切んよ、なんて)……うん、うん。ちぃが言うなら間違い、ないね。きっと。(傾げられた首には芯はきっとこの辺、などと指先と言の葉で戯けてみせる)
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君影・菫 2019年12月21日
……?(こてりと首を傾げて)謝るトコあったかなぁ。うち、気づかんことちぃが気づいてくれたお陰で気づけたんよ?そない考えてくれるんやったら、あの子たちも喜ぶわぁ。(絶対と確信めいた瞳は輝いたままで)
(じゃ後で案内するなぁと乗ってもらえた誘いに足取り軽く)(近づく来客に白と黒の二匹はじっと彼を見て、手の中にあるであろう目当ての品を察するように、にゃあと鳴く)なぁ、ちぃ。あの子たちの近くに座ってあげとぉてくれる?うちは、うちとちぃの分用意してくるから。(頼むように告げればきっと彼は聞いてくれると疑いもせず、そこに込めたのは猫と仲良くなる欠片ひとつ。繋がりますように、)
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宵鍔・千鶴 2020年1月6日
……そっか。だからいつも綺麗なんだな。納得。………(俺、何か出てたのかなあ。とじっと菫を見つめてから離れていった指先はちょっとさみしい表情をする)我慢はしてたかもだけど当たり前にできること、許されること、駄目なこと、があんまり解らないかもしれない。悲しいけど世間知らずってやつ。…だから今、皆が識らないこと沢山教えてくれるの嬉しい。(菫の見てる世界を想像して、胸の奥からじわりと温かくてわくわくが膨らむ。きみといると約束が増えるね、って弛んだ顔は無意識に)(きょと、と自身の上から下を一瞥して)…菫が云うなら、俺にも一本刺さってると思っておこう。(ふんす)
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宵鍔・千鶴 2020年1月6日
…よかった、お菓子食べたい欲がめちゃくちゃ出てた自覚あったからなんかこう、ちょっと恥ずかしくなっただけ。…でも、猫たちと一緒に食べれたら嬉しいよな。(安堵しながら、ふと感じた2匹の視線に此方も合わせて)…こんにちは、白と黒のきみたち。(菫の言葉に勿論、こくこくと嬉し気に頷いて、怖がられないよう意識しながらもっと近づいてみる)(掌の中のおやつをふたつ、そっと差し出して)
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君影・菫 2020年1月12日
はら、ちぃ褒め上手やね。ありがとぉ。(ふわりふわり嬉しそうにして)(少し寂しそうな表情には――)また、触らせてな?(と、もう一度梳くように彼の髪に指を滑らせた)世間知らず?なんや、うちと一緒やないの。うちだって許されること、駄目なこと解らんよ。わからんから好き勝手しとうの。ちぃには教えてくれる人たくさんおるんやね。そら素敵やわ。(きらきらした瞳は隠すこともない。約束はいくらあってもたのしいよ、と緩みが伝わったかのように微笑んで)ふふ、刺さっとる刺さっとる。立派なのちゃーんと見えとうよ。(うんうんと頷いた)
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君影・菫 2020年1月12日
食べたい思うんはええことやん。恥ずかしいことなんもないよ。一緒にって気持ちも素敵やしね。(それだけ告げて準備にゆく。とはいえ前もって準備はしていたから後は持って戻るだけ)
(白と黒の二匹は違うトーンの音でにゃあと同時に鳴いてから、お座りしてじっと彼を見る。まだおやつは我慢してそっと手にすり寄る仕草。どうやら座らないのかを伺っているらしい)
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宵鍔・千鶴 2020年1月18日
……、ん。(臥した瞼は、彼女の言葉に瞬いて、分かり易く晴れた顔を覗かせてこくりと頷いた)…菫は世間知らずでも良いんだよ。だって生まれたばかりのようなものだもの。此れから沢山識っていくのが当たり前。…で、菫も俺に色々教えてくれてる。(俺も今は好き勝手させて貰ってるから、と店での奔放ぶりを思い出してそっと苦笑を零す)その刺さってるもの折れないように大切にしないと。立派に見えても多分脆い自覚は在る。
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宵鍔・千鶴 2020年1月18日
(猫たちの視線を感じる。おやつを食べずに手のひらにふわふわの体温が触れるだけで首を傾げる。暫しの沈黙のあと、)――ああ、ごめんな。俺もちゃんときみたちのそばに行かないとな。(ゆっくりその場に正座して、目線を合わせて白と黒の頭を撫ぜる)よし、改めて。ハイ、おやつだよ。召し上がれ。(かわいいなあ、と頬が緩む。でれでれ。)
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君影・菫 2020年1月26日
ん、ええ子やね。ありがとぉ。(晴れた顔に目を細めて嬉しげに笑って)うまれたばかり。それでもちぃよりはこの姿でこの世界におるはずなんやけどなぁ。でもヤドリガミとしてみたらまだまだ子供なんかな。なら、どっか行っちゃう子供、見失わんといてね?(いっぱい、いっぱいの楽しいをキミに教えるから)脆い分はうちが守る。まっかせとき(とんと胸をたたいて、きりっとドヤ顔)(立派なそれが折れてしまうのはきっと――うちも、嫌やから)
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君影・菫 2020年1月26日
(撫でられて嬉しそうに鳴いて。彼が座ったのを確認してから、その手のおやつを食べ始める。ねだるように視線を向けてまた可愛く鳴いた)
……はら、もう仲良うなってるん?良かったわぁ。はい、ちぃの分。(あとその子たちのおかわりもと、少年に皿と追加のおやつを差し出して、傍らにお茶をことりと置いた)(自分も少年の隣に座って、童のように縁側で浮いた足を揺らす。ええ天気やなぁと呟いたのは音になったかどうか)
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宵鍔・千鶴 2020年2月1日
(はた、と気づく彼女の現在齢は自分よりもずっとお姉さんだったこと。感覚が薄れていたのは、)…あの、雨の日。庇護欲が湧いちゃったせいかも、な?……仕方ない子だね、俺が見守ってるから菫らしく羽搏いていけば良い。なあんて、(一寸、保護者振り過ぎた?って首を傾げてゆるやかに笑む)
(胸たたき、凛として力強く、優しいその言の葉は何の迷いもなく身を預けたくなる不思議なちからを持ってこころを打つから)…おれが、折れてしまったら、…いや、折れる前に守ってくれるんだもんな。…よろしく、菫サン。
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宵鍔・千鶴 2020年2月1日
(猫たちがおやつを食べ始めるのを確認したらほっと安堵して、邪魔しないようにふわふわの毛を撫ぜたまま)…あ。おかえり菫、…!!!おやつだ、(彼女が持ってきた自分へのおやつに、ねこたちに負けないくらい眸瞬かせそわそわする)(漏れ出た落ち着きなさは隠し通せてると思いながら、有難う、とお礼は忘れず。先ずは猫たちに追加のおやつを渡して)(腰を落ち着けた彼女の傍ら、暫し猫を抱いて堪能していれば、―――最初の約束を渡しそびれていた、と運んできた荷を指差して)…ね、菫。其れ、開いてみて。
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君影・菫 2020年2月7日
(あの雨の日を思い出す。濡れ鼠のまま開けた、あの扉の先を)ふふ、あの日のうち濡れ鼠やったもんね。動物の寿命が違うように、うちはきっとヤドリガミの中では赤ちゃんやから、ええと……おとうさん?が言うならうち好きにするなぁ。なぁなぁ、こういうの手がかかる子ほど何とやらってやつ?(童女のようにきらきらした曇りもない瞳で嬉しそうに紡ぐ)
ん、折れさせへんよ。ぜったい。それだけは胸張れるわ。(ふふん)
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君影・菫 2020年2月7日
(おかえりには嬉しそうに)ただいまなんよ。その子らのおやつは好物で、うちらのおやつはこの前美味しかったタイ焼きなんやけど、ちぃ好きかなぁ?(気に入ってくれるとええなぁと視線を向ける)(猫たちはもらったおやつを頬張って彼の隣で丸くなり、撫ぜる手には心地好さそうな仕草を見せた)
はら? ……あ、ちぃが持ってきたくれた荷物!(喜ぶ声も、動作も隠すこともなく。楽しみにしてたそれを、見て良いと言って貰えたから。荷を受け取って丁寧に開けてみる。見えたのは――)
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宵鍔・千鶴 2020年2月9日
(あの日の雨の匂い、雨音、そしてずぶ濡れのきみはつい先日の出来事のように記憶に新しい)…俺、あのとき吃驚したんだからね。本当。若いお姉さんが無防備な格好で、(変な輩だったら大変だった、と少し怒った口振り)
…、……おと、う、さん。父ですか。…まあ、いいや。(強ち外れてもいないような気がして敢えて抗議はせずにこくりと頷き)
(愉しげな彼女の額をつついて、僅かに落とした声音は耳元へ)
……そうだね、可愛い、ってやつだろ?
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宵鍔・千鶴 2020年2月9日
(たい焼き、と口にした彼女にぴくりと反応してしまう)
(やっぱり、と綻んだかおは更に緩んで)
…この香ばしい皮の匂い…あんこがぎっしり詰まっているであろう
ふっくらしたさかなのかたち……(だいすきです、と彼女へ目で訴えた)

…うん、最初の、やくそく。お待たせ。
(荷を解いていく様を猫を撫ぜながら見守るように眺めて笑みを浮かべる)
(――古びた木製のキャリーケースの中に、真紅の布に覆われたもの、
そっと開けば、アメジストの眸が揺れて瞬き、明るめの翡翠色の髪は箱の中で靡くように、艶やかさを残す小さな躰はきみと瓜二つのビスクドールが微笑んでいる)
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君影・菫 2020年2月12日
(迷い込んだ先の記憶は鮮明で、素敵な宝箱だったのを覚えてる)うん、うち酷い格好してたもんなぁ。んでもそない無防備やった……?(今もあまり自覚がないらしく不思議そうに首を傾げながら)それに変な輩やなかったもん。ちぃみたいにええ人やったし。(うんうんと頷く傍ら、自衛は躊躇わない『モノ』だという音は何となく喉で押し留めた)
指先の器用さとかはおかあさんって感じなんやけど、やっぱり守ってくれたり見守ってくれそうなイメージ強うて、ヒトのおとうさんってこんな感じかなぁって。(頷きはきっと肯定で、だからイメージをぽつりぽつりと零してみたり)
そう、それ。(つつかれた額にまた首を傾げて)おとうさんから見てうち、かわええ?
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君影・菫 2020年2月12日
(だいすきの言葉にほっとして、語る音に彼のすきを更に感じるから嬉しくなって)ほんと? 良かったわぁ。ちょっと前に食べた時すんごい美味しくてなぁ、美味しいのお裾分けしたいって思てたんよ。
(もぐっと一口頬張り満足そうに舌鼓すれば)――ほら、ちぃも。

(開かれた宝物は自身にそっくりなお人形)
何となくそうかなぁ思てたんやけど、やっぱり……!
やくそく、覚えててくれたんね。
(見惚れて、みとれて)すっごいなぁ、綺麗な子がお天道さまの下できらきらしとるねぇ。(そっと覗き込んで目を合わせてみたり、指先で箱をそっとなぞってみたり、この溢れた嬉しいは何処へ渡そう)ねぇ、ちぃ。この子、お迎えしてもええの?(それとも彼の店に並べてもらったほうが良いだろうか。今にも話し出しそうなその子を、自身に瓜二つで素敵な子のゆく先は親である彼に決めてほしくて)
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宵鍔・千鶴 2020年3月1日
……、ひどい格好というか、目の遣り場に困った。
…というか、そのときにも俺云ったよ。
(濡れた羽衣と滴る雫も綺麗に煌めいてたから今でも脳裏に鮮明に灼きつく)(首を傾げある意味暢気に構える彼女の様子に半ば少し呆れた様に溜息)…俺が菫の云うええ人で良かったよ。ホント。(彼女も、猟兵という役目を負うのだから根っこでは心配は無いと、…思えど。理屈じゃないところで心配なのだ、と)
確かに、手先が器用だと母感在るよなあ。…父親って守ってくれる存在なんだな……俺もよく解らないんだ。一般的には、そう、なのかもね。
(きみのイメージで云うならば、俺は確かにそうで在りたい、と)
…かわいいよ、目に入れても痛くない。(至極当たり前のように)
俺はね、ヤドリガミ存在そのものが、凄くすき。
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宵鍔・千鶴 2020年3月1日
(好物を眼の前にして、緩んだ顔は元に戻る筈もなく)
すごい、菫。俺、たい焼き大好きなの。吃驚した…
(燦然と輝く(ように見える)たい焼きを暫し見つめて浸っていれば、)
……ん、じゃあ、頂きます。(美味しそうに頬張る彼女に勧められるままぱくりとたい焼きの口の方から)(皮生地のぱりっとした食感のあと、甘い餡が口いっぱいに広がって蕩けてゆく)おい、しい(菫の方を向いてひたすら頷く)

…勿論、きみに必ず届けるって決めてたし。
(人形に触れて、まるで語らうように慈しむように、眼差しを向ける彼女をそっと見守って、冥利に尽きると微笑む)
菫が迎えてくれるなら、その子も喜ぶよ。
傍に居てあげて欲しい、そうしたら、きみの傍らに添うてくれるよ。
…そうだな、御守だと思って貰えれば良いよ。
(親と喩えられた俺からの願いはそれだけ)
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君影・菫 2020年3月3日
言われたのは覚えとうよ。何でかなあ思いながら上着借りたもの。見られることは多かったけど、目のやり場に困るって云われたんは初めてやったし。(その辺りの知識に関してはあの時から変わってない様子)
暖かい場所に居させてくれて、上着貸してくれて、宝物見せてくれたええ人やったよ。ちぃは。(あの時初めて呼んだ“ちー”、今紡ぐ“ちぃ”。何度も自分の中で繰り返した結果、微かに変わった音は馴染んだ証)うぅん。ちぃに心配かけるのは良うないな。自分の事も大事にするって約束したし、ちょっとずつ覚えてくから堪忍ね?(解らないなりに、頑張る気持ちだけ伝えて)
うちの記憶の中のイメージやけど、おとうさんは多分そんな感じ。だからちぃは手先はおかあさん、全体としておとうさん。
目に入れても……?(物の喩えだろうか、きょとんと首を傾げる仕草)ふふ、ちぃってばえろう懐広いんやなあ。ちぃに出会うヤドリガミはみぃんな幸せもんやね。
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君影・菫 2020年3月3日
わ、ほんまに? 美味しいのお裾分けがちぃの大好きなものやなんて、うちも嬉しい……!(満足そうに、それでいてちょっと誇らしげにすみれ色の瞳をきらきらさせる)
どうぞ、召し上がれ。(だいすきなそれを食べる彼の様子が気になってじっと見つめるけれど、零れた紡ぎに)せやろ、せやろ。(一緒にこくこく頷いて、おかわりも有るから言うてねと笑う)

(何度見ても飽きない、このあったかい気持ちは心地よくて)
ちぃからはうちってこう見えとるんね。えへへ、なんや擽ったい。
ほんなら遠慮なくお迎えさせて貰おかな。
傍におるの約束する。帰ってきたら、ただいま言うて沢山お話聞かせてあげたいなて。
この子がお守り……なんやこの子にもちぃにも、うち守られてる感じやね。
(親が作ってくれた自分に似た素敵な子。この覚えた感情を例えるのなら、それはきっと――愛着という名の、)
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宵鍔・千鶴 2020年3月7日
(薄々気づいていたけれど、とそういった概念はヤドリガミゆえ未だ備わっていないものか、と漸く一寸納得したように)…見られてはいたんだな。
…、だって放って置けるわけないだろう。迷い込むも、誘われるも、必要として貰えるならばうちの店は出来うる限りの饗しを尽くすよ。(それから、耳慣れなかった響き、自身の名を所謂愛称として初めてくれたこと。宝物をくれたのはきみのほう)そうだね、少しづつ。菫のペースで識れば良い。
…だから、頼ってよ。俺は菫の母であり、父、なんだろう?
(真っ当な親というものの記憶は自分も朧げだけれど理解と想像は出来るから、我が子を見つめるように表情を和らげる)
そんな痛みなどどうでもいい位可愛い、って喩えだね。
…そう?何方かと云うと俺が幸せにして貰ってるんだよ、
(――噫、ただの、歪んだエゴイズムってやつなのだろう)
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宵鍔・千鶴 2020年3月7日
すみれ、さいこう。(直球で喜びを表現して口いっぱいにたい焼きを頬張り、黙々と食べていれば見兼ねた猫がみゃあ、と訴えるように鳴いたから。猫たちにもおやつをあげるのは忘れずに)(おかわりも有る、の言葉には猫たちと同調するようにぴくり、と反応して見えぬ尻尾は振りたくる)

菫が愛情をあげるほど、心が込められるから
(其れは依代、映し身、加護はきっと強くなる)
人形の扱いはお手の物だろう?

…、っと、そうだ。この子はね、最後に仕上げが在るんだ。
(小さく包んだ布からそうっと取り出したのは、
菫色に金が射抜く簪、ドールに合わせたサイズのもの)
…きみのだいじなもの。模造品だけれど…これで、完成。
(結わえた翠髪に差し込んでぴたりとピースが揃うよう)
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君影・菫 2020年3月8日
……? 視線は結構感じることあったかな。でもうち元々着飾るために使われてた物やし、視線には慣れてるからあんま気にならんくて。なんや、悪いものやったんやろか。(慣れていたのか、それ程興味を持てなかったのか、視線の送り主の記憶は特にない)
あんな、そうやって求められたら当たり前に助けて、尽くしてくれるのすごいんよ。ちぃのそういうとこ、素直に好きやなって思うし。(躊躇う音さえ許してくれた、呼ぶ度に嬉しくなのはキミが認めてくれたから)
ん、ありがとお。……そこまで甘えてええの?――でも、(おとうさんとおかあさんが謂うなら。なんて、優しい視線へ紡ぐ音は喜ぶ童女そのもので)
その喩え、えろう溺愛されてる気分なるね。(嬉しそうに目を細めながら)
ちぃも? ほんならうち含めたヤドリガミも、ちぃも、みぃんな幸せになるんね。幸せ沢山であったかいなあ。
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君影・菫 2020年3月8日
ふふん、褒められた♪(さいこうの言葉に機嫌良くして、唄うようにリズムよく鼻歌を鳴らす)(猫への優しさに微笑ましく見守って、食べる様子に満足気)(自分もふたつめをはむっと頬張ってから、)好きなだけ食べてなあ。(多めに買い込んだ彼の好物は、心のままに)

せやね、その扱いならお手の物。
愛情の込めかたはちぃの真似っ子になるけど、うちなりにいっぱいあげたい。(こくりと、再度約束するように頷く)

はら、しあげ?
……!(目の前の子に差し込まれたその色は、形は、ほかの誰でもない)
うちが、いる。(ほうっと感嘆の息を漏らして魅入って)
模造品なんてことない。これはちぃが目の前のうちにくれた素敵な本体やよ。(嬉しくて。うれしくて。なんと伝えたら、全部を伝えられるだろう)(足りないものなどひとつもない、親が作ってくれたもうひとりの自分が何処か嬉しそうなのは――きっと、繋がってるから)
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宵鍔・千鶴 2020年3月15日
…そうか、(菫の眸と同じいろした簪をそっと見遣り、)其れは見られることに抵抗がないわけだ。…いや、うん。視線が悪いものじゃなかったことを俺も祈るんだけどね。(歯切れ悪くぽつりと呟いて、詳しく言及するのは一寸憚れる)
…自分に、自分なんかに…出来ることがあるなら、後悔だけはしないように。手を尽くそう、って決めたんだ。(其れがすごいと、すきだと、おとにして伝えてくれるきみはもっとずっと、すごくて、)
溺愛、って表現されると何か擽ったいというか恥ずかしいな。
(間違っては居ないのだろうけれど、肩を竦め)
(ふわりと温かな言葉は雪を溶かす春の木漏れ日のような感覚、嬉しくて、こくりと頷いて、確かなしあわせを)
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宵鍔・千鶴 2020年3月15日
…ん、有り難く。(猫達が魚のかたちをしたその食べ物に興味津々な様子から躱しながら自分ももぐもぐと頬張って縁側でまったりと寛いでしまう)

俺の真似……、ふは、ほんと菫は雛鳥みたいだな。
…やり方が正解かは解らないし手探りだけど良いんじゃない。
でも菫なりの方法で大丈夫だよ、(だって、創り出したのは確かに自分だけれどその子はきみの守り手なのだから)

(そうっと、彼女を眺めて)
気に入ってくれたなら…良かった。
簪は菫を形作るもの、全てだから大切に作りたくて。
(その子ときみが同じ微笑みを浮かべて嬉しそうにしてくれるから)
(安堵したように、その人形職人は笑みを浮かべて)
ご依頼、有難う御座いました。
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君影・菫 2020年4月17日
正直なとこ、どないな目で見られててもうちは構わんのやけどね。(実は自身に深く関わりの無い相手に、興味を持つのが難しいなどと悪戯っ子の顔で笑って見せる)
自分の出来ることを後悔しないようにするって案外難しいと思うんよ。だから「なんか」やない。ちぃは、うちのおとうさんとおかあさんは、えろう格好ええ。(やっぱり好きやわあと、酷く幼げな音)
擽ったいの? はら、ええこと聞いた。でも漠然としてた大切にしてもらえる感覚教えてもろうてる気いするから、やっぱ溺愛かなあて。
(うれしいんよって、ふわりふわり笑うは春のようなゆるく、あたたかな音と仕草)
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君影・菫 2020年4月17日
(大切なひとと、かわいい子たちが戯れて、まったりと流れていくこの時間を幸せと言わずして何と謂えば良いのだろう)(そっとどちらのおやつを追加しては、ほくほく幸せそうに縁側で浮いた足をぱたぱた揺らす)ふふ。(つい聲が漏れてしまうくらいには、ふわふわ浮かれていて)

ん、きっとうちは雛鳥なんやわ。
真似っこしながら自分に馴染ませて答え見つけたら報告させてなあ?
一番はちぃにしたいから。
(だからどうか、此れからの私たちを見ていて)

(何処までも見守り優しい眼差し、理解のそれはやっぱり嬉しくて)簪でもヒトでもうちの事ちゃんとみてくれてるんやなって。
改めて、ありがとぉ。
(キミに贈られた子と一緒に、お礼を紡いで。言の葉は少し倣うように)
納品、ほんまに感謝しとります。

(ーーいらっしゃい、うちだけのキミ)
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宵鍔・千鶴 2020年4月18日
…確かにそーだ、視界に映らぬものなど些事同然。
良いね、菫の割り切った考え方はおとーさん好きですよ。

…格好いい、か……生き方、在り方に自信は無いしずっと手探りだったけど、……ほんと、褒め上手な子だね。うちのこかわいい。(真っ直ぐなこころが伝わるから尚の事嬉しいんだ)
親の愛情、ってこんな感じ、なら、きっとしあわせなんだろう
だって俺が今、そうだもの。(だから、溺愛の表現は強ち間違っては居ないとこそばゆい感覚に観念したように苦笑を零す)
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宵鍔・千鶴 2020年4月18日
(穏やかで、緩やかなときを刻む時計の音さえ心地よい、縁側からそっと頬を撫ぜる風に目を細めて、靡く葉の音、鳥の囀り、戯れる猫たちに隣のきみ。どの景色もこころに焼き付けるように、)

…其れは、楽しみだ。
親は雛の旅立ちを見守りながら離れなければならないのだから。

(そっくりの片割れと共に微笑む彼女をそっと眺めながらヒトやモノ、もしくはヒトではない何か、境界線など曖昧で其程重要なことではないのだ、と期待をしてしまう)…どう致しまして、今後ともご贔屓に。

(にゃあ、と猫の鳴き声が合図、陽も落ちる黄昏の空)
(猫と菫をそっと撫でて、そろそろお暇の準備を)
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君影・菫 2020年4月30日
わあい。おとーさんに褒められた。(きらきら、きらきら瞳を輝かせて、ちょこっと、はにかむ)
うちはなあ、うちの好きな人が見とってくれたらそれでええの。今までも、多分これからも変わらんことやね。

うん、格好ええよ。きっとちぃの手探りが少しずつ形になってるんやないかな。褒め上手なんて、そないちぃの方が褒め上手やわ。(褒められてうれしい、伝わってうれしい、そのどれもが今――キミがくれるもの)
ほんまの親ってのはわからんけどなあ。
親の愛情が今ちぃが感じてるものなら、うちも幸せやなって思うん。
(映る苦い笑みはきっと悪い意味ではないと感じるから、キミがもっと色んなものを感じてくれたらいいのにって、我侭な、はなし)
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君影・菫 2020年4月30日
(穏やかで、おだやかで。終わってしまうのが少し名残惜しいくらいのゆるやかなひと時。猫と、彼と、また好物を頬張る機会があれば――否、また“お願い”でもしてみようか)(時計の針が正確な音を刻みゆく。ちくたく、ちくたく)

ふふ、雛鳥なんやけど巣立っても帰ってくるよ。
だから旅立った後でも帰ってきたら――(褒めて、撫でて、遊んで、と)

(部屋がよく見渡せる場所にその子を飾りながら)
あんな、次があるならこの子に親が欲しいて思うんよ。いつになってもええから並べてあげたいなって。
(キミが作るキミ自身を見てみたいなんて、欲張りだけど)
……ええかな?
(答えはきっと、翡翠ゆらす菫色だけが知っている)

(沈みゆくお天道さまを眺めては、撫でられ緩みながら自らも少し準備を整えて)(黄昏の空のした、猫たちは家とあの子を守るお留守番)

駅まで、送らせてなあ?
(――やくそくの日を、もう少しだけ一緒に。本日、最後の我侭いっこ)
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君影・菫 2020年4月30日
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黄昏の空のした、交わす言の葉を重ねながら。
眠りゆくお天道さまにも、帰ってゆくキミにも手を振って。
明日会う空のキミ、また会う宵のキミ。
何方にも紡ぐ、またねの音。

それは次を手招く、

――やくそく。

【〆】

(長い間お付き合いありがとお。迎えた子いっぱい大事にするなあ)
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