【個別】例えば待宵の公園で
新堂・十真 2019年10月17日
アリスラビリンスで繰り広げられた、とある物語の後。
戦場を同じくした幼馴染と再会したのは、とある静かで小さな公園。
町の喧騒は、どこか遠く。
日は暮れて、茜色が紺の帳にグラデーションしていく空。
秋の風が少しずつ、夜の訪れと共に温度を失って。
――夜の闇が、落ちてくる。
※書き込み可能
新堂・十真
綾峰・美羽
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新堂・十真 2019年10月18日
…………少なくともあの子たちにとって、美羽は「いいこと」をしたんだと思う。
綾峰・美羽 2019年10月18日
自信たっぷりなようで、本当は自身もないもので。さきほどアベレージが大事、なんて言いましたけれど、この点に関してはぼくにはとっても難しくて(こまりものです、と視線は缶からさらに地のほうへ)いえいえ、人からの評価というのは参考になるものですよ。自分のことは多少棚に上げても、いいんですから。
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綾峰・美羽 2019年10月18日
はたから見てしっかりできているようにみえても本人としては課題があったりも、するんでしょうね。……雨宮さんも、しっかり言葉をかけられていましたからね。そのおかげで二人とも帰れたのなら、いい……ことだったんですかね。(そうだったらいいなと付け足して)
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綾峰・美羽 2019年10月18日
そのことは、忘れないでいようと思います。……どんなに間違っていたって。
新堂・十真 2019年10月18日
…………あまり頑張りすぎんなよ。自分の言葉で、気付けたんだろ。だったら、自信のない自分だって見つめ直していいんじゃないか。とか……偉そうだけども(視線は、絡まない)……自分のことを一番分かってるのは、やっぱり自分だよ。
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新堂・十真 2019年10月18日
……あの場面で声をかけたのなら、その言葉は美羽にとって嘘じゃない、本当に心からでた言葉だったんだと思うし……。
それに自分が心動かされたんなら、これからいろいろ考えなおせばいいんじゃないか。
今までの自分が、もしかしたら間違いだったかもなんて気づいたところで……美羽はこれからもずっと、鈴と姉妹なんだから。遅すぎるってことも、ないだろ。きっと。
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新堂・十真 2019年10月18日
…………とまぁ、偉そうなことを言っては見たけれど。
俺も正直、あの場面での自分の行動とか言葉には自信なくてさ……今言えてる良い感じのことは、ほとんどシンちゃんのおかげなんだ。
綾峰・美羽 2019年10月18日
無駄にここまで大きくなってしまったものですから、頑張らないとどうやって直していけばいいかなかなか難しいものでして。いえいえ、ぼくよりはきっとできてらっしゃるでしょうし、もし新堂さんがそうじゃなくなったらぼくが言う時に根拠にできますしね。(普段ほどの軽さはなくとも、そんな風に言って)
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綾峰・美羽 2019年10月18日
……そう、ですね。きっと心から思っての言葉で(あの少女にかけた言葉はひょっとしたら自分へのものかもしれなくて
)…………実は、実はですよ。ちょっとだけ自分なりに頑張って、試してみたんですよ。でも、そうですね――
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綾峰・美羽 2019年10月18日
(心からの、本心からの。伝えたかった言葉を告げた後の)(困ったような、緩んだような、――――諦めたような)(少女の笑顔が浮かんで。振り払うように顔を振って)(遅かったのか、それとも持つ者には到底理解しえぬものなのかは分からないけれど)
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綾峰・美羽 2019年10月18日
――――私の言葉じゃ、もう多分届かないから。
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綾峰・美羽 2019年10月18日
(吐き出すようにあふれ出た言葉に、慌てて目をこすって)ふふふ、あそこでの行動に自信がある人、なんてそうそういませんよ。雨宮さんはまっすぐですからね、いい影響をもらえたのではないでしょうか。……じっくり話してみたんです?
新堂・十真 2019年10月18日
……………そう、か。
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新堂・十真 2019年10月18日
…………俺も、正直さ。人を励ますなんて柄じゃない。
だからまぁ、なんつーか……自分が貰った物だけを使って、なんとか言葉を紡いでみたつもりだったけど……。
……やっぱ、ダメだな。
自分を棚に上げて、お前を励ますなんて……流石に、この期に及んで無理がある。
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新堂・十真 2019年10月18日
…………悪い。俺だって、自分の言葉が届くなんて、全然実感ないんだ。
美羽と同じ、試してみただけ。
綾峰・美羽 2019年10月18日
…………ごめんなさい。そちらだって色々向き合わなきゃいけないこともあるでしょうに。自分では、ベストを尽くしたつもりなんですけどね。“できない”ことを痛感するのが、こんなにもつらいものだなんて、思いもしなかったから。(一度拭ったくらいでは)(抑えきれるものではなく)
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綾峰・美羽 2019年10月18日
ごめんなさい、届いていないわけじゃないの。受け取ったけれど、受け取ったからこそ、どうしていいか分からなくて。(震える声を、必死に抑えて)
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綾峰・美羽 2019年10月18日
(深呼吸をひとつ、ふたつ。大丈夫、まだやれる)……ごめんなさい、見苦しいところを見せました。
今度は私が聞く番ですよ。力になれるかはわかりませんけど、なりたいとは思ってるんですから。
新堂・十真 2019年10月18日
……いや、俺の方こそごめん。
……でも。少なくとも……その、「できない」辛さとか、かけてもらった言葉を受け止め切れないのとか……そう言う気持ちは、その……
俺も、たぶん、少しは……分かると思う。
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新堂・十真 2019年10月18日
………(言うべきだろうか。この状態の、友人に。……いや、今だからこそ、言うべきだろうか)
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新堂・十真 2019年10月18日
………………さっき、答えそびれたな。
……シンちゃんとも、話したよ。色々。
例えば、「身体が人間でなくても、人間の心と記憶を持ったあの人形は、人間だったか」………なんて話。
綾峰・美羽 2019年10月18日
謝らないで(何度も拭えばもう、赤いくらいで元通り)くださいな。
じぶんだけではない、と聞くことができるだけで安心できることもあるんですよ。だから、ありがとうございます。お話しできてよかった。……ままならないですね。こんな事初めてなので、どうすればいいかもわからない。
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綾峰・美羽 2019年10月18日
体が人間でなくても、あの子は(あの姉は)人間だったかどうか……。(記憶と感情を転記した人形。けれど、その行動は、その思いは本物だと思うから
)…………体は、なんであれ、あの子はたしかにサニーちゃんの姉でした。それは間違いないと思います。
新堂・十真 2019年10月18日
…………辛いな。
こんなとき、どうすればいいのかって……伝えて上げられれば一番なんだろうけど。
(そんな気の利いた言葉も、彼女に胸を張って告げられる思いも、何もなくて)
(だから――もっと後ろ向きな形でしか、今は向き合えない)
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新堂・十真 2019年10月18日
俺も、そう思う。シンちゃんもそうだって。
……………じゃあさ。
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新堂・十真 2019年10月18日
――その逆は?
身体が人間でも、心が、魂が……そうじゃなかったら、どう思う?
綾峰・美羽 2019年10月18日
……きっと正解なんてないことですから。しょうがないことです。
後はほら、今まで間違えていた罰なのかもしれませんしね。
(へらっと、困ったように笑うのは)(きっと姉妹そろってこういう時の癖なのだろう)
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綾峰・美羽 2019年10月18日
そこは一致したみたいでよかったです、じゃぁ……?
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綾峰・美羽 2019年10月18日
ひょっとして
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綾峰・美羽 2019年10月18日
自分の心は人間のものではないんじゃないか、とか思ってます?
新堂・十真 2019年10月18日
……方法が正しかったとは、言わないし、分からないけどさ。
正しい事をしようとしてたなら、神様は罰を与えたりしないと思う。
だから…………ちょっとした回り道ってだけなんだよ、きっと。
(たどたどしいその理屈は、言っている自分自身、心から信じられているか分からないけれど)
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新堂・十真 2019年10月18日
……思ってる、っていうか。
美羽も見た通り。
闇落ちしても、俺は最初から最後まで「自分の意思で」力を振るっていた。
別の人格が出て来ることも、暴走することもなく――。
……疑問とかじゃない、単純な事実。
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新堂・十真 2019年10月18日
……親父と喧嘩して家を出たなんてのも、実際のところは建前でさ。
ホントのところは、別に親に思う所なんてない。反発してるわけでもない。ただ――、
(すぅ、と息を吸い込んで。星の見えない夜の向こうを、見つめて)
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新堂・十真 2019年10月18日
ダークネスなんだ、僕は。
綾峰・美羽 2019年10月18日
(きっと、それは彼の精いっぱいの言葉で。分からないなりに言ってくれているのはつたわったから)
ありがとう、ございます。
もうだめかもしれない、なんて足を止めかけてしまったので。遠回りしてるだけなら、もう少し歩いてみようかなって思えます。
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綾峰・美羽 2019年10月18日
(はっと、弾かれたように顔を上げる。傍らの青年の方へと顔を向けて)
……ダークネス。(灼滅者の心に潜んでいるもの、闇そのもの)
それで、自分の力としてあれを振るうことができていた、とそういうことでしたか。
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綾峰・美羽 2019年10月18日
だから、さっきみたいなことを聞いたんですか?
(夜空を見上げる青年の方へ、手を伸ばして)
新堂・十真 2019年10月18日
………まあ、そういうこと。
闇落ちした力だって、結局は単純に「自分の力」でしかないから、問題なく使えてるだけでさ。
何の因果か間違いか、灼滅者になるはずの僕は、人間として出来そこなってしまった。
「不良」品なんだよ、僕は。
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新堂・十真 2019年10月18日
だから――まぁ
(伸びてくる手が届く前に、ベンチから立って)
お前はちゃんと、人間に生まれたんだ。
間違いを積み重ねても、たぶんやり直せる。それが人間の心の強さだろ。
綾峰・美羽 2019年10月18日
(空を切った手を、所在なさげに戻して)
自分の力だから、使える。そうですね、辻褄は間違いなくあっておりますけれど。
(一度噤んだ口を、その背に向けて開いて)
一個、一個だけ。どうしようもなく間違いだらけで、自身を持てないぼくですけど、持って帰っていってほしいことがあるんです。
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綾峰・美羽 2019年10月18日
不器用でも、たとえ借り物でも言葉を探して、声をかけて、気にかけてくれたからこそ救われた人がいることを。あの二人のアリスも、私も。それに先ほど言った通り、十真さんは十真さんですから。
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綾峰・美羽 2019年10月18日
あれ、二つになっちゃいましたね。でも大した量じゃないですから。覚えておいてくださるでしょう? 忘れちゃやですからね。(もう震えていない声でそう言って)
試行錯誤と改善ができているのはそっちもですよ。自信がなかったら、ぼくが保証しときますから。なんかあったらぼくのせいにしといてください。(それが今日のお礼でどうでしょう? と)
新堂・十真 2019年10月18日
………………。
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新堂・十真 2019年10月18日
…………俺は、俺。かけた言葉は、俺の言葉……かぁ。
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新堂・十真 2019年10月18日
……それを忘れたら、美羽の言葉が嘘になっちまうからな。
覚えて、持って帰ることにするよ。
(これは、こういう形になった時点で自分の負けだ、とでも言う様に)
……次はもう少し、人間らしく気の利いた言葉をかけられるようにする。
ただ、それまでこの公園で待つには……それこそ風邪を引いちまいそうだからな。
(ちょいちょい、と手招いて)
送るよ。今日の所は、お互いに色々と保留だ。
綾峰・美羽 2019年10月18日
(よし、と小さくガッツポーズをしてみせる)(どうであれ、まずは形から。普段通り振舞っていればきっとすぐには無理でも)
そうしてくださいね。保証はできますけど、ただで嘘吐きになるのはいやですので。ぼくも、もう少しちゃんと伝えられるように頑張りますから。
(演出継続)
綾峰・美羽 2019年10月18日
(手招きが見えて、ベンチから立ち上がる。すっかり冷めてしまったココアを飲み干して)
(大丈夫ですよ、と今までは応えていたのだろうけれど)……お言葉に甘えます。エスコートよろしくお願いしますね。(変なところで気を張りすぎるのはやめようと決めたのだから)
新堂・十真 2019年10月18日
…………なんというか。頑張って、強がって、浮かべる笑顔でも……けっこう気持ちが楽になるもんだ。
(そう、ガッツポーズする美羽に微笑みかけて)
ま、受け入れていくにも、やりなおすにも、まだまだ時間はかかるんだろうけど……
今日かけられた言葉が、いつかもっと強く響くときも、来るのかもしれないし。
(演出継続)
新堂・十真 2019年10月18日
おう。もうすっかり日も落ちたしな。
(そういって、緩やかなペース、小さな歩幅で歩き出す。それは先をリードするというよりも、どこか……はぐれることを怖がっているような、控えめな足取りで)
任せとけ。これでも少しだけ、俺のほうがお兄ちゃんだからな。
(そんな強がりと共に、その脚は帰路へ向かう――)