【個別】例えば朝日を待つ海で
新堂・十真 2019年10月16日
ある、アリスラビリンスでの依頼。
二人の姉妹が織りなした、残酷で優しいお伽噺の後。
グリモアによる転移で帰ってきた、その後の帰路で。
もうじき、新たな太陽が昇る時刻。
日の出を待ちきれないとでも言う様に、或いは夜の闇に耐え切れないとでも言う様に
足取りは、海沿いの道へ――。
※書き込み可能
新堂・十真
雨宮・新弥
1
新堂・十真 2019年10月16日
…………特に、俺たちのほうは……
あのリリーってこの物語にたいしては、途中参加だったしさ。
あの子に出逢った時には、もう……。
………。
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新堂・十真 2019年10月16日
……………………。
(無効票)
新堂・十真 2019年10月16日
…………なあ、シンちゃん。
雨宮・新弥 2019年10月16日
(その言葉と、自分の目で見たあの子、足下にあったものを思い返せば、その先は聞かなくたって。長く、息を吐いて)…ん?
新堂・十真 2019年10月16日
…………………あのさ。
………身体が、どんなものでも
記憶や、心が人間なら…………それは人間、だと思う?
雨宮・新弥 2019年10月16日
――
…………。
(無効票)
雨宮・新弥 2019年10月16日
…。まーくんは、さ。
違うと、思うの?
新堂・十真 2019年10月16日
…………。
思わない。
姉さんとか、花音の父さんとか、あるはさんとか……。
人造灼滅者、なんて呼ばれた人たちは、身体がダークネスだったらしいけど……俺は皆、人間だと思う。
雨宮・新弥 2019年10月16日
うん。(嬉しそうに笑って)俺も。
いいじゃん、それでさ。
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雨宮・新弥 2019年10月16日
人みたいなツラしてても、全然そんなこと思えないやつだっているし。
…人じゃなくたって、人間だって当たり前に思えるのもいるし。
うちのババアなんかツノとか生えっけど。人間じゃねえなんて思ったこと、ないしさ。
違いは多分…おれは、中身だと思うから。
新堂・十真 2019年10月16日
………………。
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新堂・十真 2019年10月16日
…………。
(無効票)
新堂・十真 2019年10月16日
……そうだな。俺たちが出口まで送り届けたあの子は、間違いなく人間だった。
人形でも、どんな姿でも………。俺も、そう思う。
……違いは、中身なんだよな。
誰であっても。
雨宮・新弥 2019年10月16日
体がどうとか言ったら俺だってわかんねえしなあ。
(人造灼滅者の血を、確かに引いているのだから。)
世界回ってわかったけど、体なんて個性のうちなんだよな。
…あの二人が良いって思えたなら、それでいいんだ。きっと。
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雨宮・新弥 2019年10月16日
人間顔じゃなくて中身ー……なんて言うけど。実際その通りなのかもな。
何言うか、何するかで決まる…んだと、思う。
(手のひらを、握ったり開いたり。)
新堂・十真 2019年10月16日
……そうだな。種族ひとつとったって色んな奴がいるんだし
ミレナリィドールとか、ヤドリガミだって
……ああいう形でもさ、帰ってきた娘を、きっとあの子の両親も受け入れるんだろうし。
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新堂・十真 2019年10月16日
……………シンちゃんはきっと、そう言う意味じゃ正しい中身、って奴を備えてるんだろう。
あの子たちもきっと、それに救われたんだと思う。
雨宮・新弥 2019年10月16日
(あの子達の母親ならば。そう、信じる…ので)うん。(頷いて。)
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雨宮・新弥 2019年10月16日
ン…なんだよ、すげえ褒めるじゃん。まーくん達だってそうだろ?あの子が姉ちゃんに会えたのはさ。
新堂・十真 2019年10月16日
……いや、俺は………。
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新堂・十真 2019年10月16日
……。
(無効票)
新堂・十真 2019年10月16日
………ぁ………。
(無効票)
新堂・十真 2019年10月16日
………少なくとも、あの子が家に帰れたのなら……良かったと思う。
雨宮・新弥 2019年10月16日
・・・
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新堂・十真 2019年10月17日
……………。
(無効票)
新堂・十真 2019年10月17日
………分かんないんだ。
あの子のために戦ったのか、自分のために戦ったのか。
雨宮・新弥 2019年10月17日
(一度は外した視線を、戻して)
…自分のため?
新堂・十真 2019年10月17日
俺は………
……………もしかして、化物相手に暴れたかっただけなんじゃないかな、とか。
雨宮・新弥 2019年10月17日
――……。
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雨宮・新弥 2019年10月17日
……
(無効票)
雨宮・新弥 2019年10月17日
…俺は、何も思わなかった。
生き物、殺したけど。何も。
(無効票)
雨宮・新弥 2019年10月17日
(爪先で、砂を軽く蹴って。)まーくんはさ。
あの子たちのこと、帰れて良かったって。人間だって。
…そう言ったのも、思ったのも、
…嘘じゃ、ないだろ?
新堂・十真 2019年10月17日
………………何も?
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新堂・十真 2019年10月17日
……そう感じたことは、嘘じゃない………と……
……思う。
雨宮・新弥 2019年10月17日
なんにも。…多分あいつらは俺ん中で、死んで当然のやつになったから。
自分が正しいって思ったら殺してもなんにも思わないやつなんだ。
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雨宮・新弥 2019年10月17日
…っつーのが、わかって…それってさ、間違えたらやべえじゃん。
だから、なんつーか…
うまく言えねえけどさ。
嘘じゃないなら、大丈夫かなって…思うんだよ。
(無効票)
雨宮・新弥 2019年10月17日
もし、まーくんがそういう気持ちを持ってたとしてもさ。
大事なのは中身で…それをどう使っていくのかってことだと思う。んだ、俺は。
新堂・十真 2019年10月17日
…………………………………………。
(無効票)
新堂・十真 2019年10月17日
……正直、驚いた。
シンちゃんに、そういう……気持ち、っていうか……
力の振るい方が、あったってのは。
(缶コーヒーを開けて、ぐいっと中身を飲み干す。苦みが、口いっぱいに広がって)
……大事なのは、中身と使い方……か。
雨宮・新弥 2019年10月17日
いや俺もびっくりしたっつーか、逆に引いたわ自分に。漫画のキャラとかだったら絶対やべーやつじゃんな。
――まーくんは……そういうふうに悩んだってことはさ。
…楽しかったん?暴れんの。
新堂・十真 2019年10月17日
………俺はさ。
俺以外の人に、そういう……そう言う感じの、ないと思ってたから。
………………ずっと感じてる。
殴ったり、蹴ったり、強い敵と戦ったりすると……心の底で、ちょっとだけ。
じわって沁みるみたいに、快感がある。
俺は、それがけっこう、怖い。
雨宮・新弥 2019年10月17日
…そう、かぁ。
(昔からの馴染みの友達が、そういう気持ちを抱えていたのは…意外だし、驚いたけど。ぽつぽつと話している姿を見て、)
(無効票)
雨宮・新弥 2019年10月17日
(からからと、わらってみせる)
俺ら、どっちもやべーやつだなあ。
(無効票)
雨宮・新弥 2019年10月17日
……
(演出継続)
雨宮・新弥 2019年10月17日
俺は、俺のままでいたいし。
まーくんの事も、人間だって、いいやつだって、思ってるから。
だからさ。
…そういう「怖い」とか、「やばい」とかさ。
忘れないようにしようぜ。
新堂・十真 2019年10月17日
…………笑いごとかなぁ。
シンちゃんはこういうとき、なんつーか……堂々としてるよなぁ。
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新堂・十真 2019年10月17日
……でも……。
(そういうふうに、自分の中に「怖い」と思える部分があるのは、どうやら一人だけではなかったみたいで)
(自分の抱えているその気持ちと、友達が抱えている物が同じかは、分からないけど)
……そうだな。
(少なくとも……それを「忘れないでいよう」と思う気持ちを、分かち合える相手がいることは……救いに、なる気がする)
(演出継続)
新堂・十真 2019年10月17日
…………忘れない、絶対。
(遠く、水平線の向こうへ視線を投げれば)
僕も、闇を抱えてるってこと。
(白い光が、きらりと――)