【1:1】踏み入れば錦織りなす紅葉かな
逢坂・明 2019年10月13日
UDCアース。
とある人気旅行誌の片隅で掲載された、日本国本州の北側にある紅葉の名所たる森の中。
大都市圏からのアクセスも比較的悪くはなく、拠点となる街からもさほど遠くなく。
赤茶、オレンジ、黄色―――そしてところどころ混じる常盤色。
暖色に染まりゆく木々を見上げるさわやかな早朝の遊歩道を、一人の少女が歩いていた。
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(先着1名様との1:1RPスレッドです。お知り合いでも初見様でも、どなたでもどうぞ)
(キリのいいところ、または7日間返信なしで〆)
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逢坂・明 2019年10月13日
(きっかけは本を借りに行った図書館でなんとなく手に取った旅行雑誌だった。紅葉特集の片隅に小さく掲載されたその写真が気になって、夜のうちから住処を出て、バスを乗り継いでなんとなく足を伸ばしたのだ。バスの運転手は気のいい初老の男性で、乗客が自分以外いなかったとあって周辺の名所をいろいろ教えてくれた。旅行雑誌に掲載されてからはぽつぽつ観光客が増えてはいるが、今のような早朝には人が少なくて穴場なのだとか。この遊歩道を進んだ突き当たりには小さな湖があって水面に映る紅葉が美しいのだとか。感謝の言葉を伝えてバスを降りてすぐ、木々の合間を縫うように整備された遊歩道を歩く)
……早く来て良かったかもしれないわ、ね
(肌を刺す朝の冷気は気にはなるが、それがかえってすがすがしい。見上げる木々の間から覗く青空は美しく、暖かい色に染まる木々の葉はあざやかで美しい)
メトロ・トリー 2019年10月14日
(そんな淑やかな朝に、喧騒が迫っている。きみのすぐ側まで駆けてきた兎が運んでくるからだ。)むむむむむむ!んー!?(あたりをきょろきょろと見回して、そうしてまた、跳ねる。また騒ぎながらきょろきょろ。跳ねる!遂に君の目の前に。)むむむむ?ないぞ〜?(きょろきょろ。ぴたり。きみの目の前に立ったうさぎは、ピン!と耳を立てた。)おやおや、ない!けれどおねーさんは発見!そうだそうだおねーさん。ぼくの捜し物、見なかったかい?
逢坂・明 2019年10月15日
……(どこか遠くから、そしてだんだんと近くなるひとの声。慌ただしくも賑やかなそれはやがて目の前に現れる。赤いメッシュにピンと伸びたウサギ耳、きょろきょろと忙しなく瞬く瞳。どうやら何か探し物をしているらしい彼におねーさん、と呼ばれて驚いたように目を丸くして)
……とくに変わったものは見なかったけれど。探し物って、どんなものかしら?
メトロ・トリー 2019年10月22日
それはもちろん!かわいーおねーさんだよ!(ぴしり!そう言って敬礼のポーズをとる。決めボーズさ。)と言いたいところだけれど、これはジョークなんだあ。あのねぼく、お使いを頼まれてね、可愛い髪飾りをと望まれたのだけれど。それも別の世界のものがいいっていうんだもの、大変だったんだよ。それでそれでかわいーハートのヘアピンを手に入れたんだ!(身振り手振り陽気に踊るようにぺらぺらぺらと跳ねるように話し続けて、)それで失くしちゃったんだ!
逢坂・明 2019年10月26日
……(かわいいおねーさんと言われてから、ジョークと言われてちょっとだけ悔しくなった。オトメゴコロは複雑なのである)……そう。別世界の品物は雰囲気も全く違うから、気になる気持ちはわかるの。でも、失くしたの。このあたりではそれらしい落し物は見なかったけれど……(賑やかなかれに気圧されている気もするけれど、負けじと顎を引く)