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【●1:1RP】コンビニ・エスケープ

エスパルダ・メア 2019年10月8日


気づいたのは昼前だった。
氷プール(いつものばしょ)に小さなそれがいない。
戸棚の隙間――挟まってない。
枕の下――埋まってない。
冷蔵庫の中――作り置いてた晩飯が消えた。食ったな。ではなく。
「どこ行った、あの阿呆ペンギン……!」
よく迷子になる間の抜けた一応精霊は、しかしてあんまり頭も良くない。つまり、脱走防止に掛けたチェーンを外せるはずもない。ついでにバリケードも突破できるわけがない。
つまり――これは誘拐である。



鶴澤・白雪とエスパルダ・メアの1:1RP
キリの良いところで〆






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エスパルダ・メア 2020年1月24日
(もらえる!いいの!やったー!とばかりに目をきらきらさせて半分の肉まんを頬張った、雑食の精霊である)……ペンギー、太るぞ。(はああ。深々、ため息を吐いて)出来るのと慣れるのは別らしいぜ。……ふは。必要だったら断られてもするから、お前が気をつけたほうが早いと思うぜ。(いけしゃあしゃあと揶揄うように笑って言った。実際、間に合う場面があればそうするだろう)実際溶ける気がするだけで、本体はピンピンしてるんだよ。気分上溶けるのはオレだけ。(夏。今からだと遠いようで、またすぐ巡るのだろう)うるせえ、良い奴とかじゃねえよ。ヒトは嫌だろ、花が枯れるのって。(笑われると眉を顰めて地面を見た。事実、寒いより花が咲く方が、ヒトは好きだと知っているだけで)綺麗だぜ、雪景色。……ん、見にいきゃいいじゃねえか、どこでもさ。
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鶴澤・白雪 2020年1月25日
(頷いた様子によし、と言いたげにニッと笑った。これからは礼が伝えられると嬉しそうだ)不良と礼節を欠く事って関係なくない?……、楽なのかもしれないわ。不良でいたらお嬢様の白雪とは別人になれる気がしたから。もうあの世界にいないのに滑稽ね。(一度目を丸くしてから頷いた。無意識に出ていた昔の思考の癖。目の前の男に向けても仕方ないのに申し訳ないと苦笑して。立場が変わると分からなくなるのから厄介だ)自分を決めてるというより其方に持っていきたいから口に出してるのよ。エストがそんな安い理由で守ろうとしてるんじゃない事くらい分かってるわ。守りたい気持ちは何度聞いても察してあげられないだろうけど。(不機嫌な色を示した男に緩く笑った。心配をかけたくないから。心配をさせたらこの男は庇おうとするだろうから。それは嫌だ。それなら阿呆と言われてもいい。心配されるのは苦手だと最近自覚した。失ったものを思い出すから)
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鶴澤・白雪 2020年1月25日
(目をキラキラさせて肉まんを頬張るペンギンが可愛らしい。ダメと分かっていながらも甘やかしたい気持ちが先行してしまった)あとで遊んでお腹空かせないとね。別だけど。戦場であれだけ動き回って慣れてないなんて思わないじゃない。感覚的な慣れなのかもしれないけど。あら、それをあたしに言う?エストも気をつけなさいよ、隙を見せたらまた庇うわよ。(大人しくするつもりは毛頭ない様子だ。揶揄う笑みに挑戦的な笑みで返す。言いながらも自分を刺すような真似は2度とさせたくない、内心言葉は受け取って)アイスレイピアが実際に溶けたら怖いわよ。ただの氷の剣じゃない。夏場はみんな涼しい場所に移動が安定ね。ふーん?エスト本人としては花が枯れても別にいいと?(わざとらしく首を傾げてから意地の悪い質問を投げた。地面を見る顔をひょこりと覗き込みに行って)積もった後の雪景色ならあるけど降ってる最中の雪景色ってタイミングじゃない?
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エスパルダ・メア 2020年1月31日
(嬉しげな様子に小さく笑った。そんなに礼を言われるようなことをしたつもりもないのだけれど)……そうだな。けど、そこが白雪のいいとこなんじゃねえの。(言われてみると確かに。けれどもやはり、礼をちゃんと覚えていて、伝えようと思える人間は、案外と少ない気がしている)楽なら楽してりゃあいい。オレはその『お嬢様』のお前を知らねえから、話で聞く限りはお前の過去で、変わったんだって思うけど。雛鳥が卵の中を覚えてたって、滑稽とは思わねえだろ。(不器用な子供だ。そう思って僅かに柔く笑う。自分だって人身を得てすぐの子供のようなものな自覚はあるけれど)守る理由もそうだが、お前がお前を無意識に卑下するの、それ癖だろ。……だから危なっかしいんだ、お前さんは。(何ともなし、この少女が心配されるのを苦手としているのは気づいてはいる。過度にするつもりもないけれど)
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エスパルダ・メア 2020年1月31日
こうして太ってくわけだな、精霊のくせに……。(たぶん、気が緩んだり嬉しくて体も緩むとかそんなだろう。それなら運動に意味はあるのか。ちょっと真顔になった)戦場はいつもの場所って感じでさ、身体が勝手に動くんだよ。……何言っても無茶して庇うんだろうな。へいへい、わかったわかった。(この身体は本体さえ無事なら不死のようなものだ。それでも替えがきくからなんて言ったら怒るのだろうが、この友人にとっては自分もヒトなのだとも知っている。そうではないと、知る程思い知るばかりだが)本体は絶対溶けたりしねえよ、折れて砕けるだけ。けどお前も、暑すぎたり寒すぎたりしても割れるんじゃねえの?……。よかねえよ。(ぼそり、呟くように言った。何かとても決まりが悪く覗いた視線をふてくされて見る)確かに、そうか。降るといいよな、雪。
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鶴澤・白雪 2020年2月1日
(男の様子を伺う。言い過ぎたら困るのは予想がつくけれど嬉しそうな顔をしておけばゴリ押せそうな予感を感じた)そりゃどうも。褒めてくれて有難いけどエストも覚えておきなさい。大した事してないって他人を気遣えるのはエストの良いとこよ(当然と思ってはいけない稀有なものだと本人に自覚がないだろうから代わりにドヤ顔をしておいた)一生知らなくていいわ、多分腹立つだけよ。その言い方だと覚えてない方が不味いわよ。乗り越えたじゃなくて居直ったになるじゃない。(言いながら別の意味で頭を抱えた。過去を顧みて踏み台にすることが自分と男の思う『変わった』なのだと理解しているから)思考の癖ってことは否定できないわね、ごめんなさい。でも怒ってくれてちょっと嬉しかったわ。危なっかしくないよう善処するわよ(自らの思考と言動を振り返ってみるとその気はあったと素直に認めた。謝罪を述べる割に言葉通り声色は嬉しそうにして表情を緩めた)
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鶴澤・白雪 2020年2月1日
本当、太らせ甲斐のある子ね。つい食べ物を与えたくなるわ。(真顔のヤンキーとは反対に肉まんを頬張るペンギンを見てお腹の辺りを眺めた)本体に戦場で使われてた頃の何かが染みついてるのかしら。当たり前じゃない。アンタだって無茶してでも庇うんだからお相子よ。……怪我したら本気で刺すから。(何度死ぬと言われても修繕すれば直る身体の意識は抜けきらない。それ以上に怪我をしてほしくない気持ちが大きいせいか最後にぼそりと脅し文句が零れた)アイスレイピアって言ってもその辺は普通の剣なのね。あたしの身体が割れる程の寒暖なんて早々ないわよ。北極とか行ったらヤバいけど。ほら見なさい。やっぱり良い奴じゃない。(それ見たことかとでも言いたげに笑う。ふてくされた様子が面白くて不機嫌そうな眉間を突こうとして)降ったら見に行きましょ。ペンギーも連れて。この子も本物の雪が降るとこ見たことないでしょ。
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エスパルダ・メア 2020年2月1日
気遣いなんかした覚えねえんだけど。(相手が何を考えているかも知らず、首を傾げて頷いた。滲むのはちょっとした呆れだ。だって自分は自分を良い奴と言いたかったわけでもないから、子供じみたドヤ顔をしげしげ見てしまう)そうか?別に覚えてても忘れても良いことだと思うけど、お前が覚えてんなら乗り越えてんじゃねえの。(中にいる間はわからないのだ。自分で割って出るか、勝手に割れるか。それを自分で割ったのが彼女で、勝手に割れたのが自分だろう。こちらはかつて与えられたものを失っていくらか忘れたけれど、埋め合わせるものをまた与えられて、誇りを得た。ただの手のかかる末子だった)…どう、いたしまして。(ぼそり、呟いた。受け取ると豪語した手前突っ撥ねられない、そんな顔である)ま、絶対しないとは言えねえだろうし、そん時思い出せばいい。(自分だって無茶を絶対にしないとは言い切れないのだから、緩む表情に肩を竦めて見せた)
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エスパルダ・メア 2020年2月1日
…バット、じゃねえ杖の形態で振り回したら痩せっかな。(じ。結局その精霊を成すのは魔力なのだから、本来の形で使ってやれば。やろう。お腹の贅肉で転がるペンギン餅になる前に)戦場にいてえんだ、オレは。……こうやってのんびりしてんのも嫌いじゃねえけどな。(実際、気に入ったからこうして遊び回っているのだ。戦場にいくらでも行ける足もあるのに、人との関わりを選ぶのは、やっぱり好きだからだろう、ヒトが)ばーか、怪我した上に刺せるかよ、お前が。(ふん、とやけに自信満々に胸を張る。洗脳やら、引き戻すための策ならまあ情けも容赦もないだろうが、ただ庇って怪我した自分を刺せる少女ではないと妙な自信がある、らしい)(眉間をつつかれても特に気にした様子もなければそれ以上反論もしなかった。不本意な気がするが、嫌ではないから)……そうだな。そろそろ春だ。次の冬は、うんと寒いかもしれねえし。
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鶴澤・白雪 2020年2月2日
だったら思いやりでもいいわよ。他人の事を考えるなんて簡単にできることじゃないのよ。無意識でもエストのそういうの、稀有で素敵なところよ(納得してない雰囲気は感じつつ、呆れ交じりのヤンキーに笑顔で打ち返した。譲る気はなさそうだ)さぁて、どうかしら?案外嫌な事に対する記憶力はいい方なのよ。覚えてなきゃ今のあたしはいないわけだから背負ってるのは間違いないけど。(乗り越えたというにはまだ縛られているものを感じる。寧ろ自分は覚えていないと進めないのかもしれないと瞳を伏せて)……ちょっと、顔。不細工になってるわよ。そういうとこ本当に不器用ね。(顔を見てつい噴き出した。受け取ると言ったことを守ろうとした結果だと分かるから可笑しそうに笑って)そうね。絶対しないとは言えない代わりに無茶する回数は減らすからそれで手を打ってちょうだい。(生業上、避けられなくても貰った言葉を腐らせる真似はしたくないから)
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鶴澤・白雪 2020年2月2日
……、動物虐待?(バットのような杖を振りまわすヤンキーを想像して色々とツッコミたくなる。けれどその前に、深刻な顔で男に向けて訝し気な視線を向けた)その感覚があたしには分からないんだけど何でそんなに戦場がいいのよ?(割り切っているだけでこの娘は戦う事が好きではない。戦場は必ず傷つく人がいる。争うならもっと別の手段でもいいのにと常に疑問だった)あら、刺すとは言ったけど殺傷目的とは言ってないじゃない?治療針なら容赦なく刺せるのよ(空を指でなぞると針というには大きすぎる尖晶石の棘が生成された。くるくると指先で回転させながらニコリ、と笑う。暗に次腹に穴開けたらアンタの傷口に刺すからと訴えていた)ありがと。(眉間を突いた後でぽつりと零した。花に力を借りる身としては有難いと思えたから)まだもう少し冬を楽しんでいたいんだけど。次の冬まではちょっと遠いし結構冬って好きだから。
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エスパルダ・メア 2020年2月7日
褒めて貰って有難いがな……。お前は人のこと考えすぎて潰れるタイプだから考え過ぎるなよ。(絶対そうだ、何ともなしに確信して苦笑が浮かぶ。自分みたいに楽観的なら良いが、この娘の利他主義は生憎実体験済みだ。重なる言葉は、貰っておく。心当たりはあんまりないが、そうであるなら幸運だ)……成る程な。ま、これからだってほうが、人生楽しくて良いんじゃねえの。お前なら乗り越えられるだろ。(なんて、気安く言葉にした。本心であるし、疑ってもいない。この娘が抱えたものは知る以上かもしれないが、知り合ってからほんの短い時間で、その焔の変わる色を見たと思う)……うるせえ、本体(もと)の造形は良いから顔は良い部類だほっとけ。(ぷーいと明後日を見る。ただの子供である)……わかった。くれぐれも、腹に穴なんぞ開けるなよ。(釘を刺すように見て、置いた。じとり。)
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エスパルダ・メア 2020年2月7日
じゃねえよ、正当な使い方だよ、こいつそうでないと本来の形態すら忘れかけるんだぞ。(阿呆の子だぞ。それにヤンキーがバット振り回しても可笑しくなかろう。本当は杖だけど)そりゃ、オレは武器だし。戦場がなけりゃ、武器なんて何の意味もねえだろ。(むしろ不思議そうに見返した。戦場にいたい。そう思うのは武器の性だ。この男の本性は、どちらかと言えば常に戦場に引っ張られる)…………。ほぼ凶器じゃねえか。やだ。(いやだ。ものすごく嫌そうな顔をした。治療は、有難いが、何かそれを刺されるのはものすごく嫌な気がする)(ぽつりと聞こえた声に白い息を吐いて、それから少し笑った。花に感謝されたみたいだ、なんて小っ恥ずかしいことを考えた)冬が恋しけりゃいつでもやるよ。極寒の地なら秒で作れる。(悪戯に笑うのは、少し嬉しげに)
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鶴澤・白雪 2020年2月8日
そう?自分の事で手一杯だからそこまで人様のこと考えられてないと思うんだけど。(苦笑されて不思議そうに首を傾げた。誰かと同じになる必要はないけれど誰かを見て見習わなければと思う程度には自分は未熟だと感じている。)軽々しく言ってくれるわね。是が非でも乗り越えてやるつもりではあるけど。(人生楽しく。そんな風に考えたことがなかった。思えば自分が愚直に進もうとする理由は妹のためだ。けれど焔の色が変わった時考えていたのは自分の事だった。何処か腑に落ちない顔をして)ヤドリガミの顔の造形が本体に左右されるなんて初めて聞いたわ。(拗ねた子供のようで可愛く見える。つい頬を引っ張ってやろうと悪戯に笑いながら手を伸ばした)……………分かってるわよ。嬉々として腹に穴開けたエストに言われたくないんだけど。(視線を感じる。あれ、これは腹に穴を開けたことがバレているのだろうか。どきり。思いっきり視線が泳いだ。)
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鶴澤・白雪 2020年2月8日
……そういえばこの子杖だったわね。忘れて問題ある?そもそも拳で殴りに行くアンタが殴れないバット扱えるの?(ペンギンのままでいいじゃない、とか言い出しそうな勢いである。その前に失礼ながらこの男が杖を扱えるイメージはなかった)武器の意味がない世界もあたしは望ましいけど。ヤドリガミだからこその性ね。……だったらエスト、もう一回指切りしましょ。今度は戦場に行ってもちゃんと帰ってくるって。(武器として本懐を果たしたい、その為に戦場にいたい。そんな意図を読み取って少し考えた。止められない、けれど何もなしに危ない場所に行くことを許容もできないから)凶器って失礼ね。これでも頑張って治療針目指したのよ。(この娘、魔力のコントロールは完璧でも形の形成は下手だった。何ならこの場で刺してやろうかと男を睨んで)エストの傍にいたら冬とお別れしなくても良さそうね。そうだわ、ダイヤモンドダストってエスト再現できる?
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エスパルダ・メア 2020年2月13日
だったらいいけど、いざって時に自分優先しねえから。(進む気力も気概も、充分足りてはいるように思う。けれども隣にいると、まず自衛に気が向かないのも見てはいる)重々しく言っても一緒だろ。なら軽く言っといたほうが、余計な重荷になんねえよ。(言うほど絡め取る、そういう言霊もあると。別段そういうものを気にするほうでもないが)どうかしたか?(微妙に変わった表情に首を傾げた)オレも考えたことねえけど、まあそうじゃねえの、たぶ、……ンだよ。(ぐに。頬が引っ張られた。やんのかこら。さほどやる気のないながら、不良じみた目線がじとりと向く)そりゃお前に王子に揃ってたからだろうが。……へええ。どうしたお嬢さん、目ェ泳いでんぞ。(思い切り泳いだ視線を呆れて見た。こちとらグリモアを持つ故に、否が応でも報告書を読むこともある。文字の羅列は苦手極まりないが、そこに知り合いの名があるならまあ、目だって止まるのだ)
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エスパルダ・メア 2020年2月13日
問題あるだろうが、戦場出るんだぞ、こいつ。ふん、拳が好きってだけで別に扱えねえわけじゃねえぞ。……望ましくねえよ。(ぽそりと落とした。どちらかと言えば望むなと言いたげなそれだったかもしれない)――指切り?なんで、(言いかけて、理解した。戦う前に誓う者。生存を、再会を。何かを契り、それを枷か命綱か、あるいは手招きのようにしてゆく騎士たちを覚えている)……一回分だ。それならしてやる。(次、戦場に行って、帰れる。そう確かに思えるうちは、しよう。けれどずっと必ず帰るとは言わず)いや、まだ殴られるほうがマシだって。(治療針を目前にしてちょっと後退る。あれは絶対に痛い)ダイヤ……あれか、氷の粒の。(きょと、問う声に首を傾げて、それならばと頷くより先に氷が手に咲いた。握り潰すと同時、男の身に滲んた氷たちが一瞬でその身を覆い、次の一瞬でぱんと砕けて)(きら、きら。小さな氷の粒が、何食わぬ男の周りでひかる)
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鶴澤・白雪 2020年2月13日
それ、単純にアンタが隣にいたからじゃない?自分より大事な人が横にいたらそっち優先するでしょ。(思い返してみると自衛を怠った時は隣に誰かがいた。自分1人であれば自分の身を守ることを優先しているからそうじゃないかと首を傾げた)乗り越えるって言った責任はどっちにしろ重いわよ。軽く捉えて越えられなかったらそれこそ恥じゃない?(男の言い分も尤もだと軽く笑う。軽口を言いながら試しにやってみようかと言葉は受け取って)……今まで進むのは妹の行動を肯定するためだった。だけど最近は自分がそうしたいと思う事が増えたのよ。それが良いのか悪いのか判断しかねるなって。(ぼんやり自分の手を眺めながら徐に呟いた)
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鶴澤・白雪 2020年2月13日
(視線が向けばやーい!と無邪気に笑って)ふふ、そうしてるとイケメンも形無しね。コロコロ変わる表情見せてくれるのが嬉しくなってちょっかい出したくなったのよ。ちょっと、腹に穴が空いたのあたしと王子のせいみたいに言わないでくれる?………。……あの剣士相当強かったのよ。あたしにとっても予定外の破損だったわよ。(更にどきり。として暫らく黙り込んだ後であっさり白状した。)
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鶴澤・白雪 2020年2月13日
……!!ペンギーは置いていきなさい。ちゃんと面倒見てるから安心して。へぇ、それは失礼したわね。杖振ってる姿なんて見た事なかったから。……可愛いのに。(戦場に出ると聞けば首を横に振った。可愛い子が危ない目に遭うなんて耐えられないと目が訴えている)1回分でも許可が出ただけマシと思うべきかしら。行くのはいいけど帰りを待ってる人がいることは忘れないでよ(必ず帰る保証は誰にもできない。嘘にしないためだろうと分かっているから仕方ないと頷いて小指を出した。)……ふーん。そこまで言う?(一度くるりと針を回した後、それを全力で男に向けてぶん投げた)(砕けて散った氷の粒を目で追う。今日は幸いにも快晴だ。空を舞う小さな欠片たちは自分が想像していた以上に光を反射してキラキラしていた。見たかった光景に目を輝かせて)ダイヤモンドダストもできるのね。映像で見るよりずっと綺麗だわ。ありがと。エストすごいわね。
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エスパルダ・メア 2020年2月18日
あーあー、それだそれ。流れるようにオレがそこにいた意味ひっくり返すんじゃねえよ。(隣で共に戦うはずが優先されてどうする。当然のように首を傾げるこの娘、心底無意識だから頭が痛い)セキニン、ね。お前の場合、その言葉ひとつで壁高くするから言ってんだけど。……なら乗り越え損ねたときは引きずってってやるよ。(なんて、安請け合いをする。別にそれを必ず成功させろなんて話ではない。何度でも挑める話だと)そりゃ、当然だろ。進んでんのはお前なんだから。良い悪いの話じゃなくて、自分がちぐはぐなのに気づいただけじゃねえの。
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エスパルダ・メア 2020年2月18日
子供かお前は……って、ああ、子供だったなお嬢さん。(ふふん。逃げられなければ、実に腹の立つ顔でぽんぽん頭を撫でるだろう)お前らのせいじゃねえけど、少なくともオレはちゃんと考えて穴開けたし。……ほーら見ろ、お前みてえに予定外に穴こさえてねえんだよ。(深々とため息。それから軽口の口調を改めて、声が怒気を静かに孕む)――無茶も大概にしろ。死にてえのか。(本体さえ無事なら肉体を再生できる自分とは違うのだ。氷剣の怒りは低く静かに、温度なく)
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エスパルダ・メア 2020年2月18日
やだよ、こいつが行きたいって言うなら連れてく。(当然だろ、と要望を一蹴するも)まあ、そうじゃねえときの面倒はお前に任せる。……から、その目ェやめろ。(深々、溜息で妥協した。まあ実際、然程連れて行くことは多くないのだ)……待ってんの?(小指を見て自分も差し出しながら、至極きょとんとした顔になった。心配されているのは重々理解していたつもりだが。戦場で人の手を渡った身、帰りを待たれたことはない)……は!?おま、(制止する間もなくぶん投げられた。それを咄嗟に足元から走らせた氷柱で凍らせて――咄嗟だったせいで、うっかり公園の辺り一面が凍りついた)白雪お前な……!(きら、きら。作った燦きに氷原が付け足された。気づいた時にはもう遅い。あっ。)
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鶴澤・白雪 2020年2月19日
……エストがそこにいた意味って気に入らない奴を殴るためじゃなかったかしら。毎回あたし以上に好き勝手殴ってるんだからひっくり返してないでしょ。(殴るのを邪魔した記憶はないと言いたげに不服気な顔をした。何故呆れたような眼をしているのだろう。解せない)言葉の重みを理解してるって言ってくれない?その気持ちだけもらっておくわ。1度乗り越え損ねたくらいであたしが諦めるとでも思ってるのかしら。(失敗したなら挑めばいい。それがダメなら壁をぶち抜くのも手だ。気に入らないなら納得いくまでひっくり返す、それがこの娘のスタンスだ)あたしが、ちぐはぐ……。あたし、ちぐはぐだったの?(きょとん、として言われた言葉を繰り返した。少し考えてみたものの分かりそうもなくて不思議そうな顔をしたまま問いかけた)
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鶴澤・白雪 2020年2月19日
さっき顔逸らした誰かさんに子供って言われたくないわよ!だってエストって人前では借りてきた猫みたいに良い奴してるじゃない。(撫でる手を払う事はしない。けれど視線は思い切り男を睨んだ。実に腹が立った様子だ)……考えれば腹に穴開けていいってもんでもないのよ。(言い分に同じく深々と溜息をついた。刹那、男の雰囲気が一変した気がした。冷たさを錯覚するような声に驚いて一瞬言葉を失った)(けれどそのおかげで思考は妙に落ち着いた。何に対して怒っているかは分かる。けれど理由が読み取れない。正しく把握せずに対応するより正しく向き合う事を優先した)その言葉の意図は何かしら?あたしが死を選べない事くらいエストは知ってるでしょ。(腹が割れようがこの身体は死に直結しない。純粋に不可解だ。それくらいこの男も知っているはずだから)
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鶴澤・白雪 2020年2月19日
あの子、ついて行ってちゃんと杖になって戦闘に参加できるの?(それが出来るならやぶさかではない。……が様子を見ているとそんな気は一切しなかった)やった!ペンギー、ヤンキーが帰ってくるまで一緒に遊んでましょ(妥協してもらえばころりと表情を変える。次いだ問いかけを聞けば目を瞬かせて)待ってるから指切り要求してるのよ。送り出した誰かが帰ってこないなんてもう2度と味わいたくないもの。(指を絡めて指きった、とお決まりの言葉を口にする。気休めでもないより安心できる。脳裏に浮かんだ帰ってこなかった笑顔が痛くて消え入りそうな声でそう呟いた)…ッ ちょ、(氷柱が出たと同時に地面を伝う冷気。反射的に自らの周りだけを焔で守った。落ち着いてから辺りを見渡してみる。見事に氷原が広がっていて思わず男の方を見た)……やりすぎにも程がない?コントロールド下手すぎない?
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エスパルダ・メア 2020年2月20日
気に入らないのを殴るためにそこに行ったとしても、オレが隣にいンだぞ。一緒に戦うし守るだろ。肩並べて戦うのにオレ優先してどうすんだよ。(互いに無茶はし過ぎないだとか、交わした約束だってある。当然のように優先されては呆れた顔にだってなるものだ)言葉を軽んじる訳じゃねえよ。お前が諦めねえタチなのは知ってら。(だからこそ、その無茶無謀を案じる訳だが。この娘が貰うと言ったならそれはちゃんと加味されるものと信頼もしている)……オレはそう思うって話だけどな。違和感があるならそうじゃねえの。妹のためにお前が生きて進む程、死んだ妹からは遠ざかる。走った分、別の意味だって積み上がる。……死んだ奴は動きも進みもしねえんだ。(だからちぐはぐだと濁しもせずに、不思議そうな顔に向かって口にした)
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エスパルダ・メア 2020年2月20日
なら同レベルだ同レベル、これ言い合ってる時点でどっちも餓鬼だろうが。……借りてきた猫。(そう言われると一瞬否定し損ねてぱちくりとしたがつい眉を顰めて手を離す)いやそこは褒めろよ、ちったぁ外面繕えねえと困るだろ。(殆ど無意識だけれども、一見の人当たりの良さは多分、器物として人間を長く見つめた故の――そしてひたすら温度のない怒りは、氷の本質そのもの)言葉そのまんまの意味だよ。お前の言う『死なない』は『死ねない』だ。オレたちみたいな実質不死身とは訳が違うのはそれこそわかってんだろ。だから言ってんだよ『死にてえのか?』って。(怒り、よりはただ静けさが目立つだろうか。普段よりも声も温度も低いまま、青い目だけがじっと見る)
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エスパルダ・メア 2020年2月20日
……。できると思うのか?思わねえだろ、その通りだよ。(訊いて結論まで言った。その顔、わかっているだろう。この阿呆にそんなことができるわけがなかった。残念そうな苦笑で嬉しげなペンギンを見る)……指きった。で、誰が帰って来なかったって?(そういえば不可思議な習慣だ。自らには馴染みがあるようで、ないような不思議なもの。そんな事を思いながら、ひょいと覗くように問いかけた。消えそうな声が消えぬ間に)…………ド下手なんだよ、思い知ったかこのやろう。(きらきら、ぴかぴか。スケートリンクの完成である。目を逸らして自らに溜息を吐いた。ここまでやったのは戦闘以外だと久しぶりだ)
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鶴澤・白雪 2020年2月21日
(言い分を聞けば納得したようにぽん、と両手を合わせた。)言われてみればその通りだったわ、ごめんなさい。そっか。エストにとって隣で肩並べるってそういうことなのね。(一方的に守ったり守られるだけじゃないのか。気づけば嬉しくなってゆるゆる笑って)分かってるわよ。軽口叩くけど無責任には言ってないでしょ。あたしもアンタがお人好しな事は知ってるわ。(諦めない限りこの男は手を貸してくれると確信している。疲れた時、ダメだと思った時に言葉を借りに行こう)……そう。あたし、あの子から遠ざかってたのね(投げられた言葉は自分の中にすんなりと落ちてきた。だから同時に迷った。生きて進まないといけない、でも妹から遠ざかりたくない。徐に指先で耳をなぞってラベンダースピネルのピアスを探して。)
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鶴澤・白雪 2020年2月21日
アンタ最近その辺の物分かりよすぎない?(馬鹿って言う方が馬鹿と言われた記憶はまだ新しい。馬鹿はダメで子供はいいのか。謎だ)愛想いい程度に見えたら褒めたわよ。エストの場合、相手の懐に入りやすい良い奴を把握して仮面被ってるように見えるのよ。楽観的で前向きだけど自分の本質に触れることは言わないし。誰も触れないように壁作ってるみたいだわ。(恐らく無意識だ。だから性質が悪いとも思う。蒼い瞳を覗き込もうとして)確かにあたしの身体はいつか石に戻る、そう言う意味では『死ねない』は正しいわね。身体を破損させる無茶をしたことは認めるけど死ぬ気は1㎜もないわよ。やむを得ないとはいえ元に戻せる確信もなしに無茶はしないわ(此方を見る目を真っ直ぐに見返した。心の中に怒らせている事とは別の居づらさを感じるのはなぜだろう。)
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鶴澤・白雪 2020年2月21日
……。連れてってどうするのよ、それ。(杖になれないペンギンなんて危ないだけだ。飛べない鳥……いや、泳げないペンギンだ。嬉し気なペンギーの姿が何とも虚しく見えてしまった)……妹。(俯いて視線を逸らしながら覗くヤンキーの顔を雑に押し返そうとした。どうして送り出してしまったんだろう。そんな後悔が滲んだ顔なんて見られたくはない)出力までこのド下手レベルとは思わなかったわ。(常に魔力の抑制が出来ない事は身体を覆う氷で察していたけれど。再び辺りを見渡して興味本位で氷の上に乗ってみた。つるつるする。ぎこちない動きで氷の上を歩いてみようとがんばりはじめた)
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エスパルダ・メア 2020年2月23日
気づいてなかったのかよ。……ま、いいや。そういうこと。(すっかり今気づいた様子に見えたのについぼやいたが、肩を竦めて軽く笑った)死んだ奴から遠ざかるのは仕方ねえだろ。そうしたくねえなら連れてくか戻るかしなきゃなんねえ。あるいは、お前が自分のために進めるようになるか、じゃねえの。(あっさりと言ってしまう、それが相手にとって困難であることは察するが、戦場育ちの自分にはそれ以上の選択肢がない)……――。(覗く酸漿色に瞬いた。真っ直ぐに切り込む言葉は茶化すにも的を射すぎてどう笑ったものか。考えあぐねて不貞腐れたような面になる)……嫌なとこ見てんなァ、お前。(いっそ感心する。不貞たまま可愛げなくくつくつ笑って視線を横にずらした)
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エスパルダ・メア 2020年2月23日
砕けて直るのは知ってる、それでお前が死なないのも死ねないのも知ってる。……けどお前が生きてんのも直るのも命があるからなんだろ。それをいつ使い切るかはお前にだってわかんねえはずだ。けどそれを使ってんのもわかってるはずだ。――そんな早く死にてえのか、お前。って訊いてんだ。(限りある命を砕く、身体を砕く。死ぬ気なんてなくても生ある者は死ぬものと知るからこそ、この娘のそれはがむしゃらに使い切るための生き方に見えることがある)(押し返された距離分だけ遠ざかって、軽く息を吐いた。予想はしていたけれど)……妹は、お前に送り出されてどんな顔してた?(情けない顔を覗く事なく、スケートリンクになった足元にしゃがんで)うるせえ悪かったな、身の丈に合ってねえんだ……って待て待て待て遊ぶな、今割るから、(と言いかけたところでペンギーまで便乗して遊び出した。ええいちくしょう)転ぶなよ!
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鶴澤・白雪 2020年2月24日
今まで何するにも一人だったからうっかりしてたのよ。どれもこれも無理難題ね。(死んだ人は連れてこれない。自分が戻るのは簡単だけれどそれは意味がない。だからと言って自分のために進んだらもっと遠ざかる。だって自分は――。そこまで考えてハッとした。進むのは妹を肯定するため。生きようと決めたのは誰かとの約束を守るため。全て他人の為。自分を肯定しようとはしていない。そう思えば居づらさの理由にも納得ができた。)……善行を重ね、前に進み誰かのためにこの命を燃やせたのなら。例えあたしの未来が無くなったとしてもあの子を肯定することにはなるだろうか。猟兵になる時に考えたことがあったわ。それは欺くことだって考えないようにしたし最近はすっかり忘れてた。でもまだあたしの中で燻ってたのね。(ぽつりぽつりと呟くように。今思えば本心だったから頭を振って否定したのかもしれない。未だに自分を許してはいけない気持ちが残っていた)
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鶴澤・白雪 2020年2月24日
ついでにエストってそういう時こそ笑うわよね。死の恐怖を隠して気丈に笑って周りを安心させる、戦場の騎士みたいに。(流石にこの状況でいつもの笑みは出なかったようだけれど。笑う様を見るなり口角を押しにいく。幾人もそんな騎士を見届けてきたのだろう。覗く視線はじっと青い目を見ていた)(問われてその時のことを思い出した。その顔はずっと傍にいたのに簡単に騙されてしまったくらい)……穏やかに笑ってたわ。幸せそうに、見えた。(声色に悔し気な色が混ざった。騙されたくなかった、気づいていれば。そんな想いばかりが溢れてきた)……ちょっと練習した方がいいんじゃない?付き合うわよ??あら、怒られるまではいいじゃない。その時は元に戻してあげるわよ。(つるつる滑る足元に苦戦しながら笑みを投げる。焔の魔力を使えば元に戻すのは簡単だ。何故やらなかったかなんて遊びたいから一択だった)ほら、エストも遊びましょ。溶ける前に!
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エスパルダ・メア 2020年2月27日
一人でいたのが悪いんじゃねえよ。……あー、だからあれだ。お前なんでそんな、聞き分けのいい良い子なわけ。(話を聞く、素直に受け止める。それは相手の美点だろう。けれども全部を真っ直ぐ吸い込むようなその性質は、悪意も毒も丸ごと貰ってしまうような、そんな気がしている)(ぽつりと溢された言葉を咀嚼するように間を置いた。懺悔のようだ。けれどもそれが本質ならば)……妹のために自分を犠牲にして誰かを助けて、綺麗に死ぬのが妹のためだって?(責めるでもなくただ返す。その燻りを見るように)
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エスパルダ・メア 2020年2月27日
戦場の騎士はもっと上手く笑うぜ、何なら死んでも笑ってる。て、やめろつつくな。(弄りに来た指を緩く掴んで止めて)…ド阿呆。(ぱちん。指先のほんの小さな力で額を弾いた。心底呆れたため息を吐き)そういうとこ阿呆だな、お前はほんと。覚えてんならちゃんと貰ってやれ。姉のお前が幸せそうに見えたってんなら、間違いねえ。妹にとっちゃ穏やかで幸せだった。大好きな姉ちゃんがちゃんと守れる、死んでもこの命に意味は残って誇りを得るって知ってたんだろ。それをお前が誇らねえでどうするんだよ。(勝手な言い分に過ぎないけれど、そうして笑う人間を沢山見た。それに、この娘の妹ならばきっとそうだと思う故の、口出しとは承知の上)……自分で練習すっからいいんだよ。てか遊ぶって、(拗ねた子供のような口振りである。けれどもこの友人が傍らにいれば元に戻しては貰えるかと思えば釣られて踏み出し)下手くそ。ちゃんと滑れよ、転んで割れるぞ!
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鶴澤・白雪 2020年2月28日
は?あたし別に聞き分けよくないしいい子でもないわよ。今のところエストの言う事はそうだなって納得がいくから聞いてるだけですけど。(突然どうした、とでも言いたげに目を瞬かせる。自分が未熟で理解ができない言葉は貰うけれど善悪の判断はしている。つもりだ。)(繰り返された言葉を聞いて一瞥で返した。そう思いたかった気持ちは確かにあった。けれど頭でダメだと否定していたから)そんなの言い訳でしかないわ。自分が生きたくないから、自分じゃ死ねないから他人のせいにしようとしてるだけじゃない。滑稽で馬鹿らしい話よ。……今のあたしが言えたことじゃないけど。(燻りに気づかなかった。事実として言い訳にしてしまった。それが自分にとって何よりもショックだ。けれど気づかないよりマシだと無理に顔を上げた。)
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鶴澤・白雪 2020年2月28日
そう言うってことは参考にはしたのね。ばーか。(阻止されたついでにその顔を見て笑うのをやめたのを確認すると満足気に笑って)さっきみたいに笑うくらいなら笑わなくていいんじゃないの?アンタがそこまでして隠すなら打ち直された時の関係のことなんだろうけど何で壁作ってるのよ。(額に衝撃を感じれば面食らった顔で男を見上げた。言葉がするりと自分の中に落ちてくる。知らずに送り出した自分の愚かさを悔いるから思い出したくなかった笑顔。そこに籠った願い)――…!はは、エストの言う通りだと思うわ。なんで……(見えてなかったんだろう。あの子が願う事なんて少し考えれば分かったはずなのに。瞳が揺れて気づいたらぽろぽろと涙が零れていた。)へー、一応練習してるの?誰が下手くそよ。慣れてないだけ、で…ッ!……あぶな(意地悪がてら問いかけて。勢いつけて言い返したら片足がずるりと滑った。何とか踏みとどまってドキドキする胸を撫でて)
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エスパルダ・メア 2020年3月9日
何かありゃ足も出るしぶん殴る奴だってのは知ってるよ体験済み。じゃなくて、根が素直だってこった。昔どんなキョーイクされたか知らねえけど、自分のために何ぞするのが悪いとでも思ってんじゃねえだろうな。(他人の為なら過度な程。自分のためなら過小過ぎる程度に思えることが度々あるからそう口にして)……それが滑稽で馬鹿らしい話かどうかは知らねえ。最後まで見てもねえからな。ただその話の渦中にお前がいて、まだ終わってねえのは確かだろ。ならどうとでもできるだろうよ。(上がった顔に、肩を竦めた。この先を進んでゆくのは、どう足掻いても彼女なのだ)
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エスパルダ・メア 2020年3月9日
いつも一番先に思い出すのがその顔なだけだっての。(だって一番好い顔だろう。満足したらしい様子に眉を顰めながら、悪餓鬼みたいにべ、とした)笑うのやめたらつまんねえからお断りだ。……てか、壁ってなんだ?別に作ってねェぞ。(心底怪訝そうに首を傾げた。楽しいこと好きの氷剣は、何処まで行っても不躾で不敬な悪餓鬼なだけで)……今気づいたんならいいんじゃねえの。妹はお前に気づかれたくなかったんだ。それも含めて、満足だろうよ。(全ては憶測だ。ぽろぽろ溢れるのを見れば、ため息混じりにもちふわペンギンをその顔に押し付けて)(すっかりスケートリンクになった氷の上を慣れた様子で滑って追いつけば)……言わんこっちゃねえ。ペンギー、そいつ転んだらちゃんとクッションしろな。
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鶴澤・白雪 2020年3月16日
ご理解いただけてるようで何よりよ。根が素直なつもりもないし自分のために何かすることに特別思い入れがあるわけでもないけど。そんなに?(心当たりがなさすぎて目を瞬かせた。このヤンキーが直接言うくらいなのだからよっぽどそう見えるのかと首を傾げて)現時点では間違いなく滑稽よ。何とかするしかないのは分かってるし放置する気もないわ。少なくともこのままにはしておかない。(そうして一つ息を吐いた。考えすぎて分からなくなりそうだ。それでも自分は道を探すしかない。大切なものを言い訳にすることのほうが許せないから。自分に言い聞かせるように銘じるように言葉を紡いだ。)
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鶴澤・白雪 2020年3月16日
好きなのも思い出すのも結構だけど真似するのはやめなさいよ。(もう1回突いてやろうか。と考えながら悪餓鬼のような顔をする男を睨む。本当にコイツ可愛くない。)下手に笑われるとこっちは気持ち悪いんだけど。自分の本心隠してる奴が壁作ってないってよく言えたわね。(やっぱり引っ張ろう。首を傾げたヤンキーの頬に手を伸ばした。)(口にしようとして言葉を呑み込んだ。何でそこまで、なんて自分が一番良く分かっている。それだけ大事だと思ってくれたから。)本当にどうしようもない子。自分のために生きてよかったのに。(押し付けられたペンギンを受け取れば困ったように呟いた。そうして欲しかった。けれどきっとそれは向こうも同じ。)慣れてないのよこっちは。嫌よ。ペンギークッションにするくらいならアンタを巻き込んで転ぶわよ。(明らかに滑り慣れているヤンキーに悔しい気持ちを感じる。娘の中で可愛いペンギンを押し潰すのは論外らしい。)
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エスパルダ・メア 2020年3月18日
……気のせいか?だったら悪ィな。(素直な瞳の色にむしろ面食らって、首を傾げ返した。考え過ぎであるなら、それで良い)大事なモンを何にして、それをどうするかはひとりずつの最大の自由だろうよ。誰かが滑稽だって笑っても、テメェにとってそれが一番なら、それはそれで良いんじゃねえかとは思うが。お前がどうにかするってんなら、できるだろ。(どうしろこうしろと言う話ではなかった。けれども紡ぐ音を遮るでもなく)
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エスパルダ・メア 2020年3月18日
誰の真似もしてねえよ、オレはオレだ。……お前そういうこと言うのホントガキな。(伸びた手をひょいと避けて引いて、飾りもなく向けられた言葉に軽く笑った、面白そうに)別に隠すような大したモン持ってねえっての。笑うのも喋るのも、ヒトみてえに振る舞うのも、ちっとは慣れたが馴染まねえんだ。結局モノのほうが向いてんだろう。……、(忘れられない過去に泣く娘を見て、目を細めた。ちゃんと思い出して泣けたなら、それ以上自分が口出しし過ぎる事でもない)……姉妹揃ってどうしようもなくきょうだい想いだっただけだろ。(くすくす笑って、脅しじみた言葉にはハイハイと声を上げた。一秒、一瞬。するする滑って見つけた氷の凝りの中心を、殴り壊せば氷原はぱんっと音を立てて砕けて、風に舞う)慣れてないことは怪我する前に、オシマイな。
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鶴澤・白雪 2020年3月20日
間違いなくあたしは無意識よ。素直に謝るなんてどうしたのよ。調子狂うんだけど。(何故そこで面を喰らう、と頭を抱えた。心配性だったか?と不思議そうに男を見て)誰かじゃなくてあたし自身が滑稽だって笑ってるのよ。大事にしたいものを優先したつもりが言い訳にしてたなんて反吐が出る。(至極忌々し気に。吐き捨てるような呟きには苛立ちが混じった)本当、軽く言ってくれるわね。こんなことあの子が望むはずないもの。時間をかけてでも変えてみせるわよ。
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鶴澤・白雪 2020年3月20日
そう?それならいいんだけど。……悪い?(避けられたことよりガキ発言に不服気に睨み返した。次いだ言葉を聞けば今度は見据えるように視線を向けて)それってエストも意識がちぐはぐってことじゃないの。心はモノだと思ってるのに人の側をなぞって振舞おうとするから。頼んでもないのに人の手を勝手に引きに来た奴が何言ってるのよ(何度も何度もお節介をしにきたそれはモノではなくヒトの行動に見える。今も思い出させたのはどこの誰だ、そう言いたげな呆れた声で)……そうね。気づいて良かった。想いを無駄にしてしまうところだった。ありがとう、エストのおかげだわ。あたし生きてて良かったわ。(星空を見た時に約束した言葉をもう一度口にして。きっとまだ満たない言葉だけれどそう思ったのは本当だから)(足元の氷にパキリとヒビが入ったかと思えば地面は崩れる。それを残念そうに眺めて)あ……。スケート体験ができると思ったのに。もうお終いなのね
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エスパルダ・メア 2020年3月22日
(不思議そうな顔にも、苛立つ声にも、不服そうな顔にだって軽く笑った。幼いのとは違う、育ち損ねた子供のままの真っ直ぐなもの。悪いかと聞かれれば悪いし、悪くもないのだと、からからと。――まだ、少女は道半ば。)ちゃあんと大人になれよ、お嬢さん。……オレが手ェ引くのは、もういらなそうだ。(約束ひとつ。果たされた言葉を聞いて、ただそう思った。歩くだろう、この娘なら。過保護な隣なんて余計なお世話になるくらい。その言葉が満ちるくらい。何だか妙に、勝手な満足な気になって)ああ、終いにしてそろそろ帰るか。スケートするならもう少しちゃんと装備してやれよ。(そう言ってペンギンを少女に貸し与えたまま、公園を後にする)(とあるペンギンの誘拐事件は、何でもなく終わったようだ。)
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エスパルダ・メア 2020年3月22日
【〆】
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