【●1:1RP】待ち人知らず
雲烟・叶 2019年9月20日
呪われた品物を引き取って欲しいと電話での依頼があったのは、つい先日のことだった。
待ち合わせは、とある路地裏。
なるべく人目に付きづらいところで。
こんな物を持っていただなんて知られたくないと言う依頼人の希望で、そうなった。
──けれど。
約束の時間になっても、依頼人は一向に現れない。
待ち合わせの時間から一時間ほどが過ぎた辺りで、男はさっくりと諦めた。
通信媒体を取り出して、組織に一報を入れる。
「ええ、結局呑まれたようなんで、対処しといてくださいな。……嫌ですよ、自分の仕事は管理ですから。本来、回収はあんたらの仕事でしょうに。働きなさいな」
相手の悪態と共に、ぶつっと乱暴に切られた通話。
さて。
さてさて。
仕事が消えた訳で。
ならば、暇潰しが必要だ。
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雲烟・叶と鶴澤・白雪の1:1RP
キリの良いところで〆
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鶴澤・白雪 2020年2月2日
雰囲気とか喋り方とかよく似てるのよ。白い中に目元だけ赤が差してるとことか。あのファーストコンタクトで判別しようって気になった所に感心したわ。悪かったわね、失礼な子供で。(失礼な態度をとった自覚はあるから返答に目を瞬かせた。が、失礼な子供と聞けばまた視線を泳がせた)その辺りの感覚は精霊術や魔力と似てそうね。……呪力残したいのに覚えたくないなんて駄々こねた子いるの?不具合が出る時点で飲み込んじゃダメでしょ。叶もしょうがない人よね。昼夜賑やかのレベルを通り越してそうね。あら、波長が合えば普通の人でも聞こえるものなの?(眠りが必要な種族では耐えきれないかもしれない。自分だったら1日で音を上げる自信が持てた。男が管理する理由にこの瞬間納得がいった)言うと思ったわよ。人の子が駄目なら生き物らしくてでもいいわよ。個性があるって伝わればそれでいいわ。否定できないけど結構失礼な事言われてる気がするんだけど。
雲烟・叶 2020年2月2日
やですねぇ。組織保護下の更生可能そうな子供や、下手に触ると危険そうな子供を預かって真っ当な生活をさせてやる代わりに定期的に観察報告と能力経過報告、本人聴取と健康診断への連行を行うお仕事です。なるほど、まあ精々上手く逃げてくださいな。(何か居る方も仕事で預かっていた卵がヤドリガミとして独り立ちしたものなので、結局延長線上ではあるのだが何故戻って来るのか。あっさりとした言葉にあっさりと。理由は知らないが、何がどうあれ気に入ったものとそれ以外なら圧倒的に前者だ)でしょうねぇ、流石に災害級呪物を自由にさせて逃げられたなんて困るでしょうし。ま、面倒になったら電源を切ります。(電源もあまり長々切っていると遠隔起動するが、とりあえずしばらくは静かになる。眉を顰める少女に、男は可笑しそうに笑うだけだ)別に構いませんよ、歓迎して差し上げます。(にこりと笑顔を返す辺り、此方から見ても遊び相手ウェルカムの構え)
雲烟・叶 2020年2月2日
種族毎どころか種族の中でも違ってしまうともうどうしようもありませんからね。潔くそういうもの、で諦めましょ。(潔く投げ捨てた。器物が何処でものを考えているのかなんて自分にも分からないけれど、ブラックタールの思考は何処から来ているのかと言われたらもっと分からない)人の子は大抵これで頷いてくださると思ってました。何でって……そりゃ、紛うことなき、自分がしたことですし。他の誰でもなく、自分のせいですよ。(あっけらかんと想定済みであることは暴露した。誘導したことも、認めた。何で、と問われると、当たり前のことを何故聞くのかと不思議がるように煙管は首を傾げた。何か可笑しなことでもあっただろうか。どうしたって弁解の余地なんてないだろう、これ
)…………善処はします。(長い間の後に、重い溜息ひとつ。不承不承、男は娘の想いを受け入れたことを言葉で示した。探すことだけは、しよう。見付からなければ、それはそれ)
雲烟・叶 2020年2月2日
嬉しくねぇ話で。そりゃ、あの店にあとから来たのは自分ですから。構いやしませんよ、仔猫が毛を逆立てる様は楽しいんで。(目元の赤のおまじないを何となく指でなぞる。ちょっと嬉しくない。相手が本気で嫌っていたらあの店で出逢わぬようにした、嫌われることを当たり前とする男だ。泳ぐ視線にわざと茶化して混ぜっ返す。そんなもの気にすることでもない)お前の力なんて借りたくない、こんなの学ばなくたって云々。手を焼きました。まあ、呑み込むことに関しては仕事ですから。毎日喧しいですよ。聴こえないのを良いことに、客が来ても延々と喋ってますからねあの子ら。ええ、稀に聴こえるようで。(呪力を甘く、軽く見すぎだと苛として、徹底的に抑え込んだ大人気ない記憶もある。あまり五月蝿いと煙で境界を敷いて消音してしまうが、基本はやらない)……もう少し色々器用に生きてぇもんです。おや、否定出来ねぇことが全ての事実を物語ってませんかね。
鶴澤・白雪 2020年2月3日
組織の仕事って幅広いのね。お店の店主から保護観察のお父さん役までなんて。しかも案外しっかりした生活してるみたいだし。言われなくとも逃げるわよ。居場所がバレた時の逃げる先は幾つか用意してあるし。(この男は真っ当な生活を送っていなさそうなのに、と失礼なことを考える。反抗的な態度をとっても流し慣れている原因が分かった気がした。この娘の場合連れ戻されたらお仕舞だから念には念を入れて。逃げ切る算段をしていた)自由って言っても本体は組織が抑えてるなら逃げられるわけないと思うんだけど。何度でも切ってやればいいわよ。(ぷすぷすと相変わらず怒ったままで。連絡つかなくて困ればいいわ、なんて子供っぽくむくれた。)……叶、アンタもう少しそのオープンな構えする相手選んだ方がいいんじゃなくて?(何に対してもこのお爺ちゃんはウェルカムに迎える構えすぎてそのうち変なものを引き寄せるんじゃないかと心配になってしまった。)
鶴澤・白雪 2020年2月3日
同じ種族でもそれだけ差が出るって思うと興味深くもあるけど。だけどそれもそういうもの、って事なのかしらね。諦めるわ。(種族内で何の因果で身体の作りに差が出るのだろう……と一瞬考えだして同じ袋小路に入る予感を察知して頭を振った。きっと個人差なのだと無理やり好奇心にピリオドを打った。)そういう誘導尋問はどっかの嫌な男で経験済みなのよ。……そうなんだけど!わざとでも意志が伴ったものでもないから納得しきれないのよ。(揃いも揃ってその頭の良さを別の所で使えと言いたげに舌打ちを一つ。尤もだと思う。アンタのせいじゃないと言えない。理性の境界を崩して誰かの生活を壊したのはきっと事実だ。それでも嫌だと思ったから否定する材料を探していた。)うん。よろしく頼むわ。(一瞬の沈黙。返事を聞けば嬉しさが溢れて笑顔になった。そして見つかればいいなと心の奥で願った。この人の未来の1秒が変わりますようにと。)
鶴澤・白雪 2020年2月3日
完全に風評被害よね。本当にすまなかったと思ってるわ。……それを盾にして毛嫌いしたらあたし相当嫌な女じゃない。悪かったわね、毛を逆立てた仔猫で。(おまじないの話を聞いた手前本気で申し訳なさそうな顔をした。……のも一時、誰かにも威嚇する猫と言われた事を思い出した。思い切り威嚇した)やっぱりいたのね。叶、がんばったのね。お疲れ様。何でもかんでも仕事で片づけてたら身体悪くするわよ。自由な子達ね。そう言う子達って普段どんな会話をしてるのかしら?というかそれだけ喋ってても飽きないって純粋に尊敬するわ。へぇ。聴こえたら聴こえたで巡り会わせみたいで素敵ね。(問答無用で、と言った時点で察してはいたけれど。案外このお爺ちゃん、大人気ない節があると再度認識して面白いなぁとじっと眺めた)ある意味器用に生きてるとは思うわよ。それ以上器用ぶってもバレるんだから諦めたら?……だって可愛ければ全部許せると思うんだもの。
雲烟・叶 2020年2月4日
多分、匙加減は保護官によりますよ。きっちり管理している保護官も居ます。自分の場合は管理するのも面倒なんで、与えるもん与えて、学ばせて、あとは結構放ったらかしですね。……ふむ。危険度の高そうな案件です?なら、うちの店も中継地点にどうぞ。基本的にかなり凶悪な認識阻害がされてるんで。(尤もそうなレポートは送っているが、基本的には緩い管理体制である。逃げる事態になったら準備を整える、または一息吐くための中継地点代わりにどうぞと店主は告げる。呪物を保管する店は、基本的に常に人の目から隠されているから)それでもお歴々にとっては不安なんでしょうよ、嘗て野放しにしていた期間に何が起きていたかを把握して居るんですから。(まあ、それでも切りますけど。しれっとろくでもないことを吐きながら、無事読み込まれたらしいQRコードを片付ける)おや、相手は選んでますけど。(何か?とでも言うように、わざとらしく小首を傾げる)
雲烟・叶 2020年2月4日
そうしましょ、その方が精神衛生上良いですよ。(クリスタリアンだって、石が2種も3種も混ざっていたり、硬かったり柔らかかったり、普通に内臓も痛みも血液もあったりなかったりするのだから)それは失礼しました。……それでも、ですよ。欠片すらね、自分の責任じゃない、なんて口が裂けても言えませんて。(煙管はそっと、穏やかに笑う)多くが死にました。先程話した老夫婦も、殺し合って死にました。叶の名をくれた、最期の持ち主も狂って死にました。村も、街も、老若男女、乳飲み子すらも死にました。殺しました。それは事実でしかねぇんで。(だから、やんわりと、けれどはっきりと、目の前の娘の優しい言葉の受け取りを拒否する。それを今更うじうじ思い悩むような気質はないが、それでも己の罪は己のものだ。最期の一片まで、余すことなく全て)(けれど)(生きて欲しいと言われた言葉を無碍にも出来ないのだ)(だから、足掻くことだけはしよう)
雲烟・叶 2020年2月4日
お気に為さらず、本気で嫌なら拒絶反応も出ます。お嬢さんがどんな娘さんかは自分も知りませんでしたからねぇ。悪かねぇですよ別に。(可愛らしい人の子は好きだ。にこにこと微笑ましそうな男は好々爺然として、逸そ無邪気に見えるかもしれない。表情をちゃんと感情と一致させたので。それで相手が何を思うかはともかく)野放しに出来ませんからねぇ、そんな汚染された鉄砲玉。(今では随分大人しくなったので、嘗ての話は黒歴史扱いだ。眺める視線には首を傾げたが、自由のために自動的にワーカホリックになる男は忠告を笑って流した。また堂々巡りになるので)何を、というか、何でも話してますよ。誰かが話し始めるとどんどん話題が連鎖して、気付くと全く別の話になってたりするんで。(頭が痛い、とでも言いたげに。何の連想ゲームかと何時も思う)ま、それもそうですね。面倒ですし。……その内に外見が可愛いUDCにも抱き着きそうですね、お嬢さん。
鶴澤・白雪 2020年2月8日
叶は結構雑にお父さんしてるのね。手厚くお世話してるようには見えないから想像通りって感じだけど。そうね、見つかったらあたしは助からないんじゃないかしら。あら、構わないの?だったら甘えさせてもらおうかしら。その凶悪さもこっちからしたら心強いわ。(言い分には妙に説得力がる。それでも子供に好かれて……いや、絡まれていそうにも見えた。凶悪な認識阻害という言葉が可笑しくて小さく笑った。見つからないための逃げる場所は多い方がいい)呪物の収集と管理にそれなりに長けてるみたいだし叶が問題起こしたら組織としての面子にかかわるって事なんだろうけど。不服だわ。(切っちゃいなさい。と深々と頷いて、読み込んだ連絡先をさくっと登録する。受け取った番号に発信してワンコールで切った)……それで選んでたの?(首を傾げた男に怪訝そうな視線を向ける。げ。とか初手で言った相手とお茶しようという印象が強すぎて信じていない目をしてる)
鶴澤・白雪 2020年2月8日
……精神衛生と好奇心、どっちも取りたいっていうのは欲張りね。(相手にとっての哲学が知りたい気持ちはやっぱりある。けれどこの男は下手に頭がいいから聞くと袋小路に入ることはよく分かった。それは困るから諦めようと素直に頷いて)(静かに言葉を聞いて息を零す。想像はしていた。行いに責任を持つ人だと感じて自分は信用したのだから)正直その通りでしかないと思うけど。ただの疑問なんだけどそう思ってるなら何で叶は自由に外に出たいって考えたの?アンタなら懺悔しようが善行を重ねようが事実の重みは変わらないなんて分かってるでしょ。目的はどうであれ外に出て呪詛を呑み込みたかった、くらいしかあたしには思い当たらないんだけど。(殺したと言いながらその人達を大切にしていたのだと感じた。自分の責任だと認めているならもう誰とも関わりたくないと引き籠ってしまいそうなのに。疑問、そして悪い方の可能性を考えて不安そうな色を滲ませた)
鶴澤・白雪 2020年2月8日
お爺ちゃんが優しい……どうしたの。でも喜ばせてもらうわ。把握してくれたようで何より。本気で失礼な猫とか思われてそうなのがちょっと癪だけど。(あ、この笑みは本当っぽい!と直感判定が出た。その割に感動しすぎた反動で飛び出した言葉は失礼だった。癪だと言いつつ食わず嫌いせずに話してみて正解だったと内心で自分を褒めて)叶の言い方。野放しに出来ない危険な子なのはご尤もだけど。(真面目と捉えるべきか大人気ないと捉えるべきか。どこまで本気で惚けているのか分からない。それがこの男らしさでもあるけれど)へー。そこだけ聞いてると年頃の女の子たちみたいね。(相手は苦労しているようだが仲がいいのか元気なのか。良いことに変わりはないからお疲れ様、と可笑しそうに笑って)潔いわね。下手に器用ぶられるよりその方が好きだけど。……何でバレたのよ。(UDCは未だないけれどオブリビオンになら覚えがある。ビックリして目を丸くして)
雲烟・叶 2020年2月8日
そもそも単なる管理官ですし。かと言って、四面四角に囚人みてぇな管理をしても仕方ねぇでしょ。おや物騒。なら、幾らでも逃げてらっしゃいな。窮鳥を匿うことくらいは大したことじゃねぇんで。(囚人のような管理、は体験済。同じ管理をされるなら、自由行動可能なくらいには放っておいて貰う方が自分は嬉しい。窮鳥って言うか窮猫な訳だが、助からない、と言うのなら、それは面白くないから手を出そう。ついでに、やっぱり相手は記憶消去銃を持ち歩くべきだと改めて思う)ま、仕方のねぇ話です。組織のお陰でまともなヤドリガミの振りしてられるってぇのも確かにあるんで、程々にやりますよ。(表示された番号を、そのまま登録する。基本はフルネームで入れるこの男、相手の苗字で若干迷ったのはご愛嬌。無事に“鶴澤 白雪”が登録された)選んでますよ、そもそもあんたあの子の友達じゃねぇですか。(なら根は悪い子じゃねぇでしょ、と妙な信用をあっさり)
雲烟・叶 2020年2月8日
良くあるSAN値チェックが必要になる人種ですねぇ、それは。(好奇心と精神衛生をぶっちぎって突っ込む困ったさんは何処にでもいるし、気持ちは分からなくない)(不安を滲ませた少女に、煙管は可笑しそうに笑った。相変わらず、穏やかな色だった)まあ、そっちも考えたことはありますけどねぇ。それよりもっと単純な、情けない理由でして。……器物としてのこの身がもう二度と誰かに使われることもなく、芽生えた魂すらも末路が決まっているのなら。それまでの期間、せめて僅かな我儘を、と。願ってしまっただけなので。(人のために造られた。人の憩いのために造られた。男の愛で、女への贈り物のために造られた。人を害するだけの産物になってしまったけれど。ずっと。ずっと。ずっと。なら、せめて末路に辿り着くまで、この歩ける脚で、動く手で、声で、人のためのもので居たかった。丁度良く猟兵として覚醒してもいたから、それを建前にしただけのこと)
雲烟・叶 2020年2月8日
おや、愛らしい子にはそこそこ優しいつもりですが?(猫扱いは否定せず、くすくすと笑いささめく声は面白がるように。それでいて、幼子を甘やかすような色にも似て。ほら、人の子はこんなに可愛いのだ)事実ですからねぇ。呪詛なんて軽い気持ちで扱うもんじゃありませんし。まあ、今となっては笑い話ですよ。(実の所、この煙管は見た目と年齢の割には大人気ない。のらりくらりと沸点はかなり高い癖に、沸点を超えた時点で手足は出ないが煙と口撃が即座に飛び出す。それを超えると完全に無関心になる)嗚呼、近いかもしれません。基本的に外の世界や人の子に興味津々なんで、店の手前に置いてある子たちなんて窓の簾の隙間から見えたものについて延々と話してますよ。どうにもならねぇことはさっくり切り替えるに限ります。(目を丸くした少女に、あからさまに呆れた顔をした。既に事後だったとは)……あんた馬鹿ですか……。(疲れた声が出た)
鶴澤・白雪 2020年2月9日
仕方ないどころかそんな管理されたら噛みついて反抗して逃げだすわよ。それだけの事したんだから仕方ないわ。ありがと。逃げ込んだまま厄介ごとまで持ちこまないよう肝に銘じておくわ。(息苦しい管理には覚えがある。実際に反抗して逃げ回って不良と化した娘も同意見だった。言って目を伏せる。嬉しい反面、危険に巻き込みたくない気持ちは捨てきれない。記憶消去銃という選択肢は浮かんでいない様子だ)……まともな、ヤドリガミ。危険な呪物には見えないけど。(じっと見る。風貌の時点で変わっているし言動も古風。ヤドリガミ以前にこの男がまともな雰囲気を纏っていない気がした)あのヤンキーは誰とでも友達になるコミュ力お化けだからその基準はやめた方がいいんじゃないかしら。随分と信用してるのね。(本人を信用する気持ちは分かる。けれどその友達だからという理屈は予想外だった。自分は彼ほど良い子ではないから余計に心配そうな視線を向けた)
鶴澤・白雪 2020年2月9日
あたしは叶がSAN値チェックって言葉を知ってたことにビックリしてるわ。(そんな言葉何処で覚えてきたんだろう。一般的な言葉ではないはずだけれど)どこが情けない理由なのよ?全く情けなくないし、叶にとっては大事なことでしょ。……そっちが本心なら良かった、安心したわ。(理由を聞くなり真っ先に噛みつくようにそう言って。一拍置いたあとで心の底から安堵して表情を緩めた。使われない器物は死んでいるも同じだと誰かが言っていた。ヤドリガミにとっての幸福を別の形で感じたかったのかもしれない)……正直周りの大人たちが頼れるはずなのに微妙な粒ぞろいばっかりだからいてくれるとありがたいわ。あたし未成年だし、器物を必要とはできないけど叶を必要とすることくらいはできるから。あたしが言うのも変だけど我儘を願ってくれてありがと。(安堵したままゆるゆる笑った。話してくれた事、願ってくれた事、沢山の気持ちを最後のお礼に込めて)
鶴澤・白雪 2020年2月9日
失礼を承知で言うけど叶が言うと違和感が半端ないし非常に落ち着かないわ。(この娘自身が愛らしいと言われ慣れていない居心地の悪さも相まってそわそわした。猫扱いされると怒る割に娘本人が猫気質だ)軽い気持ちで扱われちゃ困るし……扱えるの?その手の笑い話、聞いたらまだまだ出てきそうね。(扱い慣れてない呪詛なんて暴発する未来しか見えない。片仮名だらけの報告書の件といい割と大人気ないエピソードがありそうだ。期待の眼差しを向けた)お散歩がてら外に連れて行ってあげたら大喜びしそうな子達なのね。……一回でも連れ出したら延々次を要求されそうだけど。叶のそういうとこ、あたしも見習いたいもんだわ。(呆れた顔と疲れた声。あれ??と?マークを乱舞させて)馬鹿って何よ。馬鹿って!グリモア猟兵から大丈夫って言われたやつしかモフってないわよ!他は……心を鬼にして、ちゃんと……殴った、から……。
雲烟・叶 2020年2月9日
管理対象は扱いが危険物ですからねぇ。……ま、別に厄介事も気にはしませんけど。ねぇ、白雪のお嬢さん。記憶消去銃でも持ち歩いたら如何です?撃っちゃいなさいな。(自分から進んで厄介事に首を突っ込むことも、吝かではない。とはいえ、自衛出来るに越したことはない。人なら記憶を、機械ならデータを消去してしまう代物だ。あって損はない)そういう意味ですよ、人間性がまともかどうかなんて話は置いといて。(あっさり置いた。風貌に関しては猟兵効果で一般人は誰も気にしないし、少なくとも、他者から見える側面が人を害する呪物でなければ良いのだ)まあ、お化けは否定しません。あの子の野生、もとい、戦場の勘には期待してます。……そうですねぇ、孫か何かを見るような気分はありますが。(少なからず、直感で物事を判断する子供だと見ている。自分とは違う感性が気に入って信じているらしいものに構ってみようと思うくらいには、気に入りだ)
雲烟・叶 2020年2月9日
組織でたまに使う人の子が居るので。実際、チェックが必要そうな仕事ばかりですしねぇ。(覚えちゃいました、と可笑しそうに。実際、組織の仕事を考えれば間違いでもない
)…………封印にも破壊にも異論は欠片もねぇんですけど、ね。でも、ならせめて、と。終わるまでの“何か”を求めてしまった。(その結果が今ですよ、と自嘲めいて己に呆れたように。そんなに安堵した顔をしないで欲しい。現状は凶悪な呪物が人型でふらついているのと何ら変わりがない。幾ら常に煙で境界を敷いて自分自身を閉じ込め外界と隔てようと、己の我儘で他者を危険に晒して歩いているようなものなのだから。道楽は早く止めろと、封印室に帰れと組織で言われていることも知っているし、理解もしている)……我儘にお礼言ってどうすんですかね、あんた。本当、……変な子ですねぇ……。(頼られることは、本当は嫌じゃない。必要とされることは、好きだった。きっと、永遠に言わない)
雲烟・叶 2020年2月9日
その内に慣れますよ、自分と縁を続ける気なら、ね。(己側を変える気はないと暗に示す。純粋なもの、眩いもの、真っ直ぐなものが好きだし愛らしいと思う。だから、相手の根っこが変わらないなら、ずっと愛らしい扱いするだろう)感情に呼応して暴発はあっても、扱うのは難しいでしょうねぇ。まして己の呪詛に引き摺られるなんて頂けません。……おや、気になります?色々ありますけど。(感情に引き摺られ暴発も呪詛に引き摺られ怒鳴り散らすのも御免被る。期待に気付くと、悪戯っぽく意味ありげに笑う。この男、楽しんでいる)連れ出しませんよ、万が一壊したら死ぬじゃねぇですか。そういうのは今後の持ち主に任せます。切り替えは大事ですからね。(途切れ途切れの言葉に仕方ない子だという視線を隠そうともせず)グリモア猟兵が許可したものだけですよ、今後も。其奴らなら何時でも貸し出しますから。(溜息。なぁに?と管狐がつぶらな瞳で相手を見上げた)
鶴澤・白雪 2020年2月10日
保護観察が必要ってことは管理対象って言っても子供もいるんでしょ?危険物なんて酷い扱いね。ちょっとは気にしない。……記憶、消去銃。催眠術をかけられるやつよね。その手があったわ。(何で揃いも揃って巻き込むことは嫌がるのに巻き込まれる事には無頓着なのか。記憶消去銃と聞いてぽん。と手を叩いた。自分に関する記憶全ては無理でも逃げるには使えそうだ)あら、やっぱりそっちは突いちゃダメだったのね。外見だけじゃヤドリガミかすら判断できないしね。(小さく笑った後で改めて男をじっと眺めた。特別身体特徴もないからぱっと見は古風な人間だ)……、勘?アイツが?まぁ考えるより先に身体が動くタイプだとは思うけど。なに、あのヤンキーに人懐っこい笑顔で『ともかく大丈夫だ』とでも言われた?(孫か何かを見る、と聞いて想像ができた。あのヤンキーと仲が良いのは把握していたけれど腑に落ちたような顔をしてちょっと笑いそうになった)
鶴澤・白雪 2020年2月10日
片仮名ばっかりの書類来たら叶も入りそうだものね。SAN値チェック。(聞いた組織の仕事は大変そうだ。けれどこの人の場合そっちは流せても現代語の方に苦戦してそうに見えた)叶、先に謝っておくわ。ごめんなさい?(言うだけ言ってお構いなしに両手を伸ばした。話の流れで触れられるのを嫌がるだろうと予想はできたが今は無視した。知らない。そのまま力いっぱい両頬を叩こうとして)女々しい男ね。その『何か』を諦められないから此処にいるんでしょ。罪状も処遇も風当たりも変わりゃしないなんて最初から分かってたことじゃない。それでも選んだなら腹括りなさいよ。ていうか、アンタ自分でも性格上人の中でしか求めるものが見つからないって自覚はしてるのよね?(自嘲めいた声を聞けば不機嫌どころか声は2トーン程低くなる)感謝と誉め言葉はすぐに伝えるスタンス取ってるのよ。自分じゃ分からないものでしょ。それで自分を貫けるなら変な子でいいわ。
鶴澤・白雪 2020年2月10日
……だったら試しにふざけた感じで言ってみてくれない?それなら受け入れられるかもしれないわ。(実際本気でそんな事思ってないだろう、と言いたくなるお嬢さんには慣れた。物は試しに無茶ぶりしてみることにした)やっぱり扱えないのね。本人のためにも覚えてもらうしかなさそうね。あら、色々あるの?気になるから何か聞かせてくれるかしら。(感情に引き摺られた暴発がどれほど危険かは身をもって体験している。仕方ないと頷きながら次いだ言葉を聞けば好奇心のままに喰いついた)本人……いや、物?器物の子たちは喜びそうだけど壊すリスクは避けたいわね。やっぱり次の主が見つかることを願うしかないのかしら。(脳裏を巡る、可愛らしかったオブリビオンの数々。今でも思い出すと心が痛む。下手な強敵を相手にしている方がよっぽど気が楽だ)……分かってるわよ。え?本当に?叶、約束よ?絶対よ?(男とは反対に狐同様、キラキラした目を男に向けた)
雲烟・叶 2020年2月12日
そうですね、大抵が子供です。他にも何人か居ますが、特に気を付けろと手元に預かっているのは16歳の少年と17歳の少女、ですかね。ええ、お気になさらず。お勧めですよ、記憶消去銃。組織でも隠蔽工作に使うだけあって、当たりさえすればある程度の記憶は吹っ飛ばせますから。(正確に言うと両方少年だが、あの子の願いに合わせて敢えて少女と言っておこう。便利道具を勧める気安さで記憶消去銃をお勧めする辺り、仕事で使い慣れていた)見た目や言動が普通じゃねぇ自覚はありますからね。とはいえ、UDCアースってのは管理社会ですし、身分証明や店舗の登録なんかをきちんと作ってくださるのは助かるんですよ。(まあ、身分証なんてほぼほぼ嘘の塊だが、それはさておき)何の根拠もねぇ勘が当たるかはともかく、ちょっとその先を見てみたいじゃねぇですか。面白そうで。(先を見てみたいのは、野次馬根性か、何の根拠もない癖にと思うからか、さてはて)
雲烟・叶 2020年2月12日
見るのを止めて突っ返します。(即答。呪物の元に書類提出を何度もしに来たくなければ分かるように書け、と無言の圧だった
)?……!(謝る、に不思議そうな顔をしたのも束の間。両手が伸ばされた瞬間、流石にぎょっとして慌てて身を引いた。が、背もたれが邪魔をして引き切れず、相手の狙いよりかは幾分手前の指が頬を叩く形となっただろう。それでも、なかなか良い音がした)(しっかり痛いは痛いけれど、痛いよりも、素肌に触れられていることに咄嗟に肌が粟立つ。反射的に、袖に包まれた腕でその手を振り払った)あ、ぶないでしょうこの馬鹿!何してるんですかあんた!(叩かれたことより、その手に黒い靄が纏わりついていないか、染み込んでいかないか、その方が重要だった。視線が忙しなく相手の両手を追って、問題なさそうなことを確認すると、はぁー……と深く息を吐いて疲れたように肩を落とした)
雲烟・叶 2020年2月12日
…………そういう方向に走るのは本当に止めてください、素肌には特に触られたくねぇんで。(思ったより、困ったような声が出た。所詮は鼓動すら偽物だけれど、本当に本っ当に心臓に悪い)……別にその辺はどうでも良いですよ、全部真っ当な事実ですし。それより単純に、結局の所、人に害をなしたくないと言うならさっさと終わらせることが一番なのも分かっている癖に、この我儘を手放せない己の口先に呆れているだけです。(何を言ったって、思ったって、さっさと終わらせることが一番安全なのは事実だ。なのに、それを選ばない。その時点で、全て口先だけと変わりがない。愚かしいと己に呆れるしかないのだ)(この煙管にとって、優先順位は当たり前に人の子や他の器物の子だったし、それを覆すこともきっと永遠にない。だから、その一点、どうしても手放せずに己の我儘を優先することを愚かしいと思う。本当に、それだけ)(変な子、とまた呟いた)
雲烟・叶 2020年2月12日
注文の多いお嬢さんですねぇ、料理店ご出身か何かです?やっぱり愛らしさに惹かれてのこのこ来るお客人が多いんでしょうか。(しれっと揶揄しつつ結局猫扱いである、あれは山猫だが)本人もですが、周囲を害するなんて冗談じゃありませんしねぇ。身に付けるまでは泣いても喚いても出しませんとも、ええ。目を盗んだつもりで逃げようとして煙の結界に突っ込んだお馬鹿さんも居ましたし、管狐を無理矢理支配下に置こうとして呪炎に巻かれて大泣きした子も居ましたよ。人懐こいんで弱そうに見えたんでしょうねぇ。(微笑ましそうに語るには、内容はそこそこ物騒だった。この大人気ない大人は、何だかんだ管狐を愛しているし、一番付き合いが長いUDCも管狐だ。その管狐を無理矢理支配しようとした子供がどうなったかは、推して測るべし)次の主人が見つかりゃあ、幾らでも遊んでくれるでしょうよ。……はいはい、お好きにどうぞ。(輝く瞳に、また溜息を吐いた)
鶴澤・白雪 2020年2月13日
16歳と17歳って……まさに多感な年頃じゃない。叶が預かってて大丈夫なの?その子たち。ああ、記憶消去銃はUDCアースのものだったわね。だんだんその組織の方が怪しく聞こえてきたんだけど。(変な影響と言うよりこのお爺ちゃんといるとスーン、とした感じにならないだろうかと変な心配をした。記憶消去銃を使い慣れる組織とは一体)サムライエンパイアやサクラミラージュならそこまで違和感なかったろうけどUDCアースじゃ目立つわ。へぇ……管理社会なのね。それは組織にいた方が都合がいいのも頷けるわ。(この男も身分証明がない身に見える。それを保証してくれるならこの世界ではいい後ろ盾だろう)その根拠のない勘をどこで使うかにもよるけど大体は予想通りのヤンキーになると思うわよ。アイツ勘というより誰を信じて何が起こっても突き通すかで判断してるだろうから。(多分だけれど。眺めにいく分には楽しめるだろうから止めはしない)
鶴澤・白雪 2020年2月13日
ちょっと、それお仕事止まっちゃうやつじゃない。素直に片仮名苦手だから日本語で書いてって言えばいいのに(即答した男に思わず笑ってしまう。相変わらずの大人気なさは面白いが突き返された方が憐れに思えた)(多少位置はズレたものの頬を叩いて手を振り払われることは想定内。一瞬自分の手からピキッとヒビの入る音が聞こえた気がしたけれど無視しよう。相手の視線が自分の手を追う様子を捉えて予想は確信に変わった。この男も自分の呪詛で他人を傷つけたくない利他主義だ。にやり、と口元が緩みかけたのを隠すととりあえず両耳を塞いでふんっとそっぽを向いた)馬鹿って言うな。見てたんだから分かるでしょ、叩いたのよ。知ってるわよ。だから先に謝ったじゃない。(肩を落として困った様子を見てほんの少しだけ申し訳なさそうな顔をした。……が、それも一瞬だった)
鶴澤・白雪 2020年2月13日
でもお断りよ。アンタがそう言い続けるなら何度でも叩きにいくわ。夢見たいなら意地張りなさい。意地張れないなら帰って寝てた方が幸せよ。(そう言いながらもう一度男に手を伸ばして手前で止めた。口元に浮かんだ笑みは意地の悪いものだ)まぁ頭のいい叶だったらどっちを選んで欲しいか察しはつくと思うんだけど。自己責任謳ってる不良娘でさえ心配してくれるんだもの。お願いくらい聞いてくれるわよね?(にこりと向ける笑みは嫌に綺麗だ。聞いてくれないならもう一度触れにいくと暗に訴えていた。)
鶴澤・白雪 2020年2月13日
料理店……って別に注文つけて取って食べるような真似しないわよ。(一瞬きょとんとしたものの聞き覚えはあった。記憶を探ってとある話を思い出すと失礼なと言わんばかりに相手を睨んで)その辺の教育に関してはスパルタなのね。言い分は尤もだから加減してあげたらいいのにとも言えないんだけど。……管狐って叶と契約してるわよね?他の子が配下におけるものなの?(煙ならば目に見えずとも滞留していればと納得。管狐の話を聞けば目を瞬かせた。精霊しかり猟兵の連れているものは見た目以上に力を秘めているものが多い。失敗したとはいえ主の承諾なしに配下に置けるものなのだろうかと)次の主人が見つかるように叶も頑張ってあげてちょうだい。……なんで呆れてるのよ。可愛い子って癒されるじゃない。
雲烟・叶 2020年2月21日
預かるとはいえ、片方は専用に用意された家で一人暮らしですし、もう片方は猟兵が多く住まう団地で暮らしてますよ。同居は面倒臭いですし、既に五月蝿いのがひとり居るんでこれ以上は要らないです。そうです?危険なUDCを見た人が狂う前に忘れさせたり、噂が拡散される前に消去したり、秘密裏の仕事を一般人に見られた時なんかに良く使いますが。(面倒臭い、という顔を隠しもしない、この煙管。使い道としては多岐に渡る記憶消去銃である、すごく便利だし助かる)個人に番号が割り振られ、土地に、電気、ガス、水道の使用に、銀行に、郵便局に、ありとあらゆるものに番号と記録、照合、身分証明がある世界ですからね。ある程度誤魔化しが利かなきゃ暮らせませんよ。(誘惑や催眠で捻じ曲げて生きることも猟兵なら出来るだろうけれど、面倒臭い)……ま、あの子らしいんでしょう。人にとっての普通を知らず、知ってなお気にしないヤドリガミの幼子ですもの。
雲烟・叶 2020年2月21日
(知りませんって面。読みづらい書類を更に単語の意味まで調べながら読むのは御免被る)(驚いて、焦って、心配もして。けれど、相手の言い分を聞けば僅か瞳を細めた。先程までの感情の代わりにじわりと湧き上がるのは、微かな苛立ち。……頼むから止めて欲しいと頼んだことを?…多くの者に心配されていると知っているのだとその口で言った己自身を身代に?接触が何を齎す可能性があるのかも、ある程度は伝えたのに?)……それで?己の身を危険に晒して人質に、触れられるのが嫌なら無理矢理にでも考え方を変えろと?……いい加減にしてくれませんかね、余計なお世話です。人が心底嫌がっていることをして、挙句、己の身を大切になんて戯言を吐いた舌の根も乾かぬ内に何してんですかね。不快です。(温度の冷えた声。管狐たちが相手からするりと離れ、主人の元に舞い戻る。袖で口元を隠して、目元だけでにこりと笑って言い放つ姿に、柔らかな距離はない)
雲烟・叶 2020年2月21日
おや、伝わるもんですね意外と。(睨む姿も気にせず、飄々と笑って返す。ケーキも紅茶もお冷も終わりそれなりに経つし、お開きが近いだろう。此処の代金分は猫になってくれと言ったから、代金は自分持ちだ)言われてもする気もねぇんで変わりませんしねぇ。……嗚呼、いえ。より強い力を大量に注いで上書きすれば、縁も意思も何もかも壊して無理矢理隷属させることは出来ますよ。ただ、自分以上となりゃそう多く居ませんし、管狐も全力で反抗しますけど。まあ、あの子はそれ以前の問題でしたね。(身の程知らずだっただけだ、あれは。なお、やる気なら自分のことも同じやり方で隷属させられる。本体の呪詛をより大量の力で塗り替え、乗っ取り、染め上げ直す。本体?組織の奥底、幾重の結界と封印の中だ)ま、何をしてもしなくても、見付かる時は見付かりますよ。せめて壊れないようにしてやるだけです。……可愛らしさに其処まで思い入れねぇですよこっちは。
鶴澤・白雪 2020年2月24日
へぇ。2人とも同じ団地にいるわけじゃないのね。住む場所を選べるならだいぶ自由にできそうだわ。そういえば叶ってどこに住んでるのよ。勝手に持ってるお店に住んでるものだと思ってたけどその言い方だと違うのかしら?用途を聞いてるとまぁ……良いことに利用されてる、のかしら?(同居は煙管の方が嫌がりそう。そんな印象があるから面倒くさそうな顔には妙に納得できた。秘密裏な仕事の供述を除けば人助けに使われているとも捉えられる。釈然としないながらも頷いた)うわ、面倒臭そう。それは絶対あたしが暮らせない世界だわ。(猟兵以外の身分証明もなければ誤魔化すのは苦手だ。堅苦しいと投げる姿が容易に浮かんだ)そりゃそうでしょ。人にとっての普通が自分にとっての普通と同じとは限らないんだもの。馬鹿でも幼子でも常識より信じたいものを信じる姿勢には同意するわ。
鶴澤・白雪 2020年2月24日
そう、だったら謝るわ。苛立って言葉を間違えた。それはあたしの未熟さだわ、ごめんなさい。怒ってくれてありがとう。(声を聞けば沸々と苛立った思考が静まった。一度息を吐いた後で真っすぐに頭を下げた。)だけど受け取るかは別にして聞いておいてくれるかしら。此方の意図に反して伝わっちゃ意味ないから。考え方は変えなくていいわ。踏ん切りつかないだけで叶の中で多分答えは出てるでしょ。アンタにやってほしいことはその我儘が自分の中でどれだけ比重が重いのかを見つめ直してほしいって事よ。罪悪感や周りの声に潰れる程度なら叶は今ここにいないと踏んでるから言ってるの。考え方変えられて答えが変わったら寧ろ困るわ。(意地を張るにも確信はいる。選ぶには覚悟もいる。簡単に見つからなくても意識してみればあるいは)
鶴澤・白雪 2020年2月24日
(そして少しだけ考えて迷って。それでも伝えることにした。)自分の呪詛にトラウマでもあるんだと感じたから敢えて自己責任って言ったけど最初から危険に晒されるとか考えてないわよ。口や態度で何と言おうと人間が大事であれだけ心配そうな顔した叶なら絶対に危害なんて及ぼさないわ。さっき触れても何もなかったし境界を敷く術だって学んだんでしょ。そういうのひっくるめて信じたの。ただの脅しだからわざわざ触れに行く気はないけど触れなきゃ手助けしたい時に手も伸ばせないし背中も押せないし。さっきみたいに引っ叩けないじゃない。目の前に本人がいるのに何もできないのはシンドイわ。ま、大変余計なお世話はもっともだし言葉が過ぎたのも確かだからこれ以上口出さないわ。安心して。(手を引いてヒビの入った自分の手に視線を落とした。口に出す気はないけれど『この人がもっと笑えますように』その願いは捨てられそうにない。本当に余計なお世話だ)
鶴澤・白雪 2020年2月24日
残念ながら偶然よ。他の文学系の話持ち出されたら伝わらない自信あるわ。(揶揄われた気がする。思わずため息が零れた。)……それって完全に支配するってことじゃない。(理屈は分からなくもない。ただあまりに非人道的なことで、人でないと言われればそれまでだけれど表情は曇った。)そう。仮にもそういう事が起こったわけじゃないのね。だったら良かったわ。(その子には申し訳ないけれどほっと胸をなでおろした。自分の意志が消えて変えられるなんて想像しただけで苦しくてゾッとする。)器物の縁がどう繋がるのかよく知らないけどそういうものなの?それについては叶なら大丈夫でしょ。器物に優しい男だし。……え?!管狐それだけ連れてて見てて癒されるとかないの?勿体なさすぎない?そもそも叶って癒されるものとかあるの?
雲烟・叶 2020年3月4日
好きに生きりゃ良いと思ってますからね。片方はUDCアースにいますし、もう片方はヒーローズアースに居ますよ。自分です?UDCアースに店を構えてるんで、店舗兼自宅で間違ってねぇですよ。悪くねぇことだと思いますよ、そもそも道具はあるなら使わないと。(同居人は三年間だけ家に居るが、知り合いの娘であることや、猟兵であること、高校卒業までの期限付きでなければ許可はしなかった。今も、少女のことは契約UDC白い妖精たちにほとんど丸投げではあるが、日々賑やかに楽しそうに暮らしているので良しとする)事件が多い割には猟兵の立場が全く確立してねぇ時点で、なかなか面倒な世界であることは否定出来ませんね。(似たもの同士らしい幼い氷華と幼い炎華は、見ていて飽きない。自分は持てなかったものを見るのは、何時だって新鮮で楽しい)良いんじゃないですかね、それで。見ていて楽しいので。(どうせ付き合うなら、楽しい方が良い)
雲烟・叶 2020年3月4日
(感情を削いだ視線は、怒りよりも、呆れに近い。苛立ちは勿論あるけれど、身の内の膨大な呪詛が決して暴れぬように直ぐさま心を鎮めるのは何時だって得意だ。苛立ちは呆れへ変換される。脅しのようなそれには苛立ったけれど、それよりも、心配され守られているから己の身を大切にしないと、なんて言ったその口で、直後に己の身を危険に晒して人質にするような行為に呆れたのだ。それがつい言葉と態度に出たのは、この娘をそれなりに可愛いと思い始めていたからだろう)……あんたが言いたいことは分かりました。それに関しては今更ですね、考えない訳もねぇでしょう。手放したくて手離したくないものを人の子の一生分をも持ち続けるのは、なかなか面倒なんですよ。(潰れる日なんて来ない。ただ、それでも自問自答はきっとずっと続くのだ。己は人のために造られたのだから。己は人を害す物なのだから。きっと、我儘を通し、最期の日は憧憬を抱えたまま逝く)
雲烟・叶 2020年3月4日
(危険性を理解し己を信用なんてしない煙管にとって、少女の脅しは信用と認識するより、自己を人質にする行為にしか思えなかった。こと己に関しては、絶対、なんて思ってはいけない。自分が一番、信用も信頼も出来ないものだ)……大切だと、好きだと思うだけで害せずに済むのなら良いんですけど、ね。自分のことなんざ信じちゃいけませんよ、呪詛の全てが自由になる訳じゃねぇんですから
。…………生憎と、治癒系のユーベルコードは持ってねぇんです。ご自分で治すか、誰ぞに治して貰ってください。(一度瞳を閉じて、小さく溜息を吐く。本当に、己の存在は面倒臭い。刺さった棘として明確に直ぐさま結果が見えない分、山嵐より質が悪い。しんどい、と言われても、それに触れて構わないとは返せそうになかった。修羅場か、と周囲から向けられる視線にもう一度溜息。苛立ちの消えた表情は何処か困ったように、傷付けたくなかったのに、と言うように僅か悔いる)
雲烟・叶 2020年3月4日
この世界には読み物も多いですから、読んでみるのも楽しいですよ。(くすくすと笑う声は、子供を揶揄する悪い大人のそれだ。表情を曇らせた相手へ、当たり前の顔で)そりゃあそうですよ、正当な形の他人の使役を奪おうとするならより強い力での支配しかねぇですし。同じやり方で自分のことも使役出来ますよ、自分も聞き分けのない呪物を強引に支配下に置くこともありますし。(あっさりとした声は淡白で、けれどこの男の使役に手を出せば呪詛が牙を剥くだろう。なお、この男の強引に支配下、は抵抗を奪うだけで、精神まで作り替えることはほぼない。自分がされて嫌なことは他人にやってはいけません、の理論)そういうもんです、全ては運任せみてぇな所はありますしね。別に優しい訳では、……ってそんな驚かなくても。癒されるもの、です?さぁ、……嗚呼でも、人の子を眺めるのは好きですよ。(家族が、恋人が、友達が、幸せそうに笑い合う姿は飽きない)
鶴澤・白雪 2020年3月16日
同じ世界にいなくてもいいのね。そのくらいの方が息苦しくなくていいだろうけど管理する方は面倒じゃないの?やっぱり住んでる所はお店なのね。外出せずにお店の番出来るのは楽そうね。使うために作られたんだろうしご尤もね。(定期報告や健康診断があると言っていたけれど。この人の場合、気にしない質に見えるけれど気になって尋ねてみた。必要としているなら使わない方が道具に失礼かもしれない、今までの会話でそう思い始めれば緩く頷いて)それはこの世界に限らずね。猟兵を押し出すつもりはないけど身体張って事件解決に努めてるんだから少しくらい優遇してほしいものだわ。(あっさりと頷かれれば少し意外そうに目を丸くした。てっきり呆れられるだろうと思っていたから)観察対象じゃないんだけど。まぁいいわ。どうせあたしも……多分アイツもそこは曲げられないだろうから。
鶴澤・白雪 2020年3月16日
面倒臭くない葛藤なんてこの世にあるのかしらね。叶の中で何かしら答えが見つかることを願ってるわ。(全てを押し殺すような姿を見て酷な言葉だと感じながらもそれを口にした。袋小路に迷い込んで多分身動きが取れないのだろう。反する想いに挟まれ続ければ分からなくなるのも頷ける。それでも自分で見つけるしかないから願いの言葉を。そのまま終わるのはあまりにも悲しいから)心の底から自分は人を傷つけるものだと思ってるのね。それが事実だって割り切ってても辛くないの?あとで自分で何とでもするわ。別に身体が砕けるくらい日常茶飯事よ。叶のせいじゃないし、そんな顔する必要ないわ。(聞こえてくるのは自分を貶める言葉ばかりだ。それでも誰かを傷つけるよりマシだと、それが事実だと考えていそうで此方が虚しくなりそうだ。周りを一度睨みつけてからヒビの入った手を振った。割れることが当たり前、傷つけられたなんて思ってもいない様子だ)
鶴澤・白雪 2020年3月16日
読んでみた方がいいのは分かってるんだけど多すぎてどこから手を付けたらいいのか分からないのよ。(言い訳のようにふいっと視線を逸らしながら口にする。この娘は読みだすまでが長くて結局読まないタイプだった)理屈は分かるけど平然とえげつないこと言わないでくれるかしら。唐突にグロいものを投げつけられたような気分だわ……(思わず両手で耳を塞いで。そんな世界知りたくなったとでも言わんばかりのおののいた顔をした。自分も魔術はかなり強い方だけれどそんな使い方を知らなくてよかったと心から安堵して)大分心もとないわね。出会った時は運命でも感じられそうだけど。叶はもうちょっと誉め言葉の受け止め方を覚えたら?間違いなく今年で一番驚いたわよ。お爺ちゃんらしい回答ね。(頬杖をついて人の子が好きだという姿を眺める。どちらかと言うと人の幸福を眺めるのが好きそうで。その意見には同意できるからつい目を細めた。)
雲烟・叶 2020年4月5日
(長らく話していたけれど。少しばかり店が混雑して来たようだった。その中でこれ以上目立つ話は避けたい。別に隠す気はないからと聞かれるままに話しすぎたのだろう、とは思うけれど。聞かれたから話すことと、それに踏み込まれることとは別物なのだ。それに、相手が気にしていなくとも。意図せず人の子を傷付けることはどうしたってしたくなかった。無意識に煙管を口許にやりかけて、管狐に袖を引かれて手を止めた。溜息。椅子を引く。立ち上がる。その動作は滑らかで、躊躇はない)お嬢さん、長らくお時間貰っちまってすみませんでしたね。そろそろお暇しようかと。(テーブルの端にあった領収書を取り上げ、相手へと背を向けながら)お嬢さんの時間を貰う分はお支払いしますってお約束でしたでしょ、先に出てくださって構いませんよ。(呼び止められるより先に、軽い足取りでレジへと向かう。ロールケーキと季節のケーキ、紅茶二種類でお会計)
雲烟・叶 2020年4月5日
(甘いケーキと美味しい紅茶。渋みの強い苦い話と出来事と。また次にこうして話す日には、きっと、ただの雑談として話せるだろう)(とりあえず)(今日は、これにて終幕)