*迷える少女が見たものは*
知念・ダニエル 2018年12月22日
「あら、綺麗な場所じゃない? どこに行こうか悩んでいたけれど、ここにするのも悪くはないわね」
漆黒の髪を揺らしながら歩く少女。
暗い暗い空間では、星の光だけが頼りだ。
「……あそこに寝ているのが団長かしら?」
横たわり空を眺める人物を見付けると、軽い足取りで歩み寄って行く。
が、その正体が分かった途端、彼女の足はぴたりと止まる。
「…………あなた、もしかして、男……じゃないでしょうね?」
痩せた綺麗なラインの身体つきだが、いくつかのポイントに照準を当てると、女性ではなさそうだと勘付いた。
故に彼女の態度は一変する。
「くっ……。こんな暗がりで騙したわね! それ以上近寄らないでもらえる?」
彼女の叫ぶ声に、横たわる男――外見の怪しい男は呆然とする。
「……どういう事っすか?」
どう考えても理不尽の極みであった。
***
先客有り、1:1RPスレ。
話す二人のみ発言可。
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メルティア・クレンセルト 2018年12月22日
そんな格好の怪しい男に暗がりに誘い込まれていて警戒しない女がいないとでも? しかも、その見た目は『気にいらない』わ。(理不尽を突きつける少女、メルティアにも何か理由があるようだ)
知念・ダニエル 2018年12月22日
(女装をしているが、顔も声も口調も男。そんな自分を思い返せば)……ぐうの音も出ないっす。確かに怪しいっす……。しかしっすねぇ、俺の格好にはワケがあるんすよ。この格好じゃないと『彼女が出てきた』時、怒られるっすよ……。(彼女とは、恋人の事を指すものではなく、誰かの事を指したもののようだ) でも俺、アンタに何かしましたっけ……?
メルティア・クレンセルト 2018年12月23日
……彼女?(誰に向けた言葉なのかわからず戸惑いの表情を浮かべる。続く言葉に気まずさを感じて怯んだが、すぐにキッと眼差しを鋭くして言葉を返した) ぐぬ……。何もしてないけれど……だからといって信用していい理由にはならないから!
知念・ダニエル 2018年12月25日
あ、彼女ってのは、俺の別人格の事っす、うん。……んー、どうやったら信用してくれるっすかね。この格好の時点で駄目か。……となれば、俺が男じゃなければ大丈夫っすかね?だったら俺、本当に女になるっすよ(と、突拍子もない事をメルティアに提案してみる)
メルティア・クレンセルト 2018年12月25日
別人格…………あぁ、多重人格者なのね? 知識としては知っているわ。でも、もしも嘘をついていてそれが演技だとしたら……。いえ、もしも本当だとしたら疑う方が『彼女に』失礼ね。あなたに従うのは不服だけれど、仕方がないから試してみたらいいんじゃないかしら?
知念・ダニエル 2019年1月9日
ここに来て嘘はつかないっすよ。んー、じゃあ、呼んでみるっすかね。(そう言って眼鏡を取る。すると雰囲気が一変。キラキラと輝く笑顔に変わった)
知念・ダニエル 2019年1月9日
あらあら!これで大丈夫かしら?これがしょーしんしょーめー、私よ!これで怪しくなくなったでしょー?
メルティア・クレンセルト 2019年1月13日
(初めて見る多重人格者に戸惑いの色が隠せなかった。表情に映る彩りが目に見えて増えていたからである。演技にしては自然な笑顔に気が緩みそうになるも別の胡散臭さを感じた
。)…………身体は男のまま、なのよね? 距離を保ったままあなたのことを教えてもらってもいいかしら?
知念・ダニエル 2019年1月21日
(元々の声を忘れてしまう程、声は女性らしく高め。きらきらと目を輝かせながら)そうねー、残念ながら体は男のままなのよ。身体と記憶だけ共有してる仲ってヤツかしら。私には名前はないわ、ダニ子ちゃんでいいわよ!ボーっとしてるあっちよりはお話しやすくなったかしら?
メルティア・クレンセルト 2019年1月25日
会話のキャッチボールはしやすくなったんじゃない? そのトーンで話していてくれれば私の嫌悪感も緩和されるみたいだし。……ただ名前が無いと不便じゃないのかしら? ダニ子だと音が綺麗ではないから失礼になってしまわないかと思ってね。(目を伏せて顔を見ないようにするだけで別人と話している感覚になったので警戒心が解れていた。この時ばかりは男性にしては妙に細い身体つきが功を奏した。)