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「■■■■■の日記」

レオナルド・ベッラヴィスタ 2018年12月21日


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■月■日

「君の住んでいた場所にはもう帰れない」
そう見知らぬ(今では見飽きた)施設で話を聞いてから、
もう■年も経ったらしい。 まるで、実感がない。
僕が過ごす時間が、人よりは少なくあるからだろうか。
それとも■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

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レオナルド・ベッラヴィスタ 2018年12月21日
■月■日 今日、初めて■■■を見せられた。気味が悪い。そんな直観的な感情以上に、深い嫌悪感があった。僕はこの化け物を、知っている。きっと■■■■ ああ 僕の記憶、もっと上手く消してくれたら良かったのに この化け物を捕まえて身体で飼えだって? 正気じゃない 正気じゃないのかも、しれない 僕も■■■■■■■■■
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レオナルド・ベッラヴィスタ 2018年12月24日
■月■日 久々の外出。とは言っても、体の方はそうでもないらしい。行き先から考えると、■■■と■■■■■あたりかな。彼らは息抜きが上手くて羨ましい。僕は、どうにも駄目だ。ちゃんと楽しいとは思うけど。服を眺めている時も、好きな監督の映画を観る時も、街中の喫煙場所で煙草を吸っている時も、頭にあるのは「逃げてしまおうか」という事ばかりだ。既に十分に逃げているのに。 今日の外出を勧められたきっかけの昨日の任務。まるで記憶にないのは、そういう事だろうから。
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レオナルド・ベッラヴィスタ 2019年1月8日
■月■日 気付けば随分髪が伸びていた。この前の外出ついでに、美容院に行けば良かった。 いっそ、自分で切ってみようかな。ハサミ位ならあるから。
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レオナルド・ベッラヴィスタ 2019年2月2日
■月■日 起きたら、ハサミが無くなっていた。不思議な話だ。職員の人に聞いても「知らない」と言うし、ハサミを遠ざけられる様な行動は取ってない筈だ。 (書き足された言葉)まさか僕の中の誰かが?髪を切ろうとしたから?僕の中にそんな行為を止めたがる人格が居ただろうか? 覚えがない
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