鈴蘭の訪い
飾磨・霜琳 2018年12月20日
棚の品を磨きながら、店主はふと通りに面した大窓へ視線をやった。
……と、年端もいかぬ少女が窓をのぞき、飾りを見ている。
店主が大窓の隣の戸から顔を出せば、少女はひとつ申し出た。
曰はく、此処にある綺麗なものを、ゆるりと見てみたい、と。
店主はうなずき、店の戸を大きく開いて少女を迎え入れた。
ここに並ぶのは己の自信作ばかりだ。
見てみたいというのならば、うれしいばかりの話である。
「存分に、とっくり見ていってくれ」
◆◆1対1RP◆◆
ティル・レーヴェ(f07995)さん
飾磨・霜琳(f03493)
両名のRPスレッドです。
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飾磨・霜琳 2018年12月23日
大人に見えるかィ? 赤子のナリから育ったわけでなく、最初からこのナリだったんだ。……俺ァともかく、お嬢もなかなか見てくれより大人びた話し方してるよな。(ふと気づいたように)(意味、にはふわりと笑って)生まれながらに意味がある、というよりは……そうだな、生まれながらに意味を知っていた、というところじゃねぇかなァ。おかげさまで悩まなくて済むのは、確かにいい。うん、我が身に気に入りの点があることはいいことだ。(手に取って御覧じろ、と結い紐を差し出しつつ)これで髪を括るとな、ちょうど藤の花房が髪から垂れたように見えるってぇ寸法だ。
ティル・レーヴェ 2018年12月23日
おお、そうであったか。そう言われれば合点が行く。ふむ……この様な話をすると、改めてあらゆる種の個性というものを感じるのぅ。ぬ?妾かえ?話し方は気づけばこうであった故な。生憎に記憶とやらが些か朧げ故、どの様に身に付いたかは我が事乍ら不確かよ(と、さらりと言ってのけ)意味があるというより知っていた、か、成る程、妙にしっくりと来る(腑に落ちたと言わんばかりに頷いて、手渡された紐をこれまた指でなぞりつゝ)ほう、ほう、成る程のぅ。のぅ店主殿、試しに結わいてみることは可能かえ?
飾磨・霜琳 2018年12月23日
同種でもいろいろあるだろうしなァ。……おやまぁ、記憶が。口の利き方はそりゃあ気づけば身についているもんだろうが、覚えてなくて難儀することとか、ねぇかい。(世間話の温度のまま心配そうに)(何のために得た身かわからなかったらどれだけ当惑したろう、と少し考えてから)知らなきゃ何もわからねぇまま探すことになったかもしれんがなァ。我が身の意味なんぞ、ただ生きるだけなら知らずともいいが、わかってると尻の据わりがいい。……おぉ、試し。もちろんだ、つけてみたほうが似合いかどうかもよくわかる。鏡と椅子がある、結ってやるからこっちへおいでなせぇ。(わかりやすく顔に喜色がにじみ出る)
ティル・レーヴェ 2018年12月24日
(気遣う様に眉尻が下がった店主を見やれば、おや、と)気にかけてくれるかえ?ほほ、店主殿は優しいのぅ。幸いにも名を失うことは無く、生きるに必要な知識もある程有しておる様でな、然程に不便は無さそうじゃ。……この世には、店主殿の様に良きヒトも多い故な(相手を安心させるかの様にからりと笑い)ほほ、喜色満面とはこの事か、頼んだ妾より其方の方が楽しげじゃな。では言葉に甘えて……(促される儘に椅子へ腰掛け)
飾磨・霜琳 2018年12月24日
そいつァ確かに幸いだな。困りごとがねぇんならよかった。……(くつくつ笑って)優しいとか良いヒトってほど御大層なもんじゃねぇさ。家の者が皆こうだったんだ。(喜色満面と評されればやはり楽し気にうなずいて)本性が簪だもので、人様の髪に触るのがいっとう好きでな。まずは櫛を通させてもらおう。(近くの棚から道具を引き出してくる)
ティル・レーヴェ 2018年12月24日
ほほ、そうであろ?失くした記憶も良きものであったとも限らぬしな、今が良ければ幸いよ。(くつ、と笑う相手には頷いて)ほぅ、ほぅ。ならば其方も果報者じゃな、良きに囲まれ良きに染まる……素晴らしき縁の巡りよ。ふむ、成る程な、本性が簪故にと申されればこれまた合点のいく。眼鏡に叶う質かは判らぬが、良きように頼むとしよう(少女はといえば、なされるが儘を貫くように椅子に背を預け、櫛通しの為と降ろされた髪は、長く、長く、尻を隠すほど。鈴花を纏いてさらりと揺れた)
飾磨・霜琳 2018年12月24日
なくて困らねぇんなら、いやなことは忘れっちまいてえもんだしなァ。はは、果報者はその通りだ。性根のいいのに囲まれてでもいなきゃ、こんな立派な体なんぞ得る前に簪のまま朽ちていたろうよ。性根まで受け継げているなら、こんなうれしいことはねえ。(長い長い髪に、さてどう結ったものかと思いを巡らせるのも楽しい。花を落とさぬように、慎重に櫛を通した)ちィと後ろ頭が重いかもしれんが、大人っぽいのにしてみるかィ。(顔横にひと房ずつ髪を残し、後ろ髪を高い位置で一度細い髪紐でくくる。ゆるく毛先まで三つ編みにして、巻き上げてアップスタイルに。団子にした髪の根元へ藤色の髪紐をぐるり、結びを片側に寄せて藤の花房に少々の高低差を付けた)さァ、できた。(棚から鏡を出して、合わせ鏡で後ろも見せる)
ティル・レーヴェ 2018年12月25日
(するすると手際よく編み込まれて行く己が髪を鏡越しに見やり乍、指先の動きを興味深げに楽しげに眺めている)よくもまぁ、そんなにも器用に指が動くことよのぅ(長い髪故時もかかろうかと思っていたが、想像よりも早くにそれは形を表してゆく。結衣あがり、見せられた鏡越しの姿には感嘆の息一つ)……なんとまぁ、これは見事じゃな。
飾磨・霜琳 2018年12月25日
これでも力加減やら覚えるのにはちィと時間がかかったんだ。髪飾りを作るのはともかく、髪いじりは後から人に習った。(お気に召したンなら何より、と笑って)どうだィ、他にも試してみるかい?
ティル・レーヴェ 2018年12月25日
ほぅ、そうであったか。いや、後から習ったと言うには、髪結もなかなかの腕じゃぞ。妾の手ではこうはゆかぬし、結われている様を見るのも楽しかったのじゃ(満足そうに笑み浮かべ)ふぅむ……そうじゃのぅ、言葉に甘えて他にも試したい気はあるが、存外この髪結い紐が気に入った。此度はこの藤の子を迎えて帰るとしよう。店主殿、お代はいくらになるかえ?
飾磨・霜琳 2018年12月25日
そう言ってもらえると覚えた甲斐があるねぇ。ありがとうよ。(満足そうな様子に心から笑み零れて)そうかィ、気に入ってくれたかい! そいつァよかった、藤のもお嬢に気に入られて喜んでるだろうよ。お代は……(ちィと待ってくれ、と机へ向かい算盤を弾き、お代を紙へ記して持ってくる。書かれているのは同等のもので価格を比べれば平均値ではなかろうかという程度)待たせたな。お代はこちらだ。
ティル・レーヴェ 2018年12月26日
うむ、髪結屋を兼ねても良いくらいでは無いかのぅ(ころころと笑いつつ)うむ、藤の季節にはまだまだ早いが、存分に楽しませて頂こうぞ。(揺れる房に手を伸ばしつゝ提示された額を見やり)……ふぅむ。髪結の手間を合わせれば安いくらいじゃ、その額で異論ない(店主の手にお代を乗せ)良き出会いであった、未だ未だ品は見尽くせぬが、それは次の楽しみに致そう。その際には旅立つ子も在ろうが、新たな子も居よう、一期一会を楽しみにしておるのじゃ。では、良きひと時に感謝致すぞ、店主殿。また、のぅ(そう告げてはひらり掌翻し、藤色の房と白き鈴の花を揺らして帰路につく)
飾磨・霜琳 2018年12月27日
髪結屋なんぞ兼ね始めたら、調子に乗るなと̪師に小突かれらァ。(くつくつ)(お代を受け取りにっかと笑って)毎度ありィ。こちらこそ、藤のにいい貰い手が見つかって有難ぇ限りだ。品を見に来るでも、紐の手入れでも、髪結いだけでも、どうぞまた来てくれ。いつでも歓迎しよう。……此度は、御来店誠に有難うございやした。道中、御気をつけて。(扉の外まで出て見送り、ひらりと翻された掌には深々と礼をした)
ティル・レーヴェ 2019年2月10日
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ティル・レーヴェ 2019年2月10日
(ほんの少し雪がちらつく中、同じ白を髪に揺らしながら少女が店先に歩を進てくる。何処と無く何かを探すような期待するような眼差しで。馴染みの店主の姿を認めれば、おお、と手を振り)霜琳殿、今日は探し物があってきた。蒼き玉の付いた簪……などというのはここにあるかのぅ?……いや、他所で人に勧められての、それに沿う品を探しておるのじゃが、髪の飾りならやはり此処かと足を向けたのじゃ。良き形の物はあるじゃろうか?
飾磨・霜琳 2019年2月11日
(手を振る少女に気づくと、こちらもひらひらと手を振った)よぉ、ティル嬢。いらっしゃい。探し物?(話を聞くとじわじわうれしそうな笑みを浮かべて)髪飾りならここ、って、うれしいこと言ってくれるねぇ。蒼い玉、か。確かによく似合いそうだ、その人ァいい目してんだな。いくつか置いてるぜ、来とくんな。(手招きをして、簪が並ぶ机の一角へ)平打ち簪に玉簪あたりのしんぷるなのから、花を模ったのや、ちょいとじゃらじゃら飾りが揺れる華やかなのもあるが……蒼い玉、以外に何か、こういうのがいいってのはあるかい?
ティル・レーヴェ 2019年2月11日
ほほ、品の良さも、それらへの思いの込めようも知っておる故の。……ぬ?其方もそう言うてくれるのかえ?感謝致すぞ。(吝かでない顔をして先を行く店主を追い)ほぅ、ほぅ、色々とあるのじゃな!ふぅむ、其方のシンプルな物も良いが……折角じゃ、幾分か華やかな形が気になる。それでいて、蒼き玉が映えるものがいいかのぅ?
飾磨・霜琳 2019年2月12日
ありがてぇこって。ティル嬢にそう言ってもらえるんなら鼻が高ぇ。ン、お嬢は桃や藤の淡いのも似合いだろうが、深みのある蒼もよく似合いそうだ。かしこくておとなしそうな印象があるからかね。(華やかで蒼い玉の映えるもの、と聞いていくつか手前に引き出してくる)なるほどなァ、そんならこの辺りはどうだろう。(並んだのは三つ。深い蒼に光るルリハコベの小花が透明な葉とともにいくつも飾られた簪。零れ落ちるような静かな水色の瑠璃茉莉と、雨だれのように数本の細鎖につられた蒼さざれが並ぶ簪。銀細月の透かし彫りから、紺や蒼、淡い紫の大小さまざまな蜻蛉玉が揺れる簪)他にもあるが、この中ならどれが好みだい?
ティル・レーヴェ 2019年2月13日
おや、そんなに持ち上げても何も出ぬぞ?とは言え、褒められて悪い気はせぬその印象に違わぬよう精進しようでは無いか(ころりと笑う中に些か照れ臭さが滲み出る)おお、おお!流石と言うべきか何れも惹かれる美しき様よ。何も好みを突いて甲乙つけがたいが……強いて言うなれば、夜空を感じるこの銀月の簪が気になるじゃろうか。月の意匠もさる事ながら、蜻蛉玉が移りゆく空の色の様じゃ。懐が許すならば全て迎えたい程じゃがの(並ぶ簪へ目を走らせ見比べてはほぅ、と感嘆の息)
飾磨・霜琳 2019年2月13日
俺ァ世辞は言わねぇよ。(からから笑って。照れた様子を微笑まし気に見つつ)まァ、大人びるのも悪かねぇが……所詮人から見た印象なんぞいくらでも変わるもんだ。ティル嬢が好きなようにしてンのが一番だぜ。(選ばれた銀月の簪にふむとうなずく。お褒めに与り恐悦至極、と口元を緩めながら他二つを元の並びに戻して、別の簪を一つ、銀月に並べた)銀月のは確かに、夜の空を思って作ったんだ。んで、大雑把に似た雰囲気だと、こんなのもあるんだが。(藍と少しの白縹が溶け合う中に銀を散らした透ける蝶、蒼に金筋の蜻蛉玉ひとつと、毛先に白縹が溶けた藍絹糸の房が揺れる)銀月のは揺らすとしゃらしゃら鳴るが、こっちは静かだな。この二つならどっちが好みかね。
ティル・レーヴェ 2019年2月14日
ほほ、では素直に受け取ろう。……ふぅむ、そう言うてくれるのもまた有難い。妾は妾らしく、と言うことじゃな(こくり、と頷いて)おお、やはりそうであったか!この小さき中に夜空が体現されておって目を惹く。(そこまで言えば次の簪へと目を向けて)ほぅ、ほぅ!此方もまた繊細で美しい!蝶の衣装に蒼玉が映える。ううん、甲乙つけがたいが……(うんうんと唸りながら)どちらかと問われれば銀月か。蝶も好き故、悩むところじゃがな。まこと、どれも妾のツボを突くものを選んできてくれる。
飾磨・霜琳 2019年2月15日
おう、そうしとくれ。まだ十だろ、子供は好き勝手やりたいようにやって道を見つけてくもんだ。(うむうむと頷き返し)作り手の意図を読み取ってもらえるってのァ嬉しいもんだねぇ。くくく、そう悩んでもらえると作った甲斐も出してきた甲斐もあるってものよ。好みに合うようでよかった。ちなみに、だが。……銀月ののお代はこの通りだ。蝶のはこっち。(す、と紙に書きつけられたお代は、雑貨屋などで似たようなものを求めるよりはいくらか高価で。ほんの少しだけ、蝶のほうが値が張った)……ところでお嬢、簪、使ったことはあるかい?
ティル・レーヴェ 2019年2月17日
ふむ、好き勝手に、か。なんじゃろう、こう……妙に心に響くのぅ。そうじゃな、自由に思うまま、そう在れら今を大事にしようぞ(こくりと頷いて)ほほ、そう伝わるように作っておる作り手の腕や思いもまた、じゃのう(うむうむ、と笑って、お代を見比べ)成程、では今回は此方の銀月を迎えてゆくとしよう。……ぬ?おお、そうなのじゃ、簪は美しいのじゃが、イマイチつけ方がよくわからんでの。妾でも出来そうな付け方と、髪の結い方を教われればと思うておったのじゃ。
飾磨・霜琳 2019年2月17日
響くかい? 年の功かねぇ。(けらけら)今を大事にするのはいいこった。今がなけりゃァ先もねぇ。(作り手、己のことに触れられて少々気恥し気に)お嬢は人をほめるのがうめぇなァ。参っちまうぜ。それじゃあ、銀月はティル嬢に嫁入りだな。蝶のはまだしばらく飛んでいきそうにねぇから、気に入ってくれたなら気が向いたときに眺めに来てやってくれるかい? きっと喜ぶ。……銀月のは、ティル嬢の初の簪か。こりゃ誉れだなァ。(慈しむように簪に語りかけ)そう難しくはないから、心配するこたァねぇ。手本も見せてやるし、飾りのついてねぇ簪を貸してやるからちょいと練習していけばいい。
ティル・レーヴェ 2019年2月19日
ほほ、違いない(相手につられて微笑み頷いて)おや、思った儘をいうておるだけじゃ。人は言の葉を持っておるのじゃからな、出来うる限り伝えようとしておるまでよ(ころころとこちらも笑い)おお、おお、それは願ったりじゃ。蝶の子もまた見に来よう。……ふぅむ、そう言って貰えれば安心する。是非に練習させて欲しい!(そう告げて銀月のお題を相手へと差し出して)
飾磨・霜琳 2019年2月20日
できうる限り、か。言葉ってぇのは便利だよなァ。人の身を得て一番に嬉しかったのは動く手足だが、二番はお喋りができる口だ。これが好きだとか俺はこうしたいだとか、口がきけるってのはいい。(言葉だけで伝わらねぇものがあるのは承知の上だが、と感慨深げに)俺としても、お買い上げでなくたって作った子を見てもらえるのはうれしいしな。(確かに、とお代を受け取って、鏡の前へ向かいつつ)簪を使う人が増えてくれるなら、簪のヤドリとしてもうれしい話だ。任しときな。……そうさなァ、最初から簪だけよりは、括ってから挿すのがやり易いかね。(髪結い用のゴム紐や櫛を出してくる)
飾磨・霜琳 2019年3月28日
(上機嫌で道具を揃える)
ティル・レーヴェ 2019年4月12日
気に入りの品が手にあるというのはやはり良いものじゃの。思わず魅入ってしまっておった。つい、ぼぅやりと時が過ぎ申し訳ないのぅ。ふぅむ、その言い方じゃと簪だけで留めることも可能なのじゃな?……それも気になるが、とは言え初心者。まずは結うてからの飾りを習わせて貰おう(道具揃える様を楽しげに見やり)
飾磨・霜琳 2019年4月15日
気にしなさんな、そう言ってもらえるんなら職人冥利に尽きるってもんだ。(からからと笑って)できるも何も、今俺が髪を留めンのに使ってんのが簪一本きりさね。慣れると手間がなくて楽だが、うまくやらねえとすぐ落ちてきちまうんだ。(いずれ教えてやろうなぁ、と言いつつ、道具を揃え終わって。椅子を勧めると、自分はその椅子に背を向けて、鏡の前に膝をついた)前で手本見せてやっから、一緒にやろうな。
ティル・レーヴェ 2019年4月15日
(相手の様子に仄か安堵の色を浮かべ)そういうて貰えたら助かる。……なんと!その髪は簪一つで出来ておるのか!おお、おお、器用なものじゃなぁ。するりとすり抜けそうな髪がそれ一本で……(ほぁ、と感心しつつ)何れ妾でも出来るようになるであろうか(相手の言の葉に仄かな期待をも抱きつつに椅子へ座り)うむ!宜しく頼むのじゃ!(気合十分、目の前の店主をしっかと見つめ手本を待つ)
飾磨・霜琳 2019年4月16日
(鏡越し、手本待ちの視線を感じてくつくつと笑い)これ、この通り。(つい、と本体の簪を引き抜けば、腰までの直ぐな黒髪がばらりと解けた。本体は袂にしまいつつ)お嬢の髪は俺よりも長いし、量も結構あるだろう。簪一本で留めようと思ったら、芯の強いのか、二本足のにするといいだろうなァ。それはともかく、一度髪を梳いてだな。(軽く櫛を通して髪の流れを整えると、椅子の横に置いた台から髪ゴムを一本取る)耳くらいの高さで少し緩めに結って、最後に髪を引き出しきらずに、拳くらいの輪を一つ作る。(輪になっている髪ゴムを使って、まとめ髪を折り返したような団子を作って見せた)できそうかい?
ティル・レーヴェ 2019年4月16日
おお!おおお!普段結い上げてある姿しか知らぬ故か、下ろした様は新鮮よのぅ。それに、誠、その一本で結い上げておるのがまた……感服じゃ(感嘆の声と視線を向けて)ふむ、ふむ、髪の量や質で合うものがまた変わるのじゃな。覚えておこう。……おお、いよいよじゃな!先ずは……ふむ、髪を梳いて……ゴムで、こう……か?ぬ?うぬ??(手際は悪くないが後ろ手に慣れず緩く解けてしまった)ぐ。り、リベンジじゃ!(再挑戦後なんとか形にはなった様子)こ、こんな感じかの?
飾磨・霜琳 2019年4月17日
ぎゃっぷ、ってやつかね。(楽し気に)扱い方ひとつなんだがな、量の多い髪をやわな子でまとめようとすると、折れちまうことがあるからなァ。(背後で苦戦しているのを鏡越しに微笑ましく眺める。リベンジが済んだのを見計らって、立ち上がると少女の背に回った)お、なかなかいい出来だぜ。そしたらな、(台から一本足の玉簪を取って渡し、自分の分も一本取ると鏡の前に戻る)毛先がわの髪を左手で持っといて、右手で簪を持つだろ。で、頭に沿うように簪の先で括った髪の根本がわを少しひっかけて、ゴムの上っかわに簪の先を出す。(言いながら、耳の後ろの髪を縫うように簪を挿しこんだ)
ティル・レーヴェ 2019年4月17日
ふむ、確かに無理をさせて折れてしもうては簪が可哀想じゃ。人も其れも無理は良くない、身に合ったものを、じゃな(話にこくりと頷いて)おお、ちゃんと結べておったか!よかった。(渡された玉簪を受け取って、目の前の手本をしっかりと見つめたのちに再び四苦八苦)ここを、こう、持って……ここに引っ掛け……ん?ここを……ん??(簪をゆらゆらさせつつ)
飾磨・霜琳 2019年4月18日
そうそう。優しくしてやってくれな。(試行錯誤している様子に、ふむと一考して)手の感覚を覚えちまえば見なくても出来るようになるが、お嬢、見えてたほうがやりやすいかい?(再び立ち上がり、道具の台から鏡を持って少女の後ろに立つ。合わせ鏡で、前の鏡に後頭部が映るように調節し)この辺に簪の先を当ててな、髪をすくい取って、この辺から出てくるように挿してみな。(言いつつ、指で場所を示した)
ティル・レーヴェ 2019年4月18日
おお、忝い!(合わせ鏡に映る己が後頭部と指し示される指先を元に簪を動かせば示された形が浮かび上がる)おお、おお、できた!これで良いのかの?(嬉しげに首を背後の店主へと向けて)
飾磨・霜琳 2019年4月18日
うんうん、いいねぇ。実はこれで終わりじゃねえんだ、簪そのまま押さえといてくれな。(嬉しそうな様子にこちらもにっかと笑って応え、鏡を置くとまた椅子の前に戻る。立ち上がった時に一度抜いた簪をもう一度先程と同じように挿して)こっから一気に終いまで持っていくぞ。……どう説明したもんか。さっきゴムで結った結い目の上側で、余っている毛先側をな、また拳くらいの輪にするんだ。最初の輪と合わせて8の字になる感じだな。で、8の真ん中に簪を渡したら、先っぽを軸にして簪を裏返す。今まで右耳のほうに飾りがあったのを、左耳のほうに飾りが来るようにしてやるんだ。そうしたら、ぐっと押し込んで完成……なんだが……。(結い髪からはみ出した毛先を首筋に流しつつもごもご。説明しつつことさらゆっくりとやって見せたが、伝わったかどうか自信がない様子で)
飾磨・霜琳 2019年4月18日
すまねえな、結ってやることはあっても、人に教えることはあんまりなかったもんだから。難しければ、お嬢の手を取って一緒にやってやったほうがわかりやすいかもしれんな。
ティル・レーヴェ 2019年4月19日
おお、そうなのかえ?(離しそうだった簪へ添えた指に再び力を込め、ゆっくりと動かされる目の前の指先を見つめて自分の指も動かして行く。ふと自信なさげな声が聞こえれば瞬き一つ)……ぬ?ほほ、何を謝ることがあろうか。こうして教えて貰えることが有難いというに。うむ!その手を借りるも有難いが、まずは1人でやってみる!幸いに此度はゆるりとしてくれた故な、ええと、こうして……こう。ここが、こう……で、これで、どうじゃ!(最後はえいや!と差し込んで)
飾磨・霜琳 2019年4月19日
そう言ってもらえると助かる。お嬢はえらいなァ、まず自分でやってみようとすんのはいいことだ。(へらり、と笑う。えいや、と威勢のいい手つきを鏡越しに見て思わず吹き出すと、再び少女の背後へ。編むでもなく巻くでもなく、腰よりも長い髪を毛先までまとめきるには使う長さが短い結い方だ。長く余った毛先を軽く櫛で梳き左肩から前に垂らすと、それからまた鏡を手に取った)簪がぐらつく感じとかねぇかい? きれいにまとまってるぜ、お嬢は器用だなァ。
ティル・レーヴェ 2019年4月19日
ほほ、習うより慣れよ、とは少し違うやもしれぬが、まずは自分の手でやってみたくての。とはいえ事と次第にもよるがな、そう褒めて貰えたら嬉しい。(出来上がった髪型を鏡ごしに見て)おお!できておる!全て結い上げてしまうより、こうして幾分か下りておる方が妾も好みじゃ。良き髪型を教えてもろうた。ほほ、妾が器用なのではなく、其方の教えが上手かったのじゃ。気に入りの簪を手に入れ、こうして良き髪型を教われた。今日は良き日じゃ!(満足げに笑って)
飾磨・霜琳 2019年4月20日
手の感覚で覚えたものってのは、なかなか忘れるもんでもねえらしいからなァ。歩き方とか、水練とか。(満足そうな様子を見て、一安心といった様子でにこにこ)好みの形になったんならよかった。よく似合うぜ。(まったく褒め上手なお嬢さんだ、とくつくつ笑って)そうかい、そんならこれからもいい髪形を教えられるように精進してみるかね。そうだ、最初にゴムで結ったところな、簪と喧嘩しねえような控えめなシュシュをかぶせてやるとまた違った風になる。ゴムもしっかり隠せるしな。一つまけてやるから、銀月のを使うときに試してみるといい。
ティル・レーヴェ 2019年4月20日
似おうておるか!それは益々に嬉しいことよの。ほほ、そうして其方も精進してくれるとあれば、妾も益々に足を運ぶが楽しみになると言うものよ。新たな髪型、期待しておるぞ?(にこりと笑い、続いた言葉には目を瞬かせて)おお、おお、おまけもつけて貰えるのかえ?いつも乍、気前のいいことよ。折角故ありがたく頂戴致すな(感謝じゃ、と頭を下げて)
飾磨・霜琳 2019年4月22日
お嬢に似合いそうな髪型がねぇか、よく調べとくとするさ。はは、これからもご贔屓にっと。(にっかと歯を見せて笑って)なに、ほんの気持ちだ。簪としちゃ、今まで簪を使ってなかった人が使ってくれるようになるのは嬉しいことだからな。お代とは別に礼がしたいのさ。どれがいい?(どれもしっとりした柔らかな生地で、白、紺、薄青のシュシュを並べて)
ティル・レーヴェ 2019年4月23日
おお、おお、それは期待が膨らむのぅ!(相手の笑顔へ応えるようにころころと楽しげに笑って)ほほ、そう言うてくれたらば、貰う側としても尚気持ちが良いものよ。礼は此方がしたい方じゃが、それは簪を沢山使う事で返すとしよう。(並べられたシュシュを眺めて)どれも良き色よな。ふぅむ、ではこの薄青に致そう!しっとりと手に馴染むよき触り心地じゃなぁ。
飾磨・霜琳 2019年4月24日
ぜひそうしてくれ。他のヤドリがどうかは知らんが、俺は道具は使われてこそと思うたちだからな。たくさん使ってくれるのは嬉しいし、使われる同胞が増えるのもありがたいことだ。(心地好さげに笑って、それから簪とシュシュを入れる紙袋を持ってきた)シュシュはな、贔屓の布屋で仕入れた端切れでちょくちょく作ってんだ。いろんなのがあるから、これもまた今度見て行ってくれな。
ティル・レーヴェ 2019年4月24日
うむ、うむ!大切に箱の中……と言う愛で方もあるのじゃろうが……妾はそれよりも、沢山陽の目を見せてやりたい!……折角この世に生まれたのに、外を知らぬのは、やはり、悲しい(本人も無意識にかふと目線を下げて)それに、良きものは沢山使いたい故な!ほほ、大切に、そして沢山に使うて愛でて、長く長くそうすれば、其方の後輩が出来るやもしれぬのぅ?(ころころと笑って)おお!このシュシュも其方の手製かえ?手広いのぅ。うむ!どちらも大切に、精々に使うのじゃ。新たな子も楽しみにしておるのぅ!
飾磨・霜琳 2019年4月25日
そう言ってくれる主に出会えたんだから、銀月のも嬉しいだろうよ。(何せ俺の子なんだから、と微笑む)広く、長く、いろいろなもんを見せてやってくれ。それこそ魂が宿るほどに持ち主に愛でられて、長く共に在れたなら、作り手にも簪にもこれ以上ない誉れだ。(胸を張って愛娘を送り出せる、良い嫁ぎ先を見つけてやれたことが嬉しい。丁寧に包んで紙袋に入れ、差し出しつつ)髪飾りなら何でもござれ、と大口叩くからにはなァ。シュシュは存外簡単に作れるもんだから、大物を作る合間とかにな。さ、髪ゴムは持ってってくれてもいいが、玉簪は店の子だからな。返してもらってもいいかい。
ティル・レーヴェ 2019年4月25日
ほほ、この御子の喜びに恥じぬ主人であらねばな(こくりと頷き紙袋を受け取って)……おお!あまりに馴染んで解くのを忘れておったわ!これは失礼致した。大事な子を連れ帰ってしまうところじゃった(そう言えば、玉簪をするりと抜き、止められていた髪はさらりと降り広がった)其方も付き合いに感謝致すぞ(そう外した簪に告げて目の前の主人へと、帰るべき手へと返し)改めて此度は良き出会い良きひと時であった!また世話になると思う故、その時にはよろしくのぅ!霜琳殿も、次会うまで壮健でな!(機嫌よろしく手を振れば、紙袋を大切そうな抱えて帰路についた)
飾磨・霜琳 2019年4月26日
気にしなさんな、こいつもたまの出番で嬉しかったろうさ。(そっと玉簪を受け取って)気に入りの子を見つけてもらえてよかった。お買い上げありがとうございました、帰路、お気をつけて。またのお越し、心よりお待ちしております、と。(軽い口調ながら、真摯に述べて深々と礼をした。少女の背が見えなくなるまで、店の前から見送る)