野営地#02
ネフラ・ノーヴァ 2019年8月1日
血狩りのための野営地。
雪に揺らぐ小さな焚き火。
わざわざ立ち寄る者を拒むことはないが、
大したもてなしは期待できないだろう。
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ネフラ・ノーヴァ 2019年8月1日
(イメージだけでも避暑をせんとな。)やはり暑いより寒い方が耐えやすい。
コイスル・スズリズム 2019年8月1日
(野営地は静かに炎を吐き出していた。私は凍り付くようにがたがたと震えながら、一つひとつワルツを弾き進めるように白い景色を踏んでいった。トンネルは抜けなかったけど、そこはピアノすらも運べないような場所だった。)す、涼しい……。
ネフラ・ノーヴァ 2019年8月5日
をを、いつの間にやらスズ殿、人が来るような所ではないから気づかなかった。まあ、ここはUDCアースと逆に寒いから、焚き火に当たっていくといい。
コイスル・スズリズム 2019年8月9日
こんにちはネフラさん!(白く透明とは程遠い雪の塊の奥にいるその花模様の鉄の装いは、彼女を人ではない何かであることを強調させていた。それでもその声はよく知っていた。降りて散らばる雪はRhodesみたいな細かい音を放って、焚火の中に消えてった。)いつもネフラさんはこんなところにいるの?
ネフラ・ノーヴァ 2019年8月9日
ああ、血が欲しいときはこうやって狩りに出ているよ。別に人間の血である必要は無いし、訓練にもなる。そうだ、ウサギがよく捕れたので、食べていくといい。(焚き火で焼いていたウサギ串を差し出し。調味は塩だけだが脂がのってジューシー)
コイスル・スズリズム 2019年8月9日
(差し出された串と理由は昔読んだアメリカ文学の肉屋のようだった。戦争が終わった後の兵士たちが国から送られた給付を胃袋に押し込んでる横で、包丁が獣を取り出している街だった。)(人間の血が必要なとき?と思ったけど口にはせずに串をひとつ頂いた。ぜんぜん関係ないけどハックルベリーフィンやヘミングウェイが浮かんだ。でもこんな美人は登場していなかったきがする。)
ネフラ・ノーヴァ 2019年8月9日
なにやら難しい顔をして肉を食べるものだな? ここは今はスズ殿だけだな。ほかの野営地ではたまに猟兵が通りかかったりもしたが、雪深い所に好んで来るものはいないな。...あー、雪男は見かけたかもしれない。
コイスル・スズリズム 2019年8月9日
雪男。友達になれそうだった?や、お肉はおいしいんだけど、その、牛とか豚とかならわかるんだけど、あとは魚とかね。でもこういうのはたべたことなかったの。思った以上においしいよ
ネフラ・ノーヴァ 2019年8月9日
いや、友達はだめそうだったな。すぐ見失ったが。ああ、ウサギは美味しい。ちょっと鶏肉に近いかな。材料があればシチューがいいのだが。
コイスル・スズリズム 2019年8月12日
(煙る火の音は異国のゲームでしか聞いたことがないような音だった。考えてみれば私は別に海外の映画といった音というものにあまり興味がなかった。でも耳を澄ませてみると、今まできいたことのある音よりもそれは本当だった。)シチュー。暖かいものが欲しくなるような場所だね。獣のほかには何かとれないのかな、野菜だとか、果物とか……。
ネフラ・ノーヴァ 2019年8月12日
(揺れる火とパチ、パチと不規則に薪が弾ける音だけが静かな雪原に響く)フフ、探せばもしかすると根菜が見つかるかもしれないが、あいにく広い雪下から見つけ出す能力はないな。猟兵とて万能ではないものだ。
コイスル・スズリズム 2019年9月4日
(不規則な薪は荒野地帯にある工場から出てくる煙と少しだけ似ていた。橋の上に通り過ぎる車の音は機嫌が悪そうで、それでもそんな場所を通り過ぎている鳥達もいた。でもここには鳥はいなかった。朝になっても鳥はいそうになかった。雪がとけた後に、貯水池にすらいる魚が現れすらしなさそうだった。)すずはこのへんの雪を少しだけなら袖の中に入れることができる気がする(袖をひらひらとさせる、そのあとに、)でもネ姉さんはそれを望んでいない気がするからやらない。この雪の下に根菜があるとしたら、きっと甘そうだね。(かわりに缶のコーヒーを取り出した。日本のある地方でしか売っていない、甘いコーヒー。)コーヒーって好き?
ネフラ・ノーヴァ 2019年9月4日
まあ根菜はそれを探すのが得意な動物が食べるだろう。おや、コーヒーか良いね、頂こう。寒い場所では特に甘さがありがたい。おっと、また少し降ってきたな。(空は明るいが白い雪がちらほらと、遠くから飛ばされてきたようだ)
コイスル・スズリズム 2019年9月13日
(はっきりとした雪だった。透明さを少しも含んでいない。手のひらに乗った雪は停車駅を飛ばした貨物列車のように姿を消した。)(それを探すのが得意な動物が食べるだろう、という声に、)そうかぁ。たぶん、ネ姉さんはあったかいコーヒーのほうがいいよね?(と、袖から出して渡す。)すずは冷たいの。冷たい雪の中で缶コーヒーを飲むと、冷たい雪が缶コーヒーの中に入ったようにそういう味がするようなきがする。たぶん雪に慣れていないから。
ネフラ・ノーヴァ 2019年9月14日
冷たいのも温かいのも出せるとは便利だ。うん、やはり甘いな。(ごくりと飲むと温かさも相まった甘さが喉を過ぎる)
酒であれば雪中でも冷たいのが良いな。雪で冷やした日本酒など風情もある。(徳利をそうするように手に持った缶を揺らす)
コイスル・スズリズム 2019年9月26日
hot or cold?ってCAさんみたいにいう練習をしてる。日夜……。お酒。この間からよくきく単語。お酒って呑むと、やっぱり一駅くらいは越えれるの?なにもかも
ネフラ・ノーヴァ 2019年10月1日
残念なことに酒に強すぎるのも良くない。一駅も越えられず、鳩が落とした尾羽がふわっと浮かぶようなもの。だがそれとて気持ちの良いものだ。
コイスル・スズリズム 2019年10月9日
強すぎるのもよくない、かぁ。あまりうまくイメージできないけど、強すぎてももてないようなものかな。ネ姉さんは強そうだね。酔うために飲むお酒っていうのは、見ていてしんどそうに思う。実際には、それほど悪いものじゃないのかもしれないけれど、それでもね。
ネフラ・ノーヴァ 2019年10月14日
フフ、たまに自己破壊的なときもある。腹を刺すよりアルコールで酔うほうが問題が無いだろう。スズだとスイーツをドカ食いしたりするかな?(パキッと折った枝を火に焚べつつ)
コイスル・スズリズム 2019年10月20日
なんとなくわかるようなきがするよ。そういうときはすずの場合、たいていうまく破壊できないから、余計に何か残る。どか食いはやめたいって思ってても、自分じゃない自分が食べてるときがある(火を眺め続け、自己破壊によって保たれるものをイメージした。猫という文字が浮かんだ。でも一体それになんの意味があるんだろう?雨が過ぎるのを待つように、ネ姉さんの「枝の放り方」を見た。映画みたいだと私は思った。)
ネフラ・ノーヴァ 2019年10月22日
自分じゃ無い自分か、私の中の血を欲するものは誰かの手で埋め込まれ、私を蝕みつつも生かしている。しかしそれとて今や自分なのだと思うよ。(指先から血を火中の枝にたらせば一瞬轟々と火柱が上がる。そして遠くに狼の遠吠えが聞こえる)