晴れ、のちアイスティー
ユア・アラマート 2019年7月31日
UDCアースを拠点としてもう長いが、この暑さだけはどうにも慣れない。
まとわりつくような熱気は引きこもっていれば大抵しのげるが、今日はそれだけじゃ少し足りない。
日差しも陰り始めた夕暮れ時の店内は、いつもどおり静かだ。
ピッチャーに入った琥珀色の液体をグラスに移し、冷えたそれを流し込みながらのんびりと過ごす時間。
悪くは勿論無いものの、やはり暇は暇で、なんとか助けの船がこないものかと、視線は扉にばかり向いていた。
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ユア・アラマート 2019年7月31日
本当にな。まだまだ枯れる年頃じゃあない。 (涼やかな笑いで肩を揺らす。飲むかと聞いた割に手は早く、用意したグラスに冷えたアイスティーを注ぎ込む) 最近はな、やれ暑いからかき氷を作るだの、やれドラゴンが食べたいから狩りに行くだの。ハチャメチャだからな。
ユア・アラマート 2019年7月31日
それに、目的の商品がないなら、今日のお前はお客と言うより遊びにきた友人だろう? お茶くらい出すさ。
コーディリア・アレキサンダ 2019年7月31日
ドラゴンが食べたいから狩りに(復唱する) それとかき氷が並ぶのは……なんというか凄いね(苦笑しながら、注がれるアイスティーを覗き込んだ) ……友人、うん、いいね、ありがとう(いただきます、と小さく笑った)
ユア・アラマート 2019年7月31日
狩りに行ったんだよ……この店に顔を出す友人連中で……わざわざA&Wまで……。 (結果大量のドラゴン肉を手に入れ、若干持て余している。どれくらい持て余しているかと言えば) そうだ、ドラゴンで作った干し肉が売るほどあるんだ。お土産に持っていってくれないか…? (これくらいである。一息はいて、グラスを差し出しつつ自分も座った)
コーディリア・アレキサンダ 2019年7月31日
売るほどあるなら貰っていくけれど…………随分剛毅な人たちなんだね?(苦笑しながら)(思ったより多かった。びっくり) ……大丈夫かな、ドラゴン狩った、って怒られないといいけれど
ユア・アラマート 2019年7月31日
ノリがいいのが多くてな。ノリがいい故にドラゴン、二匹狩ったんだ。 (それじゃあ当然だと言われても仕方ない在庫を抱えている。狩った以上は全て食べないといけないが、個人消費の枠を越えている) まず出どころはちゃんと説明した方がいいな。味の方は折り紙付きだから、安心してほしい。
ユア・アラマート 2019年7月31日
(むしろ自分がそのうちこの話を聞いた人に怒られるのでは、そんな疑念がよぎって消えた)
コーディリア・アレキサンダ 2019年7月31日
ま、まあドラゴンを神聖な物――と思っていない国も多いから大丈夫、大丈夫(目を逸らしながら) ……2匹。いや、味は心配していないけれどね
ユア・アラマート 2019年7月31日
私の育った所はそういうものはなかったし、UDCアースじゃドラゴンはお伽噺の存在だからな。まあ、崇めるべき存在にまで至るタイプがいることも勿論しっているが。 (むしろそういうのは狩れないだろう) お前は大丈夫なのか? まあ大丈夫じゃなければまず受け取ってくれないんだろうが。
コーディリア・アレキサンダ 2019年7月31日
まあね。UDCアースを見ているとだいぶ古臭い風習だと思うけれど…………ボク? ボクは平気だよ。神様は信じているけれど、別にドラゴンを聖視してないからね
ユア・アラマート 2019年7月31日
この世界にリアルのドラゴンが出てきたら大騒ぎだからな。 (グラスを傾け、小さく喉を動かす) へえ、神様か。……お前が信じる神様っていうのは、どういうものなんだ? ちょっと興味があるね。
ユア・アラマート 2019年7月31日
(某怪獣といった、いないなりに想像の翼を羽ばたかせた存在の話は一旦しまった。今度映像でも見せようかと、悪巧みだけは残ったが) ……港町だし、漁業を司る神様とか言うのかと思ったが。騎士というのは、ちょっと予想外だったよ。
コーディリア・アレキサンダ 2019年7月31日
だよね(ボクもそう思う、と頷いて) ……教会が中心の街だから、そういうのもあるのかもしれない。騎士団と教皇が市政を仕切っていたからね……少し堅苦しかったけれど、いい街だったよ
ユア・アラマート 2019年7月31日
そうか。いや、いいんじゃないか。街と、そこに住む人を守ってくれそうな神様じゃないか。 (彼女にとって、故郷は愛すべき場所だったらしい。それ自体はいいことだと、頷いて)
ユア・アラマート 2019年7月31日
……やっぱり、帰りたいと思うこともあるのか?
ユア・アラマート 2019年7月31日
――ん、 (当たり前だな) すまないな。正直、そう答えが帰ってくるかもしれないと予想して聞いたのは性格が悪かった。私には厳密な意味での故郷が無いから、それを大事に思う気持ちは多分……まだ完全にわからないんだと思う。だからこその興味だったんだが。不躾だったね。
コーディリア・アレキサンダ 2019年7月31日
構わないよ。別に、街がなくなったわけでもないし、街の人たちは今のきっと平和な日々を過ごしてるから(微笑んで、紅茶を一口) 慣れている……というとなんだけど、気にしているわけではないからね
ユア・アラマート 2019年7月31日
前々から思っていたけど、心根が強いな。お前は。 (下手すれば自分よりよっぽど大人だ。つられた動作で紅茶を飲む) とはいえ、聞きっぱなしもなんだし。私のかみさまの話でもしようか。とはいえ、私にとってのそれは、伝説に残ってるとか偉業を成し遂げたとかいうのとは違うんだが。
ユア・アラマート 2019年8月1日
年頃の乙女に太いはそれこそ禁句じゃないか? (ふっと息を漏らすように笑って) そう、私のかみさま。グリモアの力を使っても繋がれない世界に、けれど確かに存在するかみさま。生まれた時から、夢の中でだけ会えたんだ。色々なことを教えてくれて、たまに自分が済む世界のことも話してくれる。
ユア・アラマート 2019年8月1日
――ちょっと信じてもらうにはすっ飛んだ話だけどな。私にとっては導き手だし、親みたいなものだよ。
ユア・アラマート 2019年8月1日
そう言ってくれるなら嬉しいね。ただまあ、グリモアの先にいるおかげで面と向かって会えないのは少し不満だけどな。かみさま相手に贅沢かもしれないけど、たまにはこう……甘えたいというか。もっと話を聞いてもらいたいとは思ってしまうよ。
コーディリア・アレキサンダ 2019年8月1日
一方通行なのは、確かに……。気になるよね(頷きつつ) …………ユアが甘えたい、っていうのはちょっと意外でかわいいかも
ユア・アラマート 2019年8月1日
そうか。できれば言わないほうがいい。お前は細身だから、あまりそういう悩みも無いんだろうが。
ユア・アラマート 2019年8月1日
もういい大人なのは自覚しているんだがね。なにせ親代わりだった相手と遠隔会話していなかったようなものだから、どうしても物理的な接触が欲しかったりするんだよ。頭をなでてもらうとか、そういうのは無かったから。
コーディリア・アレキサンダ 2019年8月1日
……親と会話できないのは、やっぱり寂しいよね。うん(ユアの耳――に触れないように、頭を撫でようと身を乗り出して手を伸ばし)
ユア・アラマート 2019年8月1日
ああ。とはいえないものねだりをしているのは分かっているからな。そのへんはもうおとなしく我慢しておくしかない、――。 (もふんと、頭の上に小さな手のひらが乗る。一瞬それが何かわからず、瞬きして)
ユア・アラマート 2019年8月1日
……本当に、たまに年上じゃないかって思う時があるんだが。 (大人しく撫でられる。まんざらでもないが顔にありありと出て) でも、うん。……悪くないな。悪くない。
コーディリア・アレキサンダ 2019年8月1日
ボクの神様も、別に話してくれはしなかったしね……。神様ってそういう者なんだろうけれど(微笑みながら、頷いて) こういう時は黙って受け入れてくれると、ボクとしてもとても嬉しいよ
ユア・アラマート 2019年8月1日
……むう。 (狐はとても大人しい) せっかくお前に撫でられているのに、拒絶する理由もその気も出てくるわけないだろう? ……まあ、ありがとう。お前に触られると、なんだか落ち着くよ。
ユア・アラマート 2019年8月1日
ああ、そうだ。 (撫でられながら思い出した。つい先日、彼女からの招待ででかけたお祭りのことだ) 精霊送りのお祭り、楽しかったよ。橋の上で水浸しになったけどな。一緒に回れなかったし、今度どこか、一緒に出かけないか?
コーディリア・アレキサンダ 2019年8月1日
ボクにされるのは恥ずかしい、って言われたこともあるから(微笑んだまま、すっと手を引いて自分の席に戻り) どこかでなにか、戻ってこないと苦しくなっちゃうからね――――ん
コーディリア・アレキサンダ 2019年8月1日
――ああ、来ていたんだね。ボクも暑くてほとんどぐったりしていたから、会える機会がそもそも少なかったのだけど(水浸し――びしょ濡れになった狐の姿を想像して、ほっこり) ……うん。どこか行きたいな、一緒に。
ユア・アラマート 2019年8月1日
照れくさい、は確かにあるな。けど今は二人きりだし、甘えても良いことにした。 (頭に残ってる感触が今更になってくすぐったい気持ちにさせる。ここに誰かいたら、その誰かの口を封じただろう。なんでおくびにも出さない顔で)
ユア・アラマート 2019年8月1日
かなり暑かったからね。それも吹き飛ぶレベルで濡れたんだが……水着で行けばよかったと今は思うよ。 (ふふ、と小さく笑って) じゃあ決まりだ。そうだな……この世界のお祭りも楽しいものがあるよ。浴衣でも誂えて行くっていうのは?
コーディリア・アレキサンダ 2019年8月1日
(そういうことにしておいて、と笑って) ……水着、うん、水着で街を出歩くのは流石に恥ずかしかったね――――ああ、この世界のお祭りも、確かに興味があるんだ。聞きかじった話だと、ボクらの世界とやること事態は似ているようだし
ユア・アラマート 2019年8月1日
お祭りなんだ、それくらいの開放感で丁度いいと私は思うがね? (遠目で彼女の水着は見たのだが、そういえば近くではちゃんと見なかったなと思い出して) そうだね、出店があったり花火を上げたり……似ている所はたくさんある。
ユア・アラマート 2019年8月1日
ああ、知らないのか。この世界の夏ではある種の正装みたいなものでね。そうだな例えば――。 (嘘半分本気半分の情報を吹き込んで、その後は店にあった古着の浴衣を引っ張り出してのレクチャー。きっと似合う、なんてわくわくした声が夕暮れの店を彩って――)