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ユア・アラマート 2019年7月15日
「ああ、よかった。追いつけて」
背後からかかる声に振り向いた猟兵の1人は、安堵した顔で駆け寄ってくる男女を出迎えた。
君たちで最後だと告げると、銀色の髪を雨で濡らした女は遅れてすまないねと微笑む。
晴れ間の見えることが少ないダークセイヴァーではあるが、昼前に訪れた村の住人が言うには最近は特に雨が多いらしい。
森に行くなら地盤が緩んでいるかもしれないので気をつけた方がいい。との助言は正しかった。
吸血鬼の潜む屋敷に向かう途中、配下を蹴散らしながら最短ルートを突き進んでいた所に横入りしてきた土砂崩れが、仲間達をいくつかのグループに分断させてきたのだ。
人数を減らしままの突撃は流石に危険だと判断し休憩も兼ねて待機していたが、これで全員だ。
最後だった二人に道中を聞けば、かなり迂回をしてきたという。
「まあ、退屈はしなかったがね」
涼しい顔で女が言う。
―――時間はこの45分前に遡る。
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ユア・アラマート 2019年7月15日
(目の前には大量の泥と、巻き込まれた細い木に草と石。おおよそ典型的な土砂崩れの光景を前に、まずは一息。直前まで周りにいた仲間たちの姿は見えないが、巻き込まれた様子もない。ましてや自分が埋まることもなかったのは、不幸中の幸いだった) ……参ったな。直進はできないか。 (とすれば土砂の跡を回り込んで進んでいくしか無い。雫の伝う額を拭い…そういえば、ここにいるのは自分だけかと辺りを見回した)
鳴宮・匡 2019年7月15日
(――地盤が緩んでいるかもしれない、なんて。話には聞いていたものの、実際に出遭うとは運のないものだ。とはいえ自身に負傷もなければ、装備に不具合はない。加えて、身柄の安否を気にかけるような相手と同道していない、とあれば、さしたる問題にもならない。見たところ少しばかり迂回せねばならないであろうことだけは面倒だが――)ん、(と、そこで。こちらへと向けられた視線に気づいた。正確には自分へ向けられたわけでなく、周囲の状況確認、くらいのものであろうが。状況からして同じ仕事を請けた猟兵の一人であろう。存在を示すように、軽く手を挙げた)
ユア・アラマート 2019年7月15日
――なんとか一人きりは避けられたようだな。 (その代わり、二人きりは避けられなかったらしい。手を挙げる男に淡く笑んで返すと、数歩分距離を近づけてから土砂で塞がれてしまった道を肩越しに振り返り) 見ての通りだ。先を走っていた連中は大丈夫そうだが、私達は遠回りルートになる。……この状況で。 (この、というのは周囲から聞こえる唸り声で伝わるだろう。面倒なことに、今だ配下の魔獣が辺りをうろついている) お互い運が無いな。 (だというのに、掛ける言葉は軽い)
鳴宮・匡 2019年7月15日
うん? ああ、そうみたいだな。(……どちらかというとそっちの方が都合がよかった。などと思いはしたが、勿論言葉には出さない。その程度の空気は読む、とは本人の曰く。……距離が近づけば、さすがにこの暗がりであってもその風貌が委細に確認できる。仕事の場において何度か見覚えは、ある。言葉を交わしたこと自体はないが)……遠回りか。この天気でそれは面倒だな。こういうのは、二次災害にも注意が必要だって言うし。(再び同じことがあればそれこそ堪ったものではない)……運がない、ね。
鳴宮・匡 2019年7月15日
(一つ小さく息を吐いて。膝立ちの状態から身を起こす。先まで具合をチェックしていた自動小銃を確かめるように握り締め、)(唸り声にもさして動じた風はなく。周囲を振り仰いで、それから女の方へ向き直り、肩を竦めた)そりゃ、相手が、じゃなくて?
ユア・アラマート 2019年7月15日
(此方の認識としても、何度か見かけたことはある。程度のもの。こうやって改めて目に入れて、真っ先に思うのは色彩の黒さ。ああ、可愛い顔をしてる。とまで口には出さない。今のところは) 雨がやめばもう少し動きやすいんだが……のんびり待ってもいられない。 (大雨とは言わないが、地面を濡らし続けるそれは厄介だ。彼が言う通り二次災害の危険もある)(つまり、最も気をつけるのは自然災害で。それ以外は、まあ。なんとかなるとも思っている)
ユア・アラマート 2019年7月15日
――それは、これから分かることじゃないか? (『暗闇の獣』そう呼ばれるオブリビオンがいる。屈強な体躯と四足、ヘラジカのようにくねった角を持つ獰猛な獣からすれば、自分たちは格好の獲物になるのだろう。たった二人、取り残されてと。――そう見られているなら上々だ) いけるか、――ああいや、先に名前を聞いても?
鳴宮・匡 2019年7月15日
(「視られる」のはあまり得意ではない。……が、まあこの状況だ、致し方ないだろう。道中を共にしなければならない相手が「使える」かどうか値踏みする、くらいは当然のことだ。……女の胸中など知らない男は、そんな風に結論付けて、そちらから視線を外す。)少しばかり視界が悪いのはまあ、多少厄介だけど。(それくらいだろ、なんて。男の言葉は直截だ。この状況にも全く動じていない、彼女は恐らく「戦える」手合いであろう、と推測している)
鳴宮・匡 2019年7月15日
(さて。兎にも角にも、まずは周囲を隈なく囲まれた状況を脱するべきだろう。……敵はよくよく見知った個体だ。何度か相手にしたこととてある。――どちらから抜けようか。考えかけて、女の声に一時、思考を中断する)うん? ……ああ、名前。鳴宮匡。好きに呼んでくれ。(そっちは? と問いかけてから――また少し考えて、)どこから突破する?(合わせるよ、と、短く言い添える)
ユア・アラマート 2019年7月15日
(群れで行動をする以上、個体数の大きいほうが普通であれば個体数の少ない群れより勝るのは道理。狩りの基本を忠実に守る獣達がじりじりと周囲を取り囲んで距離を詰めてきているのをざっと眺めると、腰裏で交わっている二つの鞘から使い込まれたダガーを抜く) 雨がひどくなる前に合流したい所だ。 (口にするのは、それが可能だと確信しているという意味でもあり)
ユア・アラマート 2019年7月15日
最短で迂回路を取るなら、あっちか。 (見据えた一点は、別段層が薄い一角でもない。問題はないだろう、と囁くように漏らして) なら、匡。何の縁か分からないが、少しの間よろしく頼むよ。 (笑いかけた表情は、疾駆ですぐに掻き消える)
ユア・アラマート 2019年7月15日
(獣の懐に飛び込んで素っ首を掻き斬る、鈍い音が戦闘開始の合図となった)
鳴宮・匡 2019年7月15日
そーだな、それこそこれ以上降られたらいつ次の災害が出るかわからないし。(気にしているのはそれだけだ、と言わんばかりの言葉。……事実そうなので当然といえば当然なのだが。……セイフティを解除。女の指し示した方角へ目を遣って、)ま、問題はないかな。(軽い調子で頷いた)
鳴宮・匡 2019年7月15日
あ。(こっちも名前を訊くべきだったろうか、と。思う間もなく戦端が切られた。やれやれ、と嘆息。まあ、とはいえこれも問題ない。話は早い方がいいのだから。)(肩に当てた銃床に頬を寄せ、サイトを覗き込む。幾らもしない間に、続けざまの銃声。女の傍に居る獣の額を過たず捉えた銃弾が、頭蓋を割り砕いた)
ユア・アラマート 2019年7月15日
(雨粒が血飛沫を写し込んで赤く染まる。ぐらり、傾いだ体が重力に従うのを待っていられず前に蹴り倒す。速度についていけず、状況判断のために一瞬だけ静まり返った獣達は急激に吠え立てて殺到してきた。横合いから迫る影を避け、眼孔に突き刺して脳髄ませ届かせた刃を捻って引き抜いた所で) あ。 (名乗りを返すのを忘れていた。きょとっとした顔の横で獣が一匹、頭蓋を砕かれて倒れ伏す)
ユア・アラマート 2019年7月15日
すまないっ、名前を……言い忘れていた! (目の前が開けた。追いすがる爪をいなし、走り出す。目の前の進行を阻む敵だけを相手取るつもりではいるものの、数の多さがやはり面倒だ) ユア・アラマートだっ…ユアでいい! お前はスナイパーか? 銃は取り扱ったことがないから、見てると新鮮だよ。 (視界に割り込んできた一体の横をすり抜ける。処理は後ろに任せた)
鳴宮・匡 2019年7月15日
(喉笛に……眼窩。何れも致命の箇所だ。瞬発力に長けた獣が反応できぬほどの早業だ。動きも素早く、狙いも精確で無駄がない。――格闘戦の腕なら自分より数段も上手であろう。そんな分析と共に眼前の状況の推移を照星越しに眺めやる)
鳴宮・匡 2019年7月15日
え。いいよそんな。(気にしなくても――慌てたような声音に、そのように返しつつ。彼女の横を抜けてきた――否、彼女がこちらに任せると判断したのだろう――一体へと向けて射撃。距離が離れすぎないよう、直後に駆け出した。……命中の如何はわざわざ観測しない、この距離で「外すわけがない」。)ユアね、宜しく……スナイパーよりはガンナーかな。長距離の狙撃はそこまで得意ってほどでもないんだ。(できないわけではない、との意。足を止めぬまま次の標的へ向けて銃撃――余人であれば走行中の射撃など以ての外だが、それを「外さない」だけの技術はあると自負している。狙いは違えることなく、獣の眉間へ)銃が見慣れないってことは、出身はこのあたり?(あるいは、アックス&ウィザーズあたりだろうか)
ユア・アラマート 2019年7月15日
いいんだよ。貰ってばかりは性に合わない。 (聞かせてもらった以上は返す。律儀な理由の後には、それに、と付け足し) ここで何かあって私が死んだら、体を運ぶのは重いだろう? 一番軽い私を預けておく。 (そうなる不安が無いからこそだというのは、軽口の気配が伝えてくれるだろう) あまり詳しくないが…確か、遠くを撃てる銃とそうじゃない銃があるんだったか? (知り合いに銃手はいるが自分の知識はこの程度だ。スルーした獣は予想通り処理してもらえたらしい。横合いから迫る一匹を、逆手に構えた刃が頸動脈を食い破る) ああ、この世界の出身だよ。普段はUDCアースにいるがね。弓矢が精々の世界から来た時は、こんな便利が物があるのかと驚いたものだ。
鳴宮・匡 2019年7月15日
こんなのあげたうちに入らないぜ。(そもそもが、これは本当の名前でもないのだし――人生の1/3程度はこの名で通してきたし、自分にとっては「意味のある」ものではあるが――。続いた言葉には思わず、口角が僅かばかり持ち上がった)そもそも俺、あんたの知人友人を知らないからな。預かっても託す先がない。(口は滑らかに動くが、それで手が疎かになるということもなく。女の数歩後ろを追従しながら、行く手を遮る獣を狙撃する。狙いは寸分違わず、いずれの獣も同じ、眉間、あるいは眼窩だ。……頭を潰すのが一番早い。すぐに動かなくなる)……ああ、まあ幾らか種類はあるな。俺は狙撃に適したのは……、まああんまり使わないんだ。性に合わないからさ。確かに弓矢よりは上等だし、……ろくに訓練しなくても撃てはするからな。便利といえば便利だろうさ。
ユア・アラマート 2019年7月16日
そうか? 匡っていう響きは、結構好きだよ。私のは、偽名だが。それも結構気に入ってる。 (猟兵という立場上、本来の名前以外を名乗る手合も多い。男がそうだとはこの時点では知らなかったが、耳触りのいい名だと思った) この依頼を出したグリモア猟兵にでも言えばいい。生死がはっきりしないことほど、やきもきさせることはない。トドメを刺した時とかな。 (くすくすと笑う声が風に乗る。こうなってくると獣の相手も会話の添え物になってくるが、仲間が何匹倒れても諦めない所はさすがというか、学習しないというか) なるほど…? 私は一度触って、反動に驚いて以来触ってないな。けどもし使うなら…私も近くで撃つ方がいい。 (横薙ぎが、獣の首を斬り飛ばす) 性に合わない、というのは?
鳴宮・匡 2019年7月16日
――、(彼女の言葉を耳にして、一瞬。ほんの一瞬だけ、男の動きが止まった。……物音や気配に敏感であれば。後方を走る男の足音がほんの一拍だけ遅れたことにも気づくかもしれない)
鳴宮・匡 2019年7月16日
(けれど、瞬き程度の間。戦闘の方に没入していれば気づかなかったであろう程度の短い間のうちに、男は平静を取り戻した。とりもなおさず、男は自身の「乱れ」を――ほんの些細であれ――他者に知られるのを厭うためだ)困ったな。そういう面倒は背負い込みたくないんだけど。(などと軽く息を吐いて言うが、その割に口調はさして困った風でもなく。女の笑う声を耳にしながら、照準に捉えた獣の右目を撃ち抜く。次で何匹目だろうか、数えるのも煩わしい数だ)いいんじゃない、別段あんたはそういうの必要なさそうだし。遠くを攻撃する手段がないって言うなら選択肢の一つではあるだろうけど……(当然そういう「手」もあるのだろう、という意を込めて言葉を継ぎつつ、)ああ、単純に。このくらいの距離の方が、「視やすい」ってだけ。
ユア・アラマート 2019年7月16日
……? (湿気を含んで張り付き気味の毛皮で包まれた耳が動く。動物の第六感とも言うべき本能が、順調だった足取りに乱れを感じたからだ。それが負傷を理由にするなら考慮に入れるべきなのだが、一瞬後にはまるで気にするなとばかりに取り戻されたリズムが口を塞いでくる。元より僅かな、勘違いにもとれるもの。ならば大人しく、言及は避けることにして)
ユア・アラマート 2019年7月16日
美人の頼みは聞いておいた方が後々得があると、アドバイスさせてもらうよ。 (笑っているうちに、気づけば土砂の切れ目が見えてきた。越えて、後は直進している間に合流もできるはずのルート。まあ、その先も相変わらずの光景なので、やることは変わらない) まあ、ね。さすがにダガーと両腕だけじゃあ、カバーしきれない。 (左胸を輝きが照らす。指先に絡む蔦を模した刻印まで、赤い光が瞬いたかと思えば風が渦巻いて太い杭を生み出した。煩わしい前方へと射出され、何匹か獣を貫いた先で爆散した) ……敵が視やすい、とか。そういう話か?
鳴宮・匡 2019年7月16日
(――気付かれたかな)(否、むしろ彼女の腕前を鑑みれば気付かない方がおかしい。……気を遣わせてしまったろうか、などという思いが僅かに浮いたが。戦時に考えることではない。すぐに沈める。……それこそ、「それ」に触れられたことを気にするのも。今であるべきではない)
鳴宮・匡 2019年7月16日
そういうの、自分で言わない方がいいってよく言われるけどな。(まあ整った見た目だとは思う。客観的には「美人」という形容で間違いないのだろう。街を歩けば自然と目を引くのではないだろうか。そんな思考をつらつらと並べながらも。敵を殲滅する手、先を行く女を追う足の動きは淀みなく、正規のルートとその先にひしめく獣の姿を捉えても、眉根一つ――)……いやいや、ちょっとさすがにそれは予想外なんだけど。(――否、たった今目の前で起こった出来事を目にすればさすがに僅かばかりは表情が動いた。瞬いた光と、次いで起こった爆発。ともすれば機械兵器とも見紛う現象だが、)魔術とかいうやつか。(男の「眼」は、見えざる気配すら捉える。目に見えぬ「力」の流れであっても、例外ではない)うん。まあそういう感じ。……詳しく説明すると面倒だから、そう思っといてくれればいいよ。
ユア・アラマート 2019年7月16日
いいんだよ。事実だし、そう言い張れるくらいのことはしてるつもりだしな。 (涼しげな顔。普段から人目を意識して磨いてきたものを、過度の謙遜で曇らせるつもりはない。もっとも、今は泥やら濡れ鼠やら返り血で必要以上に汚れないようにするのに精一杯だけれど) 少し数が多かったんで、見晴らしを良くした。こういうのは、お前からすると見慣れないか。 (名前の響きからしても、きっと出身はUDCアースなのではないかと予想をつける。あの世界では確かに一般的なものではないし、物珍しいものだったろうか。少し通りやすくなった道を前に、速度が上がる) そうか。なら、それを聞くのは次の機会にしておこう。ああ、機会があれば、っていう意味じゃない。機会を作るから覚悟しておけっていう方だ。
鳴宮・匡 2019年7月16日
……それに関してはまあ、確かに客観的に見れば美人だとは思うけど。(あくまで「客観的に見れば」――であって男の主観ではない。そういう判断基準が自己の中にはないゆえ。……そして、そうだとして殊更にそれを口に出す理由は「よくわからない」が――まあ、そこはいい)そういうの使うやつも猟兵仲間にはちらほらいるからまあ、前よりは慣れたつもりなんだけどな。(とはいえやはり突然に目にすれば僅かばかりは驚きもする。その驚きが戦いの趨勢に影響を与えることは、一切ないが。崩れた土砂を踏み越えて。目の前がだいぶ開けてきた。目的地まで、後僅かであろうか)……それ、拒否権ある?(ないよなー、と思いつつも一応訊ねた。……まあ、別段どうしてもそれが困るというわけではないのだが)
ユア・アラマート 2019年7月16日
その言葉で十分だ。 (客観的としても、美人を定義する条件に当てはまると思っての言葉なら賛辞として受け取れる。なにせこの見目は磨かれているし――「そうあれ」と祝われて呪われたものだ。それこそ、こんな錆臭い場所でとくとくと話すことじゃない) 色々な世界から集まってるからな。だからこそ、知らないものに触れることができるのが楽しい。……主に戦闘への流用に関してだが。 (異文化交流の最たる結果を戦闘に求めていると嘯いて、視線を先に向けると僅かに人化が動くのが見えた。どうやら、無事にたどり着いたらしい) あると思うか? (当たり前の答えを返し、くるりと手の中で回したダガーを収める) まあ、詳しい話は仕事の後だ。忘れそうになっていたが、本命はこの後だしな。
鳴宮・匡 2019年7月16日
……(やはり、彼女がこうした賛辞を――「心」からのものではないと自覚しているからこそ、余計に――笑って受け取る理由は、わからないけれど。ただ、不快に思われていないのであればいい、と思う。うまく「人間」を取り繕えている、ということだと思うことにした)よく仕事するやつも、魔術を使うしな。そっちのとは少し毛色が違いそうではあるけど――(とはいえその細かな差異は、こんな場で語るようなことではないだろうし。……そもそも、聞いたとて「そういうもの」だ、としか思わないだろう。息を吐いて、視線を前へ。その先に人影を認めれば、構えた銃を下ろして)……ないだろうな。ま、詳しくは仕事のあとってのは同意。帰りもこの天気じゃ面倒だ、さっさと片付けようぜ。……
鳴宮・匡 2019年7月16日
(話はまた後で。それは、同意見だ。)(ただ、)(――後に引きずりたくはないが、しかし、言わなければならない、と思ったことがあって、)(そうであれば。それを言うのは今でなければ、と思ったから、)
鳴宮・匡 2019年7月16日
……俺も、結構気に入ってるよ。(ありがとうな、までは、彼女の耳に届いたかどうか。――どちらだとしても、それ以上言及する気はなかったから。どちらでも構わない。)さて、行こうぜ。遅れた分は、取り戻さないとな。
ユア・アラマート 2019年7月16日
(自分の意見として評価をしない、さりとて否定をするわけでもない。なら、それがきっと彼なりの肯定なのだと思った方が腑に落ちる。実際がどうかなんてことは、すぐに分かりそうもない。ただ、正直を言えば興味を擽られたのは確かだ。悪い狐の視界に入ってしまったのは、おくびにも出さないが素直に同情する) 銃と一言で言っても種類があるし、魔術もそういうものだ。――そうだ、良ければ後で、それを見せてほしい。 (その言葉が、彼の握る獲物に向けてだったと、はたして伝わったか。それこそ、伝わっていないなら後で言い直せばいいと) 同感。さてと、漸くだ。 (待たせていただろう。猟兵達に声をかけようと、して)
ユア・アラマート 2019年7月16日
―――。 (それが耳に届いたのかどうか。女は何も言わなかったし、振り返りもしなかったからきっとわからないだろう。ただ、此方に気づいた猟兵はその顔を見ていて。けれどきっと、無事に合流できたことで浮かんだものとして。特に気に留めることもなく流してしまったから)