【204号室:東雲】
ライズ・シャロウブリッジ 2018年12月18日
淡い緋色の木材で出来た床が印象的な部屋。
大きな棚の傍にある、上段が外された二段ベッド。
3つのソファーに囲まれた、大きなテーブル。
その上には見目鮮やかな、コーヒー豆と紅茶の入った缶が並ぶ。
部屋の壁には、見たこともないような漢字がたくさん書かれた掛け軸が飾られている。
和洋折衷、様々な様相を見せるこの部屋で一歩を踏み出すと、時々風情のある音がする。
異国生まれの大人びた青年が、この部屋の主だ。
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東雲・鈴波 2018年12月19日
(画室にどこかで見たような青年の絵を見て、ニヤニヤしてる中、ふと、もう部屋借りたことを気づき、屋上へ歩き出した)「気づいてくれるかな…」(少年は、キャンバス後ろに貼った、「ありがとう」って書いた便箋に思い出し、またニヤニヤし始めた)「…わからないはずはないよね」(この言葉を残して、少年はアトリエに去った)
東雲・鈴波 2018年12月19日
(204室の扉に立っている少年は、自分の苗字に書いてる板を取って、後ろに何か書いた後もとに置いた。)「加油啊」(故郷の言葉を口に滑って、扉を開けて部屋に入った後、少年は204室の扉をゆっくり締めた)
東雲・鈴波 2018年12月19日
(部屋に入って、灯りをついて、荷物をテーブル上に置いて、少年は周りを見ている。)「果然這種大小就是好啊…‹やっぱりこんな大きさはいいね…›」(まるで故郷に戻したようで、少年は母語を喋り始めた。)「不過到頭來自己還是要在這異地‹でも結局自分はやっぱりこの異郷で›…あら、いかん、こりゃ気を抜かしたな、この言語を練習しなくちゃ」(少年はずっと手に持ってた刀を二段ベッドの隣に置いて、荷物の整理を始めた。)「あった、これだ」(少年はある本を軽くテーブルに置いて、わずかの雑物と服を残した鞄をベットの下の空間に投げた。)(そしてテーブルにあったのは、ある言語の学習書だ。)「じゃお茶でも淹れようか」(少年は懐中時計を取り出し、開けた。)(時は年末、晴れ日和な午後四時半くらい、少年は暖かい紅茶は楽しめるために淹れ始めた。)