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アヤネラグランジェの闇と光(後編)

アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日


ここからちょっと
話しづらいというか(視線をそらし、言葉と言葉の間をあけつつ)
ソヨゴと会った話をするネ

・ソヨゴとの出会い

ニューヨークにいた頃の話だ
僕はUDCアースの猟兵名簿をハッキングで閲覧することに成功した
目的は
この先、猟兵としての僕のパートナーを見つけるためだった
当時の登録者数は約1万人
端的に言うと、もっとも優れた人物を探した
そして見つけたのが、ソヨゴ、君だ
数値として現れている潜在能力が誰よりも高かった
年齢は僕より少し下
顔も綺麗で
パートナーとしてベストだった

正直に言うと
僕は君にちょっとだけ嫉妬した
僕は年齢の割には自分は出来る方の人間だと思いこんでいた
それだけ必死に勉強してきた
積み重ねが力になっていると感じていた
でも上には上がいると思い知った
真に天才というのはこういう存在なんだな、と
こんなことを言ってもソヨゴには自覚がないだろうけどネ

そういう訳で、僕はソヨゴに会うために東京に来た
偶然を装って君と一緒に仕事を始めたわけだ

え、なぜそれを最初に言わなかったのか、って?
まずハッキングが脱法行為である事は分かっていたので説明しづらかった
もう一つは
ううーん、何というか、
友達というのはもっと、こう偶然の出会いから始まるものかな、と思ったんだ
つまり、こういう事だ

一万人から君を選んだ
一番友達になって欲しいと思ったからだ
出会いは不器用で不自然だけど
会って、今まで過ごして、その選択は間違っていなかったと確信している

僕と、友達になって、くれませんか?(顔を真っ赤にしつつ手を差し出し)




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城島・冬青 2019年6月9日
………え?…へ???いや、あの猟兵名簿の数値とか初めて聞いたんですけど。なんですかそれ?そんなんあったんですか?あー、猟兵登録した時の説明になんか名簿がどうのこうの言ってたような気が…もしかしてその時に説明されてたのかな?いや、しかしそれよりも!
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城島・冬青 2019年6月9日
私とアヤネさんって、もう友達じゃありませんでした??あの、少なくとも私はそのつもりで思ってたし接してたんですけど…(あせあせあせあせ)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
身長体重から始まって、知力学力に至るまで。数値化可能なパラメーターは全て登録されている。僕はこれに年齢分係数をかけて値を割り出した。
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
もう友達って、それはyesと受け取っていい、のかしら?
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
今までは。仕事で必要な場合と自分の事務所以外ではソヨゴと会っていないんだよ。そこは線引きをしてきたつもり…
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城島・冬青 2019年6月9日
ひえぇ、身長はともかく体重とか聞いてない!!!学力も正直自信ないんですけど!!
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城島・冬青 2019年6月9日
返事はもちろんイエスではあるんですけど…その前にひとつ質問していいですか?
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
うん。なんだろう?
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城島・冬青 2019年6月9日
えーと、アヤネさんは仕事のパートナーを探してたんですか?それとも友達を探していたのでしょうか?その、結局のところどっちなのかよくわからなくて…
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
えっ?!……えーと、ですネ
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
(しばらく黙る。視線をあちらこちらに動かしたり、手を唇に当てたり自分の頭に触れたり、落ち着かない様子)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
わかった。シンプルが大事だネ(顔を上げ)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
友達を探していた。世界で一番、僕の好みなのがソヨゴ、君だった。
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城島・冬青 2019年6月9日
……(一瞬呆気にとられるがみるみる赤くなり)ふぁっ!?ふぁい!ありがとうございます!!!//////
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城島・冬青 2019年6月9日
(友達になってください、というフレーズだけでも言い回しがすっごい大胆なんだけど?!!なんか愛の告白みたいでドキドキしちゃった…。アメリカとか向こうってみんなこうなのかな…すごい)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
よかった! 変な風に思われたらどうしようかと心配してたよ。これからもよろしくネ(ふわりと抱きしめようと)
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城島・冬青 2019年6月9日
おっ?おー、おー・いえす!グッドグッド!はぐはぐおっけー!ヨロシクデース!(アヤネの抱擁に応じて抱きしめ返す。そして背中もぽんぽんする)
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アヤネ・ラグランジェ 2019年6月9日
ぷっ。何それ? ほんと、そういうところは数値では分からなかったネ。
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城島・冬青 2019年6月9日
わーん><だってだって!なんかアヤネさんがあまりにも情熱的でテンパっちゃったんですよぉ!!
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