誘星香
ユア・アラマート 2019年5月28日
夜の話だ。
日が沈んでもそこまで空気が冷えてこない、そんな季節の夜。
公園を夜間に走るランナーもいないような、けれど早朝ランニングにもまだ早い、隙間のような夜。
誘蛾灯にたかる羽虫がばちんと爆ぜて落ちていくのを横目に、散歩に勤しむ。
時折吹き付ける風は思いの外強く、髪をなびかせてはうしろに引っ張る勢いで吹き抜ける。
もう少しすれば熱帯夜になるだろう。だから、こうして心地よく過ごせる季節は本当に短い。
見上げれば、月の代わりに星がいくつか。
穏やかな、一人きりの夜だった。
風に乗った花の香が、青い星を引き連れてくるまでは。
※doll Only
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ユア・アラマート 2019年5月28日
(回収し忘れた遊具が残ったままの砂場を横切る。砂山に突き刺さった子供向けアニメのヒーロー人形が気になったのでそれだけ救助し、近くにあったベンチに座る。お供はコンビニの袋。中にはサンドイッチにオレンジジュース、チョコレート菓子にとろけるプリンが入っていた。仕事帰り、家になにもないことに気付いての寄り道とディナーだった) ……涼しいな。 (ハムサンドを咥えて一息。風がビニール袋をガサガサと揺らしている)
ヌル・リリファ 2019年5月28日
(ふわりと、不思議な香りがした。花のようであるけれど、嗅いだことがない―――否。一度だけだが、知っている気がする
。)……。(その考えが当たっているか、確かめようと。向かう方向を少し変え、公園の中へと足を踏み入れた。)
ユア・アラマート 2019年5月31日
はあ、しかし今日はずいぶんとこき使われたな……。 (もう少し報酬をふっかけてやれば良かったんだの、もうあの依頼主の依頼は受けないほうがいいだの、ぐだぐだとボヤきつつも咀嚼の間は静かなもの。気を抜いて、後は帰るだけの気楽な時間)
ユア・アラマート 2019年5月31日
……? (ただ、そんな予想を遮るように感じる気配があった。深夜の公園で聞き取れた足音は、そう重くない。女性か、子供。そんな所か。職業柄次に気にしたのは敵意の有無だったが、それもなし。ごくんとサンドイッチを飲み込んで、気配の方向へと目を向けると目端に銀色の煌めきがよぎった気がした)
ヌル・リリファ 2019年6月2日
(ヌル・リリファは、普段の生活では日常に溶け込めるようにしている。必要以上に気配を殺さず、足音を軽くする(少女の体重はこのくらいの体型の人間に比べたら重いが、魔力などでどうにかしている)。無駄に相手に警戒を抱かせる必要はないからだ
。)……。(それはそれとして、その姿はやはり見たことがあった。)
ヌル・リリファ 2019年6月2日
えっと…こんばんは。(だが、名前を聞いてはいただろうか?メモリをさらいつつ、声をかけた。)
ユア・アラマート 2019年6月7日
……ああ。 (するりと出てきた相槌は、こんな時間に誰かと出会うことと、しっかりと見た少女の姿が記憶の隅でいつかの光景を引っ掻いたことと、半々で混じったもの) こんばんは。……前に一度、グリモアベースで会ったことがあるな。 (自分の予知した事件に赴いてくれた猟兵の顔は全て覚えている。確か名前は、ともう少し記憶を掘り下げる)
ヌル・リリファ 2019年6月9日
うん。(こくんと頷いて。)……わたしはヌル。人形のヌルだよ。(自分と同じように相手の記憶もはっきりとしていないらしいと察して名乗る。……まあ当たり前だと思うからべつに気を悪くしていたりはしない。自分もそうだしお互い様だ。)
ユア・アラマート 2019年6月16日
すまないね。顔はそうそう忘れないんだが、名前は時々抜けてしまう。 (大体依頼のことを考えていたりするものだから、一番わかり易い情報ばかりが強く記憶に残ってしまう。少しバツの悪い顔をして、ベンチの隣にスペースを作る) 私はユア・アラマート。ユアでいい。よければ隣をどうぞ。それと……この間は、ありがとう。 (彼女が赴いた依頼のことはよく覚えている)
ヌル・リリファ 2019年6月16日
きにしないでいいよ。きにしてないし。(事実だ。)ユアさん。わかった。よろしくね?(こくんと頷いて、隣に座った。)きにしなくていいよ。わたしは、オブリビオンを殺すだけだから。それ以外にはあんまり興味ないくて、村人たすけたかったわけでもないから。感謝は必要ないよ。(あっさりと首を振って。そう返す。)
ユア・アラマート 2019年6月19日
ああ、よろしく。 (軽く笑って、お互いの間に居座ることとなったコンビニ袋を少し自分側に寄せた) 気にしていないというならまあ、送り出した方としても多少気は楽になるんで助かるが。 (二つ目のハムサンドを手に取り、押し込む。もくもくと咀嚼で沈黙してから、ふうと一息吐いて) それでも、色々な依頼が毎日発生してる中で、わざわざあの依頼を自分の意志で選んでくれたんだろう? その選択には、お礼を言う価値があると私は思うよ。
ヌル・リリファ 2019年6月22日
そっか。なら、うけとっておく。(別に必死になって否定したいわけではない。相手がそういうなら、その言葉くらいは受け取る。)人形(道具)はやくにたてることこそがよろこびだからね。そうあれたならうれしいよ。(少女が一番役に立ちたいのはマスターだが、その人がいない現状誰かの役に立つのは嫌いではなかった。)
ユア・アラマート 2019年6月26日
そういう心構えでいてもらえると、仕事を任せる方は安心だよ。……。 (安心ではあるのだけれど、少し引っかかりを感じる。本人が気にもとめていないようだから、それが余計に際立って感じる) 人形、っていうのは。 (物言いだけでなんとなく感じる。種族という意味合い以上のなにかを感じるそれ)
ヌル・リリファ 2019年6月27日
そっか。(安心なら、きっといいことだ。頷いて
。)……?(首を傾げた。それは少女にとって当たり前のことだったから。質問の意図がうまく掴めなかったのだ。)人形は人形だよ。マスターに造られた、マスターのためにうごく人形。それが、どうかした?
ユア・アラマート 2019年7月7日
マスターのために……か。なるほど? (口の中転がした言葉を飲み込んで、ざっくりした納得の言葉を吐き出す。ドールであるなら、確かに製作者がいるのは理解できた) いや、あまりミレナリィドールの知り合いがいなくてね。少し引っかかっただけだよ。そのマスターというのは、今は?
ヌル・リリファ 2019年7月9日
うん。(頷いて)……マスター?おきたらいなくなってたから。どこにいるのかわかんないんだ……。(しょぼん。肩を落とした。)だから、いまはマスターをさがしてるの。
ユア・アラマート 2019年7月12日
……少し、考えなしに聞いてしまったかな。 (何の気なしの質問だったが、ちょっと申し訳ない気持ちになった) そうか。早く見つかるといいのだけれど……顔とか、そういった記憶はあるのか? (気がついたらいなかったというのであればその辺りも曖昧か。問う声は少し気遣いを込めて)
ヌル・リリファ 2019年7月13日
ううん。きにしなくていいよ。(首を振りながらそう言って。)うん。がんばってさがすんだ。……たしかにわたしの記憶はメモリがこわれてるせいかあなぬけがおおいけれど。おぼえてはいるよ。ただ、外見とかはかえててもおかしくないからあてにならないんだよね……。(隠れているとすればそのくらいは変えるだろう。)でも、あえばわかるよ。(しかしかなり前途多難な香りのする人探しなのだった。)
ユア・アラマート 2019年7月22日
なるほどな……ううん、結構ヒントが少なそうだが。会いさえすれば分かるというなら、まだマシな方か。 (問題はその会うまでに至るプロセスがかなり難航しそうだという所ではあるけれど) ましてや姿を変えてる可能性があるならなおさらな……ん? (そこまで言って、不意に浮かんだ疑問に首を傾げる) 外見を変えていてもおかしくない、っていうのは。意図的に姿を見せないようにしている可能性があるってことか?
ヌル・リリファ 2019年7月24日
うん。(頷いて)あるよ。マスターはとってもすごいからね。いろんなものをつくれるよ。(わたしのような人形を含めてだ。自慢げな笑み。)だから。その技術が魅力的なのは、まちがいないでしょう?ラボにいれば絶対大丈夫だとおもったけれど……。そとにいるときになにかされて。かえれなくて、みつかりたくない相手がいるなら。外見くらいかえてておかしくないよね?(そういう道具くらいは容易く作り出せる人なのだから。)
ユア・アラマート 2019年8月3日
そうだな、よく考えればお前がその人の技術の体現みたいなものなんだった。本当にすごいと思うよ。 (改めてそう思えば、目の前の彼女が人の手で作られたという事実を改めて自覚させられる。とてもそうは見えないし、一体どうなっているのか。しみじみと興味深い) そうか……もしかしたら、誰かに追いかけられている最中なのかもしれない、と。お前を見てるとかなり信憑性のある話だな。変装か、もしかすればもっと本格的に姿を変えている可能性もありそうだ。……ならそれこそ、早く見つけてあげたいだろうね。
ヌル・リリファ 2019年8月5日
そうでしょ?マスターはとっても、とってもすごいからね!(自慢気に微笑んで。)うん。もしマスターがこまってたらたすけないとだめだからね。(こくりと頷いて。)
ヌル・リリファ 2019年8月5日
ユアさんは、そういうひといる?(流石に全てを捧げた人、とは言わないけれど。何を置いても優先するくらい大事な人。首を傾げた。)
ユア・アラマート 2019年8月7日
私? ん、そうだなあ……。 (まさかそんなことを聞かれるとは思わず、首を傾げる。彼女ほどの献身を捧げる相手など、さすがにいないと言おうと思ったのだけれど) ……私は友人を大事に思っているから、その人達に何かあれば守りたいと思う。そういう意味では身内は全員なんだが。その中でも特に、って人はいるな。弱いわけじゃあないんだが、見てると気になると言うか。
ヌル・リリファ 2019年8月14日
そっかあ。(うんうん。)よわくなくても無理をするひととか、きになるひとってできるものね。(多分その気にする度合いは自分とは違うだろうが。人形である自分は主人が全てで他は二の次だから。)(どんなひとかなあ、なんて言って。にこにこ、楽しそうに子供は笑った。)
ユア・アラマート 2019年8月14日
……おかしいな、妙に照れくさい。 (そんな話だったろうか。少女の無邪気な笑顔が、なんだか今はやたらと眩しい) ヌルは、まあマスターが一番というのはよく分かったのだけれど。そこまでじゃないにしろ、できれば怪我をしてほしくないとか……そういう人はいないのか?
ヌル・リリファ 2019年8月19日
いるよ。(その返答にも迷いはなかった。)一人と一羽、友達がいるんだ。(一羽の方にはもう合わないだろうけどね、と。あの子は今もA&Wの世界の空を自由に飛んでいるはずだ。)ほかにもできればてだすけしたいひととかはいる。……マスターがいいっていったらだけどね。(今は、マスターの言葉がないからそうしているが。もしマスターがそういえばわたしは彼らの邪魔をすることさえするだろう。それでも、今確かに傷ついて欲しくないし出来る範囲で助けたいと思っているのは本当だ。)
ユア・アラマート 2019年8月24日
一人と……一羽。 (人を数える単位ではない上に、もう会わないと聞けば不穏を感じはするものの、その表情が穏やかなので杞憂と知る) そうか。……これは私の想像なんだが、ヌルがそれだけマスターを大事にしてるなら。マスターもヌルのことは大事なんだろうね。今はまだ見つかっていないのだし、その間に誰かを守るのはいいと思うよ。あとは……そうだな。色々なものを見たり、体験して、それを後で教えてあげても喜ばれそうな気がするよ。これも想像だがね。
ヌル・リリファ 2019年8月31日
うん。……そうかなぁ
。……。……でも、そうだといいな。(不安そうに瞳を揺らした
。)……。(続く言葉にさらに瞳が揺れて。)……もしも、もしもそうだったら。マスターがききたいっていったときに、むかしよりははなせるとおもう。(どこか不安げな様子でそう口にした。)
ユア・アラマート 2019年9月3日
ヌルがマスターに向けるものが、製作者への忠誠だけじゃなくて。そうだな……親が子に向ける感じと似ていたから。一方的な想いじゃそうはならないだろうなと思ってね。 (首を緩く傾げて) 話せることがそれまでにたくさんあるといいと思うが……何か、心配事でも?
ヌル・リリファ 2019年9月5日
そんなことないとおもうけど……。マスターはマスターだもの。なによりも大事だけど、マスターとわたしは対等じゃないし。わたしはあくまでも道具だから。うん。家族とはちがうよ。きっと。(少なくともこの人形はそう信じて疑っていないようだった)
ヌル・リリファ 2019年9月5日
マスターはなにもいってないのに、勝手にわたしはそとにでてきちゃったから。ほかの機械とおなじようにあそこでまってるべきだったのかもしれないっておもうと。すこし、こわい。(マスターもしらないかもしれないことをしっていつか話せたらいいとは思う。少なくともその想いは本当だ。それでも、同時に。本当はもっとあそこで待つほうが、人形として正しいのかもしれないと思うことがある。それだけだ。)
ユア・アラマート 2019年9月8日
うーん……。そうかな? まあ、そこは本人に聞いてみないとわからないっていうのは確かなんだけどな。 (それでも、ただの道具だとか、人形として作られたようには見えなかった。彼女の言葉を否定できるのは、それこそマスターか、彼女が心を寄せる誰かになるんだろう) 自分を探すために出てきたのなら、それを怒る理由はないと思うよ。心配は、もしかしたらするかもしれないが。……お前がいた場所で、お前と同じ様に喋って動く存在っていうのは、いなかったのか?
ヌル・リリファ 2019年9月12日
そうだよ。きっとね。(にこりと。それを嫌だと思ってはいなさそうな様子で微笑んで。)はなしてうごく存在ならいっぱいいるよ。わたしの姉妹機とか。でも、わたしとおなじようにはなしてうごく存在はいない。わたしはほかの道具とはすこしちがうからね。(ほとんど声のトーンも表情も変わらない。だけど、どこか悲しいような寂しいような。それでいて誇らしいような。読み取りにくい複雑な感情がこもっていた。)
ユア・アラマート 2019年9月18日
(何の疑いもない様子で言い切られると、食い下がる取っ掛かりも難しい。それでもその返答が、ただの無感情な顔から出てきていないのを見るとなんだかほっとした) ああ、そうか。……ならきっと、今こうしてヌルが外にいるのも、マスターがまったく考えていない状況だとは思わないな。それができるようにしたのは、マスター本人だろうし。 (彼女が同じ創造主の元で生まれた他の存在とは違うこと、そのせいで感じている複雑なものが少し感じられて。声色を柔らかくなる) 違うっていうのは不安にもなるが、言い換えれば特別って意味にもなる。お前は、そういう存在として生まれてきたんだな。
ヌル・リリファ 2019年9月23日
そうかなあ?(ひどく不安そうに。)
(ああ、でも、そういえば。少なくとも。)
たしかに、のこってた機械はみんな、そとにでるなんて発想がわたしとちがってそもそもないね。(彼らはプログラムに従って稼動し続ける存在だから。たとえプログラムが、オーダーが更新されなくなったとしても彼らがそれを気にすることはない。……わたしと違って。)
……うん。(こくりと。貴方の言葉にただ頷いた。)
ユア・アラマート 2019年9月26日
そうだよ。だからそんなに心配しないでいい。 (根拠はない。けれどここで言い切ることが彼女の安心に繋がるのであれば、これくらいの嘘は必要だろう。少なくともそう思う理由は、今目の前にいる少女からいくつか得られたのだ。思うのは、正解を彼女が本人から聞ける日がくればいいということ。もし違っていたら、その時は……いくらだって謝ろう) ちゃんと自分で決める事ができて、私はえらいと思うよ。……そうだ。 (傍らのビニール袋から、チョコの箱を取り出す。よくある、ナッツを包んだタイプのもの。それを差し出し) 甘いものは好きかな? 自分用だったんだが、思ったより満腹でね。よければもらっておくれ。
ヌル・リリファ 2019年10月3日
そっか。(こくりと頷くその様子はさほど変わったようには見えない。だけど、どこか柔らかい雰囲気になった。)
あまいもの。きらいじゃないけど……。(“美味しい”がわからない人形がもらっていいのだろうか?でももらっておくれっていってるし
……。)(ぐるぐる悩む。)
ユア・アラマート 2019年10月5日
(雰囲気が先程よりやわらいだことにひっそりと安堵する。チョコの箱を軽く揺すると、カタカタと小気味いい音が聞こえる) 嫌いじゃないなら、それで十分だよ。これを渡したらちゃんと食べてくれるんだろう? 食べ物だから、誰にも食べてもらえないのが一番かわいそうなことだ。助けると思って……ダメか?
ヌル・リリファ 2019年10月9日
うん。(ちゃんと食べる、という意味なら、きちんと人と同じようにエネルギーにする。こくりと頷いて)
なら、もらう。(こくりと。助けると思って、と言われればてを伸ばした。)
……ありがとう。
ユア・アラマート 2019年10月15日
いいや、どういたしまして。むしろもらってくれてありがとうって所だがな。 (無駄にならなくてよかった。と笑って少女の手に箱を乗せる。自分が食べたものの包み紙を軽くなったビニールに入れつつ、公園の時計を見上げて) もう、随分遅い時間になってしまったな。家まで、とまではいかないが途中まで散歩がてら送ろうか? 一人より二人の方が帰り道も楽しいだろうから。
ヌル・リリファ 2019年10月20日
そっかあ。(子供はその言葉に素直に頷いた。)
うん。(嬉しそうな雰囲気。子供は一人が好きではないのだ。)
ユアさんはどのあたりにすんでるの?
ユア・アラマート 2019年10月30日
私の家は……そこまで遠くないんだが、人気が全然無くてな。この時間だと少し怖いところだ。 (さすがにシャッター街にぽつんとある。とは言わないでおいた) 昼間はまだマシなんだけどな。……ああ、そう。今度機会があれば、私の店に遊びに来るといい。珍しいものがあるし、そう退屈はしないだろうから。ヌルはどの辺りに住んでいるんだ?
ヌル・リリファ 2019年11月1日
そっかあ。うん。いってみたいな。(お店。なにを売っているのだろうか、などと考えて)
……わたし?世界樹の国にある、近代的っていうか。よるでもぴかぴかさわがしいエリアのうらどおりにあるビルに、ねるときだけいくよ。ユアさんのおうちみたいにしずかではないけど。ひとは基本的にこないかな。(ネオンサインで輝く町は夜でも静かにはならないけれど。自分の寝床は裏通りにあり、しかも廃ビルなので基本人が実際にくることはない。)
ユア・アラマート 2019年11月11日
いつでもどうぞ。歓迎するよ。 (その時が来たら、あまりに雑多な店内にまず驚かれそうではあるけれど。それまでには片付けよう) ……うん、世界樹? (彼女の家の説明に、少し心当たりがあって目を瞬かせる。そんな名前がついている程の樹なら、自分も見たことがあった) ひょっとしてミコトメモリの国か? それだったら、私も場所がわかるよ。何度か行ったことがあるから。 (それなら、近い近くない以前に世界を移動する必要があるはずだ) なら、よければそっちまで送るよ。
ヌル・リリファ 2019年11月15日
うん。(こくりと頷いて。)
……いいの?なら、おねがいしたい。(グリモアを持たない自分が帰るには若干の手間がかかる場所だ。送ってくれるなら、大変助かるのは事実だった。)
ユア・アラマート 2019年11月21日
ああ、いいよ。 (身の回りを軽く片付けて、立ち上がる) それじゃあお姫様、お手をどうぞ? (右手を差し出す。左手からは滴るような赤い光が漏れて。月下美人の花が空中に開く) 次はもう少し明るい時間に、のんびり話でもしよう。
ヌル・リリファ 2019年11月24日
ありがと。
……うん。きっと、太陽がでている時間におみせにいくよ。
(にこりとご機嫌に笑ってその提案を了承し。貴女のグリモアの方へ足を踏み出した。)
ユア・アラマート 2019年11月24日
楽しみに待っているよ。 (花弁が溢れて、空気の合間を縫うようにして扉を繋げていく。薄ぼんやりと、向こう側に見える景色を確認すると。連れ立って歩き始めた。せっかくなのだから、向こうまでしっかり送り届けよう)
ユア・アラマート 2019年11月24日
(そうして、二人分の話し声が聞こえていた公園は無音へと。舞い落ちる光の花弁が、街頭に照らされながらすっと地面の上で消えていった)