【メタNG】苔むしたベンチ
エール・アブス 2019年5月22日
誰も待つことはない。誰も座ることも。
もしも誰かがそのベンチに座ろうとすれば、沼から少女は喜んで顔を出すだろう。
「えへへ、お話しようよ♪」
▼以下ルール
・誰でも歓迎
・メタ無しRP部屋
・[在中]の場合対話可能。[外出中]は対話不可。居ない間に話をするのはOK
・円滑なRPのため[入室]&[退室]をご利用してください。
・最低限のマナーを守れないのであればキックします。
・今後ルールが追加されることがあるかもしれません。
[入室]座る
[退室]立ち上がる
[在中]沼にいる
[外出中]気配がない
0
オクタ・ゴート 2019年12月24日
おお、これは。(再び骸骨を被ったと同時に、その鼻先に落ちる白い粒。見上げた山羊は、感嘆の言葉を漏らす)
エール・アブス 2019年12月24日
お、雪だ!この街にも降るんだ!
(降り落ちる粉雪のペースはそれほど激しいものではない。小さく緩やかなものだが、このまま降り続けば積もりそうだ)
エール・アブス 2019年12月24日
……そうね、初めて見るわ。
(そんな中で、緊張感と恥ずかしさでなかなか切り出せず、エールの隣でもじもじし続ける)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……。(この景色に見惚れてもいた。だがそれ以上に山羊も、この瞬間を緊張と共に迎えている。中々次の句を紡げずにいたが、意を決したように二人へと呼び掛けた)――実は、お手紙を差し上げたのは。お二人に、お渡しするものがあったからでして。
エール・アブス 2019年12月24日
……!そう、それを聞きたかったの。
(クリスマスの日の夜だ。もしかしたらプレゼントをくれるのではないのかと、その期待もあった)
エール・アブス 2019年12月24日
寒くなってきた……プレゼント!
(お渡しするものという単語に反応し振り向く)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……こちらです。(どこからともなく、白手袋の掌の上に現れた、木製の小箱。大きさは二つとも同じではあるが、飾りのリボンの色は、紫と赤の二種類に分かれていて)
エール・アブス 2019年12月24日
えーっと、これはわたしが赤かな
(飾りのリボンの色は恐らく瞳の色を指しているのだろう。赤の方を手に取る)
エール・アブス 2019年12月24日
…………
(ドキドキしながら紫の方を手に取る)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
(ひとりでに解けたリボン。自ら、手に取られるのを待ち望んでいたかのように蓋が開く。その箱の中に収められていたのは――新雪の如く艶やかに白い金属でできた指輪。純真なその中に一点小さな石が嵌っている。どちらも指輪も、その色は黒い)
エール・アブス 2019年12月24日
…………
(笑顔のまま硬直する。ある意味予想の範疇を超えた、最高のプレゼント。この日に差し出される指輪というからには、それがどういう意味の込められたものなのかは十分に察することができる)
エール・アブス 2019年12月24日
……!!
(だからこそ期待していた。この日に授かるものが、決してただのプレゼントではないことを。あふれ出そうな感情をまだ抑え、指輪を取ろうと手を箱の中へ)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
――そ、その。お、重いでしょうか……。(如何せん不慣れだ。初めての事に戸惑うと同時に浮かれた。気が付いたら、できていた。想いは間違いないが、言葉が止まる二人の様子に危惧していたその単語を口にしてしまう。山羊の姿も心なしか姿が縮んで見えるかもしれない)
エール・アブス 2019年12月24日
……ううん、嬉しいよ。すごく嬉しい!だって指輪なんて考えたこともなかったもん!
(想い違いなどあるものか。これを待っていたのだ。これ以外も待っていたが、一番欲しかったものが今、手元にある)
エール・アブス 2019年12月24日
……っ、そうよ
。…………ありがとう。
(指輪を手に取り、小さな石が嵌められたそれを見つめる。どうしても鼻声になってしまう。出ないはずの涙が漏れ出しそうになる。だがまだだ)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
(彼女らが触れたとともに、宝石の色が変わる。赤、紫。瞳の色に合わせて、魂の質に合わせて、それぞれに)
エール・アブス 2019年12月24日
変わった!?
(色の変化に驚く。これは流石に想定外だ)
エール・アブス 2019年12月24日
……あぁ、指輪の宝石ってそういうことだったのね。わたしの色と、エールの色。
(そっと薬指に嵌めて、大切そうに)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……あれ?(すっとぼけた声が出る。指輪をはめようとしているアールにずいと詰め寄ろうとする
エール・アブス 2019年12月24日
えっ、な、何かしら?
(急に寄られ、思わず指輪を隠すように手を胸に当てる)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……。(指輪が、一回り大きい。彼女の手指と指輪のサイズを見比べて、愕然とする。山羊は膝から崩れ落ちた
エール・アブス 2019年12月24日
…………あ
(こちらもそのことに気づいてしまう)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……もう、本当に。もう。(言葉を放つことすらできない。申し開きもできない)
エール・アブス 2019年12月24日
じゃあわたしのは?こっちも合ってるのかな
(そっと指輪を嵌めた右手を差し出す)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
(そちらもやはり、サイズが合わない。触れたことによって宝石の色は変わったのだが、指にはめるには一回り大きい)
エール・アブス 2019年12月24日
大人になるまで待てってことじゃないかなー
エール・アブス 2019年12月24日
「そうよそうよ!ロマンティックにはまだはやーい!!」
エール・アブス 2019年12月24日
『わたしは一行に構わんッッッ!!』
エール・アブス 2019年12月24日
ゲッ、沼から出ないでって言ったのに!
(それは無数の泥人形。エールとアール以外の"派生"たちが一斉に沼から顔を出した。それぞれ瞳に違う魂を宿しており、外野席からヤジを飛ばす)
エール・アブス 2019年12月24日
……大人、か。
(恐らく、もしかすればの話だが。『転生齎す灰色の泥沼』で顕現する"元凶"の指になら合うかもしれない。そう考えてしまう。
彼女も一応、"大人のわたし"なのだから)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……。(ゆっくり顔を持ち上げ、未知の存在に首を傾げつつも、指折り数えている)
エール・アブス 2019年12月24日
……そういえば、オクタさんには見せてなかったっけ。
(新たな泥人形が増えたことを。エールやアールのような強固な個はないが、それでも個性あふれる彼女たちの存在)
エール・アブス 2019年12月24日
「リールです。釣りがしたい」『ルールだ!わたしに従え!』『ゴール……だよ』「ベールですわ!」『ノール、以上』「カールでございます」『ヌールぬるぬる』「この中で最もシールが強いのです」『ワールだよぐえっへっへっへ』
(その数40ほど。いつから生まれたのかはわからない。が、姿形からして確かにエールの分身。あふれ出したもの)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……何れ皆様を覚えていきたいですね。(頷き
エール・アブス 2019年12月24日
……えぇ。一人脱走してるけど
(しかし少し元気が出た。感情をくみ上げ、オクタの手を取る)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
……。本当に、至らぬばかりの山羊で、恥ずかしいばかりです。(手を取られ、思わず口に出るのはそんな言葉で
エール・アブス 2019年12月24日
いいの。いえ、これで良かったわ。……聞いていいかしら?
(指輪がこぼれ落ちそうな手で、オクタの手を握る)
エール・アブス 2019年12月24日
──わたしが、わたしたちが大人になるまで、ずっと待っててくれるかしら?
エール・アブス 2019年12月24日
指輪が合うくらい大人になるまで愛してくれる?
(もう片方の手を握り、オクタに聞く)
オクタ・ゴート 2019年12月24日
変わらず、この先も。いえ、その時は――きっと今以上に。
エール・アブス 2019年12月25日
──嬉しい。
(きっとこの笑みこそ、本当の顔なのだろう。エール・アブス、否、彼女たちの言う"わたしたち"全員の本心)
オクタ・ゴート 2019年12月25日
――私も、ああ。幸福です。その笑顔を、その言葉を、頂けたことが。(噛み締めるように、この時を、記憶の全てに叩きこむように)
エール・アブス 2021年3月28日
──不思議。晴れやかな気分だわ。
さよなら。いつか暗い沼の底から目覚めた時に、また。
(無効票)
オクタ・ゴート 2021年5月5日
――あなたは、
ですが。ええ。私はまだ終われていない。始まってもいない。
オクタ・ゴート 2021年5月5日
貴女に、貴女がたに。またお会いする日まで。また、まだ。
エール・アブス 2021年6月22日
…………待つのも飽きたわ。おはよう
([入室]座る)