おいでませ、飾磨屋
飾磨・霜琳 2018年12月17日
手伝いを申し出てくれた少年を待つこと、かれこれ……。
「やけに時間がかかっているなァ」
日も暮れかかり、そろそろ店じまいの時間だ。
年端もいかない、というほど幼くはないが、大人とも言えぬであろう年頃の子だ。
迷っているくらいであればいいが、まさか拐されてでもいた日にはおおごとである。
心配になった店主は、手元にあった画帳へ筆を滑らせた。
――店の入り口から表通りへ、画帳を持って出てくる。
さて、見つけてもらえるだろうか。
◆◆◆1対1RP◆◆◆
住み込みに来てくれるという少年を店主が迎えに参ります。
伊能・為虎さん(f01479)
飾磨・霜琳(f03493)
上記2名のみのRPスレッドとなります。
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飾磨・霜琳 2018年12月17日
(店の戸には「くろーずど」の札をかけてきた。さて、それらしい背格好が通りを歩いていやしないか。胸の前に画帳を掲げつつ、きょろきょろと通りを歩く。てれびで見たことがある、なんだか空港の出迎え係のようだ)
伊能・為虎 2018年12月17日
(音を拾おうとせわしなく揺れる耳。きょろきょろと見回す紅赤の目。到着予定より遅れてしまった、どうしよう。)(見回す視界に筆の文字が見えた。目的地の。自分が手伝いがしたいと先日申出たお店の。きっと。程々の量の人通りを横切って、画帳を持っているお兄さんのところへ) えっと、遅れてごめんなさい!ちょっと道に迷っちゃって……。
飾磨・霜琳 2018年12月18日
(人の流れの中からこちらへ寄ってきた姿に、むしろ自分が迷子だったかのようにほぅと顔を緩めた。道の端の方へ寄り)無事ならいいんだ、遅れたのなんか気にしちゃいねぇよ。やァよかった、誰ぞに拐かされちゃいねぇかと心配して出てきたが、迷子だったか。……いや、よかぁねぇな、怖い目には遭わなかったかィ。(心配そうに首を傾げつつ、画帳を小脇へ抱え直す)(すっと居住まいを正して)……改めて。俺が飾磨屋9代、店主の霜琳だ。琳でいい。これから、よろしく頼むな。
伊能・為虎 2018年12月18日
(お兄さんの一安心したような表情に、こちらも緊張の糸が解れた様子。揺れる耳からは先程迄の忙しなさが無くなっていて、生来の元気が戻ってきたようで)えっと、怖いようなことには遭っていないよ。途中で地図見せてもらえたりも出来たし(首をかしげたお兄さんの問いにはそう答えて) えっと、伊能イコっていいます、琳兄ぃ、こちらこそよろしくお願いします。(ぺこ、と頭を下げて、こちらも自己紹介。なんだか似ているなぁ、と。実家に居た兄をなんとなしに思い出していると、琳兄ぃという呼び方がふいに零れて。直ぐ後にそれに気がついた)……あ、琳兄ぃって呼ばせてもらっても?(念の為。そう聞いてみて)
飾磨・霜琳 2018年12月19日
(どうやら落ち着いたらしい耳の動きに、素直だなとくつり。)親切なお人に会えたんならよかった。世の中物騒だからなァ、おめぇさんのような愛らしいのァ狙われがちだろう。迷わねぇように、今度近くを案内しようか。(琳兄ぃ、と呼ばれたのには一拍の後、目を輝かせて。大昔、店先に立っていた小僧の兄弟分がふと過った)おぉ、なんか……面映ゆいなァ……。兄ぃなんて呼ばれたのァ初めてだ、嬉しいぜ。この身を得て以来、初めて手伝いなんぞ頼むもんだから……色々と面倒かけるかもしれんが、よろしく頼むな、イコ。(にかり、笑って)サ、店に戻ろうかィ。今日は店仕舞いだが、締めの仕事が残ってンだ。
伊能・為虎 2018年12月19日
(ちゃんと意図も聞き取ろうと、目線を上げて話を聞きつつ。途中の「あいらしい」との言葉に耳をぴくりと。その後、嬉し気に尻尾を振って)ありがとう。案内もらって道がんばって覚えるね。だからぜひとも、(おねがいしまーす。わくわく、楽しみな声色で) (呼び方をどうやら喜んでもらえたようで、こちらも嬉しくなる。店に戻ろう、という言葉にも元気に返事) はーいっ。締めのお仕事……どんなお仕事?(さっそくお手伝いがあるのかなぁ、と楽しみそうに聞いてみる。お手伝いをお願いする時にざっくりと調べてみたものの、まだまだ分からない事だらけだ)
飾磨・霜琳 2018年12月19日
(……驚くほど素直だ、と耳や尻尾の動きにほほえましい気分になりつつ)ここいらは土地柄宝石商なんかも多いが、流行りの飾り屋なんかもあるし、うまいもんもそれなりにあるから、道を覚えても迷うかもしれねぇなァ。あんみつとか好きか?(こう楽しみな様子を見せられると、こちらとしてもうれしいもので)締めの仕事はなァ、大したことはないが、掃除と戸締りと……あとは帳簿のズレがねえか確認して、まァそうそうねぇけど物盗りにあってねぇか品物数えるくれぇか。俺ァそのあとで簪作ったりしてるが、そっちは職人の仕事だ。まずは、掃除から手伝ってくれると助かる。
伊能・為虎 2018年12月21日
わあ、楽しそうなところがいっぱいあるんだね。……そう言われてみれば。こっちまで来る時になんだかそんな感じのお店見たかも。 うん。あんみつ好きー。かわいい飾りも好きだし、あまい物も好き。ふふ、案内もっと楽しみになってきた。(にへら、と嬉し気に笑い、振られる尻尾も軽快に) お掃除と、戸締りと、帳簿の確認と、物の数数えるのと……。ん、最初はお掃除。きれいな飾りもあるし、きれいに出来るよう頑張るね。(ふんふん、ひとつひとつ頷いて)
飾磨・霜琳 2018年12月21日
気のいい商店主も多いからなァ。イコは愛らしいししっかりしてそうだから、さんざかわいがられるんじゃねぇか? 案内ついでにあんみつ食いに行くのは決定だな。(どんな飾りを好むのかも、見ていてわかるようならそれに合いそうな店を教えてやろうと胸中に呟いて)なにぶん細かい細工物だ、御客が触れて見られるようにしている分、並べなおしたり磨いたりが結構手間でな。手伝ってもらえるのァ本当にありがてぇ。……なァ、(夕闇の割合がだいぶ濃くなった空をちらり)結構時間がかかるが、おめぇさん、帰りの時間は決まってんのかい?
伊能・為虎 2018年12月22日
琳兄ぃ含めて、良いひとが多いんだね。……へへっ、そうかなぁ。そう見えていそうなら嬉しいな。可愛いって言われるのすごく嬉しい。 わーい、おやつ決定だね。とっても楽しみ。(ぱたぱた。ぱたぱた。可愛いといわれて、耳と尻尾に出る喜びは著しく。掃除のお仕事の話になると、調べる時は表からの写真に留まるのみだった店の風景を、どうにか想像して) それは、頑張り甲斐がありそう。お客さんに良いなぁって思ってもらえるようにきれいに、だね。(ふんふん頷いて。帰りの時間。その言を理解するのに数秒考え込んだ。自分のことを改めて考えてみれば、琳兄ぃが心配するのも当然な気もする。でも、どう説明しようか……。しゅん、と耳が垂れたのが頭の感触でわかった) 帰るにしても、お泊り生活だから。遅くなりすぎない程度にはなんとか?
伊能・為虎 2018年12月22日
……うん。帰るに帰れないんだよね。勘当っていうか、家から出された、っていうか。いや、僕なにも悪いことなんてしていないし、するつもりもないんだよ。……えーっと。人狼病でねー?必要以上に家のひとに怖がられちゃって。もうお外出てきなさいって。(言うにつれ、その段取りが決まるまでの居た堪れなさを段々思い出してきてしまう。困惑と落ち込みが半々といった表情で首を傾げ、耳は萎んだのかという程垂れてきて)お泊りも、お金がなくなったらできないし、どうしようかなって……。
飾磨・霜琳 2018年12月22日
俺も良いひとかィ? 店で働いてみたら案外鬼店主かもしれねぇぞ。(カラカラ笑う)素直だしなァ、飾り屋やあんみつ屋に連れてったら看板役にと引き抜かれやしねえか……。(すまねぇがうちはちと薄給だしなァと苦笑して)そうそう、御客に見せる時が飾りどもの晴れ舞台だ、きっちり見目を整えてやらにゃいかん。ふたりがかりなら早いだろうよ。(頼りにしているぞと、にかり)(帰りの時間を訊ねた途端、あの雄弁な耳が垂れたのを見て肝を冷やす。いけないことを聞いただろうか、と焦り、「お泊り生活」と聞いてきゅうと眉を寄せた。帰れない。勘当。人狼病。……哀れなほどしおれた耳に、胸の奥に金物が軋むような音がした)
飾磨・霜琳 2018年12月22日
イコが、(思うところはある。病を得た子供を放り出し、あまつさえ衣食住の心配をさせるなど。親の情は、家族の情はねぇのかと、自分がそれにてっぺんからつま先まで浸かっていただけに、震えるほど動揺しているが、それは今大事なことではない)……イコが、悪さをするような子じゃあないのは見りゃわかる。その耳尻尾、獣人でなく病のものだったんだなァ。つらいことがあったら、すぐ言えよ。 ……ちいせぇが、店の二階に部屋がひとつ余ってる。うちに来い、イコ。住み込みにするなら、三食昼寝と髪結いのさぁびすつけてやるから。な?(目にあるのは同情の色ではない。どころか、怒りが滲んだような顔で)
伊能・為虎 2018年12月23日
今日心配してくれたってところとか、良いひとだなーって。僕ほんとそう思う。(少なくとも放っておかれなかったのは切実に嬉しかった。ほんとほんと。こくこく頷き。 続いて、自分のことを率直に説明した後の様子、声色の変わり具合……同情や憐憫とはまた違う感じの声を僅かに俯いたままで聴いて)ありがとうね、琳兄ぃ。お部屋のことも、ありがとう。お手伝いがんばるから、これからよろしくお願いします。 ……あはは、やっぱり良いひとだ。(ぱっ、と顔をあげれば、やっぱり同情とは違う目の色がこちらに映る。萎れたように垂れさがっていた耳には活力が戻ってきたらしく、垂れる前の様子に戻ってぱたぱた揺れ。リュックの肩ひもを背負いなおして)
飾磨・霜琳 2018年12月23日
(調子を取り戻した様子に、ほっと肩を下げて。やっぱり良いひと、と言われれば、仕方のない子だとばかりに苦笑した)そりゃあ、心配もするさ。ご縁があって来てくれるってんだから。……俺ァ、イコの御家の都合にさわれもしねえし、病を治すことだってできやしねぇが、それでも袖擦れ合う程度じゃ収まらねえ縁があったんだ。寝床に困ってるやつがいて、部屋が余ってる雇い主がいりゃあ、当然のことだろ。頑張ってくれるのァ助かるが、くれぐれも気ィ遣うなよ。(わざとだとわかるような、笑みまじりの怒り顔で)だがなぁ、おめぇさん。もっと早く言っといてくれりゃあ部屋を片しとくとかできたんだ、埃積もってても文句言うんじゃねぇぞ?
伊能・為虎 2018年12月26日
はーいっ。頑張りすぎないぐらいにがんばるねー。(ほっと安心したような琳兄ぃの様子に、こちらも気が緩んだように耳をぱたぱた。琳兄の云う「当然」のことで気分的にかなり救われたような。それこそ捨て犬の様相だった先程の気配はすっかりどこかへ飛んで行ってしまった) あははっ、それもそうだね。言うの遅くなってゴメンなさーい。えっ、言うぐらいってどれだけ埃積もってんだろー(笑み混じりの表情や声にこちらもつられるようにくすくす。使わなかったらしいお部屋が散らかっていても、って冗談でも予め言うあたり、なんとなく職人さんっぽいなぁと思えて。無論どれだけでも文句なんて考えていないのだけれど)
飾磨・霜琳 2018年12月27日
おう、その意気だ。……お前ぇさん、耳が本当に雄弁だなァ。(先から思っていたことを、つい、ぽつり)住むところが定まると気が落ち着くもんだろ。お前ぇさんはそうして笑ってるほうが似合いだ、イコの方でうちが嫌になるまでは預からせてもらおうじゃねぇかィ。……ほんとに悪いと思ってんのかね、まったく。(くつくつ、軽い調子の「ゴメンなさい」に楽しそうに返して)不精しねぇで客用布団も毎日干しときゃよかったなァ。埃の積り加減は自分で確かめな。そら、そこが店で、これからお前のうちになる。(示した先には小さな店。ショーウィンドウを気取った大窓越しに簪が並び、入口の戸には「くろーずど」の札がかかっている)
伊能・為虎 2018年12月29日
あはは、ほんとすっごいパタパタするんだよね。分かりやすくて良いでしょ。(言われてから、今更ながらに自分の狼耳の先を触ってみる。もふもふ。) はーいっ、荷物置きにいくときに確かめるってことで。……ほんとありがとうね!ふふ、よろしくお願いしまーす!(示されるがままにお店を改めて見ると、そこが住むところにもなったからか、いっそう嬉しくなってきた)
飾磨・霜琳 2018年12月29日
見ていて楽しいぜ。嘘なんぞつけなそうだしなぁ。(からから笑って)ん、そうしな。一応そんなやべぇ状況にはなってねぇはずだ。……よろしくっても、俺も人間歴そんなに長くねぇからなァ。逆に世話になるかもしれねぇ。(苦笑して入口の戸を開けて招きつつ)裏口もあるにはあるが、表から出入りしたってかまわねえぞ。合鍵作ろうなァ。
伊能・為虎 2018年12月30日
あはは、確かにウソつけないねこれ(また、耳が楽しそうにパタパタと) はーい、出来ることを手伝うよー!……わー、ほんと飾りがいろいろ……。(招かれるままに入り、きょろきょろ。凄いねぇ、凄いねぇ。無意識にひとりごち)はーいっ。えっと荷物片づけたらお掃除かな……(合鍵、と聞くと耳がぴんと立って、楽し気に返事。迎え入れて貰えたのが嬉しくて、尻尾も元気に小さく揺れている)
飾磨・霜琳 2018年12月31日
イコの場合、耳が動かなくたって全部顔に出てそうだしな。(無意識に口から零れたらしい賛辞には少し照れくさそうにして)……そこいらにある飾りは、売れちまうまでは嫌ってほどじっくり見て磨いてもらうことになるかンな。先に荷物置きな、今日からここに寝泊まりするってんなら、部屋の仕度が先だ。(物置という程ものを置いてもいない空の部屋だ、掃除と荷物の整理が済めば布団を運び込むだけで一応部屋の体裁は整うはず、などと言いながら店奥の戸を抜けて階段へ先導していく。突然の二人暮しになったが、そも長いこと大家族を見守ってきた性分としては一人暮らしの方が余程馴染みが薄かった。モノでない、人の気配がする暮らしの予感に胸は踊る)……楽しみだ。(小さく零した言葉は、しゃらりと揺れた簪の音に紛れた。一階、暗い大窓の上。二階の居住スペースに明かりがついて、その日の飾磨屋は閉店後にも人の声がしていた)