⭐️アヤネの設定資料その3「怒りの矛先」
アヤネ・ラグランジェ 2019年4月13日
アヤネが怒っている様子を見ることはあまりない。
PC画面を見ながら妙にイライラしたりすることは数度だけあった。
なので、その日アヤネが電話の最中に相手を怒鳴りつけたのには驚かされた。
英語で「二度と電話してくんな、このトンチキが!」くらいのことを言ったのだとは察した。
勢いとしては、Fから始まる単語や、「お前の母さんでべそ」に類する言葉を発してもおかしくなかったが。そういう汚い言葉を発したことは、そういえば今までも無かった。
アヤネは電話をブチっと切り、顔を上げ、そしてソヨゴと目が合った。
「あー…」
気まずそうにアヤネは目をそらす。
それからぽつぽつと電話の相手について説明を始めた。
相手の名前は「リウォ・ジルイ」。
元UDCエージェント。父親の部下で、アヤネが子供の頃から交流があった。
直属の上司ではないが、ニューヨーク支局でアヤネの世話をしたのが彼だ。
「頭が固い堅物で、フレキシブルとか臨機応変という言葉が通じない」
ああいう大人になっちゃダメだよ、とアヤネは真剣な顔で言う。
「口を開けば正論ばかり。どういう教育を受ければああなるんだか」
大きくため息をつく。
どうやらニューヨークに戻って来るように何度も言われているようだ。
「嫌だ。ぜったい帰らないからネ!」
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アヤネ・ラグランジェ 2019年4月14日
以前、事務所に誰かいても気にしないで、って言ったことがあるよね? そのとき想定していたのが彼だった。
アヤネ・ラグランジェ 2019年4月14日
アメリカと中国をよく行き来しているので、日本にも寄るとか言ってたので、ぜったい来ないで!って言っておいた
アヤネ・ラグランジェ 2019年4月14日
もし事務所に来ても無視してていいからネ? あれは敵だから。
城島・冬青 2019年4月14日
……(なんとも言えない表情で部屋の隅を横目で見ながら)ええと、お茶でも出した方がいいんですかね…
アヤネ・ラグランジェ 2019年4月14日
僕は珈琲がいいな。...え、お茶って、彼が来た場合のこと?
城島・冬青 2019年4月14日
え、ええ…まぁ…一応、お客さんですし…(口ごもりつつ)アヤネさんには珈琲を出しますね。
リウォ・ジルイ 2019年5月5日
お茶が飲めると聞いて。お邪魔するよ。冬青さんは先日はどーも。
アヤネ・ラグランジェ 2019年5月5日
えっ?なんでリウォがいるの?っていうか、ソヨゴに会ったの?
リウォ・ジルイ 2019年5月5日
ああ。君が迷惑をかけていないか心配になってネ。好感を持たれている様子でなによりだ。
アヤネ・ラグランジェ 2019年5月5日
ソヨゴに僕のことを何か言ったってこと?余計なことはしないでくれるかな?
リウォ・ジルイ 2019年5月5日
いや、君のことは何も言っていないとも。俺は俺の話をしただけだよ。それとも何か?話されると不都合なことでもあったかな?
アヤネ・ラグランジェ 2019年5月5日
(ぐぬぬ…)何もないって!ソヨゴには隠し事はしない。でも、話すなら僕からだ。リウォは僕らにはノータッチで…お願いする。
リウォ・ジルイ 2019年5月5日
オーケイ。了解した。気になるようだから言っておくが、俺が冬青さんと話をしたのは君に有利になるような証言を聞き出すためだ。俺は君の味方なんだ。そこは履き違えないでくれよ。
リウォ・ジルイ 2019年5月5日
(ため息をつき)信頼はしなくていい。だが信用しろ。俺は約束を絶対に守る男だ。
アヤネ・ラグランジェ 2019年5月5日
まあ、いいや。お茶が飲みたいならソファで待っていれば?僕はレポートを仕上げなくてはならないから。
リウォ・ジルイ 2019年5月5日
お構いなく。では少し待たせてもらうとしよう。
城島・冬青 2019年5月9日
お待たせしました。リウォさんにはお茶、アヤネさんにはアメリカンを用意しました!(湯飲みとマグカップをそれぞれ置く)中国茶は残念ながらないので日本のお茶です。苦手とかじゃないですよね?
リウォ・ジルイ 2019年5月9日
グリーンティか。ありがとう、いただくよ。俺は生まれも育ちも香港だからネ。食べ物に関しては日本でも中国でも英国でも好きだよ。(慣れた手つきでお茶を飲む)。うん、美味い。冬青さんはいいお嫁さんになれるネ。
アヤネ・ラグランジェ 2019年5月9日
(珈琲を飲みつつ)ソヨゴはまだ14歳だから。結婚は出来ないから!