カムパネルラ
香久山・ルイ 11月9日00時
僕、香久山ルイには親友がいる。
神隠しという不可解な不可思議に遭わなければ、きっと出会えなかった存在。ただ同い年なだけで、ただ趣味が合って、ただ同じ興味を抱いただけだった。
誰にでもあり得る「ただそれだけのこと」がいくつも重なって、「偶然にしてはできすぎてるね」だなんてクサイ台詞を吐いて、笑い合って。僕らは許し合えた。
——怪異を始めとする、世界の不可思議。僕と球磨川くんの興味が重なったそれは、同じUDC組織に所属したことから始まって、意気投合して、ほんとうに、それまで積んできた徳を全部泉にでも投げ込んだんじゃないかってくらい、幸いだった。
出会えてよかったと、何年後も、何十年後も、言い続けられるだろう。
それくらい、僕は彼のことが大好きだったんだ。
(僕と球磨川くんの専用スレです。閲覧は自由だけど、書き込みはよしてね)
0