1対1RP スィフル:アレクサンドロ
スィフル・ティエファシエル 10月19日21時
夜の森林。淡く輝く精霊樹の実がまるで満点の星空かのように光の芸術を魅せる空間。
背の高い木の幹が並び立ち、光のカーテンと呼べるほどの神秘的な光が微かに差す秘境。
ひとつの木の幹背をもたれて、か弱い1人の乙女が密かに想いを重ねている、のだろうか。
「……来て、くれるかな。」
(たぶん中速〜低速になると思います)
1
スィフル・ティエファシエル 10月19日21時
(目を閉じて、ぐるぐると渦巻く心を落ち着けて。)
……来ないなら、それはそれで、いいんだ。
(期待をするな。すればするだけ辛くなる。そんなこと、長い命の中で心に焼き付いたことなのに。
今はただ、1人の男が現れるのが待ち遠しくて、苦しくて。)
(無効票)
アレクサンドロ・ロッソ 10月19日22時
「ここか…」
転移が終わると、光に満ちた森の中に立っていた
神域の森とはまた違った美しい光景を軽く見回すと同時に魔力を用いて周辺を走査し、スィフルの居場所を察知した
俺はゆっくりと歩いて近づく
「スィフルよ、来たぞ」
(無効票)
スィフル・ティエファシエル 10月19日23時
……!
(スィフルの体がびく、と少し震える。体なんて心拍のひとつすら制御下に置いてるはずなのに──これは……心の震えか。)
アレックス、さん。来てくれてありがとう。
ここなら、僕達以外には誰もいない、から……
(少し、深呼吸。ここまで気が動転したことはないはずなのに。自分についての真実を悟った時でさえも、ここまでの動揺は無かったのに。)
本当は、色々言いたいこともあったし、伝えたいこともいっぱいある。
でも……それをすると先に僕の……私の心が壊れそうだから、一つだけ───いい、かな……?
(一人称が変わる。それは心の奥からの言葉である証左だろう。
元気な様子もない。弱々しい少女のようだ。言葉に張りがないと言うべきか、普段スィフルが纏っている雰囲気が無い。)
(無効票)
アレクサンドロ・ロッソ 10月19日23時
(一人称が変わった
雰囲気もだ
おそらくは普段の【スィフル】を演じるのをやめ、心の内をさらけ出しているのだろう)
「…もちろんだ」
(ならば俺もまた、胡乱な答えは許されない)
(無効票)
スィフル・ティエファシエル 10月20日11時
私は……アレクサンドロさんを初めて見た時から……興味があった。今とは何もかも違うけれど、期待をした。
自分よりも永い月日を歩み、己の心ひとつで民を預かる“神様”なら──私が知りたかったこと、わかるんじゃないかなって。
(言葉をひとつ紡ぐたび、心が割れそうになるほど辛い。こんな経験、一度もしたことがなかった。
剥き出しの心で、なんて。今まで一度も。)
……模擬戦の時。アレクサンドロさんにも私が知りたいことはわからなかった。私とは、っていう問い。最後には神様の神様に教えてもらったけど、それも……私の道を閉ざすものだった。
でもね。あの時……不思議と言葉の衝撃で心があまり揺さぶられなかった。
事実が飲み込めなかったわけじゃない。ただ……“初めて心から他人を頼った”から。
(蕩けるように甘くて、心が満たされて、そしてはるかに重たい。他人との間に【スィフル】を挟み心を守っていた“私”が知り得なかった感覚だった。)
スィフル・ティエファシエル 10月20日11時
あの感覚が忘れられなくて。それでも思い起こすだけで胸が辛くて。これも、私が知らない想い。
(欲しくて、届かなくて、手を伸ばせば激痛が走る。そんな心象。
今までそれをどんな言葉で形容すればいいかわからなかった。
だけど、最近───少しだけ、わかった気がする。)
私は……アレクサンドロさんに………恋をしてしまったみたい。
だか、ら───自分勝手だけど………また貸りを作ることになる、けど………!
(左手を胸の前でぎゅっと握り、ただ、心のままに。───言葉を紡ぐ)
私と………結婚してくれませんか
………!!
(もはや、アレクサンドロの顔を見ながらいうことなんてこの少女には不可能だった。
それでも、紡いだ言葉。
想い、頭に浮かべて、何度も諦めた。
それでも、自分の未来がただ暗いような気がして、それを思う度に居ても立っても居られなくなる。
諦める理由を探すのにも、もう無理なんだ。
だから、これで終いにしようと。)
(無効票)
アレクサンドロ・ロッソ 10月20日14時
(この言葉を、想定していないほど俺は鈍くない
その時、ふと幼き日の事を思い出した
褥の中で微睡む俺の頭を撫でながら母が「いつか貴方も、誰かに恋をして、愛せるようになってね」と言っていた事を
愛ならば、母が、姉たちが、父祖なる神が、我が娘が、持ちきれぬほどの愛を注いでくれた
…だが、恋とは何かの理解が出来ているとは言えないだろう
……思えば、スィフルに対する第一印象は【得体の知れないモノ】だった
猟兵には様々な種族がいるし、俺の見識とてけして狭くはないと自負している
だが、それでも同一のそれを見たことのない存在
無意識にせよ意識的にせよ、目で追っていた
それはきっと、警戒ゆえに
だが、模擬戦で彼女と刃を交え、彼女の心中とこれまでを知った
それからは彼女が違う意味で気にかかるようになった
我が国の民に対する愛情ではなく、人々にちょっかいをかける時の好奇心でもない
…純粋の彼女の行く末を、その先に幸福あれと祈る様になった
アレクサンドロ・ロッソ 10月20日14時
(…これはもしかすれば、恋ではないのかもしれない
俺には及ばずとも、定命からすれば想像すらできないほど永い時を生きながら、それでも人の精神を捨てられない少女に対する憐憫に過ぎないのかもしれない)
(だが、俺がスィフルのそばにある事で、スィフルと共に【これから】を歩む事で、幸福になると言うのならば、それでいいと俺は思う)
顔を伏せたスィフルの視界に入るように片膝をつく
彼女の目を見つめ、握り込まれた左手をこちらの左手で取り──
「喜んで」
「これからは共に歩もう、スィフル
お前の悲しみは俺の悲しみであり、俺の喜びがお前の喜びであれば俺は嬉しく思う」
(無効票)
スィフル・ティエファシエル 10月20日15時
え………
(玉砕覚悟で、というよりもこれで終わりにしようと諦めていた心に、その返事を聞いて固まる。
だが、それはこの少女が望む最上であるが故に、感情はただ溢れ出し。)
ありが、とう。こんな私を……こんな言葉を、受け取ってくれて。
(瞳に浮かぶは涙の輝き。複雑に絡み合った感情を象徴するがごとく、輝きを灯したままに儚げな笑みを浮かべて。)
やり方もわからないけれど……これからは、私の全てを貴方に……
(見つめられた瞳を一瞬逸らしてしまうが、すぐに見つめ返す。
そして瞳を閉じ───そのまま唇を重ね合わそうと。)
(無効票)
アレクサンドロ・ロッソ 10月20日16時
ほんの一瞬目を逸らしたスィフルだが、すぐにこちらの目を見つめ返した
その一連の動作に確かな充足と喜びを感じる
そして、複雑な感情から溢れた涙を湛え、笑顔を浮かべるスィフルを、俺はただ美しいと思った
目を伏せ、ゆっくりと顔を近づけるスィフル
その行動の意図するところは分かる
その唇を躊躇うことなく受け入れた
(無効票)
スィフル・ティエファシエル 10月20日16時
ん……
(決して濃密と言えるほどではない、遠慮がちな接吻を終えて、少女は一歩後ずさる。
名残惜しくないと言えば嘘になるが、この感覚を味わえただけでも幸運だったと、心の中で飲み込んで。)
もう、いい……よね。
(流石にこれ以上は恥ずかしさと緊張で心が潰れる。スィフルにしてはよくやった方だ。)
はー……緊張した! アレックスさん、今日は付き合ってくれてありがとう!
(瞳には先ほど湛えた涙は残るうえに、赤くなった頬もそのまま。それでもいつもと
ほんの少ししか変わらない笑顔を浮かべて。
そして、飛びつくように抱きついた。)
アレックスさん、大好き! ふふ、これは演技だけど、演技じゃないからね!
(非常にめんどくさい生態をしているが、アレクサンドロを心から愛しているのは間違いないようだ。)
スィフル・ティエファシエル 10月20日17時
(思いついたかのように、スィフルが声をかける。)
あ、そうそう。みんなの前じゃあ「スィフル」でいいけど……2人きりの時は、「ティエファシエル」の方で呼んでほしいかな! 「シエル」とか、呼びやすい感じにさ!
(【スィフル】は被っている皮の名前。親友の名前。少女にとって意味はあれど、2人きりの時は“私”を見てほしい、ということなのだろうか。
慣れた演技の口調で、笑いかける。これが名も無い極彩が夢想した「しあわせ」なのかはもはや誰も知ることはないのだが。)
(無効票)
アレクサンドロ・ロッソ 10月20日18時
口付けを終えると、スィフルはそっと後ずさった
嫌がって離れたわけではない事を表情から読み取り、少し安堵する
もう少ししていたい気もするが、あまり屋外で続けすぎるのも良くないだろう
飛びついてきたスィフルを抱きとめる
「こちらこそだ、スィフルよ」
また雰囲気が変わった
いや、戻ったと言うべきか
おそらくは恥ずかしさやらが限界に達したのだろう
しおらしいのもいいが、元気が良いのも、どちらも好ましい
逆説と共に言われた愛の言葉を笑って受け止め、頭を撫でる事で答える
「ああ、分かった。では2人きりの時はシエルと呼ぼうか」
2人だけの秘密の呼び方か
悪くない
男心を擽る良い案だ
「なら俺の事も好きに呼んでくれ。敬称をなくすなり、なにかあだ名をつけてもいいぞ」
もっとも、俺の場合は旅団のメンバーにかなり好き勝手呼ばれているからあまり新鮮味はないかもだが
(無効票)
スィフル・ティエファシエル 10月20日20時
そーだね……僕、そういうの考えるの苦手なんだけど……
(うむむとしばらく考えてから)
じゃあ、2人だけの時は……ううん、スィフルじゃないときは。敬称をつけるのを辞めることにするよ。 この話し方の時に呼び捨てにするのは、なんか変な気がするし!
(そろそろ〆にしようと思うんだけど、何かしておきたいことってある?)
(無効票)
アレクサンドロ・ロッソ 10月20日21時
「よし、分かった
ではシエルの時はアレクサンドロと呼んでくれ」
(うむ…
特にはないかね
〆ようか)
(RP描写終了)
スィフル・ティエファシエル 10月20日21時
(少し深呼吸をして、改めて向き合う。)
「うん、そうするよ。」
「……本当に今日はありがとう。私のワガママに付き合ってくれて。」
「それじゃあ……これからよろしくね、アレクサンドロ。」
そう言って、笑顔を向ける。
軽く見上げれば、満点の星空にも見た精霊樹が2人を祝福するかのような淡い光で照らし出している。
一歩、足を踏み出せば静かな空間にその足音と2人の息遣いだけが響き、時折吹くやや冷たい風が顔に当たり爽やかに吹き去っていく。
永き命を持つ2人の行く末は、そう軽く語れるものでもないだろう。もしくは、あっけなく終わってしまうのかもしれないけれど。
でも、ただ一つ言えること。それは、この瞬間だけは他の全てを忘れ、己と最愛だけに向き合うことができるのだということ。
ただ、相手を想う心を胸に。
今夜は語り明かそう。木の葉の騒めきが全てを包み隠してくれるから。
(〆です! お疲れ様でした!)
(RP描写終了)