オカ研活動記録【雑談:オカルト・民俗学】
柳・依月 9月2日09時
オカ研ならオカルトの話をしたいよな!
オカルトとか妖怪とか民俗学とかが好きな奴は誰でも歓迎するぞ。
オカルト・民俗学関係の話題について話すための板です。
こちらも誰でもお気軽にどうぞ。
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柳・依月 9月2日18時
さてと。まずは何について話そうか……
そうだなあ、一口にオカルト好きといってもその幅はあまりに広いだろうよ。
自己紹介がてら、「オカルトといってもどういうものが、どんな方向性で好きなのか」、そこから話を広げていくのはどうだ?
柳・依月 9月2日18時
まずは俺からだな。
単純に妖怪やら不思議な物語が好きなんだが、「なんでそのような怪談やらが語られるのか気になる」ってのが主かもしれん。
正に民俗学的見地ってとこだな。
俺の背後は実のところ長年ホラーがダメだったのでホラー作品に少し疎かったりする……
妖怪ものの漫画はそこそこ読んでるんだがな。『ぬらりひょんの孫』とか。
研究対象にしたら全然平気になったんで、この通り俺というガチホラーの妖怪をやってるんだが。
最近はそこそこ見るようになった。
それでもなかなかニワカもいいところなんで、色々教えてもらえると嬉しい。
最近だとそうだな、映画『きさらぎ駅』は意外と面白かったな。
グラン・ボーン 9月2日22時
俺はムーとか、トンデモ化学が好きだな
UFOとか宇宙人とか
漫画はゲゲゲの鬼太郎
小説は京極夏彦先生の作品が好きだ
映画のホラーは色々見る
キャビンとか面白いな
ファイナルシリーズのピタゴラスイッチ的に人が死んでいくのもなかなか怖くていい
スィフル・ティエファシエル 9月2日23時
僕が好きなのはオカルトというかコズミックホラーというか……
好きなのは「異次元の色彩」だね!
他は……うーん、背後ちゃんがオカルト系をあんまり見ないから……好きなCoCTRPGのシナリオなら色々あるんだけどね。
羆嵐・来海 9月2日23時
映画で申しますと……サスペリアって映画ですねえ。
魔女三部作と名高い作品だそうです。
ちなみにこのサスペリア。
なんか本物の魔女らしき人物と出くわしたのがきっかけで撮影されたとかいう話がありますねえ。ホントかは分かりませんが……
怪談だったら……河出文庫のロシア怪談集ですねえ。
所謂アンソロジーのような感じです。葬儀屋が個人的にお気に入り。
雨倉・桜木 9月3日00時
みんな、なかなか濃いラインナップだねぇ。気になるものがいくつかあるから確認しよう。
ぼくは…そうだねぇ。
ホラー苦手ならば絶対に視聴はオススメはしないんだが、好奇心は猫にも負けずと自負する人のみ向けに映画の残穢かなぁ。
小説もあるけれど映画から見るといい。あからさまにフィクションじみた演出があってねぇ。それがはっきりと現実に引き戻してくれて怖さが和らぐのさ。それがあっても
背後が暫くトラウマ抱えたんだけれどね。
小説はそれがないからね、現物で持ちたくなくなる怖さだよ。
しっとり和風ホラーが好きでねぇ。ゲームや配信ならばオススメはたくさんある。きさらぎ駅は見たよ、楽しかったねぇ。同じ監督で新作にリゾートバイトがあるはずだ。今度、見るつもりさ。
柳・依月 9月3日13時
おっと、マジで色んな方向から来たな。
ムー的なトンデモ科学、コズミックホラーと、サスペリアはサスペンスホラーか……?
そして和風ホラー、と。
オカルトって改めて多種多様だな。
ていうか、正直知らないやつばっかりだ……
俺も今度見てみるとしよう。
柳・依月 9月3日13時
ムー的なトンデモ科学ってのも面白いよな。
かつてはああいうオカルト雑誌って他にも色々あったらしいが、今じゃ生き残ってんのはムーくらい。他と違ってあくまでもエンタメに徹した結果だと聞くが。
俺は最近放送された鬼太郎よりも、むしろ水木先生画の復刻版墓場の鬼太郎の漫画を好んで読んでたなあ。
調べて見たら講談社の『完全復刻版 ゲゲゲの鬼太郎(1)』だった。
理解の及ばないオバケ感が強くて好きなんだ。
勿論今のアニメの鬼太郎もいいと思うぜ。6期アニメ鬼太郎に、さっき挙げた墓場の鬼太郎の漫画に載ってた話の翻案っぽい話があってな。電車の話なんだが。なるほどかなりうまい具合に翻訳されてて面白かった。
柳・依月 9月3日13時
コズミックホラーはマジであまり詳しくないな……
「異次元の色彩」、ラヴクラフトが書いたやつってそんな邦題だったのか。
短編小説だったとは意外だ。
どこででも気軽に読めそうだな。
……いや内容的にそうはいかないか……?
しかし、一人の作家が作り上げた世界観が色んな作家に共有されて、巡り巡って今じゃ日本でも大人気ってのはすごいよな。
柳・依月 9月3日14時
サスペリアか。有名なホラー映画ってのも色々あるもんだな。
魔女とか、西洋的なオカルトも面白いよな。
ホラー映画に「話の中のような怪異が実際に……!」っていうのは付き物。
いや、これはホラーに限らないのか……?
映画で仲良しの役柄の二人が「本人同士も仲良しなんです」ってアピールすんのもよくあるからな。
河出文庫のロシア怪談集……そんなのもあるのか。
ゴーゴリ、ドストエフスキー、チェーホフ、ナボコフ……名だたるロシアの文豪が書いた怪談のアンソロジーってとこか。
ナボコフだけちょっと聞いたことないなって思ったら、『ロリータ』の作者なのか。
こりゃ面白そうだ。
柳・依月 9月3日14時
そういや80年代くらいか?
『サスペリア』っていう少女向けホラー雑誌があったはずだが、ここから取ってんのかね?
柳・依月 9月3日14時
和風ホラー!
俺を一目見りゃわかるかもだが、そういう系が一番俺好みだぜ。
って、残穢ってそこまでヤバいのか……?
桜木の背後さんのホラー好きって相当なもんだったと思うが……
見るなら覚悟して見るべきか……!
『きさらぎ駅』は実際、
俺の背後が見ても面白かったぞ。
やっぱそのままじゃ映画にならないところもあるからな、それなりにテコ入れされてたが、そこに民俗学的要素や他の怪異の要素がうまく盛り込まれてた。
あれは「そうか、そう来るか!」と膝を打つ気持ちだったな。
『リゾートバイト』もぜひ見たい。
いや上映中に見に行きたかったんだが、気がついたら上映終了してたんだわ。都会のど真ん中なのに!
ホラー映画の上映期間は短すぎんだよ!
グラン・ボーン 9月3日20時
墓場の鬼太郎も38年くらい前に、おじさんが持ってたから読んでるぜ
TVアニメのゲゲゲの鬼太郎と違ってホラー感強いよな
電車の話というとあの世に行くやつか?
残穢はぞくっと来る怖さだ
ホラー好きなら見るべきだな
雨倉・桜木 9月4日01時
ぼくは意外とホラー王道を知らなくてね。ラヴクラフトや鬼太郎も殆ど知らない。だからまずは第6期の鬼太郎から確認してみようかな。
上映期間が短くて辛いのはわかるよ…ぼくも同じパターンだ。ああ、
UDCの配信サイトで着信アリが限定配信中だったね、見なくては。
その漫画雑誌なら知っている。ホラー漫画が多くてね、よく読んでいた。吸血姫美夕という漫画がおすすめさ>サスペリア
柳くん、やはり好み同じだねぇ!
残穢はね、
背後は好きだが怖がりなのと、グランさんならわかってくれるだろうが見た環境が悪くてねぇ。余計、怖かったんだ。
引っ越したばかりの友人の新居で見たんだよ。というか友人に見せられたんだ。そして
背後の家には人感センサーライトと畳がある比較的新築な集合住宅だった。
……と、いうことさ。見ればわかるよ。柳くん。ファイトだ。
柳・依月 9月4日17時
>鬼太郎
そうそうそれそれ。
地獄流しされるやつな。
その地獄流しされるべき理由が現代風にアレンジされていた。
6期鬼太郎、元々のファンからの評価は最終的に「賛否両論」に着地した感があるなあ。
結構アレンジかかってて挑戦的だったからかね。
柳・依月 9月4日17時
>サスペリア
お、ここに読者がいたか。
俺にとっちゃ、その辺の雑誌は研究のために国会図書館で読むものになっててなあ……『ハロウィン』とかも。
でも研究のために読んでるのに漫画部分が面白くて、やっぱりつい読んじゃうんだよな。
そりゃそういう雑誌に載ってる漫画だから当然俺好みなんだよなあ。
『ほんとにあった怖い話』(ハロウィン版、朝日ソノラマ)なんかも研究のために揃えてるが、これがまた普通に娯楽として面白い。
元ネタの読者投稿体験談が大抵それ以前に載ってるから、それをどう漫画化してるのかと考えてみるのも楽しいんだ。
当時の他の漫画なんかも集めてみようかね。
うーん、当時を生きてたら楽しかったろうなあ。
>残穢
ああ……ホラー好きなのと怖がりかどうかはそりゃ違うか。
残穢……映画のサブタイが「住んではいけない家」……そういう感じ?
今週末に見てみようかな。どうせ家にいてもゴロゴロするだけだし。
雨倉・桜木 9月4日18時
ふむふむ。第6期鬼太郎の地獄流しの回、と…となると知らない方が先入観なく楽しめそうだね?これはまだ鬼太郎をよく知らないぼくはお得かもしれないね。
柳くんのお部屋は本がたくさんありそうだねぇ。
娯楽と研究が一緒だと楽しむのも学ぶのもとても楽しそうだ。
背後は様々な事情で諦めたのだけれど本来はそっちの道を行きたかったんだよねぇ…まあ、学びはいつからでも!と今、本棚がすごいホラーものばかりなんだけれども笑
信じるか否かは任せるけれど
背後は実体験もそれなりにあってねぇ。それで余計、好きだけど怖がりという。
ああ、そうだね!サブタイトルの認識はそれでいいかな。見たら是非、感想を教えておくれ。知る仲間が増えるのは楽しみだ…!
柳・依月 9月6日20時
民俗学だの妖怪研究だの、実学という概念からはほど遠い学問を学ぶってのは難しいことも多いよなあ。そもそも大学で学ぶこと自体、誰にでも出来るとは限らないものなあ……。
まあ、まずは本とか読んで見るといいぜ。
俺も色々紹介するからさ。
で、都合がつくようなら聴講生でもやってみるといい。大抵の大学は一コマから受講出来るはずだ。
大学には実際、色々な年代やバックグラウンドの人間がいるもんだ。
それに大学に所属してなくてもオンラインで見られるような研究会とかもあるしな。
ほう、実体験があるのか?(身を乗り出し)
俺の背後は逆に面白いくらいなーんもないんだよ。
周りの学生や教員なんかもそんなもんでな。
了解、見たらぜひここに来て報告するぜ。
柳・依月 9月7日15時
見ったぜーー!映画の残穢!
面白かった!
役者の演技がめちゃくちゃ上手かったし、かなりリアルな感じだったな。
特に調べる過程が。
すぐに人が入れ替わる現代において1つの物件の所以を調べようとすると、確かにああいう風にあちこち飛び回って色んな話を聞くことになるだろうし。それを利用して上手く場面転換をしてるなってのも思ったな。
特に俺がリアルだって思ったのは、途中に出てきた報告書(のコピー)だな。適当に古そうな本を作ってもいいものを、わざわざその報告書のコピーって形で作ってるだろ?
確かに実際、たまに参照出来れば済む報告書みたいなのは普通は図書館でコピーを取って、そのコピーを手元に置く。細かいとこまでこだわってんなあ、って思ったよ。
柳・依月 9月7日15時
存在しない本のコピーを作るんだぜ?あれは元々コピーされた紙の形で作ったのか、元の本を作ってそれを実際コピーしたのか気になるな。
体裁もかなり「ぽい」感じだったな。大きさといい構成といい、昔の報告書って感じ。なんなら、俺の手元にもああいうコピーがある気がしてきたくらいだ。古い本特有のノイズなんかもしっかり入れてある。
ま、他はたまーに「ん?」ってなるところも少しだけあったけどな。
でも調べてくうちにこちらも穢れに取り込まれていく過程がじわじわ……って感じで、静かに話が進んでいく感じが良かったなあ。
こりゃ原作も見たいなあ。
それにしても真昼間の明るい室内でホラー映画を見ると画面が暗すぎてよく見えねえ!
グラン・ボーン 9月7日21時
キャビンもみようぜ
あとホラーは電気消して夜に見るもんだ
スィフル・ティエファシエル 9月7日21時
オカルトのことについて色々考えてたんだけどさー
オカルトって、「分からない→怖い」みたいな感じが多いなーって。幽霊とか妖怪とか、根本的に分からないものに対してのさ。
んで、僕が好きなコズミックホラーだと「分かってしまった→絶望」みたいな……なんだろ、ちょっと表しにくいんだけど……知らなかったら幸せにいられた、知りたくなかった、みたいな絶望が多いなって思ったんだよね。
全然「こっちの方がいい」とか言うつもりは1ミリもないけど、ちょっとタイプが違って面白いなーって。
それだけ! ガチ勢のヒト達に言うことでも無いんだけどね。
柳・依月 9月7日22時
むう、休日は昼の方が暇なんだもんよ。
まあ確かに雰囲気は作るべきか……
海外のホラーもいいよなあ。
ああ、『来る』は確かにそんな感じで話題になってたよな。
民俗学者キャラも出ると聞くし、ぜひ見てみたい。
次どれ見ようかな。
確かにそれがコズミックホラーの特異なところだよな。
恐怖が芯にあるから確かにホラーではあるんだろうが……普通であれば洋の東西を問わず、ホラーってのは分からないことが怖くて、分かったらちょっと安心するよな。
正体が分かっても怖いものは怖い!ってのはあっても、分かってしまったから怖い、てのは普通ない。
というか、恐怖ってのは本来的に「分からないもの」に付されるものな気もするのだが、そんな根本的なところを覆した上でホラーとして成立させるってのが凄いよな。
グラン・ボーン 9月7日23時
クトゥルフ神話のホラー映画は、なんというか妙な気持ち悪さがあるな
とりあえずダゴンを見ておくといいんじゃないかな
雨倉・桜木 9月9日06時
ああ、なるほど、オンライン研究会!その手があったね。色々と事情があって人が集まるところは避けなければいけなくてね。でもオンラインなら問題ない。道が拓けた気がするよ。
既に柳くんには色々教えてもらっているし、本の紹介はとても助かっているんだ。手当たり次第と言ってもお財布には限界があるからね、先人のおすすめはまず外れはないからさ。それに、いろいろたくさん話せて楽しいよ。ぼくからもなにかお返しできればいいんだけれど…。
あるよ、実体験。ふふ、聞くかい?
といってもその
背後に直接的なことはないし、何故かその周りばかりが被害にあっているのだけれどもね。そんなに怖いことはないよ。
雨倉・桜木 9月9日06時
残穢仲間が増えて嬉しいねぇ!もっと怖がってくれるものかと思ったけれど流石、研究者。強いね。感想が充実していて読んでいて楽しい。
来る!はとてもいいよ。あと西洋のホラーだと…ヴァチカンのエクソシストとミーガンかな。ヴァチカンのエクソシストは続編が来るようだよ。
確かに。クトゥルフ的なコズミックホラーは理解が恐怖に繋がる珍しいものだよね。知りたいという人間の欲求の裏を突いてくる存在だと思うだけでも驚異的だ。敢えて理解しないことができるか、と聞かれればそれはまた難しいしねぇ…ダゴンだね。ふむ。
柳・依月 9月10日12時
ああそうか、クトゥルフ神話ネタのホラー映画もそりゃあるのか……
ダゴンか、メモメモ。
アマプラにはあるな。
ふむ……そういうことか。
定期的に開かれていてオンラインで参加出来るのは異類の会や世間話研究会だな。
年一程度の頻度だったり単発の講演会・シンポジウムやらでも、申し込めば誰でもオンラインでいけるやつもあるから、その都度ここでお知らせするぜ。
検索すれば出てくるようなことでも俺から聞いた方が早いだろうよ。
いやいや、熱心に聞いてくれる人がいるだけで十分有難いぜ。
誰も来なくて壁に向かって話してる状態にならなかったんだからな。
俺自身も動画投稿しても何の反応もなくて落ち込んだり、1人でもコメントくれたら嬉しかったりしたもんだ。
実体験、ぜひお聞かせ願いたいね。
周りも俺の背後も何も無い、むしろ怪異に避けられたエピソード持ってるやつすらいるんだ。
柳・依月 9月10日12時
いやあ、やっぱ真昼間の明るい部屋で見ちまったのもあるが……自分自身に恐怖体験がないのと、研究者だと「どうやって作ってるのかな」って目線になっちまって……
ヴァチカンのエクソシスト、ミーガン……は最近のアレか。なかなか話題になったよな。
と、今上げてくれた3つは結構短い?やつだな。どれも100分前後。いや、でもそんなもんなのか……?
「来る」は134分だから時間がある時じゃないと、と思っててな……。
雨倉・桜木 9月21日12時
研究者、強いねぇ…すっかり恐怖が先立ってしまってね。そういう目線で楽しみたいところなのだけれど中々難しい。読むのならばある程度は平気なんだけれどもね。
避けられている!?そちらも是非、聞きたいものだ。
では、そうだねぇ…実体験、何から話そうか。
・ぬいぐるみに纏わること
・背後の留守中におきる怪奇現象(家族体験談)
ざっくりこんな感じかな。120分超えてくると視聴すこし躊躇ってしまうのわかるよ…長いからね。
柳・依月 9月22日13時
ホラーをちゃんとホラーとして楽しめる、てのも重要だと思うぜ。
俺の背後は研究者としての視点を獲得する前は「ただ怖いだけ」で楽しむどころじゃなかったからな。
いやあ、避けられているっていっても何か明確な怪奇現象が起きたわけじゃねえんだけどな。
ふむ……いいねえ。
それならぬいぐるみの方をまずリクエストしたいな。
雨倉・桜木 10月7日22時
すまない。久しぶりだ。
ただ怖い、というのもまた純粋な感情だからいいと思うよ。恐怖というのは実に本能的で、混じり気ないものだ。オイシイというものさ。
なるほどね。いやでもそれでも聞きたいなぁ…。
よしぬいぐるみの方だね…それじゃあ…
雨倉・桜木 10月7日22時
①これはNの周りで起きたぬいぐるみに纏わる不思議な話だよ。
Nは幼少期よりぬいぐるみや人形が大好きでね。Nの母曰く、大層、大切にしていたそうだ…だからかな、縁が深いのだろうね。
それこそ5歳にも満たないとき、やむを得ない理由で一部のぬいぐるみのお焚き上げをした夜、Nはぬいぐるみたちがお別れを告げにきた夢をみたそうだよ。前提からこんな感じさ。
成長するにつれてNのぬいぐるみ好きは深まる一方、Nには害がない程度にNの周りにだけ怪奇現象が起きるようになったんだ…。
雨倉・桜木 10月7日22時
②
家族の誰かが言う、Nが留守のときだけNの部屋から人の気配や物音がする。Nの部屋がすごい怖い。煩い。
遊びにきたNの友人が言う、Nの部屋のぬいぐるみたちの会話が煩い。実際このとき、Nもざわざわという声を聞いたんだけどね。
そしてNの母が悲鳴をあげて言う、私があるぬいぐるみを持ったときすごい怒りの形相になった!ぬいぐるみはNが片付けて!
更にはNの母のよく見える友人が言う、Nの部屋にあるぬいぐるみは全て生きている!廃棄しろ!
それでもNは言うのさ。そんなの知ってる、だからぬいぐるみ好きなんだよ、と。Nは知ってるのさ、自分が持っているぬいぐるみが、自分と自分の大切なものには害を与えないってことをね。
Nはまた最近、夢を見たそうだよ。
祖父母の家に置いていた人形を、またやむを得ない事情でお焚き上げしたとき、さらさらと流れる三途の川の麓で、人形たちが別れを告げにきてくれた夢をね。
……こんな感じかな?
柳・依月 10月9日16時
……いい話じゃないか。
流石に話が上手いな。引き込まれちまったぜ。
やっぱり人形やぬいぐるみなら、大事にしてれば恩を返してくれる……ってな話もいいもんだよな。
俺(の背後)も人形はかなり好きなんだ。
俺の場合はやっぱりこう研究者視点だからかね、生きてる感じはあまり感じないが……
桜木一人に続けて語らせるのも何だし、俺もここらでさっき言ってた避けられてる話ってのを話すか。
「何も起きなかった、感じなかった話」だから短いし薄味だがな。
柳・依月 10月9日16時
俺の知ってる研究者、仮にAとするか。
Aは趣味と実益を兼ねて、怪談イベントに行ったそうだ。
怪談師やオカルト系作家たちなどが次々と舞台に上がり、順調に怪談が披露されていく。
だがある人が怪談を語っている最中、その場にいた人々がにわかにざわめいた。
曰く、女性の声が聞こえたと。
一人や二人じゃない、幾人もの人々が私も聞こえた、俺も聞こえたと口々に言いだした。
しまいにゃ、司会が「声、聞こえた人~」と言えば会場の大半が手を挙げだす始末。
そこから因縁やら何やらひと悶着あったようだが……
うん、Aはな。何も、何一つ、感じ取れなかったし聞こえなかったそうだ。
ガチの零感というやつだな。
あれだけオカルト好きでもあるのになあ。
柳・依月 10月9日16時
二つ目。こっちの方が何か起きた感があるかな。
同じくBとする。
Bはある妖怪を研究していてな。
何の妖怪か言ってしまうと、もう特定不可避なんで伏せるが。
ともかく、Bはある鬼太郎のシリーズを録画していたんだ。
時間帯と枠を指定しての録画だな。
勿論、毎週特に問題なく録画していたんだが……
ある回だけ、台風か何かがひどくて録画失敗したんだ。
そうだ。録画失敗した回は、よりにもよって研究対象にしていた妖怪がメインの回だったんだ。
偶然といえば偶然なんだが、言っても不思議だよな。
今は配信とかでいくらでも後からみられるから、本人も落ち込んではいないんだが。
こんな調子なんで、研究対象には嫌われる、なんてジンクスが俺の周囲にはある。
こんな感じかね。
ふむ、前振りの割に長くなりすぎたか……?
雨倉・桜木 10月31日23時
ふふ、一応、本業だからね。ありがとう。
しかし、あれだねぇ…お友達、そこまでいくと逆に怪異的というか、怖い話だね。大変、興味深いというか面白いというか。守ってくれているご先祖様が強いのかもしれないね。でも、ご本人がオカルト好きなのが悲しいすれ違いのようだ。特に録画失敗はとても悲しい……よりにもよって研究対象……。配信があってよかったよ。
というか柳君の周囲ということは、ひょっとしたら柳君が怪異避けになっている可能性もあるね?これは一緒に心スポとか行って実験してみたいねぇ……!
柳・依月 11月4日17時
そうだよな、逆に不思議だよなこんなの。
って、俺自身が怪異除けになってる可能性か……そいつは盲点だったわ。
ふ、俺という怪異に恐れをなしたか……!
一緒に心スポ凸か、それも面白そうだ。配信のネタになりそうだし。
そもそも俺たちモロ怪異側だろ、どうなるんだ?
そういや俺は最近、怪談語りのイベントに行ってきたぜ。
実話怪談がどう作られるのかとか、勉強になったわ。
特に実話怪談の創作性についてとかな。
創作してる部分にどう言い訳をするかしないかとか。
その人は特に言い訳をしないでぶっちゃけるもんで、どうやって実話を怪談の形に整えるのかよくわかって面白かったぞ。
雨倉・桜木 12月1日15時
そういえば、そうだね。
ぼくは桜の精だけど産まれた環境が特殊でね、樹木子の性質も少々含んでいる。だから怪異といえば怪異だ。これはあれだね、怪異vs怪異が出来てしまうかもしれないわけだね?
Σとんでもなく面白そうなイベントだね!?
実話怪談の創作性というのは実にパワーワードだねぇ…しかし、そうか。ある程度は体裁を整える必要があるならば、そこに創作性は産まれる余地はあるからね。
…いいな、それは関東圏内のイベントかい?次があるならば行ってみたいねぇ。
ヴァン・スピネルバトン 12月7日19時
お邪魔しまーすっと。
俺も人形が人の姿持って動いてるようなもんだから怪異っちゃ怪異なのかもなー。分裂したりおもちゃの霊にも協力してもらうことあるし、行ったら賑やかなことになるかも?
怪談がどう作られるかかー。ホラーがどう作られるのかにも繋がるのかね。
うちの背後はビックリ系ホラーは苦手だけど、それでもホラーの怖さってなんだろう、ホラーがゾクゾクするってどんな感じなんだろうってのには興味があって、いいホラーを探してたりするぜ
柳・依月 12月9日23時
いいな、是非心霊スポット行こうぜ!
いかにも大学のオカルト研究会らしいじゃねえか。
ま、詳しい相談は向こうでな。
そうそう、ちゃんと怪談として成立させる過程で少しは創作入るんだよ。
別の怪談師は「起きた事実は変えない」とか言ってたかな?うろ覚えだが。追加で勝手にお化けを出したりはしないが、リアクションを改変したりはするとか。
そのイベント自体は単発だが……
その人はかなり有名で都内とかでもあちこちイベントやってる人だから、どこかで同じ話をすることもあるんじゃないか?
いや別に名前出してもいいか。川奈まり子さんだよ。『八王子怪談』とか、実話怪談の本をバンバン出してる人。
ああ、この話は「実話怪談」だからこその「創作性」だが、ホラー自体の作り方にも繋がるかもな。
ついでに俺はジャンプスケアは苦手というよりあんま好きじゃねえな……
もっと本能的な面に訴えてじわじわ怖がらせろよ、と思うぜ。ジャパニーズな怪異としては。