【1:1】祝幸
杜鬼・クロウ 9月1日12時
サムライエンパイアの、とある厳かな神社の境内。
秋の名月が覗く夜のこと。
上弦の月の白さに照らされるように、ススキが風に揺れている。
ぬばたまの黒に、雪のような白。
そんな静寂の夜を綴じるべく少女が男を呼んだのは、生誕祝い故の。
何時になっても変わらず、大事な日であろうその為に。
なればこそ。
…──産まれてきてくれて有難うと、この花脣で紡ごうか。
白銀色の髪の少女と鴉羽色の髪の男が、徐に言の葉を交わす。
・中~高速。短文推奨。
・キリのいいところで〆。
・”さいわい”を往く者と其の途を見守る者。
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山吹・夕凪 9月1日14時
(月が照らす境内で静かに佇む夕凪の姿。来るだろうか、来ないだろうか。気に入ってくれだろうか、それとも気に入らないか――そんな不安を抱くような相手ではなく、何でも受け入れて笑ってくれる男を待っている。なら背筋を正して穏やかに待つことのほうが大事だと、柔らかな物腰で月を見上げて)さて、もう少しだけ風を感じておきましょうか(そういいながら包み袋を抱えて、ゆるりと佇む)
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杜鬼・クロウ 9月3日22時
(夜の帳が下ろされ深まりゆく宵に白ばむ月が上空に輝く中、或る神社の鳥居を潜る。此処──サムライエンパイアは己にとって一番よく馴染む世界であり、社という場所は己が目が覚めた原点でもある故に何処か懐旧の意に囚われて。ほんの少し双眸を細めた)
(砂利を踏みしめて進んでゆけば、見知った後姿を発見し軽く手を挙げて)悪ぃ、夕凪。待たせちまったか?
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山吹・夕凪 9月4日01時
(訪れた男を見て穏やかに微笑んで返す白い姿。この相手が遅れることや、来ないという事は一切ないと信頼を寄せても、やはり来てくれるのは嬉しいのだと感じながらゆっくりとお辞儀をして)
いえ、とても楽しく待たせて頂きました。善い月映えの姿に、秋風もとても心地よく……見上げる夜空はこんなに美しいのですからね(そういって手に持つ包みはいったん後ろに隠して)
むしろ、大切な日に時間を頂いて、有り難う御座います。やはり、どうしてもクロウさんのお誕生日を私からお祝いしたくて……少し子供っぽいでしょうか?(小首を傾げながら、きっと違うとまばたいて)……でも、クロウさんが産まれた日というのは、私が嬉しい日だと思うんです。
有り難う御座いますと祝って、来年もと思うんです。そんな日に、私に逢ってくださって有り難う御座いますね。待たせたなど、決してありませんから(真っ直ぐに口にして、真っ直ぐに見つめる青い眸)
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杜鬼・クロウ 9月8日11時
(彼女の様子を一瞥して小さく笑い)そうか。猛暑が続いた日から比べると大分、夜は涼むようになったなァ。今夜は雲で月も隠れていねェから、より一層綺麗に感じるだろうよ(緩やかに撫ぜる夜風が初秋の香を運んでくる様で己の前髪軽く払って)立ち話もなんだ、少し座るか?(木陰の下にあった木のベンチを指差し)
杜鬼・クロウ 9月8日11時
(歩きながら次ぐ言葉に大きく目を見開いて驚いた面持ち浮かべ、微かに砂利が鳴らしながら歩を止めて)話してェコトがあるっつーから来てみたら、俺の……?いんや、幾つになっても祝われるのは嬉しいモンだぜ。その心遣いが何よりも、だが。
…ハ、俺の生誕で俺以上に喜んでくれてねェか?夕凪(くす、)わざわざ時間作ってくれたのはお前もだろ?覚えててくれたのも嬉しいしよ、礼を言うのは俺の方だぜ。
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山吹・夕凪 9月8日19時
(こくりと頷いて)ええ、夏の暑さは酷いほどでしたからね。夜の涼やかさは格別で、澄んだ黒色を空が湛えています(秋風に髪をさらさらと攫われるのを抑えて)ええ、少し座ってお話ししまょう。いけませんね、少しだけ、気持ちが逸るようにと、不安にと揺れるようで、焦ってはいるのかもしれません(ご無礼を、といいながらベンチへと座ろうと)
山吹・夕凪 9月8日20時
(クロウさん以上に喜んでいるという指摘に、少しだけきょとん、としつつ)そう、でしょうか。でも、我がことのように人のことを喜べといいますし、そのお相手がクロウさんであればなおさらというものではないでしょうか……?(少しだけ小首を傾げながら、考えるような素振りを見せzつつも)
いいえ、誕生の祝いをして、それを喜んでくれるというのは私としてはとても幸いなことです。それに値すると、思って頂けるのですし。
では、クロウさんからのお礼しとても大事に、この胸にしまわせて頂きますね? 互いに時間を作った、その記憶のはじまりとして(くすりと笑ってみせて)
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杜鬼・クロウ 9月10日14時
(大きく息を吸い込み、秋の空気を肺に取り入れては柔和に微笑み)夏から秋にかけての夜空も一興ではあるわな。
(彼女が座ったのを見計らって、己もベンチへと腰掛けて。ゆるりと蒼氷色の眸覗き込んだ)ン……何か不安なコトでもあンのか?悩みがあンなら聞くが。
杜鬼・クロウ 9月10日14時
俺にはそう見えたぜ。夕凪にとってはそれが”当たり前”なのかもしれねェがな。殊更喜んでくれンのは有難ェよ、あンがとな(さわさわと色無き風も一緒に祝福してくれてる様で擽ったい気持ちになり)
おう。その礼はお前の裡に仕舞っておいてくれや(す、と彼女の胸元指差して)記憶のはじまり、か。良いコト言うなァ、夕凪。
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山吹・夕凪 9月11日00時
(しんっ、と静まりかえった夜気に触れながら嫋やかに微笑み返して)秋から冬であれば寂しさを感じるものですが、この時期ならではの柔らかさ、というものを憶えますね(まるで誰かの笑顔のように、と小さく小さく唇で続けて)
いえ、此といって不安は……そうですね。贈り物が気に入って頂けるかどうか、ぐらいでしょうか(くすくすと笑う蒼氷色の眸に嘘の気配はなく、双つの色を浮かべるクロウさんの貌を静かに見つめ返す)
山吹・夕凪 9月11日00時
ふふ、ならそうなのかもしれませんね。クロウさんの眼が、いいえ、心が違えることもないのでしょうから(色のない風。ならば、白銀と鴉羽色の髪に触れて、ようやく色を得たのか。などと、遠い異国の話を思い出しつつ)
では、しっかりと私の胸に抱きしめさせて頂きます。忘れないように。色褪せないように(こくりと頷き)クロウさんの祝いの日と場ですから、例え背伸びでもよいことをいわねば。或いは、クロウさんが歳を重ねた実感として、私もまた心と思いが育っていると示さなければなりません(気負う様子はなく、ただ物静かで穏やかなままに)
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杜鬼・クロウ 9月12日21時
この時期特有の空気っつーのかねェ。俺も嫌いじゃねェな。……そいつァ、誰のコトを指してるんだ?(ふふりと小さく微笑んで紡ぐ。続く言の葉には大きく目を見開き瞬いて、多少期待を滲ませた眸を彼女に向け)お前から祝いの言を貰い受けただけでも十二分だったが…用意してるのか?
杜鬼・クロウ 9月12日21時
お前から視た俺はそんな風に映っているのか。嬉しいコトを言ってくれるじゃねェの。でも確かに、夕凪と最初に邂逅した時、既にその”心”を見せていたかもしれねェなァ。
俺の祝いの場だとしても、無理して背伸びしなくてもイイんだぜ?お前はまだまだ童であってもいい年頃だろうに(彼女の郷里では違うかもしれないが、一般的に未だ成人の儀を迎えていないであろう彼女に微苦笑浮かべ)でもその心意気は立派だと思うぜ。
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山吹・夕凪 9月12日21時
空気、風、夜の色、雰囲気……。言葉に出来ないこの秋の始まりの時分の何かが、私も好きです。(そうですね、と頷いてさらりさらりと穏やかな儘に)誰かの成長を見守り、嬉しそうに笑うクロウさんの笑顔のような、でしょうか(そんな笑顔に見守られたことを誇りと想うから、恥じることも動じることもなく)勿論です。記念の品は気持ちを込めたもの。だから重いなどあるかもしれませんが、まずクロウさんの義の心と背ならば背負って下さると(少しだけ年頃の少女相応と、お茶目そうに)
山吹・夕凪 9月12日21時
初めてあった時に、その『心』を見せて頂いたからこそ、今の私があるのだと思います。道を違えず、心を違えず、真っ直ぐにと進むのだと……。ええ、そうして初めて『さいわい」に辿り着くのだと、示して頂けたのですから(ゆっくりと頷いて)
そうですね、背伸びはせずに、クロウさんから見れば私は子供、まだ先を進んでこその者ですから。ただ、憧れるほどの姿を示した方に、私はあなたの『ひかり』と『こころ』のお陰で、こうあれるのですと告げるなら、せめて背筋はぴんと伸ばしたいのです(そして小さく微笑んで)有り難う、御座いますね。立派の一言に、今までの歩み間違いではないのだと。いけませんね、クロウさんの祝いの場だというのに……。
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杜鬼・クロウ 9月12日21時
そうか。…夕凪は四季で言うなら、どの季節が一番好きなんだ?(ふと気になった事を一つ告げて)
…面と向かってこうもはっきり言われると、こそばゆい気持ちになるなァ。柔らかさはお前にこそ合っていると俺は思うがな(雪の様に白く、凛と澄ました空気の中に柔を携えて佇む彼女を見ながら)
構いやしねェよ。お前が俺に寄せた想いと其の時間こそ、俺にとっては一番の祝いになるからなァ。って、誕生日の贈り物で背負うコトがあるのか……?(口にしてからどんな物を選んだのか逆に気になりだし)
杜鬼・クロウ 9月12日22時
夕凪が歩む”此れから”の一つの軸が定まる切欠となったのなら…良かった。”さいわい”に辿り着くまでは長き道程になるやもしれねェが、きっと其処に至る迄の軌跡含めてお前にとって財産になるだろうよ(広がる景色は如何程なのか、想像しただけで心が弾む)
……ン、そうか。お前は肩に力が入りすぎる時もあるからなァ。偶には、ちゃんと息抜きも忘れンなよ?(茶目っ気たっぷりに答えつつ)いンや、気にしなくてイイぜ。こういう他愛無い語らいも楽しいからよ。
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山吹・夕凪 9月12日22時
好きな季節……といいますと、少しばかり難しいですね(ひとつ、ひとつと数えるように)今のように夏から冬へと移ろう涼やかさ、秋から冬へと募る美しい気配、冬から春へと融ける水と風の暖かさ。そして春から夏へと青葉が鳴る様と。実は、季節の移ろいを感じる時が好きなのかもしれません。
こうして猟兵とはなったものの、だからこそ世界の広さというものを感じまして、急に広がる選択の中で正しいのだろうかと、少しだけ悩むことはありましたから。クロウさんはこんなに広い世界で生きていたのだな、と。狭い、サムライエンパイア風のものでよいのでしょうか、とも。(そうして背から包みを取り出しつつ)でも、安心しました。寄せた思いと時間が祝いとなるなら、どのような品かは些細なものですからね。
山吹・夕凪 9月12日22時
ええ、簡単にはこの旅路を終わらせるつもりは御座いません。『さいわい』なるは数多とあり、咲き誇り、これで十分と飽きることもありませんから。ただ、善き方向に、かつて見た景色と夕焼けの奥底で見た光のようにと(どのようなも景色があるのか。夕凪自身もまだ限りない可能性に、憧れるようにうっすらと目を細めて)
ええ、息抜きはとても大事ですから。肩と背を常にぴんと伸ばし続けては、呼吸も詰まるというものです。私もマイペースに、ゆるりとですね(ゆっくりとまばたきをして)他愛のない語らい、私も触れさせて頂き嬉しく。……そう、少し緩めていうのなら、クロウさんと楽しくお話しが出来るのなら、もう少しだけ語らいたくありますね(さて、どうやって肩の力を抜こうかと思いつつも、これは性分なのかと思い馳せながら。或いは、憧れた光と背が真っ直ぐに過ぎたから、自分もそう在りたかったのでしょうか、とふと浮かび、少しだけ頬を緩める)
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杜鬼・クロウ 9月12日22時
成程なァ…移ろいを見るのが好きなのか。季節が移り変わる瞬間は、空気や匂いも全然違うしよ。其れを直接感じるのが好きたァ…中々に風流な。
俺が人の器として生を受けた時は、未だ世界は其処まで広くはなかったぜ。亡き故郷に居た時はな。まァ、創造主の命を受けて生まれたようなモノだから、視ていた景色は広大だったかもしれねェが(懐旧の表情浮かべて少し遠くを見つつ肩竦めて)
そ。だから気負いしなくてイイぜ(彼女の背後から出てきた包みを見ながら、それか?と尋ねて)
杜鬼・クロウ 9月12日22時
お前が未だ知らねェコトや見たコトがないモノは沢山あると思う。ゆっくり歩んで学んでいけばイイんじゃねェか(其の光途を温かく見守る様な眼差し向けて)
何か既にまーた肩の力入ってないか?ン?(癖なのだろうか、背筋が張った儘の様に見える彼女を見てころころ笑いつつ)幾らでも付き合うぜ。夜は未だ長い……いや、あんまりにも遅くなっちまったら不味いか(ついつい男友達と話すのと同様に言いかけたが、齢十八の少女を宵夜に連れ回しすぎるのは良くないと思い直し)
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山吹・夕凪 9月12日22時
もしかしたら、次に来る季節の素敵な処を想像しているのかもしれませんね。風流であれればよいのですが、私は詠うことなどは苦手で(くすりと)
うまれた時は、やはり世界は狭く、少しずつ前に進んでいって広がる……ということでしょうか(どのような懐かしい昔日なのかとクロウさんの顔を伺いつつ)しかし、故郷より巣立つがひと、なのですね。
ええ、何でもない布の御守り。UDCアースでいうならハンカチとでもいうべきものでしょうか(包みを広げれば、五つ彩と、十の糸で花鳥の刺繍が施された布の御守りを取り出して)
死線を越えると祈った五の彩。
苦境を撥ね除け、必ず勝つと勝利を願った十の糸。
四に勝る五、九より優れる十と。
それらに込めた、あらゆら苦難に打ち克つ祈りを込めたものです。
如何なる場でも、『いろ』と『ひかり』が絶えませんように、と(そっと、大切そうに差し出しながら)
山吹・夕凪 9月12日23時
時はまだ長く広がっているのですからね。まるで果てのない大河のよう。例え終わりを迎えても、更には海と別の大陸が、風の辿り着く時を待っている……(見守る眼差しを受けて、ゆっくりと表情を緩め、綻ばせ、力を抜くように吐息を零し)
いえ、これといって力をいれているつもりはありませんが……こればかりは、時と共に少しずつ溶かしてゆかねばなりませんね(ころころと笑われる。そんなばかりではなく、こちらからもいずれと胸に秘めて)確かに、夜は長く、月が承認として見守って頂けていますが、深すぎるのも悪いものでしょう。
とはいえ、短い間にお聞きするなら何がよいでしょうか(こくりと小首を傾げて、何を尋ねてみようかと考えながら)
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杜鬼・クロウ 9月12日23時
詠うのが苦手だろうと関係ねェよ。季が移ろう様を好く気持ちがあれば(くす、)
俺の場合は少し…事情が込み入ってるっつーか。俺が幼き頃に視ていた景色は、主とお嬢が居た杜に重きを置いてはいたな(
俺は、広い世界を視ていただろうが)皆が皆、巣立つ訳でも無いだろうが、なるべくしてそうなった者もいるだろうよ。
杜鬼・クロウ 9月12日23時
(贈り物に目を留めて、色違いの眸に鮮やかな彩を映す)これはまた…刺繍がえらく綺麗だなァ。コレ、夕凪の手製か?願掛けも、有難ェよ(布に込められた祈りと想いに喜色の表情滲ませて笑み零し、贈り物を受け取って強く握り締めた)
大事にする。きっとこの先何が待ち受けていようとも…コレに背を押されてる気がするからなァ。更に敗ける気がしなくなったぜ。
杜鬼・クロウ 9月12日23時
俺のような
ヤドリガミはひとよりも長く生き永らえる故に、涯が見えなくなる時があったり…なかったりするコトはあるが。夕凪はこの先、時の流れの速さに驚く日が来るかもしれねェな(無限に思えた時が、色々な出会いを経て過ごしていく内に目まぐるしくなっていった事を振り返りつつ)
ま、それも夕凪らしいといえばらしいから、無理に崩しすぎるコトもねェか。適度に力は抜いていけ。月が出ている間は見守ってくれてるだろうから、その間にっと…ンー、何でも構わねェよ?俺はそうだなァ…お前の誕生日を俺は知らねェから、聞いてもイイか?
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山吹・夕凪 9月12日23時
ええ、季節は移ろい、揺れて、また巡るものと……正しい道をゆくものです(ゆったりと、誰かと同じように正しい道を進み続ける月を眺めつつ)
重きを、置く。……社ということは、神社のような場所で育たれたのでしょうか、クロウさんは(ならこの正しき義の雰囲気も少しだけ分かるような気がして)そうですね。その場に留まるもの、旅立つもの、色んなひとの彩と人生があるものです。……猟兵なったからには、それを守りたいと思いますね。誰かの『さいわい』が、私の『さいわい』ともなるのですから。
山吹・夕凪 9月12日23時
(金銀妖瞳。夕赤と青浅葱の瞳という何処か神秘的な雰囲気を持つ双眸に、喜びが過ぎたように思えて、緩やかな吐息を。安堵のような、嬉しさのような、柔らかい息とともに)手製ですね。祈りながら縫うというのは、御守りのひとつですし(喜色の表情と笑み、そして確かに強く握って認めて、受け取って貰えたと蒼氷色の瞳を揺らし)ええ。クロウさんの心と背を押す、ひとつの風でありますように。
山吹・夕凪 9月12日23時
確かに、私は時の長さに驚いて、世の広さにまた驚いて。そうやって歳を重ねていくのでしょうね。けれど、クロウさんと出逢えたこと、そこから始まった旅、そして今。……全て色褪せさせることなく、抱きしめて、私の一部としたいです。このお祝いも、贈り物も、私にとっても宝物ですから。
(ひとは儚き花のようなもの。なら懸命に生きなければと)
私の誕生日、ですか。……実は定かではないんですよね。私は山で拾われた子でして。雪の道に捨てられいたいたから拾ったと育ての親は。そうして、村中で大切にとされたのです。……ほら、髪の色も雪のようでしたから。きっと山の神様が村に授けてくれた雪の子なのだと(たいしたことではないと、その後のぬくもりが大事なのだと柔らかな声色で)
(無効票)
杜鬼・クロウ 9月12日23時
(同様に己達を照らす白月を見上げて、軽く息を吸っては吐く)あァ、主が社の神主だったからなァ。そこで色々と主から教わってたンだ(主の背を見ながらその生き様を身近で見てきたからこそ、今の俺が在るのもそう)
…ン、お前が猟兵になったコトで、より何処かの誰かの人生を護れると。俺も、思う(確信めいた強き意志宿した眸で彼女を見て)
杜鬼・クロウ 9月12日23時
一つ一つ手で縫ってくれたのか(この刺繍をも……と感嘆の息洩らして、再び布に視線落とし。腕に巻けるか試みてみようと)
あンがとなァ、夕凪。その心、しかと受け取った。
杜鬼・クロウ 9月13日00時
(彼女の未来が倖で溢れるばかりでなく苦難もあった上で、尚、より善い人生を歩める様に。”さいわい”が見つかる様にと願うばかりで)全部ひっくるめて、”山吹・夕凪”を表す、か。悪くねェよ。
……、…(次ぐ彼女の言葉を聞き、一瞬目に陰りを落とすも彼女の貌を見て表情を戻し)そう、だったのか。もしも気を悪くしてたらすまねェ。雪の子、な。……お前を育ててくれた村の人達は、大層大事に育ててくれたのだと、お前の佇まいを見て思うわ。
杜鬼・クロウ 9月13日00時
(其れに応えたのか否か、ススキが再び風に揺られて名月が厚い雲に覆われた。途端、辺りは薄暗くなってゆき、己達を宵へと包み込み)
いけねェ、これ以上は夜がお前を攫っていっちまうかもしれねェな。楽しい時間はあっという間だったなァ……また、他愛無い話でも構わねェから、語らおうぜ。夕凪。
(🌓)
山吹・夕凪 9月13日00時
ええ。短い夜が過ぎ去る前に。
(そういうと秋の風は止まり、凪いだる夜気と、しんっと静まりかえった黒い夜空が覆う中で、楽しげな少女の声が雪とも月とも知れぬ白い光のように零れる)
けれど、この祝いと贈り物を『さいわい』だと思って頂ければ、また、来年も同じように逢って、祝わせて頂ければ嬉しいです。
『さいわい』なるは、幾つ織り重ねても美しい彩。
ましてや、私の成長として示せるのですから。また今度、お逢いして語らいましょうね、クロウさん。
旅路と人生はまた、重なるはずなのですから。
(そうして声も静かに流れて、瞬間の凪いだ空気も夜に溶けていくかのよう。残るふたつ影は、またいずれ出会うのか。それは今は誰も知らない、未来の話)
(🌓)
杜鬼・クロウ 9月13日00時
最後まで嬉しいコト言ってくれるじゃねェか(昏闇で腕に上手く巻き付いた
色彩の花鳥が仄かに浮かぶ。彼女が思う”さいわい”の一つが掌中にあると思うと──)
(まさか俺も触れるコトが出来るなんてなァ……)
(自然と笑みが零れて、黒と白が隣り合う)
杜鬼・クロウ 9月13日00時
あァ、またいずれ一回りも二回りも大きく成長したお前を魅せてくれよ。今は未だ、危なっかしいトコがあるかもしれねェが(紆余曲折あってこそ、ひとは成熟するもの)
…思ったより夜が更けちまったから、途中まで送ってくわ(同じくグリモアを所持している彼女であっても、今目の前にいるのは”唯の少女”であるからにして。否、)
(名残り惜しくなっちまってるのは、俺の方か)
杜鬼・クロウ 9月13日00時
(ほんの一時すら大事に抱く様に、懐から徐に紫鴉のグリモアを取り出して、伴に神社を後にする。腕に巻いた布が雲間から一瞬だけ覗いた柔い光を受けて、ほんの少しだけ耀いて見えた──)