◆【1:1】煌めく空の下
ノヴァ・フォルモント 2024年3月8日
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蒼穹の世界、ブルーアルカディア。
雲海に無数の大陸が浮かぶこの世界の空は、
文字通り無限に広がって 何よりも星達に近かった。
そして未だ人の手が加わっていない自然が多く残る島も存在する。
今宵はそんな小さな島での、ひと時の物語。
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風魔・昴(f06477)
ノヴァ・フォルモント(f32296)
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世界:ブルーアルカディア(夜)
期間:20~30レス程、またはキリの良いところで結び
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ノヴァ・フォルモント 2024年3月8日
この世界を訪れることは、自分にとってそう多くは無かった。
その理由は明白だ。けれど今宵は気紛れに赴いてみる気分になったようで、ただ単に星が近くで見たかっただけなのかもしれない。この小さな島を滞在場所に選んだのも、静かに空を眺めたかったからだ。
(――何度見ても、この世界の空は圧巻だな。)
ぽつりとそんな独言を零しながら、島の端の開けた草原で星空を眺めていた。此処ならば、空を遮るものはなにもない。
そんな折、人の気配を感じて。
こんな場所に珍しいなと思って見たものの。
その人物の言葉に少し小首を傾げながら瞳を瞬かせた。
――ああ、ノヴァは俺だよ。
君は……何処かで、
(会ったことのあるような気がしたが、直ぐには思い出せずに)
風魔・昴 2024年3月8日
(よかった、間違えてたらどうしようって思っちゃった)
そう思って微笑んだ彼女……ふと、自分の名を言うことを忘れていたことに気が付き慌てて軽く会釈する。
「風魔(かざま)昴って言います。3年ほど前にこの世界であった夏祭りに参加していました」
その祭りは彼が猟兵を誘った星空スカイダイビングができる祭りで、その頃からこの世界に時々来ていることを話した。
今でもあの感覚は覚えている。
星達の世界に入り込んでしまったかのような感覚……
意識が銀河のはるか遠くに行ってしまいそうな感覚……
それは星達を敬愛している彼女ならでは起きる感覚だった
「あの時の星空が本当に綺麗で……それでお礼をと思っていたんです」
もしご迷惑でなかったら、少しお話しても?と、微笑んで彼の顔を見た
ノヴァ・フォルモント 2024年3月14日
風魔、昴……ああ。以前に案内をしたことがあったね。すぐに思い出せなくてごめんな。
3年……。そうか、あれからもうそんなに経つか。具体的な言葉として聞くと、月日の流れをとても早く感じるよ。
星空のスカイダイビング、俺は飽く迄も祭りへお誘いした仲介人のような立場だったけれど。沢山のヒトが興味を持って、楽しんでくれて。嬉しかったのを覚えてるよ。
お礼なら祭りを催してくれたあの島の人々へ、と言いたい所だけれど。その気持ちはありがたくいただいておくね。
そうだね、こうして出会ったのも何かの縁だ。俺で良ければ話し相手になるよ。
風魔・昴 2024年3月26日
お邪魔します。と言ってから隣に座り星空を見上げる
この世界だと……本当に星が近くて、いつも以上に愛しくなるの。
星や宇宙の事を教えてくれたのは父で、幼い頃に父の勤務先のとある山の麓の天文台からの満天の星空に魅了されて……
でも遥か空の上にあったことが、どうしようもなく切なくなったりしたの。
それがこの世界が見つかって、依頼やイベントで来ることができるようになって、
こうして少しでも近い場所から、彼ら星達を見ることが見ることができてとても嬉しかった……
ノヴァさんは、宇宙とか星空は好きですか?
ノヴァ・フォルモント 2024年4月15日
ううん、此方こそ。
そうだね、やはり雲の上の世界だからなのかな。確かに星がより近くに感じられる気がする。
……なるほど、君は幼い頃から星が好きなんだね。
遥か遠く、見えるけれど手の届かない場所にあるその感覚は、少し分かる気がする。
うーん。俺自身は、星や宇宙に関する専門的な知識はそれほど持ち合わせていないんだけど。
ただ漠然と……星そのものが好きっていう感じになるのかな?
なので昴のように興味のある分野に探究心が旺盛な人は凄いなって思うし、話を聞くのも色々と勉強になって楽しいよ。
風魔・昴 2024年4月20日
星そのものが好きっていう気持ち、とっても大切だと思うわ
私も就学するまでは、星空を見始めると食事をするのも忘れて見上げてたって……母が話してくれたことがあったの。
母がこの私の様子を父に話したら、父は笑って「俺と一緒だな」って微笑んだそうなの。きっとそれでかしら?
その頃から休日はよく天体観測に連れて行ってもらって、星の寿命やいろんな星座の神話も聞いたわ。
星空にはそんなに沢山の話があるんだって、ずっと昔から見守ってくれてるんだって……そう思ってたらいつからか『星の声』が聞こえるようになってたの。
小さな小さなささやくような優しい声なのよ?
ノヴァ・フォルモント 2024年4月27日
……そうだな、確かにそういった気持ちは一番大切かもしれない。
昴はお父上から星に関する知識を色々と教わってきたんだね。
うん、星は何時でも空にあって。自分たちを見守ってくれているって感覚は、俺もたまに感じるよ。
――『星の声』?
小さな囁き声か……。もし聴こえるなら、俺も一度聴いてみたいな。
かれらは何を考え、何を話しているのか。俺達に何かを伝えたいのか、とかね。
風魔・昴 5月15日17時
星の声はいつでも聴けるようではないみたいなの
私の場合は……そうね、ちょっと考え込んでいる時とか楽しいことがあった時とかかな?
『大丈夫だよ、自信もって』『素敵なことがあったのね、私達も嬉しい』って言う様な返事が返ってくるわ
そして返事が聴こえると、とても愛しい気持ちになって癒されるの
そして、ありがとうって感謝せずにはいられなくて、ね?……
この話を知ってるのは、今までは父さんと幼馴染だけであまり人には話さないけれど……
ノヴァさんは持っているランタンから、月に愛されてるように感じたからお話ししたのかな?
――そこまで話すと、微笑んでもう一度星空を見上げた
ノヴァ・フォルモント 5月30日05時
そうか、昴自身が何か悩んでいたり嬉しかったり……そんな時に励ましてくれたり賛同してくれる声、という感覚なのかな。いつも星に見守られているような、君の話を聞いているとそんな風にも感じられるよ。
……おや、そうなのかい? ふふ、なんだかそれは、光栄だな。
ああ、このランタンか(自分の腰に携えた、淡く灯る光にそっと見遣り)
このランタンは魔法と機械が合わさった魔導具ではあるのだけれどね。
月に愛されている、かどうかは正直、自分ではわからないな。
昴や、他の人みたいに、自然的な力を感じたりする能力は俺にはあんまりないみたいでね。このランタンが星のように光り輝くのも、魔導具のちからと俺自身の魔力が反応したものみたいだからさ。
風魔・昴 6月21日10時
えぇ、励ましてくれたり賛同してくれたり、そんな感じが多いわ
……これ魔道具だったのね?
でもとても優しくて綺麗な光で温かく感じるわ
だからきっと月に愛されてるんじゃないかなって、私は思うなぁ
(と、微笑んで)
星達は私達より長く、半永久的な時間を輝き続けるんですって
短くて数千年、長い星は数十億年って……
そして寿命が来ると、爆発して次世代の材料となるものを宇宙に放出するの
それが繰り返されて今があるんですって……
星達も『生きて』いるんだなって、こういう話を聞くととてもそう思うの
……あ、今流れ星が!
(と、その方向に指をさして……)
ノヴァ・フォルモント 7月12日00時
そう。……ずっと昔に、アルダワの露天商で買ったんだ。
使用者の魔力に反応して明かりが灯るランタンで、光量も慣れれば調節できるし、そういう意味でも便利なものなんだけどね。俺も灯した時の幻想的な光に惹かれて手に取ったんだ。
――といっても、本当に大昔。俺がまだ小さい頃の話なんだけどね。
それからと思うとだいぶ長い付き合いにはなるな。
でもそんな相棒とも呼べるランタンを褒めてもらえるのは、悪い気がしないよ。ありがとう。
ああ、いま俺たちがこうして見ている星の光も、ずっと昔の星の輝きが見えているのだっけ?……そうか、消えて生まれて繰り返す。それは確かに、星が生きているとも感じられるね。
――ん、流れ星?(指差す方向を見上げれば、ひとすじの流れ星が宙を舞い降りていた)
風魔・昴 7月28日16時
(思わず願いを3回唱えようとチャレンジするが失敗に……)
ん~……やっぱり願い事を3回っていうのは難しいわ。あっという間のスピードだものね
(とちょっと笑って)
えぇ、私達が住むこの惑星が生まれるもっともっと前の星まで見えるようになった様よ
消えて生まれて……星達がそんな一生を繰り返している中で、
その残った材料から生命の元になるエネルギーが生まれて、運よく生命になった……
時々ね?そんな風に思えてしまう時があるの……というか、そうだったら素敵だなぁって
私達も小さな小さな星の欠片で、きっと目では見えないくらいの輝きはあるのかなって……
あ!でもこれは私の独特の考え方だから、その……
(思わず『やってしまった』という表情。星の話になると熱く語ってしまうのは彼女の癖の様だ)
ノヴァ・フォルモント 8月18日10時
(見つけた流れ星は、気付いた時には既に尾を引いて過ぎ去ったあとだった)
……願い事の3回チャレンジ、確かに実際やろうとすると難しいよな。本物の流れ星は言葉どおりあっという間に過ぎ去ってしまうし。もう少しゆっくりなスピードで落ちてくれたなら、ね。
(『やってしまった』という表情を見て、小さく笑みを零しながら)
いや、昴の考え方も素敵だと思うよ。それに、自分達が小さな星の欠片……宇宙から見たら本当に小さな存在なんだなって思うことはたまにあるから。誰でも見えない星の輝きを秘めている……そうだったら嬉しいね。
風魔・昴 8月23日11時
ふふ、ありがとう
人は生まれる時に、その見えないほど小さな星の欠片を平等に誰でも持っているのかもしれないわ
ただ……その欠片を手放してしまうかどうかはその後の生き方で決まってしまうのでしょうね
……私は手放したくないわ
見えない光であってもそれは【希望】だから、【喜び】だから……
それをどう思うかは人それぞれだけど……私は、それを大切にしたいの
苦しい時や絶望に襲われそうになった時、それに願うと強く輝きだして心を温めてくれるから
(そう言ってふんわりとほほ笑んだ)
ノヴァ・フォルモント 9月18日10時
生まれ持った星の欠片、か。
そうだね、人は生き方や歩んだ年月で沢山のモノを得て、それと同時に置いていってしまうものだから。変わらず持ち続けることは案外難しいのかもしれないな。たとえ必要であったとしても。
俺にもまだその輝きが残っていてくれたら嬉しいけれど。
ふふ、昴ならきっと大丈夫だよ。
……なんとなく、君なら持ち続けられそうだなと、そんな気がする。
風魔・昴 9月29日13時
(持ち続けられそう。と言われてにっこりと)
ありがとう。
ノヴァもきっと持ち続けてるのだと思うわ
自然に溶け込める人や愛してる人は無意識にきちんと大切に持ってると思うから……
(ふっと見上げて、ゆっくりと歌いだす)
星降る夜はそっと貴方を思おう
きっと思いは届くから
星降る夜に願いを込めて
貴方にこの星達が見えますか?
もしも見えているのなら
この星明りで手紙を書いてね?
その手紙はかならず届くから……
ノヴァ・フォルモント 10月10日22時
……そうかな? そんな風に思ってもらえて俺も嬉しいよ。
内に秘めた星の輝き、それを互いに持っているとしたら。巡り合わせを手繰り寄せる事も出来るのかな。
いや、これは俺個人の話だけどね。……長いこと、探しているヒトが居るんだ。
もし相手も同じように星の輝きを持っているのだとしたら、その軌跡を辿れやしないかと不意に思ってね。けれど、それならもうとっくに巡り合っていそうかな。
(彼女が星に向かって歌う様子を見守りながら)
……静かで、優しい歌だね。
良かったら俺も伴奏させてもらっていいだろうか?
(片手に抱いた竪琴を見せながら、柔く微笑んで)
風魔・昴 10月20日13時
うん、その探している人も星の輝きを大切にしてくれていると嬉しいよね
巡り合えるかどうかは……きっと今は星達にしかわからないのかもしれないわ
(と、優しく微笑んで)
(竪琴を見てゆっくりと頷く)
うん、ぜひ……
この歌は大切な人に向けて歌ったものかなって思うの
恋人だったり親友だったり兄弟だったり……
ノヴァにも、今日のこの星明りで書いた手紙が早く届くといいわね
ふふ、もう一度その気持ちを込めて歌うわ……
(そしてそっと祈りをささげてから、もう一度歌い始める……)
ノヴァ・フォルモント 11月17日21時
……そうだな、巡り会えるかは星の導き次第というところか。
気ままな旅の征く道に、いずれ訪れることを静かに願っておくかな。
ありがとう、それじゃあ遠慮なく。
(手にした三日月の竪琴を静かに爪弾いて)
そうなのか。確かに君が唄っている言葉を聞くと、そんな感じもするね。
星明りで書いた手紙か……素敵な表現だ。
ああ、俺にも、昴にも。願いと想いが届くように祈りながら奏でよう。
(静かな夜、何処までも続く星空に向けて竪琴と君の歌声が響くように)
風魔・昴 12月8日12時
(歌い終わり、優しく気持ちよさそうに微笑んで)
ふふ、こんなに澄んだ気持ちで歌ったのは久しぶりよ
これからもたくさんいい事がありそう……
(ふと時計を見ると、そろそろ宿に帰る時間に……)
今宵はありがとう、会えて嬉しかった
次会った時も色々お話しできるといいな……って
(そう少し照れながら微笑んで握手の為に手も差し出す)
素敵な星の導きがありますように……
(にっこり笑顔でそう言った)
ノヴァ・フォルモント 1月26日21時
ふふ、それならよかった。
俺も誰かと一緒に歌ったり演奏したりする機会は殆どないから、良い思い出になったよ。
澄んだ音色と、今宵の星空を忘れないように心に留めておくとしよう。
……おや、だいぶ話し込んでしまったかな?
うん、遅くなるといけないからね。俺は暫くここでのんびりしていこうかと思うよ。
もちろん、また会った時は色々と話しが出来ると嬉しいな。
(差し出された手を見て、そっと握手を交わし)
ありがとう、君の行く先にも星の導きがありますように。