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DEAD Suite

黒江・イサカ 2024年1月26日


???≪天原ビルヂング≫

6F。小雨の降る雲の切れ間から零れるひかりが薄暗い室内に煙っていた。



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黒江・イサカ 2024年3月26日
ふふ。そう。ウレシイな。(つまんだところをちょっと押し)付けて見せてよ。
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矢来・夕立 2024年3月26日
付けて見せてって……そういうの嬉しいタイプのひとですか?(声に怪訝そうな色が滲んだが、促されるままに手袋を外してテーブルの上に置いた。それから詰襟の前を開いて内ポケットを探る。そこから現れるのは自分には少し大きい輪だ)(開いた手を見せるように持ち上げ、左の薬指に指輪を通す。すとんと落ちこそしないものの、つけて過ごせば簡単になくしそうなゆるさだった)
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矢来・夕立 2024年3月26日
(ひとつ気づき)(素面だとものすごく気恥ずかしい)(手を結んだり開いたりしてみせ)はい。もういいですか?
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黒江・イサカ 2024年3月31日
うーん。あげたものをどうするかはあげたひとに任せるタイプだけど、喜んでくれそうなものをわりと考えるタイプでもあるよ。(そう話していれば、すぐに出て来る指輪だった)(ケースもなしに内ポケット)(相変わらず大きい)んーん。まだ付けてて。もうしばらく。
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矢来・夕立 2024年3月31日
しばらくってどのくらい。(口に出して言いこそしないが、照れめいたものはうっすらと感じ取れるかもしれない)(それでも外す様子もなく、下ろした左手の指をじっと見ていた)
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黒江・イサカ 5月26日04時
(彼が見ているその手にそうと触れ、軽く握るようにして)具体的な秒数が必要?
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矢来・夕立 5月26日04時
必要ないですけど。あんまり長いと。なんと申しますか。(いたたまれなくなった様子で顔ごと視線を背け、空いた片手を額に当てた。軽いため息交じりに)……察していただけませんか。
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黒江・イサカ 5月27日01時
んー?(ついには聞こえないふりをした)(君の手をむにむにしながら)(自分によく見えるように持ち上げたりもして)恥ずかしいからしてないの?それとも、落としちゃうから?
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矢来・夕立 5月27日02時
聞こえてるくせに……(軽めの舌打ち。しかるのち「落とすからです」と端的に答えた)(手は好きにさせているものの、段々と膚に肉にと熱を帯びてきているのが分かるかもしれない)……、……。いずれサイズを直してつけていたいとは考えています。ポケットの中では失くしやすいでしょうし。
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黒江・イサカ 5月30日03時
(持っている手がぽかぽかとしてきた)(如何にも生きているみたいに)そっか。(彼が指輪に手を入れられるだろうかとか、やっぱり縫いつけるしかないとか、そう云ったことが過ぎりはしたものの、開いた口ではそれ以上の言葉は続かなかった)
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黒江・イサカ 5月30日03時
(あーん)
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黒江・イサカ 5月30日03時
(指輪をちょいと関節ほどまで逃がして、その指をつまんだまま)(口の中へと招き入れた)(―――― わかるものならわかる、食いちぎろうとする歯牙が、その根に)(……実際、人間のからだはそう簡単に噛みちぎれないが)
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矢来・夕立 5月31日00時
は、(指一本が突然ぬかるみに包まれて体がこわばる。その意図を測りかねる内にも皮膚に食い込む力は増してゆき、冗談で済む加減をすぐに越えた)(食いちぎろうとしている)(気づくのにたいした時間も、さしたる思考も必要ない。知ってることだから)
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矢来・夕立 5月31日00時
痛い。(身じろぎ、右手であなたの肩を捕まえる。噛む力を真似るみたいに強く掴み、薬指もそれ以上を拒むように舌を押した)(特に怯えるでもない、ただ機嫌が悪いときの顔だ。伏せがちの双眸がじとりとあなたを睨み)気が早い。
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黒江・イサカ 6月3日03時
(舌先が指輪を掬うようにゆるゆると舐り、)―――― あえ、(血の味が咥内に広がる頃合いだった)(舌を押されたのも肩を掴まれたのも気にしなかった癖に、解放するのはあっと言う間で)(不思議そうな顔をしたまま、かぱりと口を開けた)
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矢来・夕立 6月3日12時
(薬指を引き抜くや否や乾いた人差し指と親指で舌をつまむ。こうすると喋れなくなるのを知っていて、それは本意でないので捕まえる力は弱い)「あれ」じゃない。何のつもりですか今のは。痛いんですけど。(不思議そうな顔に不機嫌な顔)(掌は痛みによる汗で湿り、薬指の付け根には痛々しい生傷が粘質に光る。掬われた指輪は関節と関節の間の半端なところでとどまっていた)
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黒江・イサカ 6月6日02時
(ただ挟むだけだった指の間から舌が逃げていく)(口角を舐めて)(抉れた噛み痕を見)
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黒江・イサカ 6月6日02時
それなら落っこちないだろ?
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矢来・夕立 6月6日02時
へえ。傷が薄れるたびにまた噛んでくださるとおっしゃる。(唾液に塗れた指輪を外してハンカチでくるむと内ポケットにしまった)(……)
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矢来・夕立 6月6日03時
……外れないのは魅力的ですが、この指輪はやめましょう。オレが痛がるのはイサカさんの望むところでもないでしょうし。(眺める)(痛ましい)(事実眺めていると歯牙が食い込んでいたときの痛みがぶり返すようでもある)
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矢来・夕立 6月6日03時
いまの、食べるつもりではなかったんですか。指を。
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黒江・イサカ 6月10日04時
君が、これがいいって言うなら。望むところじゃあないが、噛むくらいはしてあげるよ。(舌を見せるように伸ばした)(もう君の血も残っていない、少し長いだけの舌)(しかし、君の味を知っている)(笑って)
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黒江・イサカ 6月10日04時
その指は最後にしてあげるよ。
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矢来・夕立 6月11日03時
……。消えない、落っこちない、所有物感がある……というのは、悪くはないかもしれません。(手の甲を顔の前まで持ち上げ、赤い指輪の跡を眺める。血が少しずつ滲むのを厭わず、こぼれる雫をそのままに)(もう数年も前の、遠くのやりとりを思い出した)小指に執着してるんだと思ってた。
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矢来・夕立 6月11日03時
(言いつつ、盗み見るように舌べらの表面に目をやった。その感覚器で幾度も諸々を味わわれている自覚はあり、思い出すところも少なくない)どうでしたか、何度目かの味見。新発見はありましたか?
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黒江・イサカ 6月13日03時
小指はなるべく食べてあげたいよ。“約束”が残って可哀想だから。(傷痕を見る君を見る)(すっかり不機嫌はなくなってしまったみたいだ)…新発見。そうだなあ。……ちょっとくらい嫌がられるかと思ったんだけどね。(指輪ごと食われそうになったなら)
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矢来・夕立 6月14日02時
「夕立が食べるかも」って買ってくださったもの、勝手に自分が食べたりしないでしょう。あなたは行儀の悪いことはしない。(左手に手袋は嵌めない。消毒も絆創膏も必要だから、その邪魔になるものは端に放ってあった)それにオレは指輪より薬指を取られる方が困ります。刀を揮えなくなるので……いえもっとおおごとになったことはありますが……指一本の欠けも大層不便でしょうから。痕で済んで良かったですよ。過ぎれば楽しさもあります。
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矢来・夕立 6月14日02時
“約束”ね。…殺してくれてありがとうって、あのお礼の話ならきちんとしますよ。そしたら蟠る要素なんてもうないと思いますけど、(右手で頬杖をつく。あなたを見上げる)それでもオレの小指は可哀想なんでしょうか。
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黒江・イサカ 6月16日03時
君がした約束はそれだけかい。(また、君の左手首を捕まえようとした)(今度は噛みつくことなく、傷口に舌を這わせようと)(行儀の悪いことはしない、と言われた途端に)約束ってのは期限がない。年会費もないから、当然忘れ去られるものもある。……いや、もしかしたら忘れてるものの方が多いかもね。そしてそれは残るのさ、死んでもね。(君の小指を見遣り)可哀想だろう。死んでも縛られるなんて。
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矢来・夕立 6月16日16時
そんな話もあったな。(得心した声色)(捕まる左手)(滲んだ血と汗でしょっぱいだろう傷とまわりの膚)(沁みて痛いので眉が不機嫌のかたちを作った)不思議なことを心配しますね。あなたの殺した人間が約束に縛られて困ることなんてないでしょう。どうあれ望むところへ行けるんなら、ただの勝ち逃げではないんですか。(可哀想なんかではなく、と付け加えて)それに小指を食ったからって指切りがなかったことにはなりませんよ。
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黒江・イサカ 6月20日02時
(沁みるだろうとわかっていても、傷口を、血の跡を拭う舌腹は丁寧だった)(しかしそれは人間らしくはない)(れるれると犬みたいに)ン。……そうだね、勝ち逃げだ。でも、勝ったからって、全てから逃げられるわけではない。例えば、
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黒江・イサカ 6月20日02時
うそつき。
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黒江・イサカ 6月20日02時
そう、約束をしたひとから言われるかもしれない。もちろん直接じゃなく。でも、言われる“かもしれない”。真実、破る心算なんてなく交わしたのに。そういうとき、だから僕が言ってやるのさ。食べちゃったからそんなのもうないよって。なかったことにはならないが、ちゃんとおしまいにしてやることは出来る。
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黒江・イサカ 6月20日02時
想像して、 ―――…身体が軽やかになったような、そんな心地はしたかい?望むところにゆくからだの。
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矢来・夕立 6月22日12時
……さあ。失くして軽やかになるほど重たい約束って、持ってないので。それこそ忘れてるのかもしれませんけど。契約書が残ってなければ無いのと同じですから。
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矢来・夕立 6月22日12時
オレが約束の当事者だったらそう言われても納得はしませんね。おしまいだとは思うでしょうが、でも食べられたからじゃない。(手も指もされるがまま、引っ込めようとも振り払おうともしない。時々嫌そうに顔を顰めはするものの)
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黒江・イサカ 6月26日03時
んふ、(喉の奥で笑う)……君の為にするんだよ。(嘘吐きって言われないように)(残されるひとのために約束を奪ってやるわけじゃあないのだ)
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矢来・夕立 6月26日22時
分かってますよ。もしもの話です。もしもオレが死なれた側で、約束が残ってたら、の話。「もう食べちゃったからない」って言われても「なんだそれ」って思うだろうな、という。(意識は小指に行く。食いちぎるとしたら薬指よりは楽だろうが、容易ではないもの)
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矢来・夕立 6月26日22時
……でも、いいですね。死んだあとにもオレの為に何かしてくださる。悪い気はしません。
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黒江・イサカ 6月30日02時
何か違う味わい方してるな?(まるで、恋する青少年的な)(かつてこの男の行いをそんな風に見たひとがいただろうか)マ、何だそれって思えばいいのさ。けちんぼだけどね。
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矢来・夕立 6月30日02時
味わい方はひとそれぞれでしょう。オレは自分が死んだ後にもあなたが手間隙をかけてくださるのを大変好ましく感じます。(事実恋する青少年だ。堅苦しさの強い口ぶりとはいえ、恥ずかしげもなく言ってのける)…ケチって言ったって、そうそうないとは思いますがね。オレより先にあなたに殺される知り合いは居ないでしょうから。
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黒江・イサカ 7月5日02時
(既知の死を望まぬその言葉がまるで祈りのように聞こえてしまうのが、自身の性格の所為か悪癖の所為か)ええ、ええ、勿論ですとも。文句なんてございません。悪い子だな、夕立は。(手の甲で君の頬をひと撫でし)
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矢来・夕立 7月7日02時
今のは素直な良い子のつもりでしたが。(眉ひとつ動かさないで、それでも冗談めかしたつもりの調子だ)(悪い子ながらおとなしく撫でられる)
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黒江・イサカ 7月11日04時
ふふ。(まるで僕みたいなことを言う)(自分に素直なことを美徳とする)悪い子ほど可愛いなんて言うけどね。可愛いことを良い子とも言う。(自分のと違って艶やかな黒髪を梳き)かわいいね。
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矢来・夕立 7月13日02時
(「知ってる」と言わんばかりにすんと鼻を鳴らす)(今一度、薬指の生傷へ視線を移して)食べちゃいたいくらい。
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黒江・イサカ 7月17日02時
ぶは。(どうやら絶好調だ)(1本取られてしまったので、大人しく負けを認めることにする)そう、“食べちゃいたいくらい”。
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黒江・イサカ 7月17日02時
うれしい?
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矢来・夕立 7月18日02時
散々オレの反応を見てもなおそれを訊きますか。(左手を自分の顔の傍に持ってきて光にかざす。窓の外は雨催い。薄暗い部屋の中では赤い線もくすんで見えた)
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矢来・夕立 7月18日02時
次は小指にしてください。
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黒江・イサカ 7月23日02時
(笑って)(返事代わり、君のほっぺをちょっとかじった)
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